ボタンを押すと即立ち読みできます!
両親が離婚し母親に引き取られた凉は十数年ぶりに父親に会う事に。凉の姿を見た父の反応は久しぶりな事だけではなく何か違和感が。
その直後にタイムスリップしてしまう凉!そこにいたのは22年前の幼い父で⋯。
父親だとわかっているのに果が可愛くて仕方がない凉。凉に惹かれていく果⋯。子供の頃の果は周りと馴染めず孤独なのだけど、運命のいたずらな凉への恋心が切なくて。
一線を越えたところで急にまた凉が現代に戻ってしまうのって残酷すぎる。
あのまま凉が過去にいて二人が恋人同士だったら凉は生まれない訳で、ここがタイムリープのパラドックス。
凉が消えてからの果の想いは考えるだけで辛すぎるし、現代で再会した二人が悩みながら辿り着いた答えにタイトルの意味がわかる。
普通と幸せはイコールじゃない。実の親子だし地雷な人もいるかもだけど、私はこの二人の幸せを願わずにはいられない。
最高の神作!!
「やっぱりお前はあの涼なんだな」。
で、始まる2巻。
隔月刊で二年かけて完結した結末は、読者から色々要望があったそうですが、二人はちゃんと父子という設定で進みます
距離を置いた親子としての愛を希望した果だったけれど。
家は、所有者の希望で、取り壊す事になる。
色々あって、果も気持ちに正直になることに決める。
涼君の気持ちを受け入れて、東京で二人で暮らす事に。
不思議なお話でした。二人が幸せなら、それでいいです。
果の若い頃にタイムスリップした涼君、果は涼君の瞳にそっくりな女性と恋をして子を成す・・・こういう展開なら、果は、涼と会うために恋をしたということなんでしょうか。因果の不思議を描いた作品でした。
人の縁と因果は巡るので面白いです。
---
★タイムトラベルものを読んで思い出したこと
嘘だと思って聞き流していたことがあるのですが、私の風水の師匠(阿闍梨)は未来を見てきたといつも言ってました。事実かどうかは、阿闍梨が語っていたことが実現していけば証明されるのですが、とても悲惨な未来の話なので、外れて欲しいと思ってます。
平和なうちに、今を楽しみましょう。
中盤までは1巻以上に悲恋の雰囲気が強まっていました。タイムスリップから還ってきた凉は、少年だった果にぶつけたのと同じ熱量をそのまま現代の果にもぶつけますが、凉があの頃から一度も自分の前に現れなかったことや、未来の自分の息子だったというあまりにも重過ぎる事実に、果は強く拒絶します。
結局凉がタイムスリップして果との愛を育めたのは、唯一優しかった祖母も亡くなり両親からは愛されず孤独に飢えていた果を救うためだったのでしょうか。正直それが未来の息子である必要性があったのかは最後まで私には分かりませんでしたが、誰よりも果に近い存在でなければならなかったのかもしれませんね。同じ血が流れているからこそ、理解できることもあるのかもしれない。悩んだ末に初めて温かく大きな愛に包まれた果は、かつての少年のようでとても可愛かったです。
評価が高いのは知っていたのですが、絵柄が自分の趣味ではなくなかなか読めておりませんでした。が、近親相姦が好きなので読んでみたらやはり評価通りのコミックスでした。最高です…。
発売からはかなり経っていますが、昨今のいわゆる「設定だけのなんちゃって近親相姦」とは違い、最初から最後まで"葛藤"しふたりの行く末を追えて読んでいてとて胸をうたれました。何が正しくて何が正しくないのか「≠」という意味が最後までキーになっていました。
内容はとても素晴らしいだけに、どうしても全体的に駆け足な感じは否めませんでした。せめてあと1巻まで伸ばし、丁寧に描いていただけたら満足度はもっと高かったと思います。
本物の近親相姦は苦手で、なかなか読む気にならないのですが、、、
皆さまのレビューが素晴らしくて、これは読む価値があるのでは?と気になりまして。
結果、読んで本当に良かった!
大好きな作品になりました。
作家さまの、
伝えたい、これがかきたい、
という熱量がヒシヒシと感じられました。
タイトルも、スゴい!
ああー、自分の語彙力ないのが情け無い。
自分がもともと男同士の恋愛に惹かれるのには
エロたのしー萌えるー!ももちろんあるけれど
【どんなに咎められても他の誰も代わりにはなれない唯一無二の存在】として求め、求められるのを感じたかったりするからというのもあって、
そこがこの≠はドンピシャでした。
とても真摯に向き合っての結末だからこそ説得力もあるのだと思います。
とてもいい意味で作品に押し切られました。
やっぱり受け入れられないという方もいるでしょうけれど、流し読みして終わるようなお話しではないと感じます。