キャンバスに込める、君への想い――

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表題作in portrait

乾八千代 写真部所属・後輩
坂【苗字のみ】 美術部・先輩

同時収録作品花に想えば

その他の収録作品

  • 口絵:「花に想えば」より
  • インディゴブルーコンプレックス
  • 涙巡る夏
  • セクシーなのとキュートなの!
  • 相対性幸福論
  • in portration 【表題作続編】
  • あとがき
  • カバー下表1【表】「おまけの、乾君と坂先輩(1)」【表題作ギャグ風味番外編】
  • カバー下表4【裏】「おまけの、乾君と坂先輩(2)」【表題作ギャグ風味番外編】

あらすじ

放課後の美術室で、ひとり大きなキャンバスに向かって絵を描く美術部の坂。
その後ろ姿に見惚れた写真部の乾は、校内展示に出す作品のモデルをお願いするがすげなく断られてしまう。
しかし、坂が同性相手に片想いしていることに気付いた乾は、最後の交渉手段としてそのことを切り出すが――!?

著者:平眞ミツナガ

作品情報

作品名
in portrait
著者
平眞ミツナガ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
ISBN
9784829685334
3.5

(23)

(2)

萌々

(10)

(10)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
81
評価数
23
平均
3.5 / 5
神率
8.7%

レビュー投稿数7

よくまとまっている短編集

過去作品(2013年発刊)なのに全く古さを感じない
先生の作品、作画の雰囲気が大好きです
この短編集も今と絵が変わっていない(古臭さ皆無)のは
先生のセンスなんだろうなあ…と思います

そして各短編のそれぞれが、短いページ数でものすごく素敵にまとめていらっしゃる
短くても物語が自立している
そしてそれぞれが幸せな未来を描けるのが尊いです

全部の作品全部好きなんですが…花屋さん店主とそこの常連さんのお話が好き
切ない可愛い尊い…H少なくても全然OK!
むしろなくても全然大丈夫←

0

シンプルイズベスト、くせになりそう☆

いろいろ言葉を並べても、伝えられそうにない。
なんだろうな~何となく物語を見せる手法としてはちょっと前のBLで見ていたようなそんな見せ方と展開。
だけどそれが現在のデジタルな絵で今風に表現されている。
ノスタルジックも感じながら新しさを感じるのです。
そして、登場人物の関係性がその他をそぎ落としているために実にシンプルに見せどころを的確に捉えていて、「なんかコレいい!」に繋がるのです。
どれもこれもホワ~ンっとあったかくってキュンがあって、こんなにシンプルに伝えられるんだ!と目から鱗。

表題
美術部の絵を書いている先輩を被写体にしている写真部員の後輩。
好きな人を描いているその姿に惹かれ、自分もまた好きな人を写して。
勘がいいという後輩のその言葉は外れていたけど後半は当たり☆
ストーリーを書いてしまうのがもったいない。
この気持ちの連鎖が素敵なのです♪
表情にも注目!

【インディゴブルーコンプレックス】
見た目キラキライケメンなのに気が短くてすぐ手が出て怖がられる存在の藍川に、付き合って!と告白してきたのは話ベタで苛めっ子らしい白瀬。
白瀬を使った嫌がらせと悟った藍川は、「付き合おう!」と答えて、不思議なカップルが誕生するのだが・・・
いいな~藍川も白瀬も、この性格がいい!
正反対の二人が、それぞれを認め合って。ラストの笑顔のかわいいこと☆

【花に想えば】
三十路で独身の花屋の元にいつも花を恋人の為に買いに来る俳優。
花屋はこの俳優が好きになっていたのだが、恋人に送ると聞いて嫉妬を感じて花束を渡した日から俳優は来なくなり。。。
この花屋の気持ちの変遷と涙が見せ場。

【セクシーなのとキュートなの!】
自らオネェの見た目もオネェの登場は、かわいいもの好きだが自分でできない。
見た目男らしい大阪は料理が上手く、でもそれを内緒にしている。
この本当は正反対だったらね~な乙男対比が面白い

他にも幼馴染もの、同級生モノなどがあるが、一編切り取りでその瞬間のキラメキを上手く抜き出していて短編として秀逸。
表題の後日談は、本編の流れとはまた違った表現がなされており、ちょっぴり知りたかったその後の二人を想像通りにみせてくれました。

4

光と影の妙技

のっけから失礼な言い様ですが、絵のタッチから物語の
展開もかなり軽やかなのだろうな、と要らん見当をつけて
いたのです。
ところがどうして。予想以上に背筋の伸びた切れ味の良い
作品が詰まった一冊でした。
表題作とその続編、更に番外編に至るまでその人物設定の
使い方がとても丁寧ですね。設定から浮かび上がる人物像を
活き活きと動かして作品世界を構築しています。
表題作関連以外の作品は一作を除きいずれも学園ものですが、
その年頃の男の子の心の揺れ動きをさらりと、時には
あからさまに描き出して登場人物に回答を探させようと
しています。神に在らざる作者の手、それが心地好さの
正体なのかも知れません。

3

表情豊かな短編集。

すっきりした読みやすい絵柄だけど表情豊かでキャラがたってるので薄っぺらくなく、満足感のある短編集。
全編両想いなので安心して読める。
かわいくてキラキラした話はさらっとしすぎて萌えないことがあるけど、割と濃いキャラたちが登場するので一人はお気に入りが見つかるはず。

ツボだったのはキレやすい子×根クラなオタク。お互いに短所克服のため付き合うことに。
オタクの子がほんとモブキャラみたいな容姿の上に、オドオトしてるのに意外と口が悪かったりするのですが(笑)、段々かわいく見えてくる不思議。
キレやすい子も意外と素直で、ぐぅっと我慢してるのがかわいい。
オタクっ子に「すなおか!」とつっこまれてたり(笑)。
赤面しながら近付く初々しさに萌えます。

あとは好きだったのは、「セクシーなのとキュートなの!」。
学校で人気者の美人でかっこいいオカマちゃんが、見た目男らしいスイーツ男子に好意を寄せててお菓子作りを習うのですが。
もちろんオカマちゃんが攻めですよね!そうに決まってる。
容姿と中身が逆転のカップル萌えます。

表題作のみ書き下ろしでHあり。表情がエロくて良いです。

2

好きになることは美しいか醜いか

なんだか言葉では言い表せないくらいキラキラしているような表題作品でした。
好きな相手への全ての思いを向けて描く絵、その作品ごと絵を書く人を
ファインダー越しに見る後輩、そしてファインダーを通して見ると絵を書く先輩の
気持ちが溢れて見える、いつしかそんな先輩の姿に惹かれ、自分に振り向かせたいと
思うようになる。
青春の1ページみたいにキラキラしているイメージがある作品だと感じます。

キラキラ美形なのにキレやすく直ぐに手が出てしまう凶暴な男に気弱でイジメられる
タイプのような地味な子が告白して付き合う事になる話は、キレやすい男とウジウジして
思った事も言えない二人が付き合い、両極端で正反対の二人が付き合う事で、
大概の相手には腹も立たないし、怖くも無くなるはずだみたいな流れで付き合う話。
凶暴DV男と地味オタ系の二人はどうなるか?みたいなストーリーもリアルでよかった。
花屋さんとそのお客の話も花屋さんの気持ちが切なくて、でも恋する気持ちは時には
人の不幸も願ってしまう事もあるかと共感しちゃう部分もあって、それでもラストは
幸せになれる、ほのぼのした雰囲気のある作品。
他の作品もそれぞれ味わいがあって素敵な作品でした。

2

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