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表題作美少年は32歳!?

天野史彦
32歳,イケメンネットトレーダー
山上知春
16歳,オタクの高校2年生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

街角ですれ違いざま、二人の男の身体が入れ替わっちゃった!? 高校2年生の山上知春(やまかみともはる)は、ダサ眼鏡の隠れ美少年でアニメオタク。一方、天野史彦(あまのふみひこ)はやり手の若手投資家で、人生負けなしの精悍な超イケメンだ。天野は再び訪れた思春期を喜ぶけれど、知春は「僕には、この身体使いこなせない!」と泣き言ばかり…。嘆く32歳とオレ様な16歳
――二人は元の身体に戻れるのか!? トラブル・ラブコメディ!
(出版社より)

作品情報

作品名
美少年は32歳!?
著者
水無月さらら 
イラスト
高星麻子 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199006166
3.3

(15)

(0)

萌々

(5)

(10)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
50
評価数
15
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数6

何これ!

終盤まで2人がどうなるのかが分からず、ラブ度が限りなく低い作品だったと思います。

天野と知春の身体が入れ替わってしまったのは面白くて、読んでて何度もクスッとなりました。

攻めが高校に行く間に、彼氏の恵斗に知春の世話を頼んでます。恵斗に知春が襲われそうになったり、天野が女子高生と付き合い出したりと、2人がくっ付きそうにもないままに物語は進みます。

2人で生きて行くと決心して初エッチをするのですが、これがとてもキテレツでした。天野の身体の知春が知春の身体の天野を抱くんです。
そしてセックスの途中で元に戻るんです。

だからほとんどラブラブなシーンはないので、とても物足りない作品でした。

0

ある意味リバかもしんない

とんでもないお話でした。
32歳と16歳の入れ替わり…いくらイケメンで運動神経抜群で金銭的に余裕がある人物と入れ替わることができたとしてもそれを楽しむことのできない知春の右往左往っぷりはちょっと可哀想。
やることなすこと裏目に出て、それを聞いた天野さんは「厄日かw」と笑いそうになる勢い。
逆に天野さんは16歳をエンジョイして美少年化計画実行しちゃってるというwww
(天野さん自身は頭脳明晰、運動神経抜群なので勉強面余裕、運動面は鍛えるという)

脇キャラの恵斗さんやヨッスィも良いキャラしてました。
というかヨッスィの印象でかすぎてwww
恵斗さんにはちょっとお気の毒な事態もありましたが…まー幸せになさってそうなので何よりです。
4人のやりとりが結構楽しくて好きだったんでフェードアウトしちゃったの…正直残念なんですけどね。

それにしても…まさかのあれですよ!
入れ替わっちゃったままヤっちゃうとは!
これもある種のリバなんだろうか?
ちょっとびっくりしちゃいました。

1

面白いっ、けどBLとしてはどうかな?

ある日の池袋、平凡なオタク高校生・山上知春は、
学校帰りに大好きなラノベの新刊を買いに行こうとしていたところ、
ウエストパークの噴水の脇で見知らぬ大人とぶつかる。
なんの因果か、それをきっかけにどうもぶつかった相手と体が入れ替わってしまい
そりゃまぁ大変!!

入れ替わった相手は、天野史彦は32歳。
独身でイケメン、自宅で仕事をするネット・トレーダー。
お金もあるし、学歴や能力もあり、見栄えもいい、
今までだって一人で生きてきた怖い物知らずの俺様。
突然ヒョロヒョロしたオタクの高校生になっても少しも動ぜず、
かっこよく見栄えも改造しちゃったりして、高校生活をエンジョイしてしまう。

一方の知春はそうはいかず、新しい状況に適応できずにパニクって閉じこもってしまう。
何もできない彼のコーチ役を、史彦は自分の恋人の恵斗♂に任せるが……



入れ替わりネタ自体は古典的だと思うけれど、
この恵斗や、知春の親友デブでキモいオタクのヨッスィという脇キャラが光っていて、
細部がよく書かれていて、なんともまぁ、惹きつけられて読んでしまう。

史彦の第二の青春も、突然32歳になんかなれっこない何もできない知春の困惑ぶりも
ゲラゲラ笑いながらも、含蓄があって読ませるし、
出てくるお店やキャラが、ビックリカメラとかガンダモとか太鼓の匠とか、
わざとらしい別名なのもおかしい。

ただね、どう考えてもカップリングは史彦×知春なんだろうけれど
半分を過ぎてもBL的終着点が見えてこない。
というよりも、これこのままコミカルなBL風味の
(恵斗に迫られたり生理現象の話wもあるので)
ラノベでよくないかな?といった感じで、
実際最後のまとまり方は結構強引というか、いや、君たちソレって恋なのか?と
疑問に思ったりもする。
そして、こ、これって?えっと、変形リバなのか?という展開も……
いや、こういう役割は精神によって規定されるんじゃなくて、肉体ありきですか?
←これは、それなりに新機軸でおお!っと面白かったが(笑)

人は一人では生きていけない、心と体が一致していないと生きてゆくのは難しい、
そして、大切なのは愛(ただし、BLのLというよりも人間同士の)というテーマは
好感が持てるし、挿絵もいい感じ、
ポイント高いだんけれどね、でも、萌えはねぇ……



でも、本当にキャラが光っているし(ヨッスィ〜♥)、
読み物として面白かったですよ〜!ということで、評価は萌×2にします。

1

入替ラブコメ

入れ変わり物ってSFなんでしょうか・・?
こういうストーリーはBLでは初めて読み新鮮でした。

それにしても天野と知春がカップルになるんだよね??
二人にそういう気配がみえないのでどうなるんだろう?
おそらく、元の体に戻るのはイタしてる最中か、直後かだろうと
予測できますがなかなか二人はそうなりそうにないので
どう話をもっていくのか心配になったり、楽しみだったり(笑)
ま、多少強引な気もしましたがなんとかなりました。
オタキャラ、ヨッシィが良すぎて知春が霞んじゃうよーー。


1

キャラクターだけでも『萌』です!

突然ですが、現在、『ひとり水無月さらら(過去作)祭り』をひっそり開催中です。『元カレと今カレと僕』のレビューにも書きましたが、なんか勝手な思い込みで『読むまでもない』と位置づけてしまっていた作家さんに(もちろんいい意味で)ノックアウトされてしまい、大変なご無礼を~!とひれ伏したい気分になって、過去作を大人買いして絶賛読み漁り中なんです(水無月さんオンリーではなく、他の作家さんと取り混ぜながら読んでるんですが)。
ちなみに、今のところ読んだもの(数はそれほどでもないですが)は、どれも意外といいカンジです。←ハッ、これ自体もう失礼ですか?

この作品も面白かったんです、それはもうホントに!確かに、BL(ラブストーリー)としてはどうなのかな、というところが引っかかるんですけどね。

前半はもうBL関係なく(オイ)非常に面白かったんですよ。
何よりもキャラクターがよかったですね。メインの2人だけでなく、天野(攻)の恋人恵斗も、最初のイメージと違ってカッコよかった。
しかし、なんといっても知春(受)の親友ヨッスィがもう最高だ!彼はこの作品の要ですよ。

こういう『いかにもなオタク』なキャラクター自体は、別に斬新というほどでもないと思うんです。ただ、『中身オタクだけどイケメン』ならまだしも、『デブで、まわりに気持ち悪がられるほどの』オタクが敵方やただのモブではなく、味方(それもすごく強力な)であるというだけでなんか負けました。しかも、ホントに気持ち悪いくらいのオタクくんが、ホントいいヤツなんですよ!少なくともそう感じるようになっちゃうんです!
BLとしてはなんか違うかもしれませんが、とにかくヨッスィのキャラクターだけで『萌』は確定ですね!

なにせ入れ替わりものですから、当然『入れ替わった2人』がCPになると思い込んで読んでいたんですが、途中で『これいったいどういうカップリングに着地させるつもり?』と、ホントにわからなくなってしまいましたよ。もう気になって気になって、先にラストの方のイラスト見ちゃおうか!?という誘惑に駆られたくらい。まさしく作家さんの思う壺!?って感じでストーリーにのめり込んでしまいました。
あと、一種のリバ?と感じたんですが・・・あんまり具体的に書けないところがつらいですね。

しかし、私はこれを読んで、『水無月さんって、とんでもなく上手いというか、只者じゃないんじゃ?』と思ってしまいました(いろんな意味で)。入れ替わりの理由づけも、ストーリーの中に頻出する実在の(をもじった)名詞の使い方も、なんかひと味違うんですよ。さすがベテラン、と言っていいところですか、ここ?

だからこそ後半、端折った感がアリアリで、このへんももっとページ使って、前半並みに丁寧に書いてくれれば!あるいは、最初からページが決まってたとしたら、配分間違えてるよ!って感じで、非常に残念でしたね。
あとがきで作家さんが言われてましたが、執筆中に東日本大震災があったために、結果的にコメディから(いやもう最初のプロットそのものから?)ずれて行ってしまって、そのせいで収拾つかなかった部分はあるのかなあ。
シリアスが入ること自体は悪くはないんですが、導入から前半部はもうコメディのままですから、なんかアンバランスで・・・
うーん、なんとも消化不良というか、ちょっと物足りなかったですね。

正直、純粋に作品としては『萌×2』は行かないかな~とは思います。やっぱりラストにかけての急ぎ足が惜しいですね。前半のテンションそのままに最後まで引っ張ってくれてたら『神』でしたよ。

ただタイトル通り、もうヨッスィのキャラクターだけで『萌』の価値はありますから、そこからのスタートってことで(ホントに前半は文句なく面白かったですから)、トータルとしてはこの評価になりました。

あとはイラスト。高星さんって絵柄はホントに綺麗ですし、どちらかと言わなくてもシリアスが似合うと思っていたのですが(硬質な絵柄だと思うので)、こんなに『笑える』イラストもアリなのか!と開眼した気分です。もう入れ替わり(体と中身の不一致)が、イラストでもしっかり表わされていました。特に、『中身は16歳の32歳男』がお見事でした。素晴らしい!

4

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