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小説
日本ではどこにでもいるような地味で目立たないリーマンの馨が
10日間の休暇を利用して観光旅行に着た場所が中東の小国で観光地としては
かなりマイナーな遺跡観光目的で空港に降り立った馨。
何故か日本では誰にも気にかけてもらえない、家族にすら忘れられる存在感の
薄い馨が小国に入ってからみんなにじろじろ見られ、果てに顔まで赤らめられるという
仰天の展開になり、ガイドを待っていた時に偽ガイドに危うく連れ去られそうに
なったところを王子のシャルクに助けられその場で求愛されるとんでも展開。
所変わればなんとやらで、地味で目立たない日本では埋没してしまう容姿が
シャルクの国では絶世の美女に見えると言う美醜に対する価値観の違いが読みどころ。
日本ではそれこそシャルクは絶世のイケメン王子様なのが、小国では不細工顔。
母親が違う4兄弟のなかで1番国では不細工、日本では1番イケメン設定。
そして4兄弟なんだけど、他の王子と思われる兄弟は王子ではないみたいでしたね。
母親の地位で位が決まる感じなのでしょうか、一人は軍人で司令官のガルブで
鬼畜横暴で王子をどこかでバカにしていて、馨を罠に嵌めて強姦する御仁です。
初めから敵愾心があるように馨に対峙しますが、実は馨が好きなのに素直じゃない。
唯一の悪役でしょうね。
そして王子の側に仕えているアスワド、控えめで無口なのですが、この人も兄弟。
もう一人がまだお子様で国の神官になるべく勉強中のマース、子犬のように
馨に懐いていますが、将来は馨と恋人にと思っています。
4人の立場の全然違う王子様に好かれてモテモテ期に入った馨と本命シャルクとの恋。
言葉とお国柄の風習違いで勘違いから抱かれてしまう馨なのですが、
結果的にはこのシャルク王子と相愛になります。
そして、この二人はある意味似たもの同士で、互いに自国では目立たない存在で
地味な凡人系で自分に自信が無いと言う所。
お互いに見た目でネガティブになりがちなのですが二人が出会ったことで
それぞれが自信を持ち、深い愛情を手に入れるお話でした。