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年下フリーターとゲイ小説家のじれったいほど切なく、心が洗われるようなボーイズラブ。
すごく有名なタイトルですが、ここまで読まずにきてしまい…ようやく手に取りました!
レビューを書く前にざっと皆さんのレビューを見て回りましたが『趣味じゃない』の数が意外にも多くてびっくりしました。
(皆さんが仰る事もすごく納得しました)
その上で私はこの作品、とても好きだな〜と思いました。
まず、絵柄がとっても可愛くて細部まで描き込まれていて…デビュー作と知りまず驚きました。
「美しい」とは違う類の温かみがあって表情、動きが豊かで。そして10年前という発売時期にもまたまたびっくり。
当時としては、まさに新進気鋭のデビューと話題になったのではないでしょうか?
そしてストーリーも、当時の時代を考えるとまだまだ同性同士の恋愛が認められていない時。当時の作品傾向として、同性恋愛の荒波に屈せず愛を貫く…が多かったと思うので、こちらの作品もまさに同性同士だからこその切なさを描ききっていると思いました。
また、女性キャラも登場するのが私はすごく好きでした。婚約者の桜子さん。確かに包丁云々や別れ際にキスを求める事、かなり強烈ではありますが、彼女の目線から見るとせめてもの悪あがきのようで健気で可愛いなと思いました。
作中1番びっくりしたのは受け攻めが考えていた方と逆だった事です笑
まあ、どちらでも美味しく頂けちゃう人なのでにっこりしましたが笑笑
ストーリーに関しては、結構言われていると思いますが、主役の2人がどうして惹かれ合うようになったのか、ほぼ描写がないので確かに引っかかる点がだいぶありました。正直なところストーリーそのものにおいて、好きだと思える点は少なく、雰囲気を楽しむ感じでした。
その雰囲気に関してですが、非常に絵と演出が上手いおかげで深く考えず、綺麗だな〜とかキャラかわいいな〜とか軽い気持ちで楽しんで読めます。
他のBL作品に比べると圧倒的に絵が上手く、特に背景の描き込みが整っていて画面的に美しかったです。人物も背景もふんわりとしたタッチで描かれているので、浮いている感じもなく、絵を楽しむために読んでところがありました。
背景の建物など他の作品は定規でひかれるようなまっすぐな線で描かれることが多く、正直それがあると人物と背景が合わなくて見る気が失せることがあったのですが、この作品はどのコマも一つ一つ絵になるように描かれているのがすごく良かったです。
6年ぐらい前に試し読みだけしたことがあったんですが、ずっと心に残ってて。
で、今回シリーズの実質1~2巻がたまたま無料だったし、アニメにもなった有名作品なので本作だけ読破。
結論から申し上げますと、以下の理由から 期待したものとはかなり違っていました。
・お互いいつどのような理由で好きになったのかがさっぱり分からない
いきなり開始45ページで攻めが「好きだよ」は本当に意味が分からなかったです。
どのキャラも、全編を通して心の機微が全く感じられませんでした。
さらにいきなりキス。
こんなにドキドキしないキスシーンは初めてで、かなり戸惑いました。
・セリフ回しがまるで取ってつけたような…さらに「やっぱガキねー」とか、時代を感じるというか。
「作者さんは絶対にこれを言わせたいんだろうなぁ」という違和感が常にあって。
「女のヒスはタチわりーな」も今の時代、どうなんでしょう(2014年発売でも、です)。
これは私の理解不足によるものですが、女性2人のケンカに攻めが入ってったシーンは会話のつながりがさっぱり分かりませんでした。
・元婚約者が酷いのは、事前に色んなレビューを読んで覚悟はできていました(皆さんに感謝)。
でも包丁はやりすぎだし、しかも彼女と受けのせいで攻めが手にケガしてるのに、二人から心配するような言葉が何も出てこないのもビックリで。
挙句の果てには恋人の前なのに「最後にキスしてほしい」ここが一番不愉快でした。
・海のシーンは何だったのでしょうか。彼女は自○しようとしてたんですか?
「ドラマチックな場面にしたい」という作者さんの願望だけは感じましたが、無理やり感がすごいです。
帽子がふわぁ~っとなって別の人が取るのも同じ印象だったんですが、いろんなレビューを読むと作者さんはもともとアニメーターさんなのですね、ならば大いに納得です。
・全員中学生にしか見えない
・攻めには目標や、やりたいことがないのでしょうか?ずっとフリーターのまま、北海道について行くのでしょうか?
フリーターを否定はしませんが、ずっと恋愛を常に最優先してるのでしょうか?
タイトルが「エトランゼ(=見知らぬ人、異国の人、旅人)」なので仕方がないのかもしれませんが、ここにもキャラを好きになれない一因がありました。
でも攻めが代わりに元婚約者にキスしたのはなかなか意外な展開で良かったと私は思ったんですよね…
(ここは皆さんと感想が逆かも)
あとやはり顔立ちはあまり好みではないものの、まるでアニメを切り取ったような絵の数々は本当に美しいし、楽しめました。
ぬこも可愛い。
以上、ここまで踏み込んだレビューがなかったので、こうして書き残すことにしました。
絵柄が本当に可愛くて、田園地方の生活ドラマを見ているような感じがします。絵がとても綺麗で、二次元の漫画ですが、とても生き生きとした感覚があります。最初は確かにどちらが攻めでどちらが受けなのか分かりませんでした……しかし途中で、それはもう重要ではないと思いました。二人の間の「好き」という感情がこれほど純粋で、そしてこんなにも愛おしいものだなんて!ストーリーはとても温かく、人の心を癒してくれます。主人公同士の愛情が心安らぐだけでなく、他のキャラクターもまた印象的です。
久しぶりに、なんとなくアニメを観て
観るのも初めてじゃなかったんですけど
気付いたら、かつてないほど掴まれてしまって
原作の方を、また再読した次第です。
相変わらず、圧巻な風景の描写に圧倒されたり、豊かな表情がいちいち可愛かったりはしたんですけど、
シリーズの一冊目のこの巻は2人の関係がはじまるところで、
180度くらい気持ちが変わっていく彼らの機微が描かれているんですが、
前回は、テンポのいいやりとりや、コマ送りに解釈が追いつかないところがあったりしてハテナ?のところが、とんでもなく深いということに急にハッとなってしまい目頭が熱くなってしまいました。
特に、2人でホテルに入った場面。
駿の本心が実央に明かされるんですが、
ゲイだということで周りからの偏見を身を持って経験していた駿は、
ひたすらそれを隠していて、そして異性との経験までしていた。
家族を安心させるために婚約もした。
故郷から逃げるようにして
自分のことを知っている人がいないこの場所でも
自分の好きという感情を使いものにならないというように扱ってきた駿は
好きな人に告白することも叶わず
同性との経験もしたことがない、と明かします。
実央に声をかけた時もきっと、
引かれないかどうか怖かったはずで
それでも寂しそうな実央がほっとけなかったと聞いた時、
実央も心の底から駿を癒したいと思ったんだろうな。(思わず、しよう!て口走るんだよね❤︎)
ほんの呟きが気持ちの機微を伝えてきて
ふっくらと豊かな気持ちにさせてくれるような
しみじみとした気分になりました。
2人の行く先も、またゆっくりと読みたいと思います。
