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凪良ゆう先生の作品は大好きなので、読んでない既刊も徐々に集めています。
始め表紙の2人を逆でイメージしてて、途中で背の低い方が呂久で大きい方が月浦くんだって気づいたんですね。
だから特に序盤は呂久さんのビジュアルが腑に落ちないというか、2人の並んだ姿とか会話してる姿を想像しながら読むのですが、それが難しかったです。
背の低い方が呂久だと分かってからも文章の感じとビジュアルがしっくりこなくて、そうなるとやはりハマりきれない感じでした。
また、女性の三輪さんは別に良かったんですが海に行った時の女の子たちがちょっとダメでした。
女子キャラが出てくるBLがダメとか思った事ないんですけど、本作のあの女子3人組の図々しさがイヤでした。
今まで読んできた凪良作品に比べて、自分的には萌えなかったかな…。
なので評価は萌で。
先生おっかけで購入。凪良先生らしい、心情ゆっくり追いかけられるお話で、沁みましたが、攻め受けに惚れるというところがあんまり無かったので萌にしました。攻め受けとも、ほんとご近所に住んでいる気がする、親しみやすいお話、4編+あとがき+飼い猫ぶうたん視点のお話。等身大の攻め受けのお話を読みたい時におすすめです。タイトルは攻めが受けに作ってあげる豚の脂身丼(こう書くと「ええ・・」という食べ物ですが、作中では二人はふはふととても幸せそうに食べてます)で出てくる幸せホルモンらしいです。
自宅では落ち着かないと、徒歩3分のところにある居酒屋にレポートを書きにきた月浦。父が切り盛りする店なのですが、現在父は闘病中でお店は休み。それなのに扉を開けて大きな荷物を持った男が「すみません・・」と声をかけてきて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
攻めの両親(いい夫婦だ)、三輪さん(攻めの彼女)、奥田(受けの元カレ)、ミチルちゃん(ご近所のおネエさん)、ぶうたん(攻めの家の飼い猫)、四谷(攻めの友達)ぐらいかな。
++攻め受けについて
攻めはモテモテさんで彼女が切れた事ないんじゃなかったかな。ただどの彼女も「好きになってもらってる気がしない」といって去って行かれるタイプ。受けさんに会って、初めて人のことを好きになって、女子じゃないし自分が年下だしと、あれやこれや考えて大変になっているところが、微笑ましかったでした。最初はお父さんがご病気で、将来どうすんだと悩んでいるしね。
受けさんは田舎から出てきて写真家になる夢破れたけど、写真とって生きている、ちょっと苦労人。でもこれぐらいの苦労、きっと皆多かれ少なかれ持ってるわ!と思わせる、ほんと親近感たっぷりな方。年上だし、ストレートだったはずの年下くんを惚れさせてしまって、どうしようとちょっと悩む、こちらの方も隣に居そうな感じの方。
攻め受けともキャラが親しみやすく、悩みながら二人で恋を育てていく様子がほんわり暖かい心地になるお話でした。
凪良先生っぽくないなと感じた一冊でした。
第三者目線?
普通っぽい感じが可愛くて、切ないところはしっかり切なくて……という感じで、面白くて読みやすかったです。
ずっと男運が悪かった呂久さん、良かったね^^
一途な年下男子・月浦くんに大事にされて愛されて、幸せを噛み締める姿に胸がキュッとなりました。
しかし、あんなにためた初Hの場所が月浦くんの実家になろうとは;
めちゃエロくて大満足だったけど♡
それにしても、私は奥田があまり好きじゃなかったのですが……
自分のことを棚に上げて、なんであんなに偉そうなのか?
物撮りだって立派な仕事だぞ!
それを一生の仕事にしたっていいじゃないか!と、思いました。
作家買いです。いつもの凪良作品と少し毛色の変わったお話だな、と感じました。特別事件が起こるわけでもなく、出てくる登場人物たちもどこにでもいそうな、ごくごく普通の人たち。それが凪良さんの手にかかると途端に生き生きとした、ふんわりと優しいストーリーになってしまう。さすがだなあ、と感心します。
特に受けの呂久さんがとても好き。ゲイであることから辛い経験もしたことがあるのに、それを周りに気づかれないように配慮のできる優しい青年で、かといってやられっぱなしでもなく、ちゃっかり、こそっと仕返しをしてしまうところもお茶目。
自分の仕事に対していろいろ思うところがありながらも一本筋の通った思いをきちんと思っているところも良い。
草食系男子のような風体でありながら食事はこってり油ものが好きっていうのも意外性があってよかった。
仕事に対しても、自分の性癖に対しても、引け目を感じるところは数多くあれど、かといって卑屈にもならずに淡々と受け止めることのできるナイスガイでした。
一方攻めの月浦くんも可愛かったです。年上が好みで、初めは自分の父親に恋愛感情を持っていた呂久さんを振り向かせたくて一生懸命で。
思い込んだら一直線なところが年齢相応で、呂久さんがキュンキュンしちゃうのも分かる好青年でした。
呂久さんの最低な元カレが「あいのかたち」に出てきた劇団・裏窓の奥田さんだったというのがまたよかった。やっぱりあの人、独特な世界観をお持ちだったんですねえ。奥田さんに振り回される呂久さんと月浦くんに思わず笑ってしまいました。
最後のぶうたんのSSもとても良い。月浦くんと呂久さんを取り囲む、優しい世界にホッコリとする、神作品でした。
大好きなお話で、もう何度読み返したか分かりません。
居酒屋の息子で大学生の月浦くん(攻め)と、お客さんの呂久(受け)さんのお話。
私が大好きな、“攻めが受けを大好きで強引に迫る”系のお話です。
月浦くんと呂久さんが、お互いに「いい人だな」「いい子だな」と、暖かい気持ちで接しているのがひしひしと伝わって来ます。
説明調の文章は全くなくて、ひとつひとつの会話や言動がとても大切に書かれているので、この可愛さには「くん」「さん」という表記の仕方はなじんでいると思えました。
私は呂久さんのキャラクターが大好きです。
叶わない恋をしているとか、仕事に対して真摯なあまり行き詰る感じとか、信頼していた(元)彼に突き放されてしまう様子とか、月浦くんの女友達にパシリにされてちょっとしょんぼりな感じとか(でもこっそり可愛い反撃に出るのはツボでした☆)、どのエピソードも健気で可哀想で可愛くて、呂久さんの、優しいんだけどいつも損な役回り担当、という性格をよく表現していると思います。
だけど、月浦くんにきちんと説教も出来るような、真直ぐ生きてる大人です。
呂久さんが、幸せになることを祈りながら読み進めました。
そしてそんな彼を満たすのは、居酒屋「つきうら」の「しあわせ丼」。
表紙の絵に描かれていますが、これを文章で読むと本当に、お醤油とニンニクと脂の香りが漂って来そうな臨場感があり、私も「つきうら」に行きたい!と思ってしまいます。
草食男子な呂久さんが、脂たっぷりの肉どんぶりが好きっていうのも可愛い☆
呂久さんの元カレの奥田さんと月浦くんが、呂久さんのいないところでコソコソ親しくなっているのも可笑しかった。
奥田さんは豪胆すぎる人物で、核心を突いた台詞が多いのですが、言動がいちいち芝居がかっていて、憎めないキャラ。
そしてお互いが「呂久さんの一番の理解者は自分」と自負しているのがまた面白いんです。
それから、月浦くんの病気のお父さんと、支える家族の姿が美しいと思いました。
中盤以降は、お父さんの容体や、月浦くんの就職、呂久さんとの今後、そして呂久さん自身も壁にぶちあたり、試練が続きます。
日常的なテーマでありながら、それに対する二人それぞれの向き合い方はとても真剣で美しく、ひとつひとつを確実に乗り越えて行くさまは、読んでいて胸がいっぱいなりました。
ラスト付近の、月明かりの下で、池に落っこちた状態のままでのキスシーンは、彼ららしい優しさに満ち溢れ、とても暖かい気持ちになる名場面です。
ただ、呂久さんをパシリに使いまくった月浦くんの女友達と、スイーツ脳丸出しの元カノは、もっと何か、キツイ制裁があってもいいんじゃないかな~と思ってしまいました☆
猫のぶうたんが、いつも鼻をぶうぶう鳴らしているのも可愛いかった!
猫はちょっとぶちゃいくなくらいが可愛いですね。
ぶうたんを抱きしめて眠ってしまう呂久さんも、同じくらい可愛かったです。
心が暖かく満たされる、大好きな1冊です。
きっとこれからも何度も読み返すと思います。