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あまりのモダモダについつい読むのをやめられず、、夜更かししてしまいました。一般企業のリーマンモダモダが好きすぎる、さらに麻々原先生のイラスト最高なので、萌よりの萌2で。
平成以降のみなさまにはあまり馴染みがないと思うんですが、昔々、”金曜日の妻たちへ”という不倫ロマンスのドラマシリーズがあって(さすがに当時は私も子供でしたが…汗)、そこに見られた緩やかな背徳感に通じる私好みなムードをなんとなーーく感じちゃいました。10年前の作品なんですよね。ですので、女性社員の強引なアプローチの描写が令和っぽくないところとか、会社の雰囲気ももちろんビフォーコロナで、ノスタルジックな気分に浸りまくりました。(遠い目)
で、他レビュアー様が指摘してる通り、当て馬が素敵すぎるんですよ!!!もう、このウジウジ王子様(受)にはもったいないくらいいい男なのです!!!正直、主人公が執着する上司は、最後まで顔以外にいいところってあるの?な感じだったのですがw(”顔がいい”は最強って知ってるけど)、THE・”この人と一緒のほうが幸せなのに”の理屈、が通用しない恋愛感情の奥深さ、複雑さを見事に表現されていると思ってしまいました。いや、なんか数年越しで別れるんじゃね?と思わずにはいられないラストなんですよねww
作者曰く、路線変更作品。恋愛心理をしっかりと追うものを書きたくてチャレンジしたそう。イラストは麻々原さん。
ゲイ受けがノンケ上司に恋情を抱き、葛藤を繰り返しながら最終的にゲットしていくお話。恋って理性がきかなくなっている状態だから、好きな相手を目の前にすると緊張したり、叶わないなら諦めようとヤケになったり、どうせ振られるんだったらと思い切って迫ってみたり、挙動がおかしくなる受けの心理状態はよくわかる。
上司の方も仕事では信頼している部下だし、同じく自分を狙っているらしい女性部下からの積極的なアプローチと慎ましやかな彼とを比べる機会があったからこそ、受けの方がますます好意的に思えていくわけで。ついでに単身赴任の身で妻とは心が通い合っているとはいえない状況なんて、もう、奪えよ!ってシチュでしかない。
どう考えても当て馬の方がいいに決まっているのに、好きになってしまったらその人しか見えない。それも恋の一側面だし、受けの粘り勝ちで、どストレートのイイ男がまた一人、美しい魔性の男に狩られていくのであった…というBLファンタジーではある。とはいえ、絆される攻め側の態度にリアリティが見え隠れして怖い。
プロットどおりに書けたそうだけれど、文章に滑らかさが少なく説明的な印象。恋愛感情についてはなるほどーと思わせてくれたが、あまり人間臭さは感じられず、綺麗なドラマを観ている感覚だった。
1冊すべて表題作です。
視点が充彦(受け)と須藤(攻め)と交互にストーリーが進んでいきますので、心情が分かりやすかったです。充彦サイドだけだと、須藤にイラッとした気がします。
二人は上司・部下で良い関係だったのですが、須藤を狙う小峰(女性の同僚)が掻き回すことで、充彦は須藤に告白してしまいますし、須藤は名古屋に異動するというリーマン好きには嬉しい内容でした。
須藤は結婚している間は充彦と不倫になるということもなかったですし、小峰の虚偽の訴えを安易に会社が取り上げることもなく公正感があります。
ただ、須藤にフラレて傷心な充彦は、ゲイバーで声を掛けてきた竹本と付き合うようになります。そこが嫌だなと思う方もおられるかも。また、その竹本が良い男なんですよ!充彦より年下なのに包容力もあり我慢強く意外と誠実で。優しい「さよなら」には胸が切なかったです。竹本幸せになって欲しい!泣いている充彦を抱きしめるイラストでの表情は辛くて何とも言えなかったです。
余談ですが、私はタイトルから勝手にコーヒーやカフェオレが関係すると思ってたので、充彦が緑茶缶や須藤が紅茶を飲んでいる場面では、あれ?って思ってしまいました(笑)
両想いになったとはいえ不安感が残る二人でしたので、遠距離恋愛でのラブ模様が後日談ショートででも読みたかったです。
こんなお話もかける方なんだなあと‼
地に足のついた普通のサラリーマン同士の、地味で臆病で、迷ってばかりの恋愛模様でした。
でも、その地味で普通なお話が、逆に新鮮で心に残りました。
遠野作品特有の、自信に溢れて傲慢なキャラは登場せず、メインキャラにしても、当て馬みたいなキャラにしても、優しくて、臆病で、じりじりもどかしい距離感を楽しめる作品です。
内容は、ノンケで上司•須藤 × ゲイで部下• 綿貫の年の差&ビタースウィートな大人の恋模様‼
上司である須藤に密かに好意を寄せている綿貫。
女子社員に強引に迫られている須藤を助けて以来、ゆるやかに、静かに2人の距離は縮まっていきます!
綿貫は自分の気持ちを隠し、映画をみたり、食事をしたり、須藤と純粋な先輩後輩的友情を育んでいきます。
でも、肉食系女子社員の過激なアプローチが原因で窮地に立たされた須藤‼
結婚生活も上手くいっていなかったとはいえ、その事がきっかけで妻とも離婚してしまいます。
私生活でも職場でも苦しむ須藤を見ているうちに、綿貫は抑え切れない感情が溢れ…等々、思わず告白してしまいます。
思い切り拒絶されないにしても、避けられ始め…
須藤は転勤してしまい…
綿貫は、苦しくせつなく、どうしようもない感情を胸に、酒に仕事に…
そして、恋人未満の関係をもってしまった相手へ逃げていってしまいます。
でもやっぱり須藤を簡単には忘れられない綿貫と…
転勤し、距離を置いてから、綿貫の事がどうしても気になり続けている須藤…
ノンケとゲイのせつない恋の結末は⁉
綿貫の真っ直ぐ過ぎる思いや、須藤の誠実でスマートな格好良さ、2人の雰囲気が魅力的で素敵な作品です。
ただ、綿貫のやっている行動は、想いの重みや一途さが全然違う分、いやらしさを感じないにしても、肉食系女子社員とさほど変わらない動向ではあります(笑)
でも、嫌いになれないキャラでした!
逆に、綿貫が、実らない恋を抱えて苦しんでいる姿がせつなすぎて、感情移入して読んじゃってました(笑)
二人の心情が交互に書かれて、話が進んでいったのも良かったのかもしれません。
お互いの戸惑いや、せつない気持ちがどんな風に捉えられているのか、存分に堪能できます。
じりじりとした2人の距離感や、2人の気持ちの揺らぎ、心の移り変わりがリアルに感じられるので、逆に心地よく思えました。
一つ気になったのが、綿貫に迫られて、初めて綿貫の真意に気がついた須藤が、綿貫の口から告白された訳ではないのに、疑いもなくゲイだと自覚する場面‼
綺麗な容姿にも関わらず、女性との噂が全くないから…という流れの答えなのは分かるんですけど、何故か引っかかってしまいました。
凄く些細な事だとは思うんですけど…流れの中で引っかかってしまったものだから、最後までその点だけが居心地悪かったんです。
すみません(笑)
当て馬役だった、竹本の強引さと、綿貫を想いとった行動はせつなくて…勿体無い位いい男過ぎで、実はお話の中で1番光っていたかも(笑)
ドラマチックさがない分、若干のもの足らなさは感じるかもしれませんが、ゆっくり地味に始まっていく2人の恋愛。
本当に『ほろ苦くほの甘い』ストーリーでした。
同じ女性ながらも、肉食系女子は怖かった〜(笑)
たまには、普通の大人たちの焦れったい恋愛ものが読みたいという方には、オススメかと思います。
既婚者である上司の須藤に片思いをしている充彦は、
ある日居酒屋で須藤を助けたのをきっかけに、休日を二人で過ごすようになる。
しかし須藤は部下の女性の起こした事件がきっかけで異動させられてしまう。
『茅島氏の優雅な生活』がものすごく好き。
その原作者遠野春日さんとコミカライズの麻々原さんの組み合わせということで手にとった作品。
ですが、うーん何でしょうね?
既婚者である上司の須藤に片思いをする充彦、
あるきっかけで親しくなって休日を一緒に過ごすようになるが、
部下の女性が起こした事件によって評判を落とした上、転勤させられてしまうことに。
彼が遠くに去る事になり充彦は…
それなりにまぁ面白くサクサクとは読んだのですが、
この充彦が、ずうずうしいというのか、うーん基本繊細で真面目ないいヤツなんだけれど、
なんだか時々妙に過激だというのか、なんというのか…うーん。
一番「はぁ~?」って思ったのは、
陥れられるようにして評判に傷がつき転勤させられる彼への告白。
なんでこういう時にっ?!相手のことを考えられないにも程がある…
勿論それは受け入れられない訳だけれど。
その後、ゲイバーで出会った竹本が彼の孤独を慰めてくれるが、その竹本がいい男!
でもそんなにいい男が自分を大切にして寄り添ってくれるのに、
叶わない須藤への恋を諦めきれず、結局は竹本とは別れることに。
竹本さん、去り方も本当にいい男なのになぁ。
そして結局は粘り勝ちという感じで、
まぁ遠距離恋愛を始めましょうか?といったハッピーエンド。
片思いをしていた辺りではキュンとしなくもなかったのだけれど、
このキャラに感情移入できずに終了致しました。