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表題作君さえいれば…完全版

町田耕造
45歳,義父,上司
町田謙二郎
26歳,義理の息子,部下

その他の収録作品

  • 正しい(?)室内犬の育て方。in 町田家
  • ケンジロウと歩けば… ~副音声ver.~
  • 町田家再び(描き下ろし)
  • トーク&あとがき

あらすじ

耕造(こうぞう)と謙二郎(けんじろう)は同じ会社に勤める上司・部下&義理の親子。
娘であり、妻であった奈々子を病気で亡くした後も一つ屋根の下で暮らしている。
男2人の気兼ねない生活は、平和で穏やかで…しかし、自分のわがままで若い謙二郎を縛り付けていると感じた耕造は、謙二郎を自由にしてやるためにあることを決意するが…! ?
「君さえいれば…」旧版に収録されていなかった第1話+描き下ろしを加えた〈完全版〉、 遂に登場! !

作品情報

作品名
君さえいれば…完全版
著者
鹿乃しうこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
ISBN
9784812484753
3.2

(30)

(7)

萌々

(3)

(14)

中立

(1)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
11
得点
90
評価数
30
平均
3.2 / 5
神率
23.3%

レビュー投稿数11

お義父さんと

①君さえいれば
『懺悔』に収録されている短編の続編。
亡くなった一人娘の婿で、会社の部下でもある男と、男寡の恋物語。26歳と45歳という歳の差で、リバありなので、読む人を選びそうです。

今作は社員旅行に親への挨拶とイベントもたくさん。

②ライトハンドマン
憧れのお兄さんに催眠?をかけられて、知らないうちにオナニーでしかイケないカラダにされていて、彼女と続かないDKの話。
恋愛描写は薄めですが、甘めの両片想い。

0

今こそこの濃すぎるオヤジBLを布教したい!

1998年〜2001年に描かれた作品なので絵柄が今どきではない難点はありますが(私個人はこの時代のしうこさんの絵柄が男臭くて好きなんですけどね)、オジサマBLが盛り上がっている今こそ布教するタイミングなんじゃね?!と読み返して思いましたのでレビューします(^o^)/

年の差19歳の上司部下でなおかつ義理親子モノ。なおかつ【リバ】です!
しうこ作品はだいたい設定がモリモリすぎで渋滞を起こしがちですが、本作も然りw
モッリモリです!
しうこさんのこういうTHE関西人気質なとこ、私も同じ関西人なので嫌いじゃないです♡
一般的に女性が好きな【オヤジ】というといわゆる“オジサマ”=ジェントルマンかなと思うので、そういう意味ではちょい違うかもしれない。
個人的には、男なんぞ何歳になろうがガキだからしょうがねぇわって感じの姉御肌タイプにオススメしたいと思います。

耕造(45歳/やもめ)と謙二郎(26歳)は、同じ会社の上司部下で、義父と娘婿という間柄。
え、これでBLってドロドロインモラル系?となりそうですが、そこはしうこ先生ですからインモラルのイの字もないコミカルテイスト。「お父さんを僕にください」と娘さんに土下座するシーンから始まります。
娘の奈々子は自分がもう後何年も生きられないと知っていたので、耕造が見舞いに連れてきた部下・謙二郎が父親に片想いしていると知って、自分が死んだ後の耕造を謙二郎に託そうという算段で謙二郎と夫婦に。お話は奈々子がすでに亡くなっていることろから始まるので、娘さんの目を盗んで背徳感たっぷりに・・・みたいな展開は一切ありません。

この作品の私的萌えポイントはズバリ、
耕造が受けかと思ったら攻めだった…!・・・と思ったらリバったーーーッ!!!
っていう二段オチなところ!
リバった後も固定せずに上下左右自由自在でいてくれるのも◎
オヤジが攻めたり攻められたり♡はぁ〜なんて美味しいんでしょ♡♡♡

今読むと今どきの45歳はこんな老けてないべ?って感じのいかにもな親父風情ではあるんですが、これはこれでおっさんらしさが滲み出てるので良いかなと思ってます( ´艸`)
20年前の作品だしね。20年前の「課長」のイメージはまぁこんなでしょ。
攻め時の耕造のエロオヤジくささがツボです♡

ストーリーもしっかり濃い〜です。
謙二郎の家族(ママン、兄、弟)も登場して、1話1話がページ数以上の読み応えになってます。
長男、次男が揃って男とくっ付き、孫を抱かせてくれる唯一の息子となった三男は17歳でデキ婚。ママン(みつ子/53歳)・・・ガ、ガンバレ!(T ^ T)

「ケンジロウと歩けば… ~副音声ver.~」は、主人公が飼い犬の散歩中に次々と別の相手と致していく笑撃の総受けBL「ブルと歩けば…」とのコラボショート。
モラル60%offのブル・ワールドは【借りは体で即返す】が決まりなんだそうでw
郷に入っては郷に従えってことで、散歩中にブルにいきなり噛み付かれた耕造を助けた借りを体で即返してもらう謙二郎なのでした。(=公園での青姦)
ちなみに「ブルと歩けば…」はマジで衝撃かつ笑撃なので、これも宜しければぜひ読んでほしい!


惜しむらくは、この完全版がもうすでに中古でしか手に入らないことなんですよね。
電子で配信されているのはオリジナル版の方なので、本編を全話読むには初田しうこ名義の「懺悔」と鹿乃しうこ名義の「君さえいれば…」の2冊を買う必要があります。
「ケンジロウと歩けば… ~副音声ver.~」と「町田家再び」はこの完全版じゃないと読めません。
電子版だけでも完全版を配信してくれたらいいのになぁ。竹書房さん〜〜〜!

1

酷くないですか…

会社の上司の娘は心臓が悪く余命あとわずか。

主人公は娘さんの病室で頭下げながら、「お父さんを僕に下さい」「あ、お嬢さんでした」って言ってるんだけど娘さんが主人公の妻となってすぐに亡くなってます。

上司で義父とは今も一緒に暮らしていて、義父に「お父さんを僕に下さい」は嘘じゃなかったとか…。
え、それってお父さんに好かれるために病気の娘さんと結婚したんですか?
って思ってしまうんですけど…。


たとえ、娘さんの協力があったとしても娘さんの存在が可哀想過ぎます。
娘さんは本気で好きな人と結婚出来ずに亡くなってしまったわけだし…。

BLに女は要らない派だけどどんな理由があってもこの扱いは酷いです。
BLなんだから、二人がくっつくのはわかるけど娘さんの件はどうなんでしょうね。

2

真面目オヤジの涙とリバース

旧版を持っていなかったので、よろこんで購入した作品でした。鹿乃先生は同じカップルの話があちこちのコミックスに収録されていることが多いので、もしかしたらこれからも『完全版』が出たりすることがあるかもしれませんね。すでに読んだ作品でも書き下ろしとかあると、ついつい買ってしまうんだろうな^^;

「お父さんを僕に下さい」という謙二郎の土下座から始まるこのお話。同性の壁も義理の親子と言う関係も、BLならではの展開でサクッと乗り越えてしまうんですが、この作品が面白いのはここからなんです!ずっと男やもめだった課長は、ノリノリで謙二郎に乗ったり乗せたりして心も体も満足しながらも、あまり深くは考えていない、いい歳して子供みたいな人です。そんな課長が「『町田』を出ます」(別れます)という謙二郎に、はらはらと涙を見せるんです。謙二郎がいついなくなってもいいように感情をコントロールしていたと。この涙が綺麗なんですよ!真面目(そう)なオヤジには興味のなかった私ですが、この涙にはやられました。謙二郎が課長を好きになったきっかけも『課長の涙』なんです。オヤジの流す綺麗な涙とリバースされてのオヤジ受け、恐るべしです!
 謙二郎の兄と弟も出て来て、兄は不思議ちゃんで理解不能なんですが、弟がめっちゃ可愛くて好みですー。だけどノンケでしかも出来婚するというオチ。う~ん残念(笑)
 謙二郎の言うことを本気にしない母に「謙二郎君を僕に下さい」という課長の土下座が、冒頭の謙二郎のマヌケな、だけど本心だった土下座に繋がって、読み切りだったはずの作品が素敵な完全版になっています!
 あらずじだけ読むとテーマが重く感じますが、あちらこちらに笑えるコマがあり、さすが鹿乃先生だなぁと思わされます。Side Bの最後のページの『もう逃がさない・・・・そして寝かせない』が大好きです(笑)

3

あなたが欲しい

高橋真●子さんのfor you...がふと思い浮かぶオヤジBLです。厳密にはオヤジリバBLでしょうか。
今のBL界ならばなんら疑問に思わないオヤジリバでも、当時はそんなことなかったのだろうなと鹿乃先生のあとがきから読み取ることができます。キャッチコピー「お父さんを僕にください!!」なんて、新鮮ですよね。

内容としてはどうしても義理の親子ということから、世間のことや親族のことを考えると心にズレが生まれてしまうのですが(せめてもの救いがガチ親子でないところです)、ふたりが収まるところに収まってこのまま幸せに過ごすのかなぁと感じられるところで完結しています。
いくつかのエピソードのなかで個人的にときめいたのは、もちろん「謙二郎君を僕にください」もありますがなによりは初のオヤジ受けシーンです。謙二郎がホモセクシュアルであるからこその展開ですよね。タチもネコもいけます! 両方楽しめます!
ここで町田課長が拒まないあたりも好きです。きっと相手が謙二郎だったからなのでしょうね、というか課長わりと流され型ですから(笑)後半展開が進むにつれてずるずると若さに圧倒されている感は否めませんヨッ!

エロティックなベッドシーンとギャグコマの織り交ぜ具合も絶妙ですし、安定した作画は鹿乃先生ならでは(作品が前のものですから、ある程度の古さはありますけれどもね)ですし、とにかく非常に安心して読み進められる一冊です。
過去に刊行されたものをきちんとまとめているからこそ、楽しめたお話だと思います。
描き下ろしで今のふたりが覗けるのもまた幸せですね。ケンジロウ含めて3人で結婚式あげたらいいじゃない!

2

オヤジリバ!!

なかなか良かったです。
オヤジものあんまり好む方ではないですが、いい具合にオッサンなのになんか可愛い性格のオッサンなので結構好きです。結構昔の作品なので絵が最初歴史を感じますが最後の読み切りで現代の絵と比較するのもまた楽しみの一つになると思います。
話の流れがなんかリアルな作品です。元々課長と一緒になりたくて課長の娘の婿養子になったけんじろうとか、まあ既に籍は一緒ですから養子縁組しなくてもすでに家族ですしね。カムアウトもして…て、なんか良い意味で現実的です。
最後ブルとコラボしててなんか、おぉ!ってなりました(笑)

1

完全版とはこういう物を言う

2冊の本に断片化されて「くっついてから」しか見る事の出来なかった
君さえいれば…を全部読むことができて光栄です。

初見の部分の謙二郎のワンコっぷりが本当にかわいらしくて、
これは本当に二十代なんだろうかと思うくらい無邪気無垢な笑顔が…
かといってそれに対比するように耕造が大人なのか?というとむしろ大人げない(温泉卓球で炎を背中に背負ってるシーンとか)所もまたいいなーと思うのです。

当時としては斬新すぎたオヤジ受け、リバーシブルですが、
今なら時代が追い付いてくれてる気がします。

現実的な結婚問題のような結構ハードな障害を越えなければいけなかったりする
さすが麗人、な所もあるんですけど(麗人って妙にBLファンタジー度は薄いです)
これがあればもう旧版はいらないですね…

一緒についてたのはあんまり好みじゃなかったんだこれが。

4

オヤジものの歴史を感じる

98年の『懺悔』に導入の1話のみ、それから表題作が01年。
シリーズとして1冊の完全版というのは、古い本を買い損ねた身には大変嬉しい企画です。

古い作品だと感じるのは作者さんの絵の変遷も勿論ですが、作者さん自身におやじ萌えというものがあまりなくて、初めてのチャレンジだったのでは?と思えるような事が単行本当初の後書きと、13年の後書きを読むとそれが見えるのです。
この話に注目するのは、娘婿とその義父という26歳と45歳という歳の差で一人の主人公が正真正銘のオヤジであるということと、2話目からリバの関係になるというところ。
ここでの親父=耕造は45歳にしては50歳代にみえる外見の枯れぶり。
しかし、おやじ萌え という自分的観点からはこの耕造はちょっとキャラクター的にはずれているような気がするのです。(あくまでも自分のおやじ萌え部分からです)
それは自分には、義父と義息という関係である以上に上司と部下の関係性の部分が強く感じられ、「おやじ」というのは外見だけのような気がするからです。
義父と娘婿という設定は、二人の関係性をすすめるのにとても進行しやすい設定だとおもいます。何より耕造が若干流されヘタレタイプなので。
なので、かえっておやじ萌えのない読者に受け入れられやすい主人公達であると思うのですよ。
リバが発生することからも対等の関係であることが見てとれるのは大変に好ましいです。

コアなおやじ萌え読者の自分からは、キャラ萌えはないけど話的にはとても上手くつくってるなと、そんな評価です。
ちょっと厳し目ですみません。ベテランの作家さんだけにちょっと厳しくなるのと、オヤジ萌えにはちょっとウルサイのです(汗)
しかし、ストーリーなどとても惹きつけるものがあり、いかにもな耕造の外見さえ受け入れられれば万人受けするおやじ作品だと思います。

8

オヤジも年下ワンコ攻も美味しい☆

完全版で新たに収録されたのは
・第一話(雑誌掲載がなんと98年!!)
・『ブルと歩けば』とのコラボ的な漫画3ページ('05年)
・描き下ろし漫画7ページ
・あとがき

病死した娘の夫で、会社の部下でもある謙二郎(26)。
自身もやもめの耕造(45)は、自分を慕ってくれる謙二郎との生活をいつしか心地よく感じていた。解放してやろうとするも、告白され…というような話。

リバが美味しい作品です。
謙二郎は、基本的には耕造好き好き♡な健気受。
でも執着心が高じてキレたり、年下攻に転じたりとコロコロ変わる表情が面白いし可愛い(でも耕造が攻めたがったら言うこと聞くあたり…やっぱり健気ですねw)。
耕造は基本ヘタレだけど、いざというときは包容力や決断力を見せる含蓄あるオジサマです。濡れ場での肉食っぷりも、受けてる姿もどっちも素敵♪

愛情表現の差で時にすれ違うけど、
相手のことが大事でずっと一緒にいたい気持ちは一緒。
なかなか気持ちを口に出さない耕造の涙、親への土下座、ラスト濡れ場の怒涛の「好き」「愛してる」攻撃には感動しました。はじめて「好き」と言われ涙する謙二郎も良かった。これからも仲良く年取っていってほしい二人です。

巻末のSS3本、すべてオヤジ受なのは需要?仕様?w
本編ではここぞというときは決めるオヤジの格好良さが印象的だったのに対し、コミカルめな巻末SSでは年下ワンコ攻が輝いてました☆

描き下ろし【町田家再び】は
同僚の結婚式に出席した夜、自分たちも結婚しようかと相談する二人。
指輪の代わりに腕時計っていいですね~~
意外とちゃんと考えてる耕造にトキメキマシタv

年の差カプは10年後、20年後…と年を重ねることで変わるヴィジュアルや関係性も味だと思うので、そんなエピも今の鹿乃さんの絵で読んでみたかったかも(働き盛りの30代と、枯れても性欲旺盛な50代とか…もちろん挿しつ挿されつで!)。

5

オヤジ苦手でもこれは好き

随分懐かしい作品なのに古さを感じさせない、内容もオヤジ受けあり年下責めかと
思いきや、リバもので禁忌の関係も含んでる。
でもその禁忌関係も実はオヤジの亡き娘と婿養子の謙二郎との合意があってのこと。

ちょっと親子の切ない愛情も覗かせていて、エロや年の差だけで終わらない。
禁忌の関係に無見込む戸惑い、オヤジの哀愁、若い情熱、かと思えば吹っ切った後は
エロに積極的なオヤジの姿、そしてリバなのでその逆もしかり。
個人的にはオヤジが喘ぐ姿は好きじゃないけれど、鹿乃さんの作品は
受け攻めの極端なひ弱さやガタイの良さでの区別が無いので違和感もないし、
結構安心して読んでいられる。
書き下ろしもたっぷりあるし、内容が充実しているので、既読でも楽しめました。

3

年の差19歳 & 義理親子 & リバ☆

当初は読み切りのつもりだった、とのことで、
第1話が別タイトルのコミックに収録されていたという「君さえいれば」。
コチラはそれがまとまって、
2005年に雑誌掲載された「ケンジロウと歩けば…~副音声ver.~」(3ページ)に、
描き下ろしマンガ(7ページ)・トーク&あとがき・カラー口絵を加えた完全版です。
1998~2001年に雑誌掲載されたものが主なので、絵柄は古めです。


当初は同じ会社の上司と部下だったのが、
病弱な上司の娘と結婚し婿養子となることで、義理の親子に(上司の妻はすでに他界)。
そして、2年前にはその病弱な娘も他界…
残された2人は、ツーカーで仲良しの義理の父と息子として同居中。
でも同じ会社の人達は言う、
娘さんが亡くなって2年も経つのに、不自然…
上司の義父に気を使って、再婚もままならなくてかわいそう…
それで上司の義父は、気乗りはしないけれど自分がまず見合いをすることに。
でも、見合い話を息子に打ち明けると、
「寂しいのは体ですか…俺だってやりたいですよ、こんな事とか」
そう言われて、キスされて「好きです、課長」と告白され、
そのまま押し倒されて、一緒に擦られて抜かれて……

色々分かってみると、息子(26)の方はなかなか一途で健気。
そして義父の上司(45)は一度受け入れることに決めると、
「じゃあ…指、入れてみよっか♪」とか「乗って♡」とかルンルンでエロくw
で、そんなオジサンは息子を怒らせちゃって、ヤられちゃって受けにもなったり♪
2人ともできれば攻め希望だけど、その時々でどっちでも…って感じのリバでした☆

描き下ろしは「町田家再び」
同僚の結婚式に出席した帰り道、最初はちょっと噛み合わなくてアレ?だったけど、
結局2人で結婚式をしたいね~ということに。
で、そこはリバカップルらしく、思い描く姿も真逆で、
義父は白無垢の息子を、息子はウエディングドレス姿の義父を想像し…という話☆

親にカムアウトとかシリアス面もちょっとありますが、
基本は明るめの楽しい1冊でした~~

6

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