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あの伝説のストリート系BLが描き下ろし&大幅加筆してついに完結!!
前作、「6 UNDER GROUND」のラストでハイジの元を去った景吾。今作は恭一郎さんとの物語が中心かな。
恭一郎さんにビリヤードを教えてもらった景吾。襲われてどうしようもなかったとき、恭一郎さんに助けを求めた景吾。他愛もないけどスパイ○ーマンのキーホルダーをプレゼントし、ずっとつけてくれていた恭一郎さん。
ハイジの元を去り、一人で工事現場で働いてお金を稼ぐようになった景吾。ようやく社会人としての生活をスタートさせます。不幸な生い立ちがあっても明るく、人なつこく、裏の社会から抜け出して、自立した景吾。みていてすがすがしい。
私としてはこのまま恭一郎さんと幸せになって欲しいなあ、と思うのですが、まあ、タイトルが「暴力彼氏」ですわな。
花火の日、結ばれるってこういう瞬間だよね、これしかないよね、っていうシチュエーションを読者に見せてくれました。ここはホントよかった。
しかし、実は代議士の息子で、それを継ぐつもりの大学生であったハイジこと高次。チーマーは息抜きであり、それを捨てて景吾しかいらないと本音をさらけだす。
分かれている間は、知り合いの女性が連れてきた男や、景吾がわりの男を抱き、ああつさえその知人の女性とも関係がありそうなハイジ。この辺はやだな。さすがに女性とのシーンは朝チュン状態で割愛ですけれども。
ピアスだしHシーンは入れないといけない事情があったのかな?
まあ、やっぱりそうなるわな、という最後でした。
しかし、色々な設定やストーリー、描き方が本当にうまくて、ぜひもっと作品を酔いだして欲しいと願っています。
何故かはわからないが、この3角関係は平気なんですっ!
よくある3角関係漫画の流されるままどっちもえらべない~♪な受けと違い、この漫画の受けは性格的に男前だからなのでしょうか…?
受けが無駄に女顔じゃなかったり、まつげバッサーとかしてないからなのでしょうか…?
よくわからないけれども、私にとってはとても貴重な三角関係漫画です。
『6 UNDER GROUND』の続編。景吾が街を去ってからが描かれています。
工事現場の住み込みで働き始めた景吾。景吾は素直で可愛いので現場のオッサン達にも可愛がられていて、朝陽(景吾の世話を焼く友人)とは交流が続いているようで、まずは一安心。朝陽の景吾への優しさはなんだろう?友人以上、兄のようなつもりかな?それ以上にも感じるけれど、景吾の幸せを願っているのは手に取るようにわかります。
朝陽の計らいで恭一郎は景吾と再会出来たのですが、ここからの恭一郎と景吾のシーンが、萌えまくりです!私は景吾の可愛さを「萌え」とか「可愛い」としか表現できなかったのですが、恭一郎がとても的確な言葉で景吾を表現しています。「見ていてくすぐったくなるような子がいるんです」と…。まさにこれです!なんて景吾にぴったりなんだろう。景吾の可愛らしさは「可愛い」でも「萌え」でもなく「くすぐったくなるような子」なんです!あ~岩清水先生すごいや。ドキドキしちゃった。これに続く恭一郎の台詞がまた素敵なので是非読んでほしいです。
花火を一緒に見に行く恭一郎と景吾。遅れて届く花火の音を聞きながら逃げてきたハイジのこと、隣にいる恭一郎のことを考える景吾。恭一郎に心が傾いてキスをします。そして二人は結ばれるのですが、この20Pほどの花火のくだりが本当に素敵です。台詞、モノローグ、表情、すべてがいい。
前巻ではハイジの景吾へ執着は愛ゆえのように描かれていたけど、いつどこに惹かれたのかがわからなかったのです。だけどこの巻でわかった気がします。何でも手に入れることが出来る恵まれたハイジと、それこそ何も持っていない景吾。正反対だから惹かれあったのかな。
本当はあのまま恭一郎と一緒にいたほうが幸せだったんじゃないの?と恭一郎派の私は思うのですが、死にそうになってるのに「景吾以外なんもいらねェ」なんて言われたら絆されちゃうよね。ハイジのことを怖いと思っていた景吾が、ハイジが隣にいることが「安心すること」に変わったのだから、私も恭一郎みたいにこれからも景吾を見守っていきたいと思いました。
お別れのシーンで恭一郎がまた景吾のことを的確に表したモノローグがあります。「あなたは本当にかわいい人だったなあ」と…。景吾にもらったストラップをそっとポケットに仕舞う恭一郎。最後まで穏やかないい男でした。やっぱり恭一郎とつきあ…モゴモゴ…
ところで前作といいこちらといい、書かれているあらすじが的外れな気がします。前作「危険なエロティクス・ラブ!!」こちら「調教された体はまだ疼いていて」。なんか違うよね。たしかにエロは豊富だし、調教といえばそうかもだけど、あらすじにひるまず読んでほしい、心を扱った名作です。
「6 UNDER GROUND」第二部&待ってましたの恭一郎ターン。
恭一郎×景吾のイチャイチャに萌え萌えなのです。
ハイジの元を逃げ出した景吾は、ヤクの売人から足を洗ってガテン系仕事をしている。景吾の居場所を唯一知る朝陽の図らいで恭一郎と再会した景吾はその優しさに再び惹かれ、恭一郎と付き合い始める。一方、ハイジは景吾を失った喪失感を埋めようと身代わりの男を抱くが、満たされない。ハイジを崇拝するチーマー、アキは覇気のないハイジに見切りをつけ、自ら2代目ハイジを名乗り、街を荒らし回る。
ハイジに対するアキの感情が恋愛感情だったら嫌だなーと思っていたんですが、歪んだ敬慕でした。ハイジを刺して憑き物が落ちた模様。ヨカッターε-(´∀`; )
私は恭一郎派です!
敬語のおっさん萌え!
当て馬だから活きるその魅力!
年下の男の子との恋に浮かれるおじさま攻が可愛すぎました。振られる時も何気にキープされる恭一郎(笑)
これからも景吾にとって「都合のいい男」であってほしいものです。
あらすじの最後に「ハイジに調教された体はまだ疼いていて…」とありますが、ちがうよー、ラブじゃんー!と、思ってしまいました。
そんな書き方したら、ただの淫乱みたいじゃないか!
そんなことを書きたくなってしまうほど、エロ以外の部分でよい作品でした。
確かにそういう描写もあって、そこももちろんよいのですけど、私は気持ちの部分がとてもよかったなぁと思います。
ハイジも景吾もなかなか素直になれなかったのが、やっと気持ちが通じた時には心底ほっとしました。
印象深いシーンもたくさんあって、コマの一つ一つまでじっくりと読んでしまいました。
前巻と合わせて何度も読み返してしまうと思います。
岩清水さんは、暴力的だったり、アンダーグラウンドな世界の中ですごくきれいな気持ちを描くのがほんとに上手だと思います。
クセになる空気感で、大好きです。