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表題作狗神さまは愛妻家

月影,18歳,農村の山神の眷属である狗神
幸之助,18歳,神嫁の証を持つ少年

その他の収録作品

  • 可愛い旦那さまは愛される
  • あとがき

あらすじ

実は生贄にされるのだと知った神嫁・幸之助。それでも健気に花嫁修業に励む彼を迎えにきた狗神・月影は、幸之助を一目で気に入り!?

作品情報

作品名
狗神さまは愛妻家
著者
雨月夜道 
イラスト
六芦かえで 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
狗神さまは愛妻家
発売日
ISBN
9784344832558
4

(42)

(20)

萌々

(11)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
7
得点
163
評価数
42
平均
4 / 5
神率
47.6%

レビュー投稿数7

嫁ぶりが上がるほど違和感も感じて

見事な初陣でございました!

良いお話でした。嫁入りしてきた幸之助にヒャッホウ!なんて可愛いんだ♡って抱き上げてクルクル回る月影。
家を追い出されたのに初夜のために布団だけ持ち出した月影。
床がこわれるほどブンブン尻尾をふる月影。
嬉しくてポポポンとタンポポを咲かせる月影。
幸之助のために童貞でいた月影。

幸之助は悲壮感でいっぱいなのに月影は明るくて…。

てな始まりから月影の知らなかった一面を知るたびに、幸之助はどんどん好きになり…。
月影がそんな苦労や苦しみやつらい思いをしてきたなんて知らなかった!というパターンが多くて、また?もう普通に話し合って伝えたりしてればよかったのでは?
もっと神嫁として頑張らねば!ってますます思う幸之助と月影が噛み合わないのがなんとも。

狗神と里人の関係も、狗神たちの思い込みも強くて。狗神としての威厳とかこだわってないで里人と話しを通せば良かったのに。

幸之助の嫁ぶりが良いほど、男の子なんだけどなあと思ってしまった。
月影の嫉妬や独占欲が良かったです。

0

タンポポともふもふっ!

おもしろかったー。
久々にわくわくした作品でした。

ワンコ攻めは苦手だったのですが、こちらの攻様はただただワンコではなく、やる時はしっかりやる頼り甲斐のあるワンコ様でした。
「ヨメ、ヨメ」と尻尾とタンポポで感情丸出しな可愛らしさと、自分の運命、任務に逃げずに立ち向かう姿とのギャップがすばらしい!
他のワンコ攻めもそうなのかな?と、新しい扉を開かせていただきました。

一方の受け様…こちらもほんとに可愛らしい!
18年間花嫁修業をしていただけあり、家事はパーフェクト!男でなくてもいいのでは?と、最初は思いましたが、旦那様のピンチには銃を持ち出し闘う姿に男のかっこよさをみました。
攻めがワンコの時は、大抵オレ様っぽい受けになりがちですが、最初から最後まで、旦那様をたてて旦那様の役に立とうとする健気でかっこいい受け様でした。

とってもシリアスな場面も、ヨメパワーでいつの間にか甘々になっていたり、そうかと思うとうっかりウルっときてしまう場面もあり、読後は温かい気持ちにさせてくれる作品でした。

3

しっぽ、みみは可愛いが

六芦先生のイラスト目当てでget。
あまんあまん話かと思いきや、強烈な部分あり。
7連射アメリカ式の銃 が必殺技として出てきているけど 
それが1860年ごろらしいので
それぐらいの日本のどこぞの集落?が舞台と想定いただければよろしいかと。

以津真天(イツマデ)という おっかない怪鳥が出てきます。
攻めさんは その怪鳥と戦う任務あり。
戦って追い払って里を守る というのが任務。
この怪鳥がまじ怖かった・・・
途中 ヒッチコックの鳥 を思わせるような来襲シーンがあったり
攻めさん自身の運命に由来する悲惨な部分もあり
なんていうの、ただのあまあまじゃないんです・・・・

攻めさんは可愛い!耳攻撃、しっぽ攻撃多数。
そういう描写のシーンは犬好きな私にはメロメロなんですが
ところどころで出てくる怪鳥などが怖くて、萌えきれなかった・・・
ちょっと評価きびしめでごめんなさい。

1

ヨメが……ヨメが俺に惚れくさった!

花嫁もの、けも耳、わんこ。甘ったるいだけのお話を予想していたのですが、意外にもじんわりと沁みるお話でした。

最初は、ぶんぶん尻尾を振って、たんぽぽを撒き散らす月影の嫁大好きぶりだったり、神嫁として尽くそうとする幸之助の健気さだったりの、ほわほわっとした感じで、生け贄とか不穏な言葉はどこかにいってしまいそうになるのですが、月影の父親、白夜によって、生け贄が真実で、白狗である月影が人を喰わなければ力も弱いままで寿命も短いこと。白夜もまた白狗で、里を守るために懊悩し苦しみつつ人を喰って今の力を手に入れたことが明かされます。

神様の花嫁と偽って生け贄を差し出す里長の苦悩、白狗として生まれ人を喰わなければ力を得られないと苦しみながら人を喰った白夜、人と神との在り方が変わり生け贄というしきたりが続かないと見切り、人を喰らわず、それでも里人の思いを汲んで命を賭して里を守ろうとする月影、幼い頃から喰われる恐怖を抱え、喰うのが惜しいと思われる嫁になろうと努力し、月影に嫁いでからは、里人のために戦う月影の支えになりたい、でもなにもできないと焦慮する幸之助。
みんな悲しくて、みんな一生懸命で、せつなかったです。

最後はまた、たんぽぽがポポポンと咲きまくりで、胸もほっくりと温かくなりました。

5

可愛い旦那さま。

いつもですと受け様の方に多くの萌を感じて、ついつい感情移入してしまいがちな自分ですが、こちらの作品は全く逆でした。
ヨメ、ヨメと幸之助のことを純粋に慕い、これでもかと言うほど大きな優しさと愛で包み込んでくれる月影にすっかり心を奪われてしまいました。
ワンワンが大好きなので余計に興奮です。
モフモフ具合はもちろのこと、話し方も子供っぽいところも全てが可愛いのです(*´ω`*)
台詞の語頭に「むぅ~」とか付けてしまうところも何ともラブリーな気分になります☆♪*。
可愛さ溢れる雰囲気、ストーリー背景や設定はとても素晴らしいのですが、
幸之助の一進一退するような心理描写のせいか、どうも堂々回りをしているように思えてなりませんでした。
もう少し軽量化された方が幸之助の魅力も更に引き立ったのではと考えてしまうと、ちょっぴり残念です。
長年存在していた畏怖の念を拭い去る事は容易なことではないと感じられるのですけれどね。
あんなにも全身全霊で幸之助を大切にしているのに、信じてもらえない月影を見ていると何とも不憫に思えてきちゃったのです。
月影を取り巻く環境を思うと尚更です><。
切なさや歯痒さ感じるところもありましたが、最後は心からお互いを信頼し合い、たんぽぽのように可憐で慎ましい夫婦に身も心も到達できたようで本当に良かったです。
モフモフに心癒され、温まる素敵な物語でした。

7

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