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表題作かってやるっ!

安藤龍青
辰巳の舎弟で愛人、27歳
辰巳鋭二
次期組長の権藤組若頭、37歳

その他の収録作品

  • けってやるっ!
  • あとがき

あらすじ

辰巳鋭二がついに権藤組組長を襲名する。
だが襲名披露を前に警視庁公安部と東京地検が本格的に辰巳を狙い動きだした。
不敗を誇る地検の若きエース・勝崎雄飛は、的確に辰巳や安藤の弱点を攻めてくる。
辰巳も自分のダミーを使い、公安と地検を翻弄する。
そして勝崎の中にある暗い欲望を見抜いた辰巳は、策略を巡らすのだが…。
最強の敵との負けられない闘いがはじまる──
「やるっ!」シリーズ最新刊、満を持して登場!!

作品情報

作品名
かってやるっ!
著者
剛しいら 
イラスト
石原理 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHY文庫
シリーズ
はめてやるっ!
発売日
ISBN
9784813041160
4

(21)

(7)

萌々

(10)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
84
評価数
21
平均
4 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数7

頂点へ…辰巳鋭二という男

シリーズ4作目。
ついに辰巳は権藤から跡目を譲り受け、傾正会の会長/組長になります。
その襲名披露が迫ってきて、身辺が慌ただしい辰巳。
そんな時、派手なヤクザの組長交代など許さない、ここを狙って辰巳を逮捕してやる、と考える検事が登場する…
…という冒頭。
今回の敵は、ヤクザに対する「正義」。検事の勝崎です。
しかし。
この検事サン、有能ではあるけれど挫折を知らない秀才タイプ。なんの修羅場も知らない/見ない。
だから初めっから辰巳の敵では無いわけで。
そもそも「犯罪者」と下に見て「心」を見ようとしないから、のっけから安藤の心の傷(父の死や母/姉が被害者になった事件)、辰巳の心の傷(宗教二世)を自白の武器としてぶつけてしまう。
だから辰巳は逆に周到に勝崎の隠された心の傷を思い出させる…

辰巳は勝崎を打ちのめして、ゆくゆくは自分の子飼いにどうだろうと考えているけれど…
巻末のSS「けってやる!」で、勝崎は思いがけない反撃をするんですよね。
初めて「負け」を知り「心」に触れた勝崎はこれから化けるのか否か。
より強硬な「正義の検事」として辰巳の敵になるのか、はたまた切れ者同士裏をかいたりかかれたりの絶妙なラインで味方につくこともアリとしていくのか。

しかしこの続編はもう読むことはできない〜…剛しいら先生〜…R.I.P.

0

あんどぅーとの絡みが少ない(グスン

辰巳のかっこいいのはいつもの事、がしかし今回は焼き餅屋さんになってて可愛かった〜。


可愛いけど、辰巳の焼き餅は誰かの命落としかねないのであんどぅーの手腕にかかってくるよね。
焼き餅嬉しさ半分冷や汗半分(笑)
コージもちょこっとでてきて嬉しかった!やっぱりやる!シリーズにはコージカプもでてきてほしい〜。

今回は、辰巳VS検事〜。
ついに、前回で邪魔ものを消した辰巳は襲名することに。
権藤組組長さんになる!と警察、検察が動きだします。
頭いい同士対決で互いにの痛い過去の探り合い身震いします∑(゚Д゚)
辰巳の作戦で辰巳似の若い男を餌に検事に近づく。
検事にとっても弱みになるが辰巳にとっても焼き餅のタネになりあんどぅーが宥めるのが大変でした。
コージみたいに検事と花菱のラブがみれるのか?と期待してしまった!
メインはそこじゃねぇ(笑)
毎回毎回、辰巳の悪知恵に『あ〜辰巳の毒がに〜』と喜んでるのですが、検事なかなかやるな!
ラストの辰巳には笑っちゃった。

あんどぅ〜×辰巳の絡みが本当に少なくて自分的にですが次回はもちっと!!もっとあんどぅにいたぶっていただきたいです!ハイッ!

3

なにをかうのかというと

この本の、メインのストーリーは古式に則った伝統の襲名披露を記録に残そう。

そして、タイトルの「かってやるっ!」は、売られたケンカは「買ってやるっ!」、そして「勝ってやるっ!」。

「やるっ!」シリーズ最新刊ということで、お話の設定は随分と忘れちゃっていた&ドラマCDでのキャスティングを他の作品と取り違えていた(何故か十郎太×賢雄で脳内再生)しちゃったことは置いといて

いよいよ迫った権藤組の襲名披露を前に、辰巳のまわりに伸びてくる地検の手。
地検の検事・勝崎と辰巳との頭脳戦。
派手なドンパチもハラハラドキドキもないけれど、襲名披露という大事な節目をしっかり通して、これからのシリーズに新たな展開があるのか?
あるといいなぁ、と思わせる。
勝崎がこの先地検に見切りをつける、つけざるを得なくなるような、そんなハードな展開希望。

3

「やるっ!」シリーズ待望の新作っ!

文庫版4冊目。ついに新作登場♪
旧版で既読の過去三作に比べると、緊張感とかエロ度は薄いですが
辰巳は相変わらず男の中の男でカッコイイし
今回は安藤にヤキモチやいたり、
ささやかな悪戯したりと可愛い面も見ることができました。


あらすじを簡単に書くと、
辰巳が襲名披露を目前に警視庁公安部と東京地検に狙われ
そっくりな舞台役者を影武者に仕立て、騙し合いを繰り広げるという話。

お馴染みの安藤や中村に、
エリート検事の勝崎、安藤のことで辰巳を妬かせる影武者の一汰など、
登場人物それぞれが信条や欲望や打算のためにうごめいていて
硬派な群像劇として最高に面白い。
彼ら視点から見た辰巳が、
いかなる時も一分の隙もなくカッコイイのもまたお決まりで良い。
イイ男たちが皆認めるイイ男で、そんなイイ男が
自ら望んで男に抱かれてるって設定が本当に秀逸だといつも思います。

ついに組長襲名した辰巳と
(襲名披露シーンは、堅苦しい男のやり取りもっと見たかったな)
勝崎との「正式な闘い」もいづれ拝めるのか。次回作楽しみです。


<余談?>
あとがきの中村プロフィール。
長生きして辰巳と安藤の菩提を弔いたい…の下りに泣いた。部下の鑑だ。
そうそう、あと「はめてやるっ!」のコージが手伝い人として
少し出てきたのが嬉しかったです☆

6

辰巳さん最高に素敵ですっ!

本当にこのシリーズは最高に面白い、なんと言ってもそん所そこらの受けキャラとは
一味も二味も違うヤクザの辰己さんさんが最高に男前でシビレます。
今回はいよいよ組長に就任と言うところまで異例のスピード出世してしまう。
これが早いのか遅いのか、辰己の今までの生きざまを見れば当たり前の出世だと
読者は思ってしまう程、男前で色気があってベタボレしてしまう。

そして相手役のワンコ安藤は、今回は余り目立った役どころではなかったですね、
その原因は検察官の勝崎が組長襲名を控えた辰己を検察の名に賭けて刑務所へ
送り込もうと挑んできたからなんです。
それが今回のタイトル『かってやるっ!』なんですよ。
シリーズを重ねる程に辰己の魅力も冴えてくる気がして益々好きになる。
もっともっと読み続けたい作品だと思います。

5

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