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「触っちゃいけないなんて、知らなかったんだ――。」
雨隠先生作品、初読みかと思っていたら、数年前に読んでた。
が、今回の方がしみた気がする。
山隈の登場シーンで「イケメンだ」「天然のイケメン」と言われて、イケメンか?となったけど、だんだんイケメンに見えてきた。
(カバー下の、大人山隈の方がイケメンだわ♡)
目白も、地味な主役だなと思ったけど、かわいらしく見えてくるのがすごい。
目白が意外とすんなり山隈との関係を受け入れたのは、好奇心が先で、気持ちがついてきていなかったんやね。
エロの知識はあっても、恋愛の経験はないわけで。
ましてや、ほしいものはいつも自分から遠いところにあった、そうだし。
自覚してから突き放すけど、その後、ちゃんとしよう、と向き合う2人の姿勢がいい。
エロを誠実に追求していて微笑ましいw
山隈が一途なのがいい。
ゆるゆるキャラの名島が隠れGJですね(隠れてないかw)
事後、ぎゅうっとされて、泣きそうになる目白がよかったです。
色々設定が盛り込まれているのに、妙にリアルさがあって、メイン2人の絡みなんかはこちらもなんだか小っ恥ずかしくなるほどでした。雨隠先生の持ち合わせている感覚が、私にとてもフィットしたような、そんな気がします。先輩の目白がなんとも言えない不思議なキャラクターなんですよね。特別美人というわけでもなければ、色っぽいわけでもない。地味で眼鏡だけどガリ勉でもなくて、高校生かつ童貞にして、小説風の猥談を書くバイトをしているというとんでも高校生なのです。友達もゼロで同級生にからかわれることもあるのだけど、虐められているわけでもなく、彼は淡々と返すだけ。
変人というほどでもないけれど、ほんの少し常人とはずれている、そんな目白の性格がこの作品の1つの味わいになっていると感じました。ゲイではない後輩の山隈がどうしようもなく目を奪われて惹かれてしまうのも、きっと目白のそんな部分が性別など忘れさせてしまうのでしょう。互いに経験はないものだから、抜き合いから始まる体の関係は、いつも初々しく、照れが前面に出ていてすごく萌えました。一旦は遠ざかってしまったけれど、攻めである山隈の方からアクションを起こしてくれたのも嬉しいポイントでしたね。
ずいぶん前に読んだはずなのですが、青い鳥よりを読もうとしてこれの続編だったことに気付き、再読しました。
今読むと、二人がカップルになるまでの課程が雑というか、すんなり受け入れられず、お話運びがいまいちだなあと思ってしまいました。
もちろん、先輩はおぼこくてかわいいし、山隈はイケメン設定(途中からワンコに変化)でテンプレカップルなのですが、男性同士なのにヘテロっぽく自然にくっつくので、元々ゲイとか、ドキッとしたきっかけとかいうのが欲しかった。
泥棒さんと仲良くなる話(?)があったような気がするんですが、そっちの方が印象に残っています。
"株で60億儲けた男が初恋の子を云々"に反応する程度には雨隠先生の作品を読んでる笑
カバー裏通りの続編は「青い鳥より」で読めるので「火傷と爪痕」を読んだ後にぜひ。
◾︎山隈(高校の後輩)×目白学(文字書きバイトをしている 地味)
前半は高校生らしさに目白のバイト要素を絡めたラブコメ調ですすんでいくのですが、途中でビックリする展開になります。時系列で話をもっていくと平々凡々になるところを、こう描くのがうまい。先生はミステリー調にお話が進む作品も多いですしね!「黒豹がサバンナを〜」のモノローグが好きだ。
雨隠ギド先生の作品は、こういう淀みが全力で描かれるから好きです。清らかさと淀みの振れ幅が大きくて。
好きな相手が自分の思い通りの人間ではなかったからといって水をひっかけるお姉さんはいかがなものか。
初めて読んだ時は、
この作品の面白さに
あまり気づけませんでした。
二度読んでみて、あれ?
けっこう面白いんじゃない?
と気づきました。
そして三度、四度読んでみて、
面白いじゃないか!と気づけました。
たまに読み返してみると、
また違った感想を述べられるかもしれません。
どんどん面白く感じることができたので、
続編を読むのもありかな?と思いました。
(機会があれば読むことがあるかも。)
絵の感じは柔らかくてやさしくて、
ほのぼのすることができました。