限定特典と割引が充実!
精神より身体の比率高めなBLかな。運送会社の上司と部下のお話。メイン二人ともが自分の中でぐるぐるしてる感じで、妙なすれ違い方。宮本の年下攻めらしい未熟さと必死さが見られるところが好きだった。
岩崎は仕事では人を良く見ているようで、人望がありそう。だが恋愛になると思い切りが悪くなる印象で、悩んでる心理描写でも核心を突いている感じが無く、後出しで本音が出てくる。そっち方面は初心っていうギャップキャラなのかな。
宮本は可愛いワンコ系かと思ったら、まあ人の話を聞かない。一人で妄想を爆発させて、それを事実と思い込んで逃げ去る展開には驚いた。裸でアピってたとか、“実は策士”的なオチは、岩崎がちょろすぎただけな気がする。
もう少し年齢設定低めの方がしっくりくるキャラだったけど、年下の可愛さが見られて良かった。
肉体美とエロテクを使い、宮本が身体で落としたと言えなくもない状態。とはいえ、そもそも岩崎はゴーグルマンに恋したとこから肉体に惹かれていたわけで。あれ、つまりは最良のハピエンなのかとじわじわ思えてきた。
エロシーンもそれなりにあった気がするのに、淡々とした空気を感じ続けられる文章で、作品の雰囲気がとても好み。お仕事描写もとても良かった。
電子書籍で読了。挿絵なし(みずかね画伯の爽やかな画風はこのお話に合っていないような気が……)
ゴーグルマン!
知りませんでした。ゲイビの攻めってそういうのだった一時期があるのね。BL読んでいると世界が広くなるなぁ。
前にレビューされている方々も書いていますが『劣情』というほどのエロさは無いように私も思いました。実は井上ハルヲさんのラブシーンって、私はあまりエロく感じないのです。乾いているとでも言いますか。ひょっとしたらエロツボが違うのかも知れません。でも、この乾いた感じの文体、好きです。
このお話で面白かったのは32歳岩崎主任の『疲れ具合』なんです。ヘロッヘロに疲れていても、仕事頑張っちゃうんですよ。おまけに、部下の宮本のミスにも奔走する(これは好みのタイプであるとかないとかは関係ないんじゃないかと思う)いい人なんですよ。
ここに甚く共感しちゃってねぇ。
当初は「ゲイビ男優に恋をしていると思っちゃう32歳」っていうのが納得出来なかったのですが、読み進めていくうちに、どんどん岩崎さんが好きになっちゃって(不憫だからかな?)。
だから、大団円を迎えた時は「岩崎主任、良かったねぇ。宮本くん、岩崎さんを癒してあげてっ」と、お母さんのような気持ちで喜べました。
運送会社に勤める岩崎はゲイで目下のところお気に入りのゲイビに出ている「ウサギくん」に恋している。男優名ではなく攻のゴーグルマンの腰のあたりにある痣がウサギに似ているから勝手にそう呼んでいた。
岩崎は会社では主任の立場で懐いている部下に宮本と言う男がいるが、ある日、ロッカーの着替えでその宮本の体にウサギくんと同じ痣を見つけてしまう…
これはもう思いっきりすれ違いの物語。
宮本はもともと主任の岩崎が好きだったのに、ゲイビに出ているのを岩崎にバレて反対にゲイであることをバラされたくなければと関係を迫ってしまう。
岩崎はまさか恋しているウサギくんが宮本だなんて、恥ずかしいしと強がって突っぱねてしまう。
そして、こじれた関係が出来上がって、宮本は最初に岩崎に興味ないと言われたのを根に持って最後まではしないけれど気持ちイイことはする。岩崎は相手がウサギくんだからイイはずなのに気持ちイイことだけされておかしくなりそう。
そして、宮本が毎日のようにオイタをしたことと仕事の忙しさもあって岩崎が倒れたことで、ようやくふたりの関係が進展します。
延々すれ違ってすれ違って、やっと!
宮本は岩崎に悪いと思ってクライアントに土下座までして成果を上げて謝るのですが、そのクライアントはやや当て馬で素敵なおじさまな雰囲気。この方気になります。
当て馬ですがあまり深くは関わってこないので、もし続きがあるとすればこの方に引っ掻き回される可能性ありな感じ。
その後、岩崎も素直になってお互いの気持ちを打ち明けてハッピーエンド♪
すごい遠回りしちゃって宮本がつぶやく「何かオレら馬鹿みたいですね…」
ほんとです(笑)
運送会社ならではのエピやクライアントとの取引交渉、キャンペーンなど仕事と上手く絡めてふたりの関係が描かれていて、かなりエロい!のに骨太な読み物でした。
井上ハルヲ(元・オハル)さんは文庫化している作品が少ないのですべて読んでいるのですが、なんとも今回は今までとは毛色が違う作品ですね。
ペンネーム変更とともに内容が軽くなりました。
**********************
受けの岩崎はもうすぐ32歳の運輸会社社員。
ゲイであることを黙っている為、家には居づらくなり、高校卒業と同時に一人暮らし。
攻めの宮本は、中途採用のため28歳になっている新人ドライバー。
チャラい見かけながら、仕事は真面目にこなすムードメーカー。
**********************
ゲイビデオの中に気になるタチ役を見つけ、繰り返し観ている岩崎。
もしかして恋?という岩崎なのですが、こちらから見るとその辺りは首を傾げました。
うーん、体が好みというだけでは?と。
アイドルに本当に惚れてしまうのと同様な気がします。
主任の岩崎の班に配属されている宮本は、岩崎にベタベタ。
それが微妙にゲイである岩崎に胸の高鳴りを覚えさせ、自慰までしてしまうという(苦笑
ゲイビデオだとか、会社で弄られちゃったりだとかは出てきますが、えっちの濃さはありません。
井上さんはあとがきでえっち度が高いようなことを書かれていますが、すっかり爛れてしまったわたしには普通だなあとしか感じられない始末。
受けは相変わらず、井上さんの商業作品でお馴染みの気の強いタイプです。(それしか見たことない)
同タイプの受けが続いているので、次は健気で大人しいタイプが読んでみたいなあと思います。
この作品は自分的なツボではありませんが、好きな作家さんなのできっとまた新刊が出たら買いますねー。
タイトルや設定から想像するよりも意外と中身はライトなものでした。
思いのほか、すれ違う心情や仕事でのやりとりなども多く
当初の印象とは異なるけれど面白さがありました。
攻めは会社の部下で、実はゲイビの男優ですが
わりと受けの上司岩崎に懐くヘタレ要素もある攻めで
若さゆえの余裕の無いところがじれったくもあり、読んでて面白かったです。
今回初買いの作家さんでしたが、さくっと読める小説で文章も読みやすかったです。
設定で気に入るものがあれば、また読んでみたいと思いました。
>ココナッツさま
あららぎです。
コメントありがとうございます!
ペンネームが違うことは知っていたのですが他作品は
読んだことなかったので、『SH シュガーハイ』気になりますー^^
しかもメガネ受けらしいのでますます気になりましたwww
教えてくださりありがとうございました!
あららぎさま
はじめまして、ココナッツと申します。
ご存知かなとも思いましたが、井上ハルヲさんは以前はオハルさんというペンネームで執筆されてらして、ちるちるさんでもそちらで登録されております。
個人的には『SH シュガーハイ』が刑事×麻取で面白かったです。(こちらはコミカル感はほぼありません)
井上さんの名前では他の作品はどうやら登録されていないようでしたので、ついコメントしてしまいました。
ご参考になれば(^^;;
