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キュートな茨城弁男子×まじめっ子の不器用で温かい恋愛ストーリー。
表題作は田舎でであった2人の少年のお話。
同性という壁にぶち当たるまだまだ子供の2人が、甘酸っぱくも切ないそんなお話です。
表題作以外にも同時収録作品が3作品入っています。どれも、シリアスで読後感としてはチクッと胸が痛い、そんなお話です。
全体を通して、少年たちが、色んな壁にぶちあたったり、まだまだ大人に振り回されたりする作品でした。大人に振り回されるも、2人でどうにかこの先乗り越えていくのかな...と思えるエンドではありました。幸せになって欲しい...
表題作のきみにうつる星は、おじいちゃん子の同級生、沼尻健二くん×都会から茨城に越してきた高校生、七瀬和也くんのカップリングです。
東京から茨城に引っ越してきた七瀬くんは、クラスメイトの人懐っこい沼尻くんに困惑気味です。
けれど気がつけば一緒にいるくらい仲良くなってしまいました。
そんなある日、沼尻の祖父が突然亡くなってしまいます。
大きな体を丸め和也に縋って泣く沼尻の姿に、和也の心は痛く甘く疼きはじめたのです。
ゲイだった沼尻くんのたった1人の味方がおじいちゃんで、そんな人が亡くなってしまった辛さって本当に計り知れないです。
しかも、恋の動くタイミングが大切な人の死だなんて、なんだか残酷ですよね。でも捉え方によっては、おじいちゃんからの贈り物というか、幸せになれよというメッセージにも見えます。
同時収録は、2人の間の青、夜空の果てまで、七度目のごめんね、恋の淡いの、あふれたら最後でした。
本作は短編集となっていて、著者の小嶋ララ子さんの可愛らしい絵柄や繊細なタッチの描き方によってはぐらかされていますが、精神的に残酷な描写も多々あります。
どの物語もオチに救いがあるから、最後まで優しい気持ちで読むことができるのかもしれません。
うわー
なんか痛かった……
ララ子先生の作品は、
甘さの中に苦さがあります。
あの可愛らしい絵で描かれるからこそ、
余計に切ない……
表題作は、幸せな二人が可愛かったです。
ただ、それだけじゃないんです。
攻めの沼尻は、田舎の無邪気な男の子……
と思っていましたが、時々ちょっと怖かったです。
少し意地悪で独占欲が強かったり、
家族と喧嘩して機嫌が悪かったり。
対して、受けの和成は一貫して情緒穏やかだったような気がします。
ノンケなのにゲイの沼尻が本当に好きで、
ずっと一緒にいたいという気持ちが伝わってきてグッときました。
二人が田舎の偏見に苛まれることなく、
ずっと仲良くいられることを願います……
同時収録作は、どれもクセが強かったです。
特に、『七度目のごめんね』は凄かった。
ほんとに、七つ目のごめんねの内容が……
辛すぎたーーー
忘れられない作品になりそうですTT
どの作品もドキドキして読んでしまいました。
表題作さえ、もしかしてバッドエンド⁉︎
なんて心配してしまった^^;
とにかく、読み応えのある短編集でした!
小嶋ララ子先生は可愛いらしい絵に可愛いお話だけじゃなく、時に痛くて残酷なお話や要素もありますね。
今回のお話も田舎の高校生のお話ですが可愛いだけじゃなく、どうしようもない逃げ場のないやりきれない部分もあって。
「きみにうつる星」
沼尻と和也の可愛らしい恋のお話かと思いきや。
沼尻は両親にゲイバレして唯一の理解者だった祖父を失い。
和也が初恋で好きで好きで。
恋は実っても前途多難な余韻があります。
和也は父に受け入れられましたが転勤の可能性もあり。
ほのぼのしつついつこの均衡が崩れてしまうのか危うさを感じさせるお話でした。
「七度目のごめんね」
母親が酷いですね。トオルが気の毒で人生を狂わされた上にいつまでも責められ続け。
とうとうサトルが母親の所業を知って…。
双子の禁断の関係、部屋に引きこもるトオル、こんな世界からトオルを連れだそうとしたのに。救いはあるのでしょうか。
他の短編2つも報われない恋に必死な男の子が辛い目にあってしんどいです。せめて友達が彼らの救いになりますように。
初めて購入したBL本。
BL初心者にとって読みやすいのか読みにくいのか未だにわからない作品。
個人的にはさらっと読めたけど、わりとシリアスな感じがする。 結構特殊なんじゃないだろうか。
小嶋ララ子先生らしさがある。
色々なBLを読んでもう一度読み返すと、自分はそこまで好きな物語&設定ではなかったし、印象にも残らなかった。
上級者には向かないと思う。刺激が足りなくて