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表題作片思いアライアンス

久保寺護,カフェの店長,翻訳家,30歳
廣瀬悠馬,カフェのアルバイト,大学1年生,19歳

その他の収録作品

  • 週末が待ち遠しい
  • あとがき

あらすじ

家柄がよくて、ルックスが完璧な王子様。
だけど、つきあってみると意外につまらない、
期待はずれの男。その結果、いつもふられてしまう……
広瀬悠馬はそんな自分にうんざりしていた。
だから、バイト先のカフェの店長・久保寺に恋をしたとき、
気持ちを悟られてはいけないと決めていた。
片思いなら、絶対に傷つくことはないはずだから。
それなのに、久保寺から告白されて!?
好きだけど、嬉しいけど、でもつきあえない!!?

作品情報

作品名
片思いアライアンス
著者
月村奎 
イラスト
穂波ゆきね 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
ISBN
9784813012863
3.7

(92)

(21)

萌々

(37)

(28)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
16
得点
342
評価数
92
平均
3.7 / 5
神率
22.8%

レビュー投稿数16

どっちも面倒くさすぎる

序盤からほんのりと嫌な予感がしつつ、月村作品らしいやや後ろ向きな性格の受けの恋の行方を想像しながら読み進めると…
想像していたよりもどんどん面倒くさいことになっていって、なんでそうなるのかなあと中盤を迎える前にしおしおと萎えかけてしまいました。
この時点でまだ残りのページ数が大いにあったものですから、大丈夫なのか?と思いながら、もうこれは今後の展開に期待するしかないと流れに身を任せることに。

結果から申しますと、強く萌えはしませんでした。
攻めのキャラクターも受けのキャラクターも私のツボには深く刺さらず、どちらも面倒くさい人で終わってしまった印象です。
1冊で引っ張るには攻めも受けもキャラクター付けが弱かったのかもしれません。
でも、誤解と思い込みとすれ違いが上手く噛み合った拗れた展開は面白かったかなと思います。
無意識に攻めを振り回す受けは好物なはずなのに、自分が感じる萌えとは異なったのが少々惜しいところ…
後半になってやっとキャラクターの良さが出て来たかな。
拗れに拗らせた受けだったので、根付いてしまったものを取っ払うのは難しいかもしれないけれど、君は人を気にしすぎないで素直な自分でいる方がずっとずっと魅力的だよーなんて思いながら見守った1冊でした。

と、萌えられるんだろうかとかなりの不安を覚えながら読み進めた本編は2。
同時収録の攻め視点の短編が良い溺愛っぷりでこちらの評価になりました。
この攻め視点がなかなかに愉快で、これは両視点で本編が描かれていたらお互いのぐるぐるが分かって面白くなったんじゃないかなあなんて。

0

めんどくさいけど、そこがいい。

読んでいて、なんだこのこじれためんどくさい受け様は…、と何度思った事か(• ▽ •;)
世慣れてない若さってことかしらね。


受け様は大学生の悠馬。
家柄がよくてルックスも完璧な王子様。
だけど付き合ってみると意外とつまらない、とフラれ続けてきて、見掛け倒しの自分にコンプレックスを抱いていた。

そんな悠馬が最近憧れているのが、バイト先のカフェの店長である久保寺。

優しく安心感を与えてくれる大人な久保寺への片思いを楽しんでいた悠馬。
確かに片思いだったら傷つくこともなく、永遠に好きなだけ妄想していられるもんね。

なのに、ある日久保寺から好きだと、告白される。
もちろん、そのままハピエンとはならず、付き合ったらフラれる、とすり込まれている悠馬は、それを拒絶してしまう。
さらには酔った勢いで告白したつもりが、他に好きな人がいると勘違いされ、応援されてしまう、というね(;^ω^)
どんだけこんがらがっちゃったのか…。
まじ勘弁してよ、だと思うわ。

でも、そんなこじらせた悠馬のことがかわいくてたまらないっていう、包容力のある大人な久保寺でよかった。
初めての時の「引き返せない場所まで攫う」ってセリフに紳士な久保寺の男ぶりを見て、うは〜ってキュンでございました(☆▽☆)

本編は悠馬視点で進み、最後に久保寺視点の短いお話があって、それがまた私の萌ツボに刺さった!
かわいい恋人に浮かれていて、紳士ヅラして案外ねちっこいというか、悠馬を可愛がることに全力な久保寺がかわいくて、安心しちゃいました。





0

大人に優しく愛される高校生に萌え

眼鏡キャラが大好き。
受けも攻めもおいしいけど、作品に出てくるのは優しい大人の攻めキャラ。だけど時々ちょっとずるい大人で、それもおいしい。

本作は、顔が良くて女の子にモテるけど、付き合ってもすぐに振られてしまう受けの広瀬が、バイト先の店長の久保寺と付き合い、愛される描写がたまらなく幸せで萌えポイントです。
優しくて時々ずるい?大人に愛されるってなんて幸せ!
ベッドシーンも愛情で満たされる受けの幸せが伝わってきて、とっても甘い気持ちになりました。
甘さを味わいたい時や、疲れて癒しが欲しい時に読みたくなる作品だなぁと感じました。

0

こんがらがりすぎでしょう

こんがらがりすぎな恋のお話でした。

完璧なルックス、田舎の旧家の長男、継母と新しく生まれた弟などなどの状況や環境から求められる役割を演じ、超絶モテるけどいつも彼女からフラレる悠馬。

自己肯定感が低いのは月村さんらしい主人公ですね。

せっかく大好きなバイト先の店長久保寺から告白されたのに、また幻滅されてフラれたくないと拒絶してしまい、あれよあれよという間にコンプレックスがあって好きな相手に片思い中ということになってしまって。

片思いなら無期限だと思ってたから戸惑いパニックになるのはわかるけども。チャンスだったのにー。

その後久保寺に恋人が出来たようで嫉妬に苦しむ悠馬。

しかし、お互いの嘘がバレて種明かしをして、無事にくっつきます。
悠馬が恥ずかしがりで男殺しな言葉の連呼に美しい体にもうこちらも悶えます。
久保寺が自己肯定感の低い悠馬に愛される自信を持たせる為にヤりたい放題です。悠馬は初めてなんだから…とつい久保寺に注意をしてしまいそうでした。

本編はこんがらがりすぎて萌でしたが「週末が待ち遠しい」で萌×2で。

一人焦らしプレイいいですね!どんどん久保寺がエロオヤジになっていくのも、悠馬が素直になっていくのもいい。
ここまでしてもまだ可愛い事を言う悠馬に飽きないよ!とツッコミを入れたかったです。

久保寺の前では素の自分でいられてどんな悠馬も受け入れてくれる、大好きな人がずっと一緒な恋人になって良かったね!

あえて言うと久保寺に悠馬の嘘を見破られたらどうなったかなとつい考えてしまいます。そっちも面白そうだなあ。

1

「溺愛特集」でオススメされていたけど……

四社合同の溺愛特集でオススメされていたこちらの作品。

溺愛攻めが大好きなので読んでみましたが、私が糖分1000%みたいなデロ甘溺愛攻めを読み慣れてしまっているせいか(それらの作品は「とにかく甘い!」というレビューで埋め尽くされているようなやつです)それらの作品たちと比べるとどうしても物足りなさを感じてしまいました。

さらに私が好んで読むのは執着攻め要素も含まれているせいかみんなキャラが濃い目なんだけど、それらに比べるとこの作品の攻めはなんか非常にまっとうで常識人で確かに好ましいのだけど、ぶっちゃけ地味なんですよね……。ほんとフツー…って感じで印象に残らず萌え要素があまり見当たらず……。

受けは「生身の人間とは思えない」レベルの美形なので嫌になる程モテるけど、付き合っても「ツマンナイ」と言われてフラれてしまうので、自分自身は「見かけだおし」だと思い込んじゃってます。

この受けの拗らせっぷりがなかなかのモノで、せっかく攻めから告白されても、つきあう=いずれ絶対にフラれるからと告白を断ってしまったり、「セフレならいい」だの心にもない事をほざいてしまったり、挙げ句の果てに大学の友人に片思い中だという誤解をされてしまったり……と、どんどんドツボにはまって、どーしてこうなった?!という状況に陥ってしまう二人。

さっさとくっつくかと思いきや、壮大にすれ違っていく様子がなかなか面白くて、どう修正していくのかな?とワクワクしながら読みましたが、肝心の攻め受け二人のキャラ萌えが出来ませんでした……。
攻めは先述したようにどこか地味だし(思い通じあった後は、意外とエロおやじだったのね…みたいなところは、特に好印象に繋がらなかった。)&受けは後ろ向きすぎてイラっとする寸前というのが、私の正直な感想です。

そして受けは人類の奇蹟、この世のものとは思えないほどの美貌の持ち主なのに、イラストからは特に伝わってくるものがなかったのも、ちょっと残念ポイントです。
人類の奇蹟、生身の人間とは思えない美貌ってやたら書かれてるんだけど、そこまで強調しなくて良かったような……。

2

外見も内面も可愛い!

キラキラな外見と地味な内面の差がコンプレックスな悠馬。
そのせいで、好きな人から告白されたのに「無理、絶対無理!」と断ってしまうという…(;´д`)
イケメンなのに何だか残念な感じな悠馬が可愛かったです。

攻めの久保寺のキャラも良いですね!
温厚で大人で、一人称が『僕』で。
悠馬に振られ、酔った悠馬に煽られ、そして悠馬に好きな人がいる(勘違い)と知ってからは悠馬のデートリハに付き合ってやるなんて、さぞや大人の理性総動員したかと(^^;;
久保寺、お疲れ様…と労いたいです(笑)

『週末が待ち遠しい』は久保寺視点。
もー、めっちゃ悠馬愛されてるー!!
攻めがどれだけ受けを好きか…というような攻め視点が大好きなので、ニヤニヤしっぱなしでした。
もう、悠馬はデロッデロに愛されたらいいよ…(笑)

2

ぐるぐるして攻めを振り回す受け

実はちょっとむっつりな包容力のある大人な男 × 王子様のような美しい見た目に反し中身が地味なことに悩んでいる受け

家柄がよく、完璧に美しい見た目のせいでずっと周りから期待されてきた悠馬。
実際は地味な性格をしているのに、礼儀正しいしっかり者の長男であろうと演じているうちに、中身とのギャップはどんどん大きくなり周りからは完璧な王子様だと思われるように。
悠馬はそれをすごく重荷に感じています。

そんな悠馬は大学に入学して間もなく、ふらりと立ち寄ったカフェで大人で気さくな雰囲気の店長、久保寺と出会います。
久保寺に惹かれた悠馬はそこでバイトを始め、片想いを楽しんでいました。
過去に付き合ってきた女の子逹から「思っていたのと違う」と連続で振られていたことから、悠馬は中身に落胆されることを恐れ、もう永遠に片想いだけしていようと思っていたんです。
しかしある時、一方的に好きだと思っていた久保寺に告白されてしまいます。
もう嬉しいを通り越して空恐ろしい…動揺して 絶対無理っ!と拒絶する悠馬。
飽きられるのが恐くて付き合えない…死ぬのが恐いから生きていられないと言っているようなおかしな状態を自分でも自覚しながらも、本心は隠したままバイトは続け…

その後、いろいろあって他に好きな人がいると勘違いされたり誤解が誤解を生みこじれまくるんですが、最初に訂正しなかったために、もう後には引けない状態に。

自信がなく突飛な言動をする悠馬はかわいいものの、久保寺が結構振り回されていてちょっと気の毒でした(笑)…まぁ触りたくても我慢する1人焦らしプレイを楽しんでしまう彼には大したダメージじゃないかもしれませんが…
なんだか久保寺が普段大人な性格をしているせいか、ちょいちょいエロい言動をするだけでやけにムッツリに感じました。

心に残る話ではなかったものの、コミカルで終始ほのぼのしているので、重い話を読んだ後で気分が落ちている時など、癒される作品なんじゃないかと思います。

ただ結構さくっと読み終わるので、このボリュームでこの値段はちょっと高かったな〜という印象です。

1

かーわーいーいー

可愛かったー
穂波先生の挿絵狙いでGET。
現代もの、リーマンものは優先度低い方なんですが、これは可愛かった!
昨日の夜、ふろ上がりに読み始め、止まらず、一気読み。
(だって薄いんだもん・・・)

攻めさんの性格、容貌が大好き!
大人で、じんわり優しくて、うーん、ハイジの犬(セントバーナード)的安心感・・・
想いが通じ合ってからの (ネジがどっか飛んだらしい(本人談))
やんちゃぶりもまた可愛らしい!
穂波先生の絵とまあよく合ってました!

受けさんのどんくささもまた可愛いー。
超美形なのに、思いが通じ合った直後、次の日休みだっちゅーのに、
「また来週」とかいってすたすた帰ろうとかするの!(爆)
もう攻めさん、慌てる慌てるー なんでも勝負パンツじゃないからとか四の五の・・・
可愛すぎるー

割合最初の方で、なんだ両想いじゃん と読んでる方はわかってるので
ぐーーーーーーーーるぐるが超長く、こっちはにやにやでした!
あー可愛かった!
王道なお話だと思うんですけど、やっぱ面白いなあと思うのは
先生の筆力なんでしょうかねー?

4

ぐーるぐる

受けの広瀬くんの見事なまでのグルグルっぷり!
生身の人間とは思えない程の美形の持ち主の悩み(華やかな外見と地味な中身のギャップ)など想像も付きませんが、本当だったらこれは辛いだろうな、と。
その彼自身を丸ごと包み込んでくれる、これまたある意味ギャップありまくりの久保寺店長(笑)。
この攻めの店長が茶目っ気たっぷりの大人で素敵です。
誠実で真面目なな大人の男に見えて実は好きな相手にはエロエロを発揮する絶倫店長。
こんなに誰かにメタクソに愛情を注いでもらえば広瀬くんのコンプレックスもゆっくりゆっくりと解消されていくだろうと思います。
お話の全般がほのぼのしていて嫌~な奴も登場しないしサクサク読めました。
ただ一つだけ、挿絵が私のイメージとは全く異なったのでなるべくジックリ見ないようにしました。
奇跡的な美形には全然見えなかったので…ごめんなさい。

2

地味キャラなのに外見王子さまのギャップに悩む美少年の恋

月村さんらしい爽やか好青年のほのぼのすれ違い恋愛。

切ないけれどややコミカルな文体で重くなり過ぎなくて楽しめました。

いいとこのお坊ちゃんで自他共に認める美形。
本当は目立ちたくなくていつも求められる姿を演じるのに疲れている。
いつも告白されて付き合っても思っていたのと違うと振られてばかり。
でも、実は同性に惹かれていることを自覚している。
そんな男の子が大学に入って知った片思い。
片思いなら自分のものにならないけれど傷つくこともない、できればずっとこのままでいたいなんて思っていたりします。

飲み物の好みを聞かれて、好みは久保寺さんですと心の中でつぶやいてしまうところでくすっと笑いながらキュンとしました。
おしゃべりしていて耳が赤くなってないかと気にする恋する乙女なところも可愛いです。

そこで青天の霹靂!久保寺からの告白されるんです。
ここでYESといえば晴れて両思い、ハッピーエンドっと思ったのに、これまでのトラウマが蘇り「顔は好みだったのに付き合ってみたら大したことない」と振られるんだと考えて断るのです。
終焉へのカウントダウンが怖いという気持ちが痛いほど伝わりました。
何しろ自分は見た目は完璧だけど中身は面白くもなんともない地味人間だと思い込んでるのですから。
やけになって久保寺に対して、自分の容色が衰えるまで片思いでいればいい、僕は彼がヨボヨボになっても好きでいるんだと心の中で叫んだところでもうすっかり悠馬の虜になりましたよ。

バイトを辞めて離れたい気持ちとこのまま片思いでそばにいたい気持ちで揺れ動く恋心が伝わってきて、やっと誤解が解けたときには晴れ晴れとした気持ちになれました。

本当の両思いになれた後の悠馬は天然に素直な発言をするのでエッチ中も久保寺を煽るんです。
自分の外見が好かれていてそれが損なわれると呆れられるという思いが抜けきれずエッチ中にぐちゃぐちゃな自分が綺麗じゃないし可愛くもないから見られたくないと言ったり、でもそんな自分にかわいいと言ってくれたり欲情してれてうれしいと泣き出すなんて久保寺じゃなくても萌えますね。
ギャップ萌えな思いがますます掻き立てられることでしょう。
早く一緒に暮らせるようになるといいですね久保寺さん♪

3

似たもの同士の片思い同盟

無知なので「アライアンス」って何ぞや?と調べたら「同盟」ということでした。納得。

表題作と後日談的SSが収録されています。

「片思いアライアンス」
悠馬の目線です。
外見と内面のギャップに悩む悠馬は、久保寺に告白されたのに断ってしまいます。付き合い始めたら、飽きられてしまう…それくらいなら片思いのままがいい。そう思っただけなのに、久保寺に悠馬には他に好きな人がいると誤解され…。

「週末が待ち遠しい」
25ページ。久保寺の目線です。
悠馬がコンプレックスを感じなくなるようにと奮闘するエロ話です。

本当は両思いですんなり行くはずが、悠馬のややこしい言動でややこしいことになり、互いに(偽りの)片思いを応援してしまうという話です。ある意味、悠馬のワガママに久保寺がふりまわされる形になるのですが、読み手が感じる「それってどうなのよ」というツッコミを悠馬が自分自身にしていたり、久保寺からされているので、悠馬に好感は持ったままでした。久保寺の「そんな自己完結でふられたの?勘弁してよ」はすごく同感でした(笑)

互いに似たもの同士なためか、かえって悪いタイミングがかぶることになり、気持ちがすれ違ってしまい、読んでいて気の毒でした。でも最後はラブになると思っていたので、面白く読めました。

コミカルな雰囲気の楽しい作品です。優しいけれどエロくもある年上攻めと、ネガティブ気味な年下受けの、年の差カップルが好きな方はお勧めです。脇キャラであるスーツ萌えの美沙が、自分ではお気に入りでした。

5

地味キャラ

広瀬は顔が良く女子からよく告白されるけど、付き合ってみるとつまらない人間でフラれてしまう。
そんな王子様はたった一人の男の前では可愛くなったり、ああなったりこうなったりとBLならではなストーリーだと思われます。

好きなキャラは吉村。
店長曰くスーツが似合わずチャラい感じの吉村です。広瀬の友達です。
広瀬の立て続けの質問に問いその一、問いその二で答えるのがツボりました。
彼女あり……女は買い物長いって言ってるから女の子なんだろうね。男の子だったら良かった。子うざぎみたいなちっちゃくて可愛い子。

店長がエロオヤジでした。広瀬とは相性が良さそうですね。

さらっと読みやすい話ではあるけども物足りなさを感じます。
広瀬は可愛いと思うけど、店長も広瀬も地味キャラな感じがします。

1

なかなか良い片思いでした

月村さんのお得意な「コンプレックスを持ったマイナス思考な受」。
今回は、ぐるぐるして間違った方向の自己完結だけじゃなく、さんざん相手を振り回した挙句、仲違いしちゃうんじゃないかとけっこうハラハラしました。
店長視点のSSがまた、見事なムッツリぶりで大変好みでした。この人、にこにこと悠馬の恋愛相談に乗ってたけど、実際は腹の中煮えてたんじゃないかなあ(^m^)と思うと楽しい。
ただ、あまりにも作中で美形を連発されるので、イラストではそれほどでもないと思えてしまう。
穂波さんの絵は大好きなんだけど、美形ならば、笠井あゆみさんか麻々原さんか小山田さんの絵で見たかった・・・な。

4

ニヤけてしまうー!

月村さんの作品、最近新刊のものを続けて読んでいますが、嫌いじゃないなあと感じました。(偉そうにすみません・汗)
ただ、今回の主人公もかなりグルグルやっています(苦笑
そして攻めの一人称は『僕』で、攻めの僕好きのわたしには、ガッツポーズな作品でした。
お話自体は、三人称受け視点です。

********************
受けは、とにかく容姿端麗でモテモテの悠馬。
家柄も地元では知らぬ者のいない旧家ですが、それらはすべて悠馬にとっては重荷で息苦しさを感じています。

攻めの久保寺は、翻訳の仕事では食べていけないということで、悠馬の大学近くでカフェを営む30歳。
告白し振られても、悠馬へ気遣いする大人。
********************

息苦しさから逃れるために、悠馬は地元を離れて私大へ進学。
しかし、そこでも悠馬の美貌は目立つというジレンマが(苦笑
外見の完璧さに比べて中身が地味なものだから、悠馬は事あるごとにそれを悲観しています。
ただ最初に悠馬が久保寺のカフェで食事をとったさいに久保寺から話しかけてきたのは、やはりこの目立つ容姿のお陰だったのではないでしょうかね。
それが縁でカフェでバイトもすることとなったわけですし。

ちょくちょく久保寺が最初から悠馬を褒めたりからかったりしているセリフは、完全に雇用主からは逸脱しているのですが、まったく気づく気配がない悠馬です。
もう、久保寺への自分の片想いで心の中がいっぱいいっぱい。
月村さんのテンプレですね(笑

今回はメガネ男子がコンセプトなのでしょうか?というくらい、久保寺のメガネ形容が多いです。
メガネ外してくれる?とかもうエロ!
月村作品はえっち描写が低いのですが、その分セリフで補ってらっしゃるのでは。
久保寺視点のSSも妙にオヤジ入っていてニヤニヤしてしまいました。
もっと長くても良かったのになー。

久保寺の担当編集であり同級生の葛西も好きなキャラですね。
自分で自分を「おじさん、にやにやしちゃったよ」とか!
きゃー!悶える…
でも、30はやっぱりおじさんなのね。複雑(苦笑

6

見た目王子様のお悩み。

見た目が王子様ならば、やっぱり勝手に期待されてしまいそうですw
イメージをつくりあげられて、違うとがっかりされて…。
恵まれている家庭に育ったなら尚更ですよね。
それがラッキーかアンラッキーかと思うのは性格によってくるでしょうけれど
今回の主人公・悠馬は後者でした。
更にゲイだとなると生きづらいでしょうし……。

でも、大学に入ってフラッと入った駅前のカフェで運命の出会いが!!
この店主・久保寺さんが大人!!!
なんかもうね、委ねたくなっちゃいますよ。
優しくて気さくで押しつけがましいところなんてひとつもなくて!
そんなひとに告白されたら嬉しくないわけないのに、
見た目と中身のギャップにがっかりされたくないからと
「絶対無理!」なんてひどい……(泣)
いくらテンパっててもそれはあんまりだと
久保寺さんほどじゃないけど(当たり前)私もショックでした。

それから誤魔化した言葉へ更に嘘を重ねて
もう後戻りできない状況になるのがもだもだしてしまいましたよ!!
だから一度本気で「大好きです」と告げても
それを恋愛対象として言っているんだと受け取ってもらえないとか
自業自得とは言えズキズキものです。

久保寺さんは、告白を断られても大人だから平気そうなフリしてますが
やっぱりねぇ…。
好きなコに他に好きな人がいるって聞いたら凹みますよ…。
応援したいなんて健気な事言っちゃってサ。
久保寺さんもつい誤解を招くような発言をしてしまった為、
久保寺さん贔屓目で読んでいましたが
悠馬が可愛そうになる始末ですw
いえ、そりゃもちろんハピエンですが☆

しかもね、普段優しい大人が本気出して甘い言葉囁いて抱くってのが
悶えました!!!
余裕ありそうに見えて実は無いって感じが!!!
悠馬、いいな(←)
中盤で未遂だったところは少し意地悪で…くそう、かっこいいぞ!!

久保寺さん視点の『週末が待ち遠しい』は甘くてニヤニヤものですよ!!
“触りたくても我慢して一人じらしプレイ”って…w
悠馬の、「早く飽きられたくないから一緒に住みたくない」とか
可愛いことばっかり言っちゃって!!
いいです。ナイスです。
久保寺さんの盲目っぷりもたまらないです。

いつのまにか巻き込まれる悠馬の友人・吉村と
久保寺さんの翻訳業の担当編集・葛西が
それぞれをちゃんと気にしてくれていいヤツらでした。
こういうふうに脇を気に入るとお話自体もイイ感じなんですよね。

とは言え、こじれるお話って精神衛生上あまりよろしくないのですが
穂波さんの麗しいイラストによって中和されましたww
(深刻になりすぎない程度ですのでスルスル読めますけどね)

久保寺さんが、何故か私は声優のY元さんにしか見えなくなってしまって
「おおお、きっと低目で腰にクるに違いない!!」と勝手に思ってしまいましたw
ですのでもしこちらの作品をドラマCD化していただけるなら
是非久保寺さん役はY元さんでお願いしたいです!!
悠馬役は……考えてみます(おい)

カラー口絵、久保寺さんの眼鏡を外す上半身裸で押し倒されている悠馬なのですが
本文だと畳の上のはずがベッド……。
そのあたりの挿絵はちゃんと畳なんだけどなぁ…。
って、あまりにも穂波さんが好きなので気になってしまうんです!!!
いちゃもんじゃないんですけども!!!

アライアンスとは、直訳で同盟とか言うらしいのですが
こじれてこじれてどちらも片思い、みたいな感じでしたので
ぴったりなタイトルだと思いました(作文)

萌×2寄りです!!

6

こじらせた受けが可愛い(≧∇≦)

大好きな月村作品にこれまた大好きな穂波さんの絵!
もうこの表紙だけで萌えてしまうやろっ⁉︎です!

田舎の名家の長男として育てられ落ち着いた所作と人類の奇跡とも思える整った容姿の悠馬は、その見た目と中身のギャップでいつも女の子にふられてしまう。だからバイト先のカフェの店長に片思いするものの、片思いならいつまでも終わらないと気持ちを伝えずずっと思うだけでいようと決心する。ちょっとずつ近づく距離にドキドキするし不意に近づくと赤くなるけど一生懸命平静を装う毎日。だってばれてきもいって言われたら片思いも見ることも終わってしまう。
なのにある日店長から告白されて、無理っ!と叫んで逃げてしまう。付き合ったらふられると思い込んでる悠馬はそのまま思いを伝えることなく店長をふるようなかたちになるけど、でも店長の気持ちが離れていかないか気になるし、でも素直にはなれないし…。あげくに酔った勢いでセフレならと挑発するけど怖くなって泣いちゃうし、謝りついでに告白したつもりが、上手く伝えられずに他に好きな人がいると思われるし…というおバカなぐるぐる具合が可愛くて仕方がありません!でもそのこじらせ具合が、わかるわかる〜と言える程度なのがまた良いです。無理矢理感がなく入り込めました。
しかも身体の何もかもが綺麗と言わしめる悠馬と絵がなんと合うことか!ギャップエロ魔人の攻めも!
は〜なんて穂波さんの絵は素敵なんでしょう(//∇//)

大人な余裕をなくしついついガツガツしちゃい、かつちょっと意地悪な攻めや、わたわたしたり最中にデレる受け。
ストーリーは違和感や無理矢理感はなし!
私の萌えと妄想と夢と希望が詰まった久々の神作品です!!
は〜しばらく浸ってニヤニヤしよう。

8

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