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表題作恋と主と猫と俺

本條巴・平安から続く本城家の跡取りで次代の当主
広江群真・本條家の分家下條の母を持つ大学三年生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

お父さん、俺は猫耳で、男なのに嫁になるんです。
「にゃ~っ!」 マジ猫耳! リアル猫耳!
奥様、これは夢ではありません。
一族を守る黒猫によって当主・巴の花嫁に選ばれてしまった群真。そのうえ巴の手で淫らにイかされちゃったら猫耳と尻尾まで生えてきて──!?

夏休み、母の田舎に里帰りするよう強要された大学生の群真。本家当主が代替わりしたため未婚の親族を集め花嫁選びが行われるという。男の自分まで何故と思うが、不思議な猫の掛け軸を見せられたあと、当主・巴の花嫁に決まったのはまさかの群真だった!! 「男か……」と不本意そうな巴いわく、嫁に選んだのはあの掛け軸の猫で、群真が逃げ出せば一族が滅びるらしい。半信半疑の群真だが、巴の手で淫らにイかされちゃったら猫耳・尻尾が生えてきて──!?

作品情報

作品名
恋と主と猫と俺
著者
火崎勇 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
恋と主と猫と俺
発売日
ISBN
9784576140070
3.8

(24)

(7)

萌々

(10)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
91
評価数
24
平均
3.8 / 5
神率
29.2%

レビュー投稿数5

黒猫、我が家的にスポット萌です♪

黒砂!美黒猫、昔我が家におりました。オマケに賢い、空気読んで物静か…。黒砂萌です!!群真君、健全素直。巴さんも人を束ねる人望も その能力も有るし。いつも読んでて思うのですが、火崎先生の作品の登場人物達は皆、きちんと自分にブレないもの持ってる人多い様な気がします。これでどうやって揺らめいて恋に落ちたりするのか、心配になるくらいです?!…そして今作品、可愛い過ぎたました、群真君♪攻め視点の巴さんの話が無かったけど、有ったらでろでろ状態でしょう!!生猫耳、生しっぽ!それが、いきなり出くわした相方にくっいてるなんて…巴さんの今までの人生最大のご褒美のような気がします(*^。^*)!

2

やっぱり愛は勝つ

ちょっと古い歌のタイトルではありませんが、愛情に勝るものなしのお話でした。
ファンタジーでありながらシリアス、でも奥底に悲しみや哀れさ諦めを感じさせつつ
どこかコミカルで軽妙な雰囲気もあって、緩急つけたケモ耳萌えファンタジーもあり
たっぷり様々な要素を詰め込んでいる割に焦点がズレていない素敵な作品。

地元のみならず日本中に影響力を持つような一族の当主が代替わりする儀式があり
その縁者が強制的に儀式に参加させられる。
それも10歳から40歳までの未婚の男女が集められ当主の代替わりの儀式に
立ち会うことになるのですが、それは主の花嫁選びでもあると噂される儀式。

そこに母親が一族の分家の出身である大学生の群真も儀式に強制参加するのですが、
花嫁選びと噂される儀式前に偶然新当主と一族の守り神な猫を祀る社で出会う。
もっとも群真はそのイケメンが当主だとは知らない訳で、儀式に望んで初めて知る。

その儀式と言うのが二本の掛け軸に描かれたものを参加者が明記するもので
群真は見たままの絵を記すことになりますが、実は花嫁になる資格がある者だけに
掛け軸に描かれた絵が見えるのです。
それを群真一人が見えてしまう。

初対面の時から互いに好感を感じた相手同士だけど、恋愛感情は皆無。
それが一族に伝わる言い伝えに沿って、花嫁となり主の巴、一族を救うために
一族の守り神の黒ネコさんと共に気持ちを一つにして戦うストーリー。

一見すると単なるネコ萌えファンタジーに感じるが、巴の抱える苦しみや諦め、
それを知ってしまった群真が次第に巴に対して慈しみの情を持つようになる。
一族を守る黒ネコの寄り代となる花嫁の本当の意味。
単なるファンタジーで終わらない読みどころ満載の作品で面白いです。

6

猫耳+ちょっと変わった花嫁もの

というか、猫耳花嫁ものと言っていいものか…
それよりも伝承ものとしての比重が大きいと思います。

元気な大学生・群真(受)と、言い伝えに縛られている巴(攻)のお話。
ふたりは外戚関係にあります。巴が本家。
本の半ばくらいまでは、あらすじが完璧にカバーしてくれてます。

掛け軸の猫・黒砂がなぜ群真を嫁に選んだのか、なぜ群真が逃げると一族が滅びるのか。
すべてちゃんと理由がありました。怖い伝承が元になっていたんです。
あまりネタバレすると面白くなくなるので、詳しくは書けませんが…

これ、帯に「嫁」って言葉が入ってるんですが、正直なところ、花嫁ものと思わないほうがいいかも。
私のイメージで花嫁というと、家事、無理やり、甲斐甲斐しい受け、女の子みたいな受け、というものが挙がってくるんですが、そういう要素はほぼないです。
この群真は嫁として選ばれましたけど、巴のことを心配する以外は、家事なんてしませんし、やんちゃな感じで女の子っぽくもないし。
巴のことを心配して気遣うのも、やっぱり理由があるわけです。

巴は本家の主というと、いかにも傲慢な男かと思いきや、全くそんなことはなく。
穏やかで優しい人なのです。我慢強いし。
最後のほうまで割と弱弱しいなー?なんて思ってたのですが、最後の最後、いきなり男っぽくなって見直しました(笑)
そう、攻めは強くなければ!と読むほうの力もこもっちゃいます。

確かに群真には猫耳も猫尻尾も生えて、Hシーンにもそれらは活用されてるのですが、
読み終われば伝承部分のほうが印象に残った。
おそらく猫耳が生えた理由も、最後の派手なシーンも、すべてその伝承が元になってるからでしょうね。
ちょっと不思議なファンタジーでした。

3

人外ものと勘違い…

勘違い、勘違い(^^;)
私はこの一族の当主も耳と尻尾を持ってるのかと思ってた。
そういう一族の当主様の花嫁選びのお話かと…


大きな一族の分家の一つに生まれた群真。
夏休みに本家の命令で集められ、なんと自分が花嫁に!!
何でもその一族を狙う猿と、一族の守り猫との戦いのお話でして
戦うためには花嫁の力が必要だとか。
その花嫁に選ばれたのが群真。

最初は信じられないと思っていても、自分に耳と尻尾が生えてきたら!?

そこで聞かされてた一族の伝承。
最初は信じていなくても、自分に起こる出来事がそれを真実にしていく。
そして当主様を守りたい気持ちが守り猫と一つになった時その戦いが!!

ほんわかしたケモ耳ストーリーも大好きなんですが
そういうストーリーって読んでて同じような感じが多い中
なるほど、こうなるのかと今まで自分が読んだことないストーリーでした。

2

花嫁ではあるけれど

1冊丸ごと表題作です。
群真(受け)の目線でストーリーは進んで行きます。

本家の代替わりの花嫁選びに参加し、当主の巴(攻め)の花嫁に、なんと男の群真が決まります。

花嫁モノではあるのですが、猿VS猫という命がけの戦いで勝利をしなければならないので、バトルもあります。ただ、その戦いに至るまでの事情説明と、二人が新密になっていく過程がメインであり、バトル自体はそう大したことはありません。

守り猫の黒砂から事情説明を受けるために、群真がイク必要があるので巴に触れてもらわないといけないというのが、いかにもBLのエロ設定ぽくって楽しかったです。どういう心がけで「奥様」はいなければならないと話す黒砂と群真の会話も面白かったです。私は猫好きなので、黒砂のイラストがちょこっとしかなかったのが残念でした。

攻めが猿との戦い以外はずっと和装でしたので、素敵な和装イラストが堪能できました。北沢先生のファンの方、和装好きにはお勧めです!

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