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「イノセントラブ」3話
近所のお兄ちゃん なるちゃん × 高校生音人
近所のお兄ちゃん、なるちゃん(攻め)小さいころから面倒みて少しずつ懐かせてきた音人(受け)を調教していきながら取り込んでしまう話です。なるちゃんは病んでます。うまい具合に調教して全部貰っちゃったり。同級生と一緒にいるのに嫉妬して盗撮写真をわざと見せて撃退したり。
愛のある病んでる人は好きなので楽しく読みました。
「禁忌」2話
高校生先輩伏見・同級生雅臣 × 高校生大槌
大槌(受け)が二人を使って気に入らない生徒をケガさせていて、二人を飼い犬として女王様然としていたのに、周りにばれそうになって手を切ろうとしたら、二人に思いっきりかまれてしまう話です。
3Pは苦手なうえに愛があまり感じられないので私は苦手です。これからこの3人はどうなっていくのか心配です。
初めは大槌が何で二人を使ってるのかと思ったら、操ってたのは一番やばい伏見だったんですよね。大槌に執着しているのは雅臣の方のようなので、雅臣と大槌がくっつくんだったらちょっとは安心なんだけど。伏見が早く飽きて二人を解放してあげればいいんだけど、そうでないと堕ちるとこまで行ってしまいそうで恐いです。
「勝てる気がしません」2話
高校生、紘 × 高校生、悟
上の2編とは違って可愛い高校生の話でした。
付き合い始めの二人がどこでも盛ってしまって困っちゃうみたいな可愛い話で読んでてにこにこしてしまいました。ギャグの顔もかわいいし。
上の2編(特に真ん中の話)が病んでだけに心が軽くなる感じがしました。
こういうのが最後にあると読み終わりが暗くならなくていいです。
ヤンデレ設定は好きですが、真ん中の話は私好みではなかったです。
表題作と最後の話をもう少したくさん読みたかったと思いました。
こちらもダークでしたが、このくらいのダーク執着ものが好きです。
一番好きなのは「知ってるよ。」
あまりにも執着というか意地が悪かったり、頭と心がおかしな攻めが出てくる作品は好みではないのでひなこ先生の作品を購入するときは本当に悩みます。
ひなこ先生の作品は複数、拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
仄暗い 3
明暗 3
バカップル 2
エロ 2
な感じだと思います。
今作は表題作が2話分と短編が2作品同時収録されており、明るい話も暗い話も描かれているので、明暗が激しい1冊です。
表題作は年上の幼馴染み×純粋無垢な高校生のカプです。受けの音人くんは近所に住む年上の幼馴染みのなるちゃんが大好き。クラスメイトと遊ぶよりもなるちゃんと一緒に過ごす方が大事。そんな時、ある話題がきっかけでなるちゃんに幻滅されたと思ってしまった音人くんだけど…。
純粋無垢な音人くんがゆっくりとじわじわと汚されて侵されて、でも本人はそれに気付いてないし、嫌がるどころか喜んでいるのが、背徳的で堪らないです。結末としてはあまり仄暗い感じでは無いですが、よくよく考えたら、なるちゃんのやっている行動が危うくて垣間見える執着にゾクッとしますし、いやらしいことをされている音人くんがほんといやらしくて可愛いです。
同時収録の暗い話は残酷な狂気さを孕んだ2人を密かに動かしては、目障りな奴等に怪我を負わせている。でも最終的に高みの見物をしていた受けが攻め2人に踏みにじられる様に身体を組み敷かれる姿が、今までの女王様っぷりが嘘の様に泣かされて、でも少しずつ感じていく描写に萌えました。
同時収録の明るい話はまさにバカップル。初エッチをした後のお話ですが、真面目で大人しい受けが、学校内でもくっついて甘えてくる様になり、攻めも満更ではないがバレたらまずいと我慢をするが、やっぱり思春期な2人なのでなかなかそうもいかなくて。2人の甘々イチャラブ具合が可愛いです。キスマークのくだりは終始可愛かったです。めっちゃ癒される。
この1冊でひなこ先生の明るい話も暗い話も楽しめるので、色んなお話が読みたい人にオススメです。是非とも読んでほしいです。
3本の短編集。
ひなこ先生全作を読んだわけではないですが、好きな作品が結構ある中「何でもいいから消えてくれ」がめちゃくちゃ苦手でして。
本作ではその苦手なテイストのお話が2本でした。
□表題作
冒頭、なるちゃん、なるちゃん…と出てきた段階でヤバい奴やんとわかってしまいました。
なるちゃんが熱を出して体をあたためようとする時、音人が服を脱ぐの、え〜!そこまでする?となりました。服を着たままでもいいでしょうに。
音人に三田が唐突にキスをするのも違和感で。
変な人しか出てこないの?と、
なるちゃんは執着攻めというやつで、これも愛の形かもですが「イノセント」な音人を洗脳してただ怖くて私はこういうのは苦手です。
□禁忌
ただただ怖いねん。
そこに愛はあるんか?!て感じ。
エロが見たい人にはいいのかな。
□勝てる気がしません
絵が違いますね。
そしてエロいことしか考えられないんですかね。
3作品が収録されています。
狂気的な作品と、真逆の明るい作品が混じっていて面白い本だなぁと思いました。
狂気順はこちら。
<暗> <明るい>
【禁忌~タブー~】>>【イノセントラブ】>>>>【勝てる気がしません!】
中でも一番狂気を感じたのは【禁忌~タブー~】。
ひなこ先生、そんなのも書けるの!?と嬉しくなりました。
次いで代表作の【イノセントラブ】。
そして、その二作とはまったく真逆の明るくて可愛らしい作品【勝てる気がしません!】
3作品とも学生もので共通していました。(イノセントラブは受けが学生)
しかも、書き下ろしが3作品分あってお得感!
執着攻めが好きな私のドンピシャは代表作の【イノセントラブ】。
腹黒年上攻め×純粋な受け。
物静かで大人の余裕さえ感じる攻めの成美が、受けを洗脳して囲っていくストーリーです。
共依存的なものものあるので、私はハッピーエンドだと思っています。
【禁忌~タブー~】は3Pものを彷彿とさせる作品でした。
受けも美人で猫かぶりで性格が悪く、攻めの不良二人を手玉に取っていたと思ったのに…というストーリーです。
ただ、いいところで終わってしまうので、その後がとても気になります。
攻めの狂気が最高なので、もっと続いたら神評価でした。
そして今までの作品を浄化するように【勝てる気がしません!】が最後に収録されています。
2作の仄暗さを打ち消す太陽のように眩しかったです(笑)
それくらい闇のない、可愛らしい作品でした。
内容は、エッチしたてで次のエッチへ向けてお互いがソワソワしてる学生のお話。
狂気が1ミリも入ってないです。
本当に振り幅が大きくてびっくりしました。
そして、どちらも良い…。
久しぶりにお腹いっぱいの一冊に出会えました。