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「今一瞬、アンタにむしゃぶりつきたくなった」
CDを聴く機会があり何年かぶりの再読。
人物、舞台、全ての設定に引き込まれ、キャラクターから発せられる台詞の数々に萌えました。
NightS
夜、港の近く、コンテナが並ぶ中での対話。
入りからしてドラマティック、そしてカラーの色合い含めて麗しいです。
アウトローな雰囲気のある、しかし風体が全く違う2人がくわえたばこで言葉を交わす・・・
かっこよすぎてゾクゾクするシーンです。
運び屋の唐島は、頭がよく運もよく度胸もあるのを、飄々とした言動でけむに巻くような男。
そんな唐島に仕事を頼んだ、舎弟を連れたヤクザの穂積、実は潜入捜査をしている麻薬取締官、裏の裏の裏があり、それらをうまく使い分けながら命がけで仕事をしている男。
そんな印象でした。
2人の会話が、軽快でテンポよくて、しかし、探り合いが常にあって、というのにとてもゾクゾクしました。
キスの一つでもしてくれたらヒントぐらいやってもいいぜ、とからかう唐島。
さくっとキスをして、ヒント、と一言発する穂積。
このシーンもめちゃくちゃゾクゾクしました。
仕事の取り引きの会話の中にほんの少しづづ混じっている私情の切れ端、という絶妙な塩梅がたまりません。
穂積が唐島と寝たのは仕事のため、だけではなかった、と思わせる会話の切れ端、表情。
はっきりさせない細やかな演出の数々が素敵です。
私生活も命も全て任務のために使ってきたような穂積が、唐島のためにした選択。
最後の数ページの2人のやりとり、はじめのころとの温度差を感じて胸震えました。
感情スペクトル
男子高校生の秘めた恋の物語。
自分の親友に片想いをしているのでは、と思い込んで笛吹に協力を申し出る久郷。
片や軽い気持ち、片や切ない片想い、すれちがいのある思惑がある中での、やりとりにとてももぞもぞします。とても切なくて甘酸っぱくてきゅんきゅんします。
告白シーンからの、口を塞ぐキス。
何度も読み返しては、そのたびに本を持つ手が震えそうになるほど素敵なシーンです。
巻き込まれちゃった仲屋くんはとてもいい子でちょっぴり気の毒でした。
リプライ
整備の腕がありセンスもよく優秀、営業の自分勝手な仕事ふりのせいで迷惑をかけられ、営業嫌いの整備士の関。
仕事ができて周りがよく見えていて人への配慮ができるが営業なのに笑わないことで有名な高見。
普段は仕事上のことでたまに、少ない言葉を交わすだけの2人が、営業時間外のお客様のトラブルに対応したことから、食事を共にし、お互いの仕事に対する気持ち、姿勢をしり、好意を持ち、夕食を共にする友達付き合いをするようになります。
仕事、プライベートなことを通して、高見のことが好きになっていることに気付いた関。
自分の気持ちに戸惑い、迷い、苦しむ様子に胸が痛みます。
関からの告白に驚きつつ断った高見の心情にも変化が出てきて、ある仕事をきっかけに(言い訳に)関を頼り、叱られたことで、関への気持ちに気付いてしまいます。
2人とも異性愛者、同じ会社でそれぞれ業務も役職も違うけれど仕事に対して真摯で責任ある立場、同性への友情以上の感情に戸惑い、迷い、苦しんでいきます。
時間差で恋心を自認して両想いになるまでが切なくて、苦しくて、素敵なお話でした。
そんな2人が付き合ってからも、元が異性愛者同士なので、手探り、戸惑いつつの恋愛関係。もぞもぞ、きゅんきゅんします。
三か月後のリプライ
ついに2人が心身ともに結ばれます。
その前のやりとりがとても甘くて愛らしくてゾクゾクします。
Night one month after
両想いだけど、恋人同士になっていない2人のじゃれ合い。
唐島が、穂積の本名をつきとめて、意気揚々と家訪問するも、やっぱり穂積に口でやりこめられてしまうかわいいやりとりが楽しめます。
「NightS」 2割
「感情スペクトル」 3割
「リプライ」 5割
【NightS】
ヨネダコウ先生といえば裏社会もの。
運び屋×マトリでコンパクトなお話でした。
短めで気になるところで終わります。
最後にその後が少し描かれていますが、付き合うというゴールがないのでこの先二人がどうなるのかが一番気になります。
【感情スペクトル】
学生同士もので、受けの恋を協力をするうちに自分の方が好きになっちゃったお話。
絵が大人だけど青春っぽい雰囲気。
【リプライ】
無表情の営業×感情豊かな整備士
これは受けが攻めの事を好きで、攻めが絆されていくお話。
私の中の可愛いとちょっと相違がありますが、どのお話も面白くとても続きが気になるものばかりでした。
なかなか手に入らず、やっと手に入れて読むことができました。
諦めようかと思っていましたが買ってよかったです!
3つのお話しが入っていますが、私は「リプライ」が1番のお気に入りになり、何度も何度も読み返しています。
職場の同僚同士、しかもノンケ同士の恋愛。
なんでこんなに登場人物の感情に共感できるのか⁉︎
さすがヨネダコウ先生です。
振られたあと、心の平穏を取り戻したくて「もう構わないでほしい」と思う気持ち。
…わかる‼︎
恋愛感情がないので振ってしまったけど人としては好きだから今まで通り仲良くしてほしいのに避けられて悲しい、と思う気持ち。
…わかる‼︎
共感しかなくて、読むたびにきゅーんとします。
本編は余韻を残して終わっていますが、書き下ろしでその後が語られており、読後はニッコリしてしまいます。
雨音、車の走り去る音、湾岸沿いの波の音。表題作『NightS』の登場人物たちの淡々とした静かな会話は、その場面ごとに聞こえてくる外からの音に紛れ込み溶け合って、曖昧のままに消えていってしまうかのようです。
素性も名前も定かではない、社会の陰の部分で生きる彼らが出会うのはいつも夜。
そんな数々の夜 - nights - に住まう彼らは決して多くを語りません。全てを言葉にして明るみに出してしまうなんて野暮なことはしません。それは彼らのやり方ではないのですから。
語られなかった空隙には想像の余地が生じます。答えはお預けにされ謎は謎のまま。わからないものは知りたい。気になって何も手に付かない。そうなってしまえば我々読者ももうマサキさんの虜です。そのミステリアスな色気に絡め取られ身動きもできません。
ページの全て、カットの全てが物静かに語る、そんな作品だなあと感じます。まるで映画を見たあとのように、そのひとつひとつの“間”に魅せられてしまいます。これほど大好きな短編は他にありません。続きの掌編『或る夜 - NightS - 』とあわせて是非に。
今更購入して読みました。
絶対本屋で手に取ったことあるはずなのに、なんで読まなかったんだー!!!
と後悔するくらい、最高でした。
ヨネダコウ先生作品の独特の雰囲気、やっぱり好きです。
『NightS』
最初、あらすじ読んだキャラと、ビジュアル逆だと思って、頭混乱しましたが、年上っぽい落ち着いてる方が、受・穂積でした。
穂積が、とにかく、大人でえっちぃ。
色気むんむん、居眠りしてる横顔さえ美しい。
攻・唐島が、わんこです。めっちゃかわいい。
運び屋なんて、危ない仕事してるのに、爪が甘いのか、穂積の掌でコロコロされてるところが、非常に可愛い。
それにしても、穂積さん、めちゃくちゃ色気がある(本当にかっこいい
個人的にぐっときたコマを上げておきます。
★p12 取引材料のキス
サラッとキスする一コマ目がめちゃくちゃ好きです。台詞がなくて、二人だけの空間での、キス。絵になりますね。驚いて目をまん丸にしてる唐島と、余裕そうな穂積さんの対比が最高でした。
★p39〜38
いや〜。これはずるい(賞賛)。
コマ運び最高ですよね。穂積さんと、唐島の、狭い車内の、前後の席の間に流れる絶妙な雰囲気が、この、少ない穂積のセリフと、絶妙な二人の表情から、ドバドバ伝わってくる。
いや本当にずるい。大好きです。
穂積さん、脚長いな〜、なんて現実逃避してる場合ではないくらい、好きなシーンです。
足の表現と、小首を傾げる穂積さんがずるい最高です。
★p57 メガネにイヤモニ、スーツの穂積さん
いやぁ、本当にありがとうございます。
これは、最高のビジュです。拝みました。
★p58 3コマ目の穂積さん
「ん?」の破壊力。可愛すぎるぞ、この人。タスケテ…!!
★p59 1コマ目
この構図、空気感、最高ですよね。
このあたりのシーン、基本的に、穂積さんの表情。めちゃくちゃグッとくる。これは、唐島もきゅんときてしまうの納得の表情です。
『感情スペクトル』
あらすじ読まないで読み始めましたが、展開は予想通りでした。
が!めちゃくちゃきゅんきゅんした〜!!!
なんかね、二人とも、素直じゃないんですけど、いじらしいっていうのか、なんなのか、とにかく可愛い。
幸せになっておくれ、と願わずにはいられない、幸せいっぱいのカップルでした。
『リプライ』
同性を好きになるのが初めて同士の、二人が、仲を深めて、すれ違って、また交わるまでが、丁寧に丁寧に描かれてて、萌えに悶えた。
つまり、とても最高。記憶無くしてもっかい読みたい。
書き下ろしまで最高なので、満足度120%くらいと言っても足りないレベル。
本当にもっと早く出会いたかった…!!!
ヨネダコウ先生、素敵な作品をありがとうございます……!!!!
この大興奮のまま、電子限定の「或る夜」今から読んできます!