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表題作不埒なファシネイション

真野直隆,会社員
名執真幸,シナリオライター

同時収録作品不埒なテンプテイション

日比谷敦伸,映像制作ディレクター
平田和典,フリーター,専門学校生

同時収録作品不埒なアドレイション

三田村明義,刑事
真野未直,専門学校生

その他の収録作品

  • あとがき/崎谷はるひ
  • あとがき/タカツキノボル

あらすじ

名執真幸は恋愛に不器用な恋人・真野直隆と同棲している。自分が同性愛者であることがバレて絶縁していた家族とは、直隆の説得で修復されつつある。だが同時に、兄の子どもを見て彼に『家族』をあげられないと今更に思い悩む真幸。また、悩みを一人で抱え込み直隆を頼らなかったことで「わたしには心を許していないのか」と、彼を傷つけてしまい…。大人気不埒シリーズ短編集!!

(出版社より)

作品情報

作品名
不埒なファシネイション
著者
崎谷はるひ 
イラスト
タカツキノボル 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
不埒なモンタージュ
発売日
ISBN
9784861346002
3.3

(49)

(5)

萌々

(23)

(11)

中立

(6)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
13
得点
156
評価数
49
平均
3.3 / 5
神率
10.2%

レビュー投稿数13

そうだ、カウンセリングに行こう

全巻通して、登場人物全員カウンセリングにブチ込みたいなって思いました。


真野未直(モンタージュの受け)
他者(攻め・三田村)への依存心が強過ぎて読んでいて心配になりましたが、二巻以降からはやたらと落ち着いていて驚きました。
親兄弟から虐待を受けて精神的に参っていたけど今は保護者が居るので落ち着いたんだろうな、と納得しました。

三田村明義(モンタージュの攻め)
警察の人が未成年と淫行って大丈夫か?って不安になりました。よく考えたら受けは18歳以上でした。ギリセーフ?なんですかね?

名執真幸(スペクトルの受け)
出会い頭に攻めを強姦した犯罪者。10代の頃に親兄弟から酷い虐待を受けて精神的にとても不安定。
攻めの強姦時は計画的でもない通りすがりの犯行であったにも関わらず、前後不覚になるまで酔わせて拘束するなど慣れたもので、多分調べれば余罪が出てくると思います。
またスペクトルで攻めを強姦するだけでは飽き足らず、その後の巻では元彼に依存して元彼カップルの不和を招くなど非常に凶悪なメンヘラです。
インセンティブの受け(平田)に「俺ってば今カレを強姦したんだよね⭐︎」って犯罪自慢した時は(早く病院に入れなきゃ…)って思いました。

真野直隆(スペクトルの攻め)
多分人格障害があるんじゃないかな?って思うくらいには人間の心が無かったんですが、性犯罪の被害者になった途端にただの変人になっていました。モンタージュのモラハラクソ野郎は何処に行ったんでしょうか…。
何故あんなドドドメンヘラが好きなのかよく分かりませんでしたが、顔が死ぬほど好みだったのかもしれません。

日比谷敦伸(インセンティブの攻め)
自尊心を凹ませない程度に甘えさせろ、負担にならない程度に世話をさせて自尊心を煽らせろ、浮気を匂わせたら嫉妬しろ、まぁ兎にも角にも都合の良い存在でいろ。という現実で彼氏にしたら一週間くらいで胃に穴が空きそうなクソ野郎です。
受けに「なんでそんなに都合の良い存在なんだよ?!」ってキレてた割には「自尊心を傷付けない程度には世話させろ」って要求してたのもクソ度が高かったです。
ただ、仕事相手兼友人のメンヘラにプライベートも侵食されるなどのパワハラ被害を受けてたのは哀れでした。

平田和典(インセンティブの受け)
ダメンズウォーカーのマゾヒスト。
多分攻めが教祖とか詐欺師だったら真っ先にカモられてたと思います。本人はマゾヒストなので幸せそうです。
とんでもないメンヘラが彼氏にパワハラした挙句、それをきっかけに彼氏と喧嘩、最後にはメンヘラから犯罪自慢されてたのは気の毒だなぁと思いました。でもマゾヒストなので攻めともメンヘラとも縁は切らないみたいです。

名執真幸の義姉
義両親とドンパチしたいが為に虐待被害者の真幸を巻き込むやべぇ奴。
ファシネイション(今巻)の一番の癌なんじゃないかな?って思いました。真幸も酷いではあるんですが、多分こいつが一番やばいです。
例えるなら、他人の家に土足でやって来て、家主がやめろと言っても「私が好きでやってることだから!」と勝手に掃除しはじめ、定期的に「こんな生ゴミ出て来た!」「見て見てこっちにはこんな虫の集まりが!」「ほら見てこのおぞましいカビの塊!」と各種ゴミを鼻先に押し付けてくるような人です。
その自覚もあるらしく、嫌がる真幸本人に「お前をダシにして姑舅を殴りたいんだよね」的なことを言い出した時は本気でやばいサイコパスなんかなって思いました。


基本的に胸糞小説とかが読みたい人向けです。
スペクトルが「攻めザマァ系」と聞いてスカッとするつもりで読んでみたら登場人物が狂ってる系の胸糞小説なので驚きました。イヤミスとか好きなので別に良いんですが、BL小説として読むのは厳しいと思ったので「中立」評価です。

2

インセンティブの裏話

「不埒なインセンティブ」の状況を、真幸側から、日比谷側から、未直側から描く短編連作集となっています。

「不埒なファシネイション」
「インセンティブ」で、日比谷にしつこくしつこく相談/愚痴を持ちかけて、日比谷x和典の仲を壊しかけた、真幸の抱えていた家族問題について。
結局は10年来ずっとくすぶっていた実家からの勘当がこじれている件です。
義姉が両親との仲を一生懸命に取り持ってくれるから、それも余計につらく。
はじめに直隆に打ち明けてこなかったので今更直隆に甘える事もできず。
兄夫婦の間の赤ちゃんの可愛らしさに、直隆をゲイの道に引き込んだ事まで後悔し。
グッチャグチャになって、日比谷にだけ泣きつき。
それが日比谷x和典の仲を壊しかけてはじめて自分の非を悟り、恋人の直隆に全てを打ち明けて…という大団円に向かいます。
確かに真幸の気持ちもわかるし、状況はキツいと思いますけどね…ちょっとウジウジが長かった!
ゲイである事は謝りたくない…その決意はそれで正しいと思う。

「不埒なテンプテイション」
「インセンティブ」で、和典と久々に会っている時にまた真幸から愚痴電話。和典が何も言わずに控えめにしている事に逆ギレした日比谷に、泣いて謝罪し部屋を飛び出して行った和典…
…のシーンからの日比谷側からの物語。
その別れの危機から脱し、和典の部屋にも招かれた日比谷。
だが日比谷が探していたモノは…?
和典への独占欲が暴走し、和典所有のオモチャにまで嫉妬する日比谷のネチっこすぎる言葉責め&お道具責めが炸裂してます。
しかし、和典は天然の名器というか感じ上手で、日比谷としては自分の方が思いっきり持ってかれてるんですね…だから余計に和典への秘密の執着が高まるという図式。
ついに和典に同居を申し込み、アノ言葉を和典に贈ります。

「不埒なアドレイション」
冒頭の「ファシネイション」にて、頑なに事情を打ち明けようとしない真幸に焦れて家を出てしまった直隆。
直隆はその後、弟である未直の家(=三田村明義のマンション)に転がり込みます。
未直も見た事もないほど弱った姿を晒す直隆ですが、さすが聞き上手の明義は大人ですね。
直隆が帰った後、2人は幸福そうに一つのベッドで…


「インセンティブ」との合わせ技で、この裏でこうなってたのか、とか一人一人の心の内などがより良くわかった所が良かったので「萌x2」で。

1

シリーズの総仕上げ

「不埒~」シリーズの総仕上げとも言える短編集です。一冊の65%が表題作(「~スペクトル」「~パラダイムシフト」の続編)で、直隆と真幸の同棲生活の後日談…主に真幸の家族との確執が解消されていくスタート地点までのことが描かれています。残る25%が「~インセンティブ」の後日談、10%が「~モンタージュ」の後日談という構成で、直隆と真幸シリーズのファンなら要チェック!な作品になっています。

表題作のみのレビューになってしまいますが、またも直隆に惚れ直してしまいました。何よりも誰よりも真幸のことを考えていて、変なところで強引だけれど基本的に謙虚というか、真幸のことが大切すぎて自分のやり方が正しいのかどうか常に気にしている直隆は本当に素敵な旦那様だと思います。

作品としてはシリーズ読者向けのご褒美という側面もあると思うので、評価は「萌」です。

0

ブチキレ日比谷に萌え♡

本の厚みが悲しいくらい薄くて短編集でしたが、一つの物事が各カップル目線で読めるお話で面白かったですヾ(*´∀`*)ノ

前作の「不埒なインセンティブ」で散々迷惑かけてた真幸は何がどうなって日比谷に迷惑かけてたかというお話と、インセンティブの日比谷目線+後日談と、ファシネイションで真幸がゴタゴタしてた裏側で直隆が弟カップルの元でどうしてたかというお話が入った3部作。

インセンティブの日比谷×和典カップルが大好きなので、この本はニヤニヤが止まりませんでした\(^o^)/

表題作は直隆×真幸のお話ですが、その端々で日比谷が真幸のグダグダに巻き込まれて、真幸に対して散々キレてて、和典のコトを大切に想ってる部分が垣間見れて満足!
真幸のグダグダや名執家の面倒くさいやり取りにイライラする部分もあったけど、それよりも日比谷の言動にウキウキしちゃって真幸のイラつく部分はスルー出来ましたw

とはいえ、友達である日比谷は何故か巻き込まれてるのに、恋人の直隆が完全に蚊帳の外状態になってるのが腑に落ちなかったな。。。
直隆兄ちゃん可哀想。。。
真幸の「好きだから話せない」は全く理解出来ないです。
好きな人にこそ頼りたい、聞いて欲しい、て類の話だと思うのだけど。
うーん(ー"ー)

日比谷目線のお話はすごく良かったー!!
インセンティブでは愛されてる自信のない和典目線が最後まで続いてたから、日比谷がどれだけ和典に本気になってるのかは未知数だったので、改めて読むコトが出来て萌えが止まらなかったです+゚。*(*´∀`*)*。゚+
和典から献身的に愛されて余裕タップリかと思いきや、意外と振り回されて取り乱してる部分もあったりで、やー、、、振り回される攻めってイイですね!( ´艸`) ♪ウキウキしますw

評価は日比谷×和典に捧げて萌え×2です\(^o^)/

2

表紙はお兄ちゃんカプですが

「不埒」シリーズ総登場の短編集です。

「不埒なファシネイション」表題作。
お兄ちゃんこと直隆×真幸カプ。
前作「不埒なパラダイムシフト」の続き。
今回ばかりは真幸(受様)の義姉に閉口しましたね。
「勘当」が正しい状態だとは思わないけれども、
なにも真幸の傷口に塩を塗るような方法を
取らんでも良かったんじゃないかと。
やーもーいんでない?と言いたくなりました。

「不埒なテンプテイション」
日比谷×和典カプ。
私、このカプ一番好き。
「不埒なインセンティブ」後半のごたごた&後日談を
日比谷(攻様)視点で。
あー、あのとき日比谷はそんな感じだったのねーというのがわかります。
日比谷はSなのかな。
でもいたぶるのは精神的なだけで、和典が「痛い」というと
途端に居心地が悪くなるんだから、ちょっと違うか。
ちょっと歪な気はしますが、やっぱりラブラブです。

「不埒なアドレイション」
明義×未直カプ。
表題作の1シーンからの出来事をこちらのカプ目線で。
未直はまだ10代なんですが、
パートナー(直隆より年上な明義)のせいかしら、
なんでこんなに枯れてんだ??
熟年夫婦の会話のようでした(苦笑)。

1

おしりぺんぺん(笑)

3CPそれぞれの短編がリンクしながらつづられています。
これでもかと甘い後日談に砂を吐きつつも大満足でした。

【不埒なファシネイション】
男前~~!直隆、男前です!かっこいい。やっとのことで打ち明けた真幸に対する直隆が、もう。「きみには、わたしだけいればいい!」なんて殺し文句。きゃ~!とのたうちまわりました。どんだけ懐深く溺愛してるんだ。と思ったら、もー、おしりぺんぺんですよwプレイじゃなく、ほんとに子どもにするようなおしりぺんぺん。・・・ちょー、かわいすぎるんですけど。
このシリーズ、大体みんな甘いんですが、このCPは中でもいちばんあまいと思います。さらに甘える直隆とミルクプレイに、ハイもうごちそうさま。おなかいっぱいでした~w

【不埒なテンプテイション】
あの、別れかけた時の出来事を日比谷視点から、で始まる日比谷×和典CP。
どれほど取り乱してたのか想像だけだったので、日比谷視点を読んでそうだったのね、と
納得&にんまり。その後、和典のお部屋に初訪問となっています。
念願かなってよかったね~、とほのぼのして読んでたら、日比谷ときたら和典の秘密の小箱を目の前で開けちゃうというSっぷり炸裂。もうそれからの日比谷のエロっぷりときたらもう。そしてまた、歩けないと訴える和典かわいすぎ!
で、Sを貫き通せない日比谷もまたかわいくて、なんなの?このかわいいCP(笑)

【不埒なアドレイション】
なんだろう、この円満おしどり夫婦。未直はまだ若いはずなのに、なんかすでに子育てもひと段落した夫婦みたいな落ち着きでした。不埒シリーズ3CPの中の長男夫婦、といった風情。明義、しぶいねw

確かに真幸のグダグダはかなりひどいんですが、あれくらいひどくないと直隆兄ちゃんは崩せないよねwお兄ちゃんの壊れた可愛いところを見せるためだと思えば仕方ないな~と変な納得をしてしまいました。それにおしりぺんぺんして叱られたんだから、もういっかと。私としては、直隆のおしりぺんぺんに滅茶苦茶テンションあがったので(笑)

3

短編集

不埒シリーズ3CPそれぞれの短編
直隆×真幸に関しては相変わらずの真幸のぐるぐるっぷりに若干呆れ気味です
結局家のゴタゴタもすっきりとした形での解決とはいきませんでしたし・・・
個人的には日比谷×和典の日比谷目線でのお話がよかったですね
なんだかんだで日比谷も和典にメロメロで
その後の2人も幸せそうで本当によかったです。
明義×未直は相変わらずラブラブで
ページ数も少なかったですが安心して読めました。

1

・・・鬱陶しいんですが。

『不埒な~』シリーズの短編集です。

私は、このシリーズは最初の3作(真野弟編・兄編)はすごく好きなんですけどね~。

今のところシリーズとしては、真野兄弟それぞれメイン(弟・未直が『~モンタージュ』、兄・直隆が『~スペクトル』『~パラダイムシフト』)と、兄の恋人・真幸の友人・日比谷×和典の『~インセンティブ』とがあります。


こちらは、一応直隆×真幸をメインに、他の2CPメインのストーリーもあります。

イヤもう、とにかく真幸が鬱陶しくて・・・

『~インセンティブ』と時系列が重なってる(というかそれを真幸側から見た裏話的な感じ)ので、向こうを読んだときにも感じたんですが、個人的に『~インセンティブ』が(作品としてもCPも)非常に苦手なので、真幸のことはそれほど気にならなかったんですよね。←メインCPにとっていかに真幸が邪魔かはよくわかったんですが、メインCPに対する個人的な思い入れがまったくなかったので別に腹も立たなかったんですよ。確かに鬱陶しいとは思ったけど。

真幸はキャラクターとしては決してキライではないんだけど、こちらは読んでてもうイライラしました。
本来『ネガティブ・自虐的』な受が苦手ですらない私でも、ここまで行くとちょっとヤダ。


しかも、最後まで読んでもまったくスッキリしません。
『大団円』で纏めて欲しかったというわけではなく、この程度で落とすんなら別にわざわざ続編いらないんじゃないの?と思ってしまったんですよね。

そして、私は真幸の義姉がものすごく身勝手で押しつけがましいとしか感じませんでした。『義弟思いの優しい私』に酔ってんじゃないの?むしろ真幸よりよっぽど鬱陶しかった。
これを『イイヒト』だと思って書いてるんならホント勘弁だよ。『親切な味方』って立ち位置な分、(崎谷さん恒例の)電波的女キャラクターよりタチ悪い。


『不埒なテンプテイション』

日比谷×和典。この2人はやっぱり苦手。どうでもいい。


『不埒なアドレイション』

弟CP(明義×未直)です。こちらのCPはすごく好きなんです。
もういっそ、↑に書いたように真幸の家族問題で引っ張るくらいなら(引っ張った意味あんまりないと感じるから余計ですが)、こちらのCPメインで書いて欲しかったな~。


好きなシリーズだからこそ、何とも半端で微妙でした。

1

オモシロイ作り

全部関連する作品ですが、3つに分かれていました。

1つ目が「ファシネイション」
直隆と真幸のお話。
真幸がうじうじうじうじしています。
そりゃぁ、直隆さんも怒るわね。
誰でも怒るだろー、と思いながら読みましたw

2つ目は「テンプテイション」
このお話は、日比谷さんと和典さんがメイン。
1つ目の作品ととてもガッツリ絡んでいるのですが、
こちらは日比谷目線でのお話。

3つ目は「アドレイション」
こちらは、直隆さんについてを未直目線で語っている。
もちろん、未直のダーリン明義さんも出てきます。

同じ話でも、それぞれの目線での内容になっていて
「コノ事件が起こった時、アノ人はこんな事を思っていたのか!」
と解るわけです。
こういう作り、オモシロイですね~。楽しめました^^

1

お兄ちゃんの忍耐強さに拍手

不埒シリーズ5作目、メインは、いつかくると思っていた真幸の家族絡みの話。
作中、真幸自身も言ってますが「うざい」名執家のみなさま、いいかげんにして!と言いたくなるような話でした。
直隆も色々と考えたりへこんだりしてましたが忍耐強いな~と感心しました。
未直と明義のカップルは安定しています。
一歩間違えれば未直も真幸になっていたのかと思うと・・・良かった♪
そして、一番の被害に遭った日比谷と和典は、本当にお疲れさま&お気の毒でした。
でも、おもちゃに嫉妬する日比谷ってどうなの?(笑)

2

だんだんマキが嫌いになる(涙)

不埒シリーズ基本的には好きなんです。
だけど、「パラダイムシフト」でマキが超ネガティブに傾いて、それは過去がひどすぎるからだよ、という下地があるにせよ他人が動きすぎる実に他力本願な姿にイラつきを覚え、
「インセンティブ」で恋人がいるにもかかわらず何かと日比谷を頼る姿(それが和典の誤解を生む原因だけど)にまたイラっとさせられ、
もうこのままじゃマキは嫌いなキャラ決定だよ、、と思ったところへトドメの一発でした。
どんどんとマキが嫌いになる。

実兄との確執は何とかなったものの、義姉が頑張って父親と取りもとうとする度にヘタレてるマキ。
それが直隆とのスレ違いを産むんだけど、どちらかというと一歩的な一人相撲な気がする。
様は根本に彼がゲイであることで凄惨な過去を家族と体験してきたから、それが自信につながらないんだよ、ノンケに対する引け目なんだよ。
と、とどのつまりその一言で終わる話が、グダグダと一場面を切り取ってそれを盛って話にしている。
(自分が崎谷作品苦手なシリーズ化という部分の好きでない部分が顕著に出たような気がする)
マキは他力本願だ。
親の問題、いくらネガティブでアレだからといっても彼は自力で親との和解ができないとはいえ、何かこのエンドは・・・もしこの先に親との対面なんて話があったら怒り心頭するに違いないwww

【不埒なテンプテイション】
このマキのとばっちりを受けて、日比谷カプが危機に陥る話。
しかし、その後和典の”あの玩具”の話題へ上手く持って行ってニヤニヤなラブラブ話に。
ここでのマキの言動にまたイラっと!
自分が悪いくせに何か反省してなさそうな物言いをしてるのがカチンときた(泣)

【不埒なアドレイション】
表題ですれ違った時、直隆が未直のところへプチ家出をしたときの話。
未直と明義は、本当いいカプだよ。

レーターさんのデジタルなんちゃらで通る道なのか?顔が伸びる現象がタカツキイラストにも見られるのだが、
エッチシーンの少ないけど、受けちゃんのエロエロセリフと絵柄がマッチしなくて不思議な感覚に陥るwww
しかし、今回も巻末にあるホワイトの中に浸かる二人の絵柄に、え?これ日比谷カプのほうが似合わない?と思ったのもまた事実。
かなり辛口評価ですが、好きカプだからこそとういう部分もあるのです。

4

真幸ぐだぐだになってます

不埒シリーズの「不埒なインセンティブ」の裏話的なその時、直隆と真幸は
こんな感じでグダグダしてました的なお話と、日比谷と和典の続編その後みたいな短編と
明義と未直が兄である直隆の相談を受けてる時の短編です。

短編だけれど、今回のメインは直隆と真幸、真幸の両親や兄弟との復縁が成るかなんて
感じのストーリーで、全体的にシリアス気味で、真幸の一人グルグルしてる姿がかなり
際立つ内容になっています。
兄夫婦とはなんとか繋がりが出来たし、義姉が真幸と両親主に父親との橋渡しを
してくれるが、半年以上過ぎても和解出来ない事からどんどん精神的に真幸が追い詰められ
直隆との間に擦れ違いが生まれてしまい、読んでる方は余りのネガティブ真幸に
直隆よりも先に切れちゃいそうになります(笑)

10年以上の音信不通で絶縁状態の家族との和解がテーマなのですが、
年数が経っている分、互いに素直になれない部分や、不器用な感情で和解への道は険しい。
完全なハッピーではないけれど、何となく、時が解決してくれる兆しが見えると思える
そんな終わり方をしていました。
それに、今回の事が直隆と真幸の絆も深めた気がします。
この二人が原因でインセンティブカプがどんな迷惑をかけられたかが、別視点で解り、
和典が可哀想だったのねぇ、と改めて感じます。
その被害にあった和典と日比谷のカプのその後は日比谷の回想系で、
日比谷メロメロじゃん!なんてお話でした。

7

シリーズ短編集

発売と聞き、待ちに待ったシリーズ最新作。
崎谷さんの作品の中でも、「不埒シリーズ」がかなり好きなんです。
それぞれ3カプのお話がはいっており、全部で3作です。
その中でも、直隆×マキのお話が中心となっています。
内容としては、前作でも触れられていた、マキと両親との確執についてです。
ただ、どちらかというと、
父親と向き合うことによるマキのグルグルと、
そんなマキに振り回される周りのゴタゴタが中心となっています。

マキが1人抱え込んで、
相当グルグルしており、読み手としては、苦手な方も多いかも・・・とは感じます。

展開として、前作の内容と重なっているので、
このお話を1冊とするのであれば、もう少し早い出版をいただいて、
もっと新たな展開がほしかったな~と思わずにはいられませんでした。
(本シリーズが好きだから、そう思うだけかもしれません。)

体調が宜しくないようにあとがきにありました。
お大事にしていただいて、
読者としては、これからも新作?続編を楽しみにしたいと思います。

最後のページのタカツキさんのあとがき、
とてもとてもナイスでした!!

3

この作品が収納されている本棚

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