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電子書籍のセールで手に取りました。
水戸泉さんは初読みの作家さん。スムーズな言葉運びかつ、ところどころおぉ、と思うような単語を使われていて、楽しめました。
違う作家さんの作品を読むと、あぁ、この表現はこういう言葉を使うんだな、とか発見があるんですよね。
で、お話自体は、3Pと言って仕舞えば簡単なんですが、受けの裕太が雇い主の主人とその息子に攻められる、というもの。
しかものっけからそのシーンで始まります。そしてそこに至った背景が書かれていくというタイプ。エロがバッチリで(花丸BLACKだからか)、良かったんですが、惜しむらくは裕太の深掘りがもう少し欲しかったところ。長編にはしにくかったのかな。警察官だったというバックボーンがもったいないなと。
また、私が景が超めんどくさいやつ認定してしまったので、一也ととっとと両思いで出来ちゃってたら良かったのにとかね。裕太を想っていて離れたくないからって、怪我したり病気になったり、ましてや裕太自身を傷つける意味はあるのか?!って思っちゃったので。素直に告白して無理矢理抱いたって方が良かったのでは?
萌は少なかったですが、作品としては面白く、水戸泉さんの他の作品も読んでみようと思いました。
表紙絵からわかる通り、3Pもの。攻め2人+受け。
で。
その攻め2人は父子、であります。
ひとりの受けが父と子のそれぞれに愛されて、その淫らな尻穴に2人の肉棒を受け入れる…!てな感じで、二輪挿しもゴリゴリ。
子と朝ヤり、父と夜ヤる。とかならまだしも。
父子と同時の3Pってなんなのこの背徳は⁉︎
まず冒頭シーンで父子+受けの3Pがあり、その後なんでこうなったかのこれまでの経過が描かれるわけなんだけど…
これが正直、私にはピンともポンとも来なかったデス。
受けの裕太は元々刑事。
ゲイバレで警察を辞め、若き実業家の一也(父の方)が社長をしている会社と一也の自宅の警備をすることになる。
そんな時玄関に一也の息子・景が捨てられて…ってここでもうハァ〜?という感じですけど、裕太は小さな景を放っておけずに可愛がって可愛がって…
だけど景は親のように愛情を注いでくれた裕太に恋愛感情を抱いていく、というのが大まかなストーリーと言えるのですが。
まず言いたいのが、このお話は15〜6年間の長丁場の話ということ。
その上で、裕太と一也って両想いなんですよ。なのに何故か裕太は一也の求愛を受けない。一也はずっと耐えているのです。
また、一也は景を毛嫌いしている。これがヤバいくらいの不仲。
嫌われてるから景も一也を嫌う。
裕太はひとり橋渡しをする気で景を優先し続ける。
いざ裕太がついに一也を選ぼうとした時、景の「病み」が暴発。裕太をレイプ、レイプ、レイプ…
元々ゲイの裕太。心と裏腹にカラダは乱れに乱れ…
…みたいな。
まず年令などがよくわからない。裕太は一也の少し年上らしい。
景は4才から19才へと成長。
その間10年以上ずーっと同じことの繰り返しで、一也はなんで耐えてたのか意味がわからないし。
結局裕太が2人とも選ぶのが唐突に思えました。
エロ描写はかなり激しく、子供として可愛がっていた景に犯される裕太の羞恥や絶望感など迫力あり。
タブー大好き、ヤンデレ大好きの方にはおすすめ。
私のために争わないで?
こういう「か弱い(又はそう見える)」方の肩を頑なに持って真実を見ない人いるよなぁ、と思ったら受けはまさかの悲劇のヒロイン気取りだった?
よく分からないうちに終わりました…
父からNTRする息子が気持ち悪い、父親の方がいいなぁ
石田要さんの表紙の美しさが眼福!
親子攻めで若いのと渋いののサンドに胸がトキメキ、
口絵カラーの二輪挿しの肌色祭りに心が踊り。
素敵なイラストはテンション上げてくれます(∩´///`∩)
さて、内容はといいますと
作者さんのあとがきを引用させていただいて、
【男だらけのエディプスコンプレックス祭り】となってます。
子供が受けを愛するがゆえに、父親から受けを奪おうとし、敵対心を持つ。。。
奪い行動を始めた子供により暴かれていく心と動き出した関係が、
段々と黒い渦に飲み込まれていく様が描かれていました。
評価は萌え寄りです。
全体図としては面白かったのですが
細かい部分を吹き飛ばすに至りませんでした。
受けが攻め達へ持つ感情の違いは良かったな、と思います。
・攻め(子)に対しては、大切な子供で受けにとっての聖域。
育児放棄された子供にたっぷり愛情を注ぎ、
大切に大切に育て上げて、
『過去に爛れた経験を持つ自分のようにはなってはいけない。
明るい道を歩かせて幸せになってほしい』
と自分にとっての理想を作り上げています。
それがゆえに子供の闇に気付くことなく見ようとしなかった。
気付いた時はすでに遅く、受けの葛藤は苦しかったです。
・攻め(父)に対しては、ハッキリとした恋愛感情。
友人兼ベビーシッターの立場でそばにいながら片思いし、
子供に襲われている最中も心の中で追い求めるのは攻め(父)の姿。
目の前にいる攻め(子)を片思い相手に重ねていて。。。
とても萌える設定なのですが、
個人的に一番腑に落ちなかった部分もココです。
そもそも一方的な片思いでなく、両思いなんですよね。
攻め(父)から何度もアピールされてるのをはぐらかし続けたんだろうか?
子供の異常性に気付いた後は、父親を選ぶと子供が自傷行為に出てしまうので避ける理由はわかるのですが、受けはずっと子供の異常性に気付いておらず、はぐらかす理由にならないし。。。受けが攻め(父)対して頑なな態度を取り続けてたのはシックリきませんでした。
また、子供や受けの心の機微は丁寧に書かれているのですが、
攻め(父)の心はサッパリ分からず…。
受けの精神が壊れてしまって3Pになだれ込んだ時、
攻め(父)が大人しく言うなりになってたのが理解出来ませんでした。
冒頭は二輪挿しは『彼らの調教の賜物』と言われてたけど
初二輪挿しは受け誘導のもと『過去の爛れた生活の産物』だった矛盾もモヤモヤ。
設定や関係性、受けの攻め達に対する感情の違いはとても良かったのですが、
ところどころでチョコチョコ引っかかってしまい残念です(´‐ω‐`)
景は裕太と離れたくなくてわざと怪我をする。
それが、通用しなくなったら裕太を動けなくすれば良いという発想が恐ろしいですね。
血の繋がりはあって一応父親ではあるけど、父親らしいことは一切しない一也とその父親になつかない景。
似てます。やはり、親子だからか似てるのかな。顔とかより本質そのものが似てる気がします。
誰も愛してくれないと思ってる節とか。
景の年齢はわかるけど裕太と一也の年齢がわかりません……。
裕太と一也は同い年くらいかと思っていたけど、裕太が自分のことをおじさんだと言っていたから歳上か?
30後半か40前半か……。
病んでる話は好きだけど自分にこの作家さんの話は合わないってことがわかりました……。
面白みと萌えを感じませんでした。