SS付き電子限定版
いや~黒井つむじ先生好きです。
何というか独特な雰囲気のコマ運び。
余白にも登場するキャラの気持ちが反映されているような気がします。
高校の陸上部で先輩後輩だった2人。
夜山は、高校3年間の記憶をなくしています。対して、後輩の日暮は一生懸命に夜山にくっついて行きます。
記憶を失くす過程、記憶が呼び覚まされる過程はぜひ読んでみて確認していただきたいです。語ってしまうのが勿体ないのです。
日常なんだけど、ミステリアス。
それが、黒井つむじ先生の魅力だなぁと思います。
ですが、いや~年下攻めの執着健気ワンコな日暮が良かった。夜山が、色っぽい…
描き下ろしも、カバー下も本編を読んだあとの余韻を満たしてくれます。
はあ、また読み返します!
これ。
これを待ってた。
ていう黒井先生の新作。
連続刊行の先作品「初恋不全モラトリアム」の方も独特の雰囲気でしたが
こちらは、読みながら時々深呼吸しないと萌えに息がつまる静かな密度が詰まっていて、まだ浸っています。待ってました。
何がどうなっていくか、機微と空気をぜひ直に読んでほしい作品です。お話の本筋や核心に触れないように〜とか考える余裕もなく、余韻で言葉が無く。「好き…」しか出てこない状態でいます。(でも書いてる…すみません)
高校で走っていたときと、大学生のいま、眼鏡と髪で随分印象の違う日暮くんは、回想シーンがより胸に迫り、切なくて苦しい!
日暮くんは基本ガンガン行くけど、夜山さんの「普通の後輩」であるために行動をセーブしながら混乱するところも切なかったです。
カムアウトにぱっと見はあんまり頓着してないふたりへの高橋さんの「だろうな」にほっとしました。
黒井先生の黒髪キャラの色気がすごくて、夜山さんは性格もあってもう…ジタバタ通り越して拝んでしまう…。
本編→オマケ→カバー下とどんどん破壊力が増します。最後大爆発して終わります。
日暮くんの耐性さすがです。
絵の中の黒とグレーと白が濃密です。
二人の名前も含めて黒井ワールドに浸りました。
黒井先生のコミックスは『おしどり悪友』で出会いました
今回、久々に先生の作品に触れましたが、本当に読んでよかったです
舞台は大学生同士の、淡い恋が成就するまでのお話
高校時代、日暮は陸上部で走高跳選手の先輩、夜山に恋をした
構ってもらったりする中で芽生えた恋
先輩が卒業する時に告白をし、次の日返事をもらう前に先輩が事故にあい…
そのまま高校三年間の事を忘れてしまった
大学に入り、サークルでかかわりを持つようになり
…思い出して欲しい
…でも自分の想いは思い出さないで
あああああもう本当に素敵なお話でした!
切ないけど爽やかで、痛々しいけど優しい
…尊いってこういうストーリーを言うんだね
大学生になってメガネ男子になっていた日暮のビジュアルがものすごい好みです←
分冊版配信中の「ボクたちはまだ青く」で、素敵なアオハル作品に掴まれ中の作家さん。
記憶喪失モノは苦手なんですが、
黒井先生の青春恋物語を読みたい気持ちの方が勝った。
じんわり染み入る作品で、何度も読み返してしまう秀逸な一冊でした。
高校陸上部で憧れの先輩だった夜山(黒髪イケメン)に、
大学で再会した新入生の日暮(年下ワンコ眼鏡)。
夜山は卒業後に事故で逆行性健忘となり、
高校3年間の記憶と共に日暮のことも忘れていた。
同郷の地元話で何か思い出すかもしれないと、日暮は正体を隠して夜山にベッタリ。
不意に思い出す些細な記憶に喜びながらも、
自分のことは思い出さないでと願っている理由は?
周囲から日暮にホモ疑惑で、日暮に配慮し距離をとるよう伝える夜山を相手にしない。
自分がホモだから過敏になったと夜山に言われ、
思わず部活の後輩だったと漏らしてしまった日暮は…。
失った記憶に何かあると思わせる二人の関係描写。
ちょっとした場面で日暮から滲み出る夜山への想い。
部活の過去回想を交えながら、日暮が抱える複雑な感情が何なのか…もう、読む手が止まらない。
理由は解らないのに、日暮のせつない想いがジワジワと伝わってきて、涙がじんわり。
少しづつ蘇る記憶から、ごまかせなくなった日暮が対峙する。
高跳びをする夜山に憧れ恋心から告白した卒業式、
翌日返事をすると言われ待ち合わせをした駅前で、
日暮は拒否されるかもしれない現実に向き合えず逃げだした…。
自分が逃げたことで、記憶と共に情熱をかけた高跳びも失った夜山に申し訳なく、
高跳びを好きだった気持ちを思い出して欲しいと、願い続けていた。
夜山が日暮から告白されたことを思い出した時に、
そっちを思い出しちゃいましたか…と、
絶望した顔で口にした言葉の意味がこれだったと、後で気づいてギュっとなる。
逃げ出したことで失ったモノは大きすぎたけども、
少しずつ失った記憶を思いだしながら、新しい時間を積み重ねていく二人です。
再会してから日暮を好きになっていた夜山が、
記憶が蘇って一気に3年分の好きを思いだしたら堪らなくなったと、
日暮を避けていた理由に、またまたギュっとさせられた…もう、ため息をつきまくり。
日暮の一途な愛も好きですが、私は夜山が可愛すぎて堪らなくなる。
好きだったと言われて思わず迫る日暮とのやり取りや、
ちゃんとエッチするまでのモダモダ展開に、メチャクチャ萌えたわ。
抱かれるのは…夜山だった~~~っ。
部活の高跳びや陸上シーンの描写が本当に爽やかでアオハル。
キラキラして風や匂いを感じるステキな描写でした。
そうそう、記憶喪失を利用して騙そうとするゲスのシーンはいらなかったかな。
というよりも、あれがない方が読後がいい。
それでも、何度も繰り返し読みたくなる素晴らしい作品です。
評価は神寄りの萌2、今後は作家買いです。
※紙本:修正は白抜きです。
「ボクたちはまだ青く」がとても好みだったので、既刊も読んでみることにしました。
高校の時好きだった先輩が、高校時代の記憶をほぼ全部失ってしまって…という年下攻め目線のお話でした。
大学に入り再会したが、自分のことなどすっかり忘れていて、普通なら同じ高校であったことや部活も一緒だったと話してなんとか思い出してもらいたいだろうと思うんですが、日暮は何故か遠回しに何か覚えている事はあるのか問う。
思い出して欲しい気持ちと、忘れていて欲しい気持ちのせめぎ合いがモノローグから伝わってきてなんとも切ない。
記憶を取り戻すのを手伝うという名目で近づいていく2人の距離感がもどかしい。
先輩も日暮を気にしてる様子なのに、お互いにピュアで鈍感なのでね。
そもそも卒業式の日のアノ受け答えで、何故振られる想定しちゃうんだーって話からなんだけどね。
そういう控えめでヘタレな部分も含めて、魅力的な年下健気攻めでした。
先輩が記憶を失ったと知った直後も、ただ悲しんだり後悔するんじゃなくて、自分がすべき事をしようっていう強さも持っていて素敵だと思った。
先輩も日暮のためにもっともっと思い出したいって…泣かせるぅ。