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表題作大人同士

小林吉行・央剛舎文芸誌「小説央剛」編集者・28歳
時田国彦・同期の央剛舎営業マン・28歳

その他の収録作品

  • 同僚同士

あらすじ

「作家にいい顔するだけの編集なんて無能だ」
優秀だけれど廃刊寸前の文芸誌で燻(くすぶ)る編集者の小林(こばやし)に、毎日喧嘩を売ってくるのは同期の時田(ときた)。分析能力に優れた営業部のホープは、実は小林と同じゲイ。ある夜「外回りで疲れた俺に肩くらい貸せ」と挑発され、つい勢いで抱いてしまい!? 犬猿の仲の二人が恋に落ち、やがて週刊誌の黄金時代を築いていく ──「他人同士」待望のスピンオフ登場!!

(出版社より) 

作品情報

作品名
大人同士
著者
秀香穂里 
イラスト
新藤まゆり 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
他人同士
発売日
ISBN
9784199006548
4

(36)

(10)

萌々

(17)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
143
評価数
36
平均
4 / 5
神率
27.8%

レビュー投稿数10

大人の二人

他人同士を読んで、コバと時田の話もめっちゃ興味があって…eBookで購入したんですが、挿絵無し、ハードコピータイプで読みにくい!!!
紙本をおすすめしたい。

で、ストーリーは他人同士と同じ出版社が舞台です。確かに他人同士の二人と比べるとこのCPは大人な感じなんですが、読み出すと時田が可愛らしくて…
コバの大人な包容力の割に、強引だったり、嫉妬心は半端なかったり。編集の仕事は分からないけれど、仕事場とプライベートと、ホントにリアルで臨場感のあるストーリーで、読み応えありました。
こんな職場(修羅場という意味ではなくて)、彼らと働いてみたい!と思わせられる作品。

美人で浮名を流していた時田が観念して小林一筋…になるところもキュンキュンではなくじわっと萌える。
その後、もっと時間の経過した50代とかの彼らをみたい!と思っちゃう。コバと時田なら、いい感じに歳を重ねたカップルになっていると思うんだけどな~

なんなら実写化しても違和感ない気がします。エロすぎて無理かな?(笑)

0

言葉でも熱でも愛を語る男!

いやー…スピンオフとは思えないほどの濃さ…!!
コバの穏やかで忍耐強い人間性がとにかく素晴らしいったら!!
こんな男にじっくり丁寧に愛されたら
手当り次第だった国彦もそりゃ落ち着くでしょうよ…。
愛され方を知らないっていうのは、
相手を選べと言われても豹変されたらわからないわけだし
国彦自身のせいでもない気がしました。
ただ、やっぱりすぐに体を重ねるのは手っ取り早くもあり
リスキーでもあり。
たった一人に愛されて大事にされるって
身体だけじゃなく心も満たされることを
コバから教えてもらって良かったねぇ……。
序盤でめっちゃ口も悪くて可愛気がない国彦でしたが
そういう男がめちゃめちゃとろけさせられるのがかなりツボです!!
いつも人当たりが良いけど独占欲も強いコバがね…めっちゃセクシー…。
国彦を守ってあげるシーンでは
「そう!!愛する人にはこうあるべき!!!」と
ついつい鼻息が荒くなってしまいましたが
勿論愛し尽くすえっちにもふんがふんがしてしまいましたwww
こういうじれったい程の愛撫って最高ですね!!

同棲もして毎日ハッピー♪なんていうのは
お互いしっかり気遣い合わないと成り立たないわけで、
コバなら大丈夫でしょう!という先入観が覆されたのは少し意外でした。
でもそういうものかもしれないですね。
男にとっての仕事って、野望をいだくのも当然かも。
人間はちょっとした事で簡単に悪い方に変わってしまうから
国彦が気づかせてくれて本当に良かった。
コバも手放してはいけない国彦を失わずに済んで
今回のことは一生の教訓となるでしょうね。
一度は痛い目みないと大切なことを忘れてしまいがちだから。

キブラでの諒一との出逢いが微笑ましい。
なんじゃもう結局のろけか───い!!とコバにツッコまずにいられませんでしたが
愛を改めて確かめられたんだからいいか☆

最後、コバ、国彦、諒一、暁の4人で飲むシーンは
本当に楽しそうで羨ましくて近くでそれを肴に呑みたいくらい!
イイ男4人を眺めながらのお酒は美味しいだろうなぁ…。

1

大人お仕事BL

他人同士のスピンオフだけど、これだけ読んでもokな感じでした!他人同士読んだ方が、最近アンコール本も出たので更に楽しめるでしょうが。アンコール読むために積読だったの引っ張り出してきました~。お仕事BLとして楽しめました!出版業界題材にカップルの若かりし頃が描かれていて、お仕事のディテールも流石務めてらっしゃっただけあってしっかりしていて読み応えあって面白かったです~。でもエロもちゃーんとありあり。大人BL。そこに至る過程が自然なので感情とかスムーズに堪能できました~。

0

恋も出世も。

「他人同士」読み返しの流れでスピンオフも再読。
「他人同士」では40代の敏腕編集長である小林たちの若い頃のエピソードなので、舞台がちょっと昔です。その当時の仕事風景が(ちらりと描かれていることも含め)懐かしいなぁ…などと思い、「あれ? コバたちって私とちょっと世代近いんじゃね?」と気付き、おおぅ…^^; となったり……。(出版・印刷関連業界は、怒涛のDTP化の流れで一種の恐慌状態だったのですよ。機材関連の話だけでも死ぬ程語れる……)

…ああ、話が余計な方向に。

このスピンオフは、本編未読でもエキサイティングなお仕事BLとして楽しめる構成です。もちろん本編を読んでいた方が楽しめる箇所(小ネタ)もあるのですが、知らなくても問題ないし、後から読んでも良いと思います。

本当にキチンと仕事してるし、それなのに恋愛部分も甘々で濃いめだし、バランスに感服。起きるトラブルも公私ともに無理のないありそうな物で、それぞれの解決策も「男女のカップル」とは違う「男同士」ならではのものとなっている所が醍醐味。

大人同士の恋愛、仕事にも手を抜かない物語がお好みの方にオススメできる一冊(シリーズ)です。
ああ、面白かった。

2

小林、いいなぁこんな攻め

すごく良かった〜!
読んでて「あ、私はこういう話が好みなんだな!」って再確認した感じ。
つまりは「お仕事BL」ベースで、攻めが受けをすごく誠実に愛して甘々に押してく、みたいな話。

内容は「他人同士」のスピンオフで、諒一の先輩ゲイ小林と時田の馴れ初めの時の話です。
目を惹く容姿と色気でビッチ道を歩んでいた時田に熱血正義漢の小林が本気で惚れて、誠実な心と愛撫で身も心も、そして仕事面でも名実共にパートナーになる。
小林も時田も央剛舎という大手出版社の社員。小説誌での作家との攻防、営業部と編集部が協力しあって初めて作品が広く世に出ること、地味な資料整理仕事で何を掴めるのか、同じ職場でキャリアの違う秘密の恋人との距離感。
そんな仕事面描写の面白さ。
そこに加わる小林のストレートでストロングな情愛。余すところなく想いを伝え、感じさせる奉仕のような愛撫。ビッチで軽い男喰いを繰り返していた時田には初めての、心と躰の深いところに食い込んでくるセックス。
確かにエロいんだけどどこか神聖な恋愛面での面白さ。
このバランス、最高。

6

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