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僕はそれが奇跡としか思えない。
書店にてたまたま見つけて表紙買い、表紙の絵柄が凄く好みでとりあえずこの作家さんの絵をもっと見たい!と思って購入しました。
事情を色々抱えた主人公と兄、バイト先の友人と同居人、あと主人公の先輩。出てくるのは主にこの5人で物語は進んでいきます。
主人公と先輩の関係、兄の過去、友人と同居人の関係‥いくつかの話が繋がって出来ている一つの作品。
無理矢理、暴力、流血、外での行為等いろいろと人によっては苦手なシーンが出てきて若干シリアス展開が多めだったりするのでご注意を。
上の様な展開もあるので、個人差等あるでしょうが私は「萌え!」という感じにはならなかったです。終始ハラハラ。読んでいて時々「えええ…」という展開や行動などもありましたが、読み終わった後はとてもすっきりした感じがして、買ってよかったなぁと一人しみじみ思いました。
絵柄も話の内容も個人的にはストライクだったのでお気に入り作家さんの一人となりました。
もっと読みたいなと思い翌日同作家さんの別作品「ふたしかな~」も購入してきました。
初読み作家さんです。
タイトルの響きの美しさと表紙の切なげな雰囲気が気になって読んだ作品です。
この時期、明るめの作品ばかり読んでいたので、こういう辛い作品は苦手ではないのですが、結構重くずっしり心に圧し掛かってきました。
主人公の穏がもう…可愛くて…なんでこんな子がこんな目に合わなきゃならないんだ?とその理不尽さに憤りを感じながらも、ただただ平穏な日々が彼に訪れることを祈りつつ読み進めました。
友人の千や千の同居人の光星もほんとに健気でいい人達。こういう人たちに守られていて穏は良かったなぁとつくづく思いました。
この千と光星もとっても切ない恋をしてるんですよねぇ…
穏に異常な執着を見せる圭吾にしても、ひどい仕打ちをしながらほんとは穏を好きなんじゃ?と思われる言動があって、それが何だか切ない。
あとがきにこの作者さんのウェブサイトの紹介があって、そこでいくつかの番外編のようなお話も読めるのですが(2016年1月の時点で)、そのお話も良かったです。
とても心に残る作品でした。
全体的に、暴力だとかスプラッタだとか、死、トラウマ。
実らない片想いに~もろもろな、重ったいイベントが目白押しなわけですが、全体を通して読んでの感想としては
すごく良い作品だったと思います。
なによりも、紆余曲折あったうえで、最終的意にみんながハッピーエンドというのは良いものです。
あのDV君。暴力・強姦こそあれですが
家のない受を家にとめて、ちゃんとご飯もあげて。
妙に優しいところも実はあったりするんですよね。
執着してるからこそ、相手に「好き」という言葉を言わせる。
そこに心がないことはわかっていたとしても。
なんだかほんのり、ちょっぴり可愛く見えてしまった。
そもそも、そこでなぜにこの子が暴力を振るうのかというのが最後まで謎なのですが、きっとなんらかの家庭の事情もあるんだろうなとか。
高校生で一人暮らしとかな、家庭環境にきっとなにかあるにちがいない。
おいといて。
兄と弟の話。
今回のカップルは、血のつながらない兄弟もの。
お互いに事情をかかかえ、1度しか顔を合わせていない義兄弟。
久しぶりの再開と~なお話。
DV君に、暴力をうけ、性的な行為も強いられていた受。
置いてもらって、面倒を見てもらう見返りとわりきっていた。
まだ「好き」の意味もしらないこの子が、最後
「好き」の言葉の意味するものを知り~なシーンにおもわずきゅん。
普段の、あの素直~なキャラクターも好きです。
なんにせよ幸せになってほしい。
千ちゃんと~なところ。
これも、さいごの最後のまとまりが可愛くてよかった。
「この人本当にめんどくさいんだからな!」
なんだこのバカップルwwと思ってしまった。
いかんいかん。
片想いでもイイ。そう思い続けてきた受が実を結ぶ。
やっぱりいいですよね。うんうん。
千ちゃんも、けっきょく片想いは伝えないまま終わってしまった感じではありますが、これはこれでいいんじゃないかなと思うわけだ。
手の掛かる子に手を焼くお母さん的立場にちょっと萌でした。
個人的にはDV君の番外編とか読んでみたい。
もちろんDV君受で(´∀` )クヘヘ
何てレビュしたらいいんだろう、正直何をどうやって書いたらいいかものすごく悩みます。
自分的にすごく好きなお話。
主人公に泣けた!切なかった!
この一冊の中に色んなものが沢山つまりすぎていて、どう表現したらいいのかよくわからなくて困ってます(汗、、)
主人公は、母の連れ子なんだけど、その母親が男と家出してしまった為に家にほとんど帰らないで留年している高校生の穏(オン)です。
そして、穏を取り巻く人々が
穏を泊めてやる代わりにセックスを強要する同級生の圭吾。
いつも傷だらけの穏を心配して親切な、穏を好きなバイト仲間の芸大生・千。
千に片想いしているが熱烈にアピールしている千の同居人で社会人の光星。
そして、穏の義理の兄に当たる一度しか会ったことのない学芸員の栄。
穏を中心にして、二組のカップル(になる)の話が同時進行していくのです。
千がどんなに穏を想って親切にしても、その好意は恋愛感情の好きとして伝わらない。
千が、穏を好きなことを知っていても千をあきらめきれない光星。
でも光星は頑張るのです。
穏は「好き」という気持ちが良く解らない人なんじゃないかな~
だから圭吾に強制されて「好き」と言わされている理由も深く考えなかったし、千の好意もその意味がわからない。
ちょっと彼等からすると酷い人間かもしれない。
でも、それぞれのやり方で穏を振り向かせようとしているのです。
そんな、「好意」に疎い穏が唯一反応したのが、再会した義兄の栄だったんですね。
穏は家族愛に恵まれていなかったみたいなんで、よりどころとなる家が欲しかったと思うのです。
しかし、栄には過去からくるトラウマがあり、それで接触恐怖症の精神的病を抱えていて、本当はそれは穏にも深く関わることで・・・と、ちょっと深く痛い真実が隠されていたりもするのです。
メインは、穏が栄に安らぎを求め、栄も穏に安らぎを求め、でも上手くいかない姿があって、という、彼等の一筋縄でいかない抱えてしまった荷物の重さを感じさせる展開で、どんどん近づけていっている姿がメインではあります。
その中で、栄の切なさと苦しみ、穏の不器用だけど健気な姿に感動を覚えるのでした。
本当、何て言って表現したらいいのかよくわかんないっ!!←スミマセン、、
作者さんの初コミックだそうです。
何気によく見かける絵柄ではありますが、ちょっと可愛い系の絵で重い話が救われるところがあります。
少し不安定な部分もありますが、次回作も多いに期待したいです。
番外書き下ろしとか、表紙カバーをはずした本体にあるあとがきやマンガがとてもかわいらしくて、ほっとさせてくれました。