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表題作ストロボハート

坂木光太郎
写真サークルの後輩大学生
岸谷啓
気持ちが見える写真サークルの大学3年生

同時収録作品スリーポイントミステイク

三波弥太郎
大学生
北上柊二
同じ大学の学生

同時収録作品窓際のアクアリウム

その他の収録作品

  • メルティハート
  • ウィズアウトハート
  • あとがき

あらすじ

大学生の啓は人の気持ちが形となって見える。ある日、後輩の光太郎からキラキラしたハートが自分に向けて飛んでくるのが見えて─!?

作品情報

作品名
ストロボハート
著者
梅松町江 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス リンクスコレクション
発売日
ISBN
9784344829640
4

(41)

(16)

萌々

(14)

(9)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
164
評価数
41
平均
4 / 5
神率
39%

レビュー投稿数11

表題作の可愛さが有り余っている

◆ストロボハート(表題作)
 この作品に萌え過ぎて、思わず床をごろごろ転がりたくなる衝動に駆られるほどでした。他人の喜怒哀楽が具体的な形になって見えてしまう啓。ネガティヴな感情だと雨や雲がその人の頭上に見え、怒りならその人からナイフが飛んでくるなんてことも。そして、後輩の光太郎は、自分と話す時必ずハートで溢れている。この光太郎のハートが出ている様が、とんでもなく可愛いんですよ。ふよふよと啓の所まで飛んできたりもするし、傷付いたらハートもボロボロになるし、思いきり愛を告白する時には巨大なハートになるんです。なんて、いじらしい恋心でしょう。エッチなことを考えてどろっとしたハートを飛ばすのすら、もはや愛おしくて。

 そんな後輩の気持ちを受け止めた啓も、可視化される光太郎の気持ちに戸惑いながらも常に誠実な態度で好感が持てました。これは、同性といえど惹かれてしまうのも納得ですね。最終的にはやっぱりフェアじゃないから、と自分の特殊な能力を光太郎に打ち明ける決断をしたのも、勇気と誠実さに溢れた人だなと。自分の気持ちを見透かされるのは恥ずかしいけれど、そんなことで嫌いになったりしないと言える光太郎にまた惚れ惚れ。光太郎が攻めというのもたまらないんですよね。彼のハートに毎回あてられてしまう啓が可愛くて可愛くて。こんな話を描ける梅松先生の虜になりました。

◆スリーポイントミステイク
 勘違いから始まる恋。こちらも恋する男である北上の表情が、とっても可愛らしい上に、性格がちょっと天然なのがまたいいんですよ。三波の勘違いは、尤もなのだけど、それを正す機会を見出せない北上の不器用さが微笑ましかったです。三波は一途に愛してくれそうですね。

0

どのお話にも愛おしく思えるキャラがいて、好き。

全部で三つの作品が収録されています。
どの作品も読んでいる最中にキャラに対して愛おしさがこみあげてきて、この本好きだなぁって思います。

【ストロボハート】
とってもかわいいお話で好き。
人の気分とか思いとかが具体的な形になって見えるという特殊能力を持つ大学生・啓(ひらく)が主人公。
サークルの後輩・光太郎が自分に向けて飛ばしてくるハートマークも丸見えだから光太郎の気持ちにも気づいていて、後輩としては好きだけど俺は女が好きだし、こいつの気持ちには応えてやれないと思っていた啓なのに、次第に男の光太郎をかわいいと思い始める気持ち、わかる!
だって光太郎のハートがかわいいの、これが。
憎まれ口叩いたりそっけない態度をとりつつも、大好き大好き!とハートを飛ばしてくる光太郎。
そして啓の一挙一動で様子がコロコロ変わるかわいいハート。
こんないじらしいものを毎日見ていたら心動かされてほだされちゃうのが当然だよねぇと深く納得しちゃいます。

【メルティハート】
お付き合いし始めた二人。啓は意を決して自分の能力を光太郎に打ち明けます。
啓の能力を信じ受け入れてくれた光太郎の姿にホッとしたのもつかの間、彼は啓のことを避けるように…。

高校時代、彼女に能力を打ち明けたら、キモいと言われて彼女のハートが崩れて消えれのを目の当たりにしたことがある啓。
光太郎もやっぱりキモいと思ってるのかな…別れたいのかな…と悩んだ末、自分の目を塞いで「見えてないから別れ話をするなら今だ」と光太郎に言うシーンが切なかった~。ここのシーンが一番好きです。

【スリーポイントミステイク】
ホモの痴話喧嘩らしきものに遭遇してしまった三波。
彼氏らしき男に突き飛ばされ手首を捻った北上を手当してあげたことから、二人は仲良くなります。

クール系イケメンだと思っていた北上が、実際は何かと赤くなったり、どこかほわっとしているかわいいキャラであることを知り、あんな乱暴者の彼氏なんかよりも俺のほうが優しいのに、俺なら超大事にするのに…!みたいな思考回路になっていく三波。
恋の三角関係の始まりかと思いきや…。
私はこの恋する北上の姿がかわいくてとっても好き。
多分この人は年取っても、永遠にかわいらしくあり続けるだろうなぁって思える好きなキャラです。

【窓際のアクアリウム】
再会もの。
文芸誌の編集者・堂島は売れっ子小説家・青浜の担当になり顔合わせしたところ、小説家はかつての旧友・染谷であることがわかり内心焦ります。
なぜなら高校時代、お互い本好きということで仲良くなったけど、その関係は堂島が染谷の告白を「勘違いだろ」と斬り捨てて以来の再会だったから。

高校時代の染谷は繊細で内向的ないかにも文学少年といった感じだったのに、気さくであっけらかんとした別人のような染谷。
その態度に堂島も当初感じていた気まずさを忘れ再びウマの合う友人として付き合うようになるのだけど…。

残酷に斬り捨てられたにも関わらず終止符を打てない恋を今尚抱えており、そしてその気持ちを小説で昇華しようとした染谷がとてつもなく健気でキュンとします。
そして、なんといっても最後のページが好きなんです。
青春のやり直しをしているような染谷に、堂島と同様、私もなんだか少し泣けてしまいます。

感動するっ!とか萌え転がる!!みたいなあからさまなパンチ力はないけど梅松さんの本の中で一番この本が好きなので、萌萌寄りの神です。
(全冊制覇はしてないけど、する予定。)

3

パチパチはじけるハートが目に楽しい漫画

表題作単品なら神に近い面白さでした。
お話が面白く、萌えられて設定も珍しい。

主人公の啓は人の感情が目に見えるという設定なんですが、人の考えがわかるなどの能力だけで言えば漫画になくはないかも…なんですが、面白いのはその気持ちが立体で見えてしかも触れること。
これは漫画だからいいというか、視覚に楽しいというか、こんな漫画初めてかもしれません。

光太郎のハートがふわふわしたり、悲しいとカラカラになったり、エッチなこと考えてるときはとろとろになったり…。
もう楽しくてかわいい。
そんなハートが見えていて、いつの間にかその相手が気になっているのも、自然にかかれていてよかったです。
他の人に対してハートが出てるのを見たときのあわてぶりとかもかわいかったし、自分の力を光太郎に打ち明ける展開も面白かったです。
本当にきゅんきゅんしますので、歳下攻めが好きの方にオススメです。


「窓際のアクアリウム」
学生の頃告白され、応えらなかった相手と仕事で再会するお話です。
そして今度は恋仲になります。
一度、「男は恋愛対象にならない」といってフッた相手と再会して心惹かれるというのは、よっぽどの説得力がないとゲイでないのに何故なのかな?というのが、普通より一層強く感じてしまいます。
こちらはくっつくのがちょっと早すぎると感じてしまったため、この読みきりを入れての総合星4の評価にしました。

全体的に可愛く、読みやすい作品でした。
心理描写がとても丁寧な作家さんだと思います。

2

素晴らしい能力

自分も欲しいと思う。

今までなら、相手の気持ちが聴こえたりだったけど(嫌な部分も)これは、イラストで見えるんですね。

後輩に好かれて、ハートがふよふよと飛んできてこつんと当たって落ちるなんて可愛いじゃないですか。

しかも、食べれちゃう。

剣が飛んでくるのは怖いね。リアル3Dってことだね。メガネなくても3D体験出来るんだ。

ファンシーでファンタジー。
二人も可愛いけど、光太郎の啓さん好き好き言ってるハートが啓さんにすり寄ってきて可愛い生き物に見える。

スリーポイントミステイクを雑誌で読んで梅松先生のが気になり始めたんですよ。そういば。

窓際のアクアリウムは、また違う感じのテイスト感。高校時代に告白されて、それは勘違いだよとか酷いこと言って振ったのに……大人になって再開して、あれは間違っていたとか本当に自分勝手な男だと思います。
このあと、二人が恋愛に発展したかはわかりません。

これが、表題作だったら萌え萌えにはしてなかったと思う。

2

かわいすぎて床をゴロゴロする

皆さん読みましたか!
私が長いことずっと推してる地味な梅松さん作品の地味だけどすごく可愛い何この表題作!地味だけど!
声を大にして皆様に、可愛いから読んでみてみてとお薦めしたい!
梅松さんはちょっとだけファンタジー路線というのがすごく合ってるんじゃないかと思います。
表題作1本でこの二人のもっと先のお話まで読みたかったな。
好きだという気持ちがハートとして見えるだなんて~。
なんて羨ましい特殊能力。
つんけんしてるのにいっぱいハート出してるって、これもう新たなツンデレの表現方法だなあと感心しちゃいました。

3

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