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表題作涙キラキラ

槇未尋・男女にモテモテで浮気症の受様の恋人/高校生
葛城莉人・繊細な美貌を持つが周囲に無関心な高校生

その他の収録作品

  • 水色吐息
  • 蜂蜜とろり

あらすじ

高校生の莉人は、恋人・未尋の浮気にたえられず、別れようと決意するが…。高校生たちの切ない心模様を描いた最新作登場!!
(出版社より)

作品情報

作品名
涙キラキラ
著者
桐嶋リッカ 
イラスト
小嶋ララ子 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344823426
2.5

(9)

(2)

萌々

(1)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
2
得点
18
評価数
9
平均
2.5 / 5
神率
22.2%

レビュー投稿数2

すれ違う心

お互いが大好きで大切なのに傷つけてしまう。
とても一筋縄ではいかない恋愛ストーリー。
高校生の受け様と、攻め様は恋人同士。
攻め様は受け様の事がとても好きなのに
何故か毎回浮気を繰り返しています。
そして受け様が理由を聞くと二人の為だからと・・・
普通の浮気性とはかなり違うのですよ。
これは攻め様の屈折した性格によるもので
本人にはきっちり筋道が通っているのです。
でも、受け様にはどうして浮気が二人の為なのか
解るはずもないし解りたくもない。
大好きな攻め様が浮気をするたび傷ついて行く。
攻め様は傷つく受け様すら愛しいと・・・
ちょっとSも入っている?でもMも入ってる。

攻め様の浮気は受け様を愛するが故なんです。
浮気の相手全てが本来は受け様を好きな子たちで
受け様に尋常じゃない愛情をもっている攻め様は
害虫駆除のように受け様狙いの女の子と関係を。
そしてその姿を受け様に見つかるようにしてる。
それも受け様を傷つける目的ではなくて
女の子を完全に受け様から排除する為なのです。
なんとも凄まじい愛情ですね。
受け様は何度も別れようとしますが攻め様からの
気持ちに嘘はないのがわかるので出来ません。
でもこれ以上は耐えられないと・・・
受け様は攻め様がなぜ浮気をするのか理由を知り
愕然とします。いくら好きでも女の子たちを
傷つけるような行為をしている攻め様とは
絶対気持ちが分かり合えないと今度こそ別れる事に。

受け様に別れを告げられ冷たく去られた攻め様。
その姿は受け様に対する執着や依存具合がかなり
分かりやすいです。
後半の死にもの狂いな様子は哀れです。
こんな姿を見せられれば誰だって絆されるかも。
ちょっと間違えたら狂気の世界に行っちゃいそうな
攻め様だけど受け様の躾け次第でどうにでも
なりそうな感じなのがいいです。

後半の受け様の親友のお話はなんと相手が
攻め様の異母兄弟の弟が相手役なんです。
これもかなり行っちゃってる弟君です。
恐ろしい家系だなと笑ってしまいます。
でも、双方のお話で感じるのは好きな人に
愛されたいって事でしょうね。

4

歪んでるなぁ…(°°;)

2CPのお話が収録されています。

タイトルや表紙の可愛さの落差に軽く抉られました。
個人的には切ないストーリーには感じられなかったです;
思春期特有の未熟さゆえな部分もあるんでしょうけど、
歪んでるなーとしか思えなかったな…。

レビューは辛口含みます。


◆涙キラキラ/蜂蜜とろり

受け視点と攻め視点が交互に書かれています。

受けはクールビューティーと囁かれるほど整った顔に無表情。
真面目で、人に興味が無く、ごく僅かな友人と攻めだけに素の表情ををみせる人です。
周囲の視線や他人からの好意にも無頓着で気付きすらしていません。

攻めはそんな受けに異常な執着を見せています。
もともと家庭環境が悪く、愛し方も愛され方も一般常識も知りません。
攻めが身につけた処世術は笑顔で人懐っこく接すれば相手を操るれるということ。

攻めは受けが好きで好きで。
だから受けに好意を寄せる人間は害虫でしかなく…。
害虫を追い払う方法として、まず好意の対象を自分に向けさせ、
攻めとイチャイチャしてるところを受けに目撃させることでした。

そうすれば女の子はバツの悪さから受けから逃げていくし、
受けが女の子に対して興味を持つこともなくなる。
ついでに受けが傷つくのを見る度に満たされる感情もあり。

けれどそんな目論見を知らない受けにすれば
それはただの浮気現場でしかないのですね。
何度も何度も目にする度に今度こそ別れようと決意するけれど
そのたびに攻めのシュンとした顔に絆されて許してしまいーーーと展開します。


暴力じゃないけれどDV関係に見えてしまいました。
せめて攻めザマァ展開があればスッキリしたんでしょうけど
全てを知った受けがキレて一悶着あったにせよ、結局攻めの思惑通り。
最終的には脅迫で押し通したようなもんだし
自分の生死を受けに預けるような身勝手さにもドン引きでした。

受けも受けでそんな攻めからもう離れられなくなってるみたいで
なんだかなぁ…もっと幸せになれる相手いるよ?早まるな?と言いたい。

一悶着後は少し改善されて駄犬×飼い主になっていました。
まぁそれも攻めの思惑通りなんだよなぁ…(;´Д`)ハァ
これもまた愛ゆえなのか。

◆水色吐息

表題作の受けの友人・関屋×攻めの腹違いの弟 というスピンオフ作。

こちらは未満の関係です。
関屋は完全ノンケで、攻め弟はゲイ。

攻め弟が表題作CPの恋人関係をぶち壊そうと画策しています。
関屋にすれば別れるのは万々歳だけど、受けが傷つくのは見たくない。
色々調べるウチに、攻め弟の目的は別にある気がしてーーーと展開します。


表題作では関屋はまとも寄りだと思ってたんだけどなぁ…;
変にリアルでなんか嫌。
ノンケだからすんなり受け入れられないのか分かるけど、
相手の恋心を飼い殺ししてるみたいですッッごく嫌!!!
こういう男がやっぱ女が良いとか、
子供欲しいから仕方ないじゃんとか言って去ってくんだよヽ(#`Д´)ノ
気に入ってるのは伝わるけど思わせぶりで振り回すの苛つく。

攻め弟は突拍子もない暴走タイプで歪んでるといえば歪んでるんだけど、
理由を知るとなんだか可愛くてちょっと絆されました。
やること斜め上だけど根本は健気で可愛いのですよ(∩´///`∩)

愛され下手で幸せ下手で些細なことすらも舞い上がっちゃうウブな子で。
遊び人の関屋にすれば手のひらチョイチョイなのがもうホント嫌。
攻め弟は関屋の前だとすっごい可愛くなるから複雑だよ…(;ω;)


両作品ともに高校生が織りなす切なさというより
若いなぁ…歪んでるなぁ…という感想に尽きる1冊でした。

2

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