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BLで「おじさん」はあまり好きではないんだけど、ツトムさんが描かれたおじさんがドンピシャリでクラクラきました。
年齢でいえば40前半位かな。
清潔感があって、少し線が細くて、穏やかな顔立ちで、ちょっと頼りなさげで、でもほのかに色気があって・・・
うっわぁ!何この人〜素敵〜!と心にグイグイとねじ込まれました。
あとがき読んだら「オッサンズがお気に入り」との事だし、他の本のあとがきでも「おっさん受けが好き」とあったので、ツトムさんはおっさんがお好きなんだなとえらく納得しました。好きだからこそ、こう描けるんだな、と。そんな素敵なおじさんが二人この本には登場していました。
でもこんな素敵な男性を「おじさん」呼ばわりしていいのかとか色々考えていたら、良くわからなくなってきたんですけど、とりあえず「おじさん」とさせていただきます。
一押しおじさんは【おはなしをしよう】の早川先生。
時折眠たげな目をするおっとり天然系で本の虫。いつも大学の書庫で寝ているんだけど、それをレポート提出のためにやってきてはじっと見つめる生徒の甲斐谷とのお話。
(甲斐谷はレポートが早く完成しているのに、ここに来るために授業中には提出しない)
この二人だけの空間がいい。
先生、寝てるな・・・触ってみたいな・・髪やわらかいな・・・起きちゃわないかな・・・みたいな密やかなどきどき感。
先生は天然のタラシなのかな、甲斐谷の耳のピアスを痛くないの?と無防備に近づいてみたり、君はお日様の香りがするねぇなんて言ってドキマギさせちゃう。
そんな先生に無意識に誘われて衝動的に甲斐谷がキスをしちゃうんですが、その後の先生の表情の移り変わりが良かったです。
次のおじさんは表題作【春のニオイ】花屋の店員くんと月に一回花束を買いに来るお客さんとのお話。このおじさんは静かな佇まいが素敵な男性。
一年近く経っても言葉も交わした事がない二人なんだけど、勇気を出して言葉を交わす事によって、互いの距離が少し縮まるところが、ふわっと花が開いたような印象を受けて良かったです。
最後のおまけで花束よりも重いもんは持てないんだろうな・・・という花屋店員くんの予想に反して、4kgの土の袋を片手でひょいひょい持ってる姿には笑いました。
作者さん最初の商業BLの虹色デイズは一人がむっちり(ぼっちゃりとまではいかないかもしれないけど、少し重め)だったので、ダメでした・・。
むっつり男子とむっちり男子が描きたかったとの事だけど、デビュー作で異色のむっちり体型を選ぶとは凄いな・・・と思います。
初読み作家さんです。
表紙が綺麗で読んだ本だったのですが、中身の絵もスッキリ綺麗で見やすかったです。
全部で5組のカップルのお話が収録されているのですが、Hは全くないか少なめで可愛いお話ばかりでした。
Hはちょっと苦手というBL初心者の方にもいいのではないかと思います。
私が好きだったのは表題作と『スマイル・アゲイン』。
表題作は私がお花屋さんのお話が結構好きというのもあるかもしれませんが、バイト先の花屋で初めて会ってからもう何か月もたっているのにまだ一度も世間話さえしたことないって…ちょっと可愛すぎてキュンキュンしました(笑)。
『スマイル・アゲイン』は幼馴染で再会モノなのですが、田舎のゆったりと時間が流れる感じがほんわりしてて雰囲気が好きでした。
この2人はもう長い将来ずっと一緒にいれるんだろうな~と思わせてくれるカップルでした。
表紙が綺麗。すごく。
表題作はもう少し読みたいと思われそう、片目線で進む話でも、相手にある好意が隠されていないのが特徴的。
進も滝山くんも残念なイケメンさが凄く可愛いし甲斐谷くんはただただ可愛くて受っぽいのに攻に期待してしまう。早川先生は天然おっとりだけれどSが入っていそうで。(垣間見得る)
薄い感じの特徴ある面々が揃っていて、絵柄も今時っぽいので初心者さんにもおすすめできそう。カバー下もよいよい(*´▽`*)
ツトムさんのお気に入りが読み手にも伝わってきます。
私は表題と、おはなしをしようが好き。
最後のふたり、滝山くんの行動が自然に見えて、松田くんの受け止め方が好みでした。
すきなの?って、そうですよね。聞いてもない。
とにかく絵が好き。
すっごくすき!!
でも話は…。。可もなく不可もなく?という感じかな…
でも、表題作はそれほど響かなかったけど、同時収録の『おはなしをしよう』は好きでした!(・ω・´)
■虹色デイズ!/虹色デイズ!+α
この短編は苦手だった…。
率直に受キャラの見た目がかわいくないんだもん…。
でも、攻めはルックスも含めて受けがかわいいと思っててべた惚れなんですよね……
攻キャラと好みが合わなすぎて読んでて理解できるとこが少なかった、というのが正直なところです。
モジモジしてて女々しくて、ヘタレ?
性格も見てて焦れったさを通りすぎてイラっとしたし…個人的相性の悪い作品でした。。
■おはなしをしよう/おはなしをしよう+α
一方、こちらは結構好きでした!
本が好きな柔和な大学の教授×見ためヤンキー系なのに実は繊細な大学生。
ヤンキー系の子が一途に頑張ってるのはカワイイですね!
先生が興味あることを自分も好きになろうと努力してるとことか、甘え方しらなくてなんか構いたくなる感じとか。
その割にあんまりモジモジしてなくて、気持ち伝えるのがストレートだったりして、なんか無性に応援したくなる子です。
こりゃ、先生も構いたくなっちゃうよな…と大いに共感したりして(*´▽`*)カーワイイ~
気持ち抑えられない感じでキスした二人のその後が気になりますvv
■冬にゆれる恋心
これは……またしてもちょっとイラッとした…
受けの子が、ちょっ、オマ、計算してんじゃねえの?…ってくらい天然というか、無防備で際どい態度とったりしてるのがなんかなー…
キャラとの相性がよろしくなかった。
短編の作品によってキャラの好みがすごく別れる1冊だったので、なかなか評価が難しいのですが…
短篇集を読むときは、1個でもお気に入りがみつかればいいな~と思って読んでるので、好きなのが1つあり、絵がすっごく好きな作家さんだったのでイラスト見れただけでも満足でした!
ちなみに、お気に入りだった『おはなしをしよう』のみだったら評価は萌×2でした。
《個人的 好感度》
★★・・・ :ストーリー
★・・・・ :エロス
★・・・・ :キャラ
★★・・・ :設定/シチュ
★★・・・ :構成/演出
あ~そっか、私ツトムさんの描く
キスシーンが好きなんだな(´▽`)きゅん
ふとそう思った今作でした。
ふわっと柔らかく、素朴な短編集。
合間に挟まっているコネタが意外とツボでした。
「おはなしをしよう」
生徒と先生のお話。
「気になる」が降り積もって、「好き」にかわる瞬間。
これ、お互いの視線で描かれたお話での二部構成なのですが
実はお互いに心地いい相手として見ているというのがなんだかイイ。
先生視点。
おひさまみたいな臭い いいにおい。
鼻を近づけて「くん」これが可愛いのです!!!
臭いから~での4コマ。これもまたwww
お布団にジェラシー感じちゃうなんて、、なんて可愛いっ!!
好き。好き。好き。いっぱいつまった短編集でした。
個人的にはやっぱりもっと長くよめたらよかったかなとは思うのですが