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何気なく手に取った作品だったんですが、とっても素敵な作品でした。
上の階から降ってきたのは、破られた「先生」に向けたラブレター。
押し殺すように泣く彼が、バイト先の先輩であることがわかって…というお話。
川俣も小菅も優しい魅力的なキャラだと感じました。
先生の娘であるアスカちゃんも大変可愛い!
なりふり構っていられずに、恋に初めて一生懸命になる川俣がとてもよかったです。
読後、優しい気持ちになれる作品でした。
BL初心者の方にもおすすめです。
静かな作品。
でもはじめての恋だったり、
ずっと秘めていた恋。
静かな中でもキャラたちの想いはじわじわ来ますね。
白と黒だけで表されるタッチな分、
キャラの切なさや気持ちがぐっと伝わってきます。
キャッチーな性格のキャラがでで来るわけではないけど。
じわじわ来る魅力ですね。
恋人同士になった二人が読んでみたい。
川俣が天然タラシなのでグイグイいくかな。
基本ぶっきらぼうで口は悪いけど(笑)。
ずけっと物を言うところは凄い魅力的。
気持ちを言わないとすれ違うし、
恋はかなわない!
応援したくなる二人のお話でした。
結局の所、この「先生」って小菅のことをどう思っていたのかな。
川俣が小菅のことを意識して、やがて惹かれていく。
そんな、川俣の物語としては、二階からふってきた手紙と押し殺した泣き声が印象に残っていたその2階の住人と偶然バイトが一緒になってっていう出会い方は、その後の感情の流れへの繋がりがよくわかる。
そう、川俣の感情の流れはよくわかる。
それに比べると、小菅の方は?
小菅の感情の流れや、小菅の先生に対する恋心が今ひとつつかめないのは、先生がいったいどんな風に小菅に接してきたのかがよくわからないからかだろうか。
とりあえず、このお話の主人公は川俣なので、充分おもしろかったです。
読み終わった後、じんわり穏やかな気持ちになりました。
ベランダの上から降ってきた「好きです」「先生」と書かれた紙切れと、押し殺すような泣き声。
その声の主は、川俣のバイト先の先輩・小菅。
この秘密を知ってから、川俣は小菅から目が離せなくなってしまいます。
とにかく、川俣も小菅も不器用だけど優しい。
そしてお人よし。
小菅は妻子ある先生の幸せを願って奔走し、
川俣は小菅の切ない気持ちを知りつつも協力を惜しまない。
先生だけでなく、先生の娘さんや別居中の奥さんとも関わりながら、静かに2人の気持ちが近づいていく様子は、読んでいてとても心地いいものでした。
川俣は一見チャラそうに見えるけど、実は全く恋愛慣れしていないウブな子。
初めて本当の恋をして、自分の気持ちを自覚して余裕をなくしていく様がすごく可愛いです。
キスとハグ止まりで色っぽいシーンはほとんどありませんが、それが逆に2人の心の繋がりの強さを表してるようでとてもよかったです。
心がやさぐれた時に読みたくなる1冊がまた増えました。
って、失礼な感想ですが。
ドラマチックな展開とか、ないんです。
でも、じっくりと読み進めてゆき、いい話だなって思って「あー、でもくっついたから不自然にエロが入るんでしょ。エロを入れなきゃいけないもんね、BLだし」って思ってたら、エロなしで終わった! わかってらっしゃる。作者さんもだけど、出版者さんもよくやった! と、拍手しました。
エロは大好きだし、ないと物足りないって感じることもあるけど、ないほうがいいってこともあるよねーって、これを読んで思いました。
なので、出版者さんはその辺のさじ加減を考えて欲しいなって。このお話は、そういうところもすごくよかったです。