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2015年発表の短編集。
ある高校の廃校、という共通点からのオムニバス的な作品。
「エンドスタートライン」
陸上に打ち込む高3と、「幽霊」を名乗る若い男。
躍動する脚と汗、熱さを取り戻す心。そこに微かな恋心が重なって…
先には進めずに終わったあの日々が、後年思いがけず蘇る。
医師になった「幽霊」との再会。恋心も大人に成長?
「建築する夕暮れ」
高校生の時に窓から見える先生に恋してた建設作業員。
廃校になった母校の解体を担当中、先生に再会し…
これ、かなり年上のセンセイの方が誘うの。
「ふたり追いし、かの未来」
廃校に伴い統合した高校で出会った気になる子。でもその子には好きな女の子がいて…
好きを焦らない落ち着きを感じますね。
「フロム・グリーンキッチン」
今回この作品目当てではあったんだけど、なぜこの短編集に入れたんだろう?
これだけ高校とは関係なくて、一冊の統一感が乱れちゃった気がする。
独身リーマンと料理上手スーパー勤務青年。胃袋から始まる恋⁉︎
「クロスライン」
「〜グリーンキッチン」以外の3組のその後。
みんなそれぞれ順調に育んで行く姿。
基本エロ無し。派手さは無いけれど世界観がとてもいいし「廃校」を軸にして全く違う設定の3作を練るのがすごい。
作者さん買いで時間を掛けてゆっくり堪能させて頂きました!
やはり今の絵柄から見てしまうとめちゃくちゃ作画進化してる…!と思うのですがそれにしたって昔から表情とか感情の動きを表現するのがお上手で…
言葉の言い回しとかコマ割り構成が巧いのは流石です。
私はキャラもお話の雰囲気も表題作が特に好きですね。廃校の物悲しさが絵柄とも作風ともマッチしていて…
フロムグリーンキッチンもお話の流れ的には王道で好きですがこちらは(次回作でわかりますが)こっちが受けなの!?っていう意外性というか…(個人的には逆のがしっくりくる)まぁお話はとても良かったですが…!
書き下ろしでは各々の主人公達が各々の時間を刻んでいてそれを上手く正にクロスさせて描かれてるのが良かったです。
正直ストーリーで読ませられる上田先生なので過度なラブシーンがなくてもむしろそっちの方がこのお話には合ってたなとつくづく思いました(勿論なくても色っぽく描けるのがすごいんですが!)
作者さん買いです。とてもいいです!
タイトルにもあげましたがミニシアター系の映画館で短編映画を観ているような…そんな感覚に浸りながら読みました。
上田先生の言葉の選び方、ストーリーの流れが素晴らしくこちらの作品を拝見してますますファンになりました。
上田先生の描くご年配の方がまたかっこよくてきゅんきゅんが止まりません。そして何より食卓の風景も大好きです!
短編集のつもりで買ったんですよ
裏切られました
卒業を数ヶ月後に控えた夏 学校が廃校になった
体に馴染んだ校庭を走るため忍び込んだ学校で幽霊に出逢った
そこから始まる3組のオムニバス
なんでこれを先に読まなかったか
何回読んでも泣かされる【フロム・グリーンキッチン】の元ネダだけつまんで拾ってあとは真剣に読んでなくて 短編集だと思い込んでたしあんま興味ないかな?ってなかなか本気読みする気になれなくて
陸上部員と幽霊
元教師と建築作業員
転校生と同級生
廃校をめぐる3組のそれぞれ 無くしたものと手にするもの がハッキリしていて 短編のクセにしっかり響く
終わりから始まる物語
エロはほぼないよ? ないけど何でかな?
書き下ろしの【クロスライン】で交わるそれぞれの話に 義足も老いも すべてを愛しく思える彼らにため息がでる
この繋げ方 ただものじゃないわ
逆になんでここにフロム・グリーンキッチン入ったのか不思議
廃校をめぐるオムニバスです。漫画の構成がうまい!
◾︎エンドスタートライン
爽やかでいいなぁ。表紙のイメージとちょっと違いました。高校生のお話です。
自分はブロマンス止まりの方が好きだな。最後に収録されている病院で…も大変良かったけれども!病院のベッドでお医者さん(または看護師さん)とは、ロマンです。
◾︎建築する夕暮れ
こっちもブロマンス止まりが良かったとか言ってると、BL漫画を読むなって話なんですが、そう思ってしまう。
◾︎ふたり追いし、かの未来
その流れで3本目!これこれ!この青春とブロマンスの混じり合いみたいな感じ!待ってた!
うさぎ追いし、かの山〜かな。
◾︎フロム・グリーンキッチン
「フロム・グリーンキッチン」の単行本を読んでからこちらを読みました。晃太郎の印象がだいぶ違います。あんなに色気マンだと思っていたのが、子供に見える。キャラの設定を少し変えたのもあるのかなって気はしますが、高野視点だとこう見えてると捉えても面白いです。