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概ねあらすじ通りの展開。
嫉妬で大暴走する主人公を応援出来るかと言うと出来ませんでしたが、性格自体は人間味があって良かったです。
しかし主人公に惹かれる攻めの心情は理解出来ませんでした。
そして当て馬。というか殆ど三角関係のような状態に陥っていた後輩桜庭の扱いがちょっと苦手でした。
物語終盤、主人公と桜庭の二人が攻めに好意を寄せる中、桜庭が攻めに告白。
その返答で攻めが物語開始時点では桜庭に好意を寄せていた(実は両片想い状態だった)ものの今は恋愛感情は無いと桜庭本人に伝えてしまうんですよね……。
主人公との関係を説明するために仕方なくとのことでしたが、かつての好意を伝える必要性が全く理解出来ず腹が立ってしまいました。
そもそも攻めの恋愛感情の流れが、主人公→桜庭→主人公、だったことにもモヤモヤしてしまいました。
攻めが主人公に惚れ直す要素があるとは思えず、それならば最初からずっと好きでいて欲しかったなと思いました(そうなると桜庭にキスをした理由が不明になるが)。
同じ同性愛者でワンチャンある方に流されたとしか思えず残念。
主人公の脅迫や攻めの強姦など他に気にするべきところはあると思いますが、それよりも攻めの恋愛感情の方が気になってしまいました。
しかしなんやかんや言っても最後までスルスルと読むことが出来て良かったです。
電子挿絵なし残念。受けも攻めも男前でたまらん。本編の長さがちょうど良い。男同士のセックス!って感じで◎(女々しい受けだと萎える)素晴らしい作品でした(可愛くない!は全然刺さらなかったけど)
双方がサラリーマンで実はゲイ同士。お互いに相手がノンケだと思っていたり当て馬君に嫉妬したり、と面白かったです。
仕事がメインってわけでもなく、単に「すれ違い」が高じて絡まっていっちゃうモダモダが描かれます。読みながら「あーーーっ、ー何でそうなる」「そこで本心言っちゃいなよ〜」とか独りごちてました。
受けの小塚が鬱陶しいほど女々しかったりするんで、ちょっと辟易する部分もありましたが、攻めの溝呂木が小塚の思いに気が付いて二人で話をするところは、やっと収まるところにおさまったかぁ、と感慨深かったです。
実際、こういうことってありそうよねと思ったり。
特に溝呂木が二度目に脅して小塚を抱く時には、無理矢理、愛はないはず、なのに(実際は溝呂木はこの時点ではもう小塚への思いを再認識していたからだろうけど)優しく、愛情を持って抱くんですね、だから小塚が???になりつつも抱かれることが実は嬉しくて。
ずっと使ってなかったローションを使えるか試すのに溝呂木が手の甲に塗って「大丈夫、パッチテスト完了」って!優しすぎるやろう〜。(そんなすぐにパッチテスト出来んやろ、というツッコミはしちゃいますが)
ちょっと作者さんの他の作品も読んでみようかなと思いました!
小中先生のめちゃファンになり、ただ今必死で探して読み漁り中です。
こちらがデビュー本だったのですね!
初めて読んだのが《ないものねだりの…》でしたから、小中先生はめっちゃコミカルが土台で、少し〈切ない〉のも入るんだと思い込んだのですが、色々読む内に、最初に読んだのが例外で、めっちゃ切なくて苦しくて…ってのが普遍なのだとわかりました。いやぁ驚いちゃった。
この本も本当にハピエンになるの?
ずっと「すれ違う」ままならどうしよう!
だって受けの好きな攻めは違う人に惚れてて、しかも寝込みにキスまでしてるんだよぉぉーーっ。
キャーっ誰か助けてーーー!
いやいや、ここまでは筋書き通りなんだけど、なんだけどぉ!、何処かで間違いじゃなかったのか、なんて淡い期待で読み始めたもので、もう本当に心臓に悪い。受けの切ない心に涙がちょちょぎれる。
はぁ~~~もぉどんだけ~~~~~~なくらいに私を振り回してくれましたね!お陰で何回も何回も読んでしまっているではありませんかっ!
この幸せをありがとうございます♡♡
イラストの陵クミコ先生の描かれる二人もカッコ良かったぁ。
これからも、読み漁ります∠( ̄^ ̄)
一枚岩ではない、という言い回しがあります。これは組織とか党内とか集団(2人以上)に対して使う言葉でしょうが、今作をよんでいて自分一人の心の中ですら一枚岩ではないよね、そういえば…とぼんやり思いました。
人間100%良い人なんて、そうそうありえないので、そうはなりたくないのに嫌な言動をとってしまったり、自分の気持ちすらままならず、どうしてそうなるのか分からない事だってあるでしょう。
ちょっとそれはどうかと思うという状態に主人公達が陥る。下手したらこいつら好きになれない、という人もいると思います(実際、そういうレビューありますね)。
自分も、それはどうなのかな、という部分もありました。しかし後々きちんとフォローが入るというのもありますが、そもそもの「読ませる力」が文章にあるんですよね。そうだったのかと納得させる説得力や、内容に引き込む魅力があります。これが筆力ってやつなんでしょうか?
小中大豆さんは2冊目なのですが、作家買いリストに入りそうな気がします。
既刊のあらすじなどチェックすると、好みでない設定も意外と多いのですが、それでも読ませてくれるのではないか、という期待をしてしまう程です。楽しみにしようと思います。