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号泣しました(T ^ T)
この本を読んだ方はUruさんのプロローグの歌詞を検索して、曲も聴いてみてください。
上記の曲は当然この漫画とは全くの無関係ではありますが、今聴くとこの歌詞は恐ろしい程に結城の心情と重なりすぎて鳥肌が立ちました。
実際、本編ではキスして今度家に(告白しに)行く約束をして終了しますし、続編同人でも改めて柳澤が泣きじゃくる結城に告白する形で終わります。当然セックスはしないし、正式にカップル成立したかすらも分からない。そんな二人の恋はまさにプロローグ(序章)でしたね。
百聞は一見にしかず、作者のpixivで全話見る事も出来ますが、U-NEXTなど有料配信されている媒体で購入する価値は充分にあります。
一つ引っ掛かるとすれば、柳澤の母親の言葉で親の人生と子供の人生は別という事を認識したにも関わらず、そこから出した結論が引き受けた以上は自分の問題だと言うのは正直ズコーッてなりましたw
ただ、これは先生の後書きの文中でも補足してありますので、悪魔で「正しい結論」ではなく「結城の結論」であるという事なんでしょうね。勿論、この先結城の考えが変わらないとは限らないし柳澤と一緒に過ごす事でよりよい答えが見つかるかも知れません。
それと続編同人である週末迷図も絶対にセットで読んでください。初期のやな奴ムーヴは何処に行ったのか、未来が不安で仕方ない結城の心に寄り添う柳澤は性格も顔も何もかもが急激にイケメン化してて少し笑えましたw
随分前に読んでとても引き込まれたのを覚えています。再読してみて、改めて柳澤と結城の繊細で自然な心情描写に非常に魅せられました。一ノ瀬先生の美麗な絵は現実離れしているのだけど、2人の性格や会話、仕事の描写なんかはすごく私達の日常に馴染み深いんですよね。犬猿の仲の2人となると、漫画らしい演出で分かりやすくいがみ合うような導入が多いかと思いますが、この2人の出す嫌悪感には共感できる点が多々あって。丁寧なのに微妙に上から目線にも聞こえる無意識な言葉遣いが鼻についたり、深く考えずにぼそっと言われた言葉が自分の矜持を踏み躙ったり。育ち、価値観の違う人間の噛み合わなさで、気付けば相手を嫌いになっていることってありますよね。
ただ、偶然にも柳澤が結城の境遇を知ってしまうことで、2人の関係性は方向を変えます。柳澤が勝手に、お坊ちゃん育ちで八方美人な世間知らずだと思っていた結城は、実はとても苦労人で生き辛さを抱えている人間。そんな一面を知り、今まででしゃばりだと感じていた言動が、違った見え方をしてきて。でも、結城は相変わらず強かさや狡さを見せることもある。可愛いけれど、憎たらしい。この相反する2つの感情が両立してしまう、それが恋の面白いところですね。結城も、柳澤の言葉に幾度か傷付けられるけれど、それは自分の深読みが過ぎたのだと知る。お互いの印象がめくるめくように変わっていく描写が素敵でした。一ノ瀬先生の作品を初めて読む方にも、BL初心者の方にもオススメしたい作品です。単行本化されていない続編も本編を凌ぐほどの余韻を残してくれました。
初単行本「答えはそこに海があるから」に続き、本作を読みました。
昔懐かしい絵と演出で、きれいなお顔がいつもきれいで表情も乏しく感じてしまい、そこが気になってしまうんですけど。
2人が互いを意識して気持ちが変化していく描写はいいなと、ぐっときました。
なので、ラストでようやくちゅうの展開だったけど物足りなさはなく。
冒頭からずっと険悪な2人がどう恋愛関係になっていくのか、そこが自然でじっくり見られたのでよかった。
嫌うってことは、意識しているってことで、ギャップとか、それまでとは違う一面を見ると好意に変わっていくのが手にとるようにわかりました。
結城みたいなタイプを柳澤が嫌うのわかるし、柳澤みたいにあからさまな態度をとられたら結城も内心嫌いに思うよなと。
それがじわじわ、おや?こいつ(この人)こんな人だったっけ、と変わっていくところがうまいなと。
特に、結城が柳澤への恋心を自覚する描写が、切なくて気持ちが伝わってきて好き。
結城目線の柳澤の周りに蝶々が飛んでいるのが笑ったw
柳澤の母に会って「あなたという根源を知ってますます気持ちが強くなった」と結城が思っていて、柳澤の母の、息子と自分の人生は別もの、と言う言葉を思い出している時も蝶々が飛んでいたのがツボw
柳澤母とその言葉にもきゅんときていたのねと。
現にその言葉で結城は考え方を変えて素直になれましたもんね。
もちろん、ちゅうの場面でも蝶々が飛んでいましたw めでたしめでたし。
続編の「週末迷図」(私はwebで無料で読みました)まで含めたレビューになりますが、泣けました!この続編のラスト号泣です!
エロ一切ありませんがそんなの関係ないってくらい大満足です。読み返してまた泣くという。
最初は受けがいい具合に「イラっとくるムカつく後輩」で、それがどんどん可愛くなっていく描写がひたすらに萌えます。
そして攻めがスパダリで癒されます。でも余裕ブッこいてるテンプレスパダリ、っていうんじゃなくて、等身大スパダリとでも言いましょうか、リアルにいそうで(いますようにw)そこにキュンときます
そして心理描写が丁寧で、出てくる言葉がいちいちかっこいい
「そんなバクチ打つ?」←やだかっこいい…
面白かったです
キャラクターも設定も世界観もリアルで良かった
攻めも受けもスペック高い
けど、攻めは天然で受けは人工
僻みとか妬みとかいろいろごちゃごちゃさせながらも惹かれていく受け
攻めは感情に名前をつけずに可愛がっていく過程がすごくリアルでした
途中でたきた、キャラが衝撃なのにその後の描写がないので、それもまだ楽しく読めそうな気がします
この先生の世界観が絶妙で、ほんとに痛いところだけをピンポイントでついてくるかんじ