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ところどころ萌えはあるんだけど、最後まで攻めに対して、何かと上から目線の説教おやじというイメージから脱却できずに終わってしまいました‥‥。
攻めがオカン気質というよりも親父、小うるさいお父さんって感じで、あまり好みじゃなかったので、最後まで読み通すのがなかなか辛かったです。
なんせ冒頭の食事会の印象が強烈すぎました。
いくら姉の為とはいえ、ほぼ初対面の年上相手に食ってかかる受け。
それをへし折ってやる気満々で応戦する攻めの大人げなさ。
そのやり取りを手遅れになるまでたしなめずにいる受け姉と攻め弟。
みんなまとめてなんなの、こいつら……と思ってしまった……
その後は、土偶顔に心撃ち抜かれた攻めが何かと受けをお世話するようになるんだけど、やっぱり何かしら説教くささが鼻につくんですよね……。
でも途中で、受けが「攻めが来ないから!」と完全に八つ当たりする箇所があるんだけど、それを「そうか。それは悪かった」と受け止めるところがあるんですね。
そこは、おっ!たまには懐深いところ見えるんだなと萌えました。
電子書籍で読了。挿絵有り。
理想的なパトロンだーっ!
だって、経済的に支えてくれて、ご飯を食べさせてくれて、朝起こしてくれて、心の傷を黙って聞いてくれて、更に素晴らしいのは絵が解らないから作品に口出しをしないんですよっ!おまけにフィジカルな面も含めて愛してくれる訳ですし。最初の印象の悪さなんて吹っ飛んじゃいます。
そうなんです。後半になればなるほど、諒一が『攻め』ではなく『パトロン=支援者』に見えちゃって。
もう一つ、私の知っている絵を描く人には天然さんは多いけれど、翠くんみたいに儚げな人っていないのです。広い世の中にはそういう方もいらっしゃるのかも知れませんが、私の周りには皆無なので想像できません!
お話自体は好みなので本当ならもう少し高い評価が出るはずだったんですけれど、この2つが邪魔をして萌えきれませんでした。
うー、残念というか、もったいない。
あ、私自体が絵を描く人であったなら、ひょっとしたらメチャメチャ萌え転げていたかも知れないです。創作活動をされている方、ドリームがここに!
よく出てくる受けを甘やかし世話しまくる話を読むたびに思うのですが、いつまでも依存していけるものなのかな?
今回は受けがまだ学生で攻めがかなりの年上で社会人で養ってやるって言ってくれてるけど。
そういうジャンルというのかもしれませんがもうちょっと受けがしっかりしてほしいな。でも攻めがそれを阻んでるのか。
甘くてじんわりして幸せでいいお話だなあと思いますが、ついいつまでこのままで続くのかなと心配になります。
でも包容力のある年上攻めってやっぱりいいですよね!
受の子(主人公)が最後までどーにも好きになれませんでした。姉にも攻(義兄=姉の結婚相手の兄)にも頼り切っている自覚があり「これじゃダメだ」と言いつつ、結局甘えてばっかりでイラッとしました。21歳ってこんなもんでしょうか。義兄に当たり前のように食事の世話をさせるってどんだけ依存体質なの…。
お兄ちゃん気質で世話焼きな攻と甘えっ子の受だからこそ成り立つ関係を描きたかったのでしょうが、年の差があると言ってもストレートの男性同士なんだし、もっと対等な関係で居てほしいな~と思いました。最初の食事会のあと、二人が二人とも態度を急変させるのもよく分かりませんでした。そもそも食事会での言い合いは二人とも浅慮な気がしてモヤモヤ…。
BL作品を読んでいると両親を早くに亡くした主人公(主に受)ってよく見かけるので感覚が麻痺しているのかもしれませんが、妹の話…受の抱える贖罪意識ってこのお話に必要かしら?思い出したようにそのことがちょいちょいインサートされていて、最初の攻の言いがかり(何か隠している本心が…)も妙にこじつけ感があって、私はあまり必要性を感じませんでした。
まー…この手の話は受を「可愛い」と思えないとしんどい。っすね。
三十路半ばの屁理屈男が、一回り以上年下の、のんびり美大生に骨抜きにされていく話です。
攻がべろっべろに甘やかしまくるんですが、受にも一応過去のトラウマ的なものもあって、ただののんびりさんとは違います。
絵を描き始めると、取り憑かれたようになって日常生活もままならなくなってしまう受を、甲斐甲斐しく餌付けする攻が、なんとまぁ……にやにや、という感じ。
内容も野原さんらしく、お涙頂戴がしっかりと入ってますが、割とライトな読み口で重すぎないところがいいです。
絶妙に笑いのツボに入る所があり、ともすれば暗くなりがちな展開に歯止めが掛かって読みやすい。
ただ、個人的にイラストがイメージと全然あわないというか、正直微妙だな……と思ってしまったのと、桃色シーンの受の喘ぎがあんあんしすぎてて興ざめだったため、萌2には至りませんでした。