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表題作傷ついてロマンス

大斗(蛍) 後輩で同僚のホスト
大川悠基(揚羽) 高校の先輩でホスト

同時収録作品愛されるってむずかしい

秋良 ホスト
珠紀 元引きこもりのいとこ

その他の収録作品

  • ダイナマイト・エロス先輩
  • あとがき

あらすじ

田舎の商店街のホストクラブに勤める大斗。
高校時代から憧れの大川先輩を追いかけ続けてここまで来たけれど、
先輩は大斗を犬としか扱ってくれない。
それでも近くに居たいのは好きで好きで仕方ないからで……。
どんなに酷くされても、離れられない一途な恋心の行方は!?

ラブラブ同棲バカップル秋良×珠紀の「愛されるってむずかしい」も収録。

作品情報

作品名
傷ついてロマンス
著者
阿部あかね 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
恋をするならこの街で
発売日
ISBN
9784403663888
4.1

(93)

(37)

萌々

(35)

(16)

中立

(5)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
18
得点
378
評価数
93
平均
4.1 / 5
神率
39.8%

レビュー投稿数18

恐さと緩さのバランスからして神


( カラーから可愛すぎてどうしよう… )
傷ついてロマンス。ホストの大斗(後輩)×大川(先輩)の、高校の出会いから始まります。あかねさん毎回凄いなぁと思うのが、受け攻めが致すところまで分からない…!いや、ふつうに、王道的に考えればいいのですがどういうわけか惑わされる。いつもいつも楽しませていただいてます。
予想の上をいかれる、貴重な作者さん…。
あとはクズっぷり!!これはあかねさんならでは笑 兎に角読んでいてゾッとするくらいの視線だったり言動だったりで、なのに相手がゆる〜く返したりするから凄い。
相関もあるので、ひょっこり別カプのやり取り(いちゃいちゃ)が見れるのもファンとしては有難い限りです//
大川が大斗のことを語るシーンが良い!
「ろくに世話もしてねえし構ってもねぇのに
やたら懐いて離れねぇんだ
あいつがいないと俺もっとダメになってたと思うし
……俺の方がもう 手離せねぇのかも…」
こんなに愛情を感じる比喩表現がありますか;//;(大川は犬に例えていっている)
当たり前のように受けを受け入れる大川にもグッときました。なんだかんだプラトニック(?)

続いて、『愛されるってむずかしい』。これは、も〜〜!可愛いしかいいようがない!!同じく現ホストのアキラ×珠紀ですが、アキラの束縛に珠紀のゆるさが…。終始険しい顔でナンジャコリャァ……//と凝視しておりました。一々、コマの隅でも見落とすのが惜しいくらい愛らしさが詰まっております。なんだかんだ純情カップルたち、堪りません。敵同士もほのぼのしているし…あかねさんの漫画はそういう優しさに包まれているな〜!

カバー下・おまけペーパーもそれぞれのカップルの幸せが見れて最高に眼福でした今回も大好きでした…!!
ありがとうございました〜!!//;人;//

6

ワンコと俺様のガチンコ勝負

『恋をするならこの街で』のスピンオフというか、同ホストクラブの別カプ編。
前作にもチラッと登場した
美貌のホスト揚羽(大川)と、三枚目担当(?)の蛍(大斗)の話。
三白眼で見下してくる美人さん、たまりませんw


高校時代から、美しく傲慢な先輩・揚羽に片思いする蛍。
卒業後も誘われるまま同じホストクラブに勤め、同居して家事全般を引き受ける。
昔は蛍を可愛がっていた揚羽だが、最近は何かに苛立ってか
蛍を故意に怒らせようとするような言動がひどくなる一方。
そんな揚羽の態度に触発されてか
蛍もひたすら揚羽に尽くす現状にイライラが鬱積し、
純粋に慕っていた昔の気持ちとは異なるやや暴力的な感情を抱くようになり・・・


従順なワンコだった蛍がとうとう揚羽に切れ、拳を出してしまう。
それ以後、挑発しつつも蛍に気圧されている揚羽とのピリピリしたやり取りには
手に汗握ります!!!

しかし、ヤンデレか?と思いきや根っこの部分ではやはりワンコな蛍。
強気に押し倒したはいいが「昔のように仲良したい」とポロポロ涙します。
それに安心したのかコロッと優しくなる揚羽もかなり現金w
蛍の本音をみたことで、無意識に陥っていた
「ご主人様としてのプライド」と「犬以上の感情を蛍に抱いてしまう自分」との
ジレンマが解消されたのかなと思います。
恋人関係になっても「先輩」でいられると再確認することでようやく素直になれたのかも。

ガチンコでぶつかった後は昔通りの仲の良い二人に戻るという
何だか殴り合って夕日に寝そべり互いの強さを認め合うヤンキー漫画のような?
スッキリすがすがしいお話でしたv
描き下ろし【ダイナマイト・エロス先輩】の初Hでは、
揚羽は攻めでもいけそうな超余裕で色気ダダ漏れ、蛍はそんな揚羽に鼻血大放出という
変わらない関係性に笑いつつほっこりできますw


読切【愛されるってむずかしい】は前作にも出ていた年下ホスト秋良×従兄弟の珠紀。
同じ年下執着攻めでもこっちはうってかわって男前×ネガティブ美人のベタ甘LOVE.
今のところ全部年下攻めのこのシリーズですが、各話のテイストの違いが興味深いです。

6

男惚れわんわん!そこ掘れわんわん!

わんこ、粘り勝ち!

阿部作品、初買いしたらスピンオフ←
…ウッカリ五七五になってしまいましたが元の作品を知らなくても面白かったです!

全体的にコメディっぽいので合間に挟まれるシリアスな場面とうす冥い(くらい)目つきの効果が上がってすごく良かった~。
ブフッ!と笑いが止まりませんでしたが。

【傷ついてロマンス】
高校で出逢って以来、憧れ続け、どんな時も『先輩命!』な信念を曲げずに追ってきた大斗の気持ちを確かめるように同居してる部屋に女を連れ込んだりして嫌がらせをする大川先輩。

女グセを始め、なかなかのクズっぷりを披露する大川は自分が愛情に飢えていることに気づいていません。
そんな自分に鈍い彼ですが大斗が自分から距離をとろうとする気配は敏感に感じとり焦りに任せて八つ当たり。

あふれる想いを自制する為に離れようとしてるところへ理不尽な当たられ方をされた大斗も最初はわけがわからないんですが、互いの苛立ちが最高潮に達した時のぶつかり合いで大川の本心をチラ見してしまいます。

大斗の『どこまでも追っかける宣言』を拠り所にしている脆さと寂しさを抱えた大川の本心をつかむ為に真正面に立ちふさがる真っ直ぐわんこの底力がカッコいい!
後が続かなくて、へたれだったけど(笑)
応援モードで読んで妙に興奮したw

ガリガリに尖っていた大川の気持ちは実は大斗わんこに長い時をかけて柔らかく形を変えられていたという着地はありきたりだけど愛しく感じます。

本編で寸止めだったHも描きおろしでダイナマイトエロス大川の破壊力で見事補充!
大斗スコープの『はきだめに鶴』はガッチャマンでしたが!

【愛されるってむずかしい】
こちらもスピンオフ。
出来上がった感の漂う従兄同士が一緒に住んでいます。

元引きこもりの世間知らずの年上従兄:珠紀を大好きな秋良がアレコレ策を弄すれど結局、自分が翻弄されている話。

秋良は心配しすぎで横暴に振る舞っても珠紀が怒ったり泣くと宥めたりすかしたり嫌われまいと折れる必死な姿が可愛い。

珠紀のおバカさんな感じは実は私の苦手なタイプなんですが不思議と鬱陶しくなく抜けっぷりがむしろ可愛く思えました。
阿部さんのしつこくない絵柄のおかげ?
珠紀のバイト仲間も秋良のホスト仲間も憎めない感じでワイワイと楽しかった。

カバー下から口絵に続くコスプレ☆バカップルっぷりがまた可愛くて元作品も読みたくなりました~。


6

ワンコは何処までいっても所詮ワンコ

高校時代に憧れて懐いた先輩が女に二股を掛けられで落ち込んでいる時に
ずっと傍にいる事を本人に宣言してから、大人になっても傍にいるワンコ大斗と
どれだけロクデナシな女王様の飼い主なのかと思える受け、大川とのお話。
この二人のHはさほど出てこないのですが、職業が二人ともホストで更に大川が
枕営業をしている下半身がだらしなすぎる設定なので女との絡みが多いです。

そして、そんなロクデナシ最低男だと嫌と言う程知っている大斗だけど、
高校生の時から追い続け傍にいる忠犬ワンコだけど、学生時代の憧れから気持ちが
どんどん強くなって恋愛の好きにシフトしているから、次第に大斗は気持ちが
蟠って行き詰って、先輩大川から少し距離を置こうとする。
しかしその行動が思わぬ事態に発展して、忠誠ワンコの逆襲開始かと思えば
やっぱり好きになった方が負け的なヘタレワンコに成り下がる。
それでもそんなワンコに長い間一緒にいるから情も湧くし、絶対大斗だけは裏切らないと
どこかで信じてるのからなのか、大斗が思う以上に大斗に執着している大川。

そんな二人のすれ違いみたいな、主従関係みたいな恋愛ストーリーなのですが、
余りの暴君女王様ぶりにワンコ大斗が憐れに感じる程なのですが、ワンコは飼い主に
忠誠を誓っているが如く、どんなことが起きても離れない愛を感じるお話でしたね。
シリアスで切ないのですが、軽妙なホストの背景もあって読みやすくて面白いです。

同時収録の「愛されるってむずかしい」は綺麗なお姉さんは好きですか?なんて言う
フレーズを思い出してしまいそうな雰囲気がありました。
従兄弟同士、年下ホストの秋良に溺愛される珠紀は世間知らずの深窓の令嬢みたいで
ただ愛され守られる事に反発するけれど、結局は溢れるばかりの愛を受け入れる話。
どちらの作品もとても面白くて楽しめました。

5

やっぱりダメ男の話w

なんだかいつもと本の表紙の感じが違う!
阿部あかねさんのコミックというと、
どの本も結構ほのぼの~~な柔らかな印象を受ける表紙が多かったような…
んん?
今回はほのぼの笑いは封印してシリアス系ですか?
と思って読んでみたら、シリアス部分は確かにあったけれど、
バリバリ阿部あかね節を効かせた一冊って感じでした~~

やっぱり出てくるのはダメ男☆
にしても、今回のダメ男ぶりはなかなか激しめですね~w
ダメを通り越して「クズ」って言われちゃってるし…

で、そういうダメでクズな奴にホレてしまっているのが、今回は年下ワンコ。
高校生から一途に想い続けて現在は一緒の職場(ホスト)で、同居中。
憧れていた先輩の色んな部分が見えて、
先輩に抱いていた理想が幻だったと思い知って、
「あの頃程あんたは輝いて見えません…」と言いつつ、
それでも、先輩のことが好き。
その年下ワンコの想いが、その笑顔が痛く切ない…

背伸びして虚勢を張ったり、ぶつかったりしながらも、
結局は素の部分を晒して距離が縮まる~という展開は好みでした☆
先輩が攻めになるんだと思って読んでいたら、
先輩からの受けOKセリフ!
(よく考えたら、阿部さん作品ならそれが自然なのだった~)
だけどエッチに突入すると、色気むんむんなんだけど笑いが入って…!!
鼻血……ベタだけどイイ~しかも重ねてあるしw
ああーー、やっぱ楽しいわ♪

※ふたりの仕事がホストなのもあって、女性との絡みがちょいちょいあります。
女性とのエッチはちょっとでも見たくない!という方はご注意を。


シリーズ2作目ですが、コチラの本から読んでも特に問題なしかと。
前作『恋をするならこの街で』に比べて、
若干キャラの見た目が変わっているのは、ご愛嬌でしょうねw
秋良と珠紀はコチラの方が、でもホストクラブ店長は前作の方が好みでした~☆


5

この作品が収納されている本棚

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