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天才デザイナー×凡才パタンナーの子育て奮闘記!
あらすじを読んだだけで、上司である攻めは受けにいけ好かない態度をとってるけど本当は大好きなんですね、わかりますって感じだったので読んでみたところ、ほんとに受け大好きダダ漏れな攻めでそこが良かったです。
周囲にも攻めの好意はバレバレで、犬猿の仲だと思っているのは激ニブな受けだけというやつ。
五歳児と同居することになった受けを見て、攻めがよっしゃ!任せとけ!とばかりにさっさと同棲に持ち込んで、手料理を振る舞ったりする様子が良かったです。
ただ…「普段あまり人に理解される努力をしていない」という受けに人間的な魅力を感じなかった……。
自分は相手にどう思われようと構わないって開き直ってるのかもしれないけど、それって相手が自分の言葉でどういう気持ちになるのかにも無頓着ってことですよね。
だから言葉足らずゆえに五歳児を悲しませてしまって後悔する姿に、ほら言わんこっちゃない!!と。
そして病気で治らないかもしれないからといって、自分の子供を押し付けて失踪した母親の言い分にモヤモヤが残ってしまいました。
読んでる最中はなんとなーく渋々理解したつもりでいたんだけど、読み終わった後にやっぱりあれはないわ……!と。
というのも、同じくらいの年齢の子供がいるので、もし自分だったら……と真面目に考えてしまったんですね。
自分だったら、おかーさん大好き!!と全力で愛してくれる子供に対して、「あんたが邪魔!」とは口が裂けても言いたくないし、「自分は捨てられたんだ」なんて思わせたくない。
「親に愛されなかった」という烙印を子供に押すなんて、どうやっても無理!!と。
あと、超重箱の隅突くようで申し訳ないんだけど、受けが
「全部……あんたの、好きにして」
と無意識に超煽るんですね。
で、それを聞いた攻めが
「……てめえ、その言葉……後悔すんなよ?」
とすべての表情を一瞬無くした後に、肉食獣スイッチが入って……というシーン。
この「てめえ」呼びに、やだ……コワ……と思ってしまいました。
受けにはワンコになってしまうハイスペ攻めだけど、スイッチ入ると獰猛になっちゃうんですよーっていう表現なんだなとわかるんだけど、それでも初エッチで「てめえ」は嫌なの‥‥。
あぁいやだなー。
萌える箇所もあったんだけど、なんか小姑みたいなレビューになってしまった……。
自己嫌悪。
中立にしようか迷ったんだけど、これが佐倉さんのデビュー作ということで甘めにして萌で。
無自覚超鈍感ツンツン受けとデレデレワンコ攻めに可愛い幼女と本物のワンコのお話ですね。
しかし国見も蒼衣に見せつけるためとはいえ女を日替わりで連れ込むとか…。好きな人に情事を知られるのいいの?
毎日口喧嘩とか子供か!
蒼衣も無自覚ですが国見のことを意識してましたよね。
子育て物です。子育てを通して同居、助け合い、ふれあいなどなど。
いっぱいエピソードはあったのですがどうも文章との相性がよくないみたいで、読みにくかったです。
極道パパシリーズの一作目しか読んだことがなかったのですが読みにくさは似たような印象を受けました。
受けが無自覚意地っ張りツンツンで、国見の告白に戸惑って急に好きだと実感したり。いや、そこに至るまでに色々あってのことなんですが。
国見は気前がいいというか蒼衣を丸ごと受け止めるつもりなのがいいですね。新しいマンションには若葉と菫の部屋まであって病院や幼稚園や職場にも近くて。さあ越しておいでってところは萌えます。
ところでどうして蒼衣は国見にだけでも若葉の父親ではないと明かさなかったんでしょうか。ここぞというところで明かす、それもお話の盛り上げ所なのでしょうか。
キュン死にしちゃう!面白いですね。
パタンナーの蒼衣(受け)は会社にいきなり訪ねてきた自称わが子の若菜を引き取ることになります。家事があまりできない蒼衣の代わりに上司でデザイナーの国見(攻め)が同居を申し出ます。子育ても初めてなら言葉も足りない蒼衣は国見が同居してくれてとても助かるのですが、とても順調な同居生活も同僚にいつまでもそのままじゃいられないと言われ、国見にそのことを言うと国見はいきなりキレて自分ほど蒼衣を好きな奴はいないと告白してきます。そこで初めて蒼衣は国見を意識し始めるのです。
蒼衣は童貞なので、若菜が自分の子ではないとすぐにわかるのですが、会社の同僚にそのことを言うのは憚られ、また若菜の名前を聞いてすぐに母親が誰なのかもわかったため引き取ることにします。が、そんなことを知らない国見の慌てようが楽しかったです。
若菜の母親とよりを戻されてはかなわないと同居することにしたのでしょうが、実際子供の扱いがほぼできない蒼衣にはとても助かったことでしょう。
私は、鈍感な蒼衣の無意識な行動に国見が右往左往するところがとても面白かったです。無自覚な受けが攻めを煽ってそれにわたわたする攻めを読むのが大好きなのでとても楽しめました。
蒼衣は終始ツンデレさんでした。ツンデレといっても、売り言葉に買い言葉で構ってちゃんの国見の所為でなってるだけでそんなに酷くなく、ちょっと素直になれないだけな可愛い子です。乙女思考は嫌いではないのですが、うじうじいじいじしているのは読んでいていらっとするので、好きだと気付いたら潔く認めて告げられる男前なところ(大分ひねた告白でしたが)や超鈍感なところはとても気に入りました。
国見は一途に蒼衣に恋している男だったのですが、いかんせん女癖が悪い。蒼衣にやきもちを焼かせたいからってオフィスのそばのプライベートルームに女性を呼ぶのはいただけない。もし、蒼衣が国見のことが好きだったら傷ついてるところです。一途で執着攻めは大好きだけど、相手を傷つけるかもしれない行為はダメです。案の定、国見が告白しても今までの女癖の悪さからいつ捨てられるかと素直に受け取ってもらえません。後悔すれば良いのです。ところが、信じてもらうまで頑張るとやけに前向きなのでちょっとは後悔しろよと思ってしまいました。
全体的には終始ツンデレで鈍感な蒼衣のおかげでとても楽しいお話しでした。
わがままをいうなら、両想いになってデレの多めにでてきた蒼衣とそれを見て喜ぶ国見の話とか本格的な同居が始まってからの話も読みたかった。
将来、昔の女癖の悪さでトラブルが起こらないといいですね。
ある日現れた美少女・若葉に「パパ」と呼ばれて困惑する主人公・蒼衣。童貞の彼は自分の子ではないと確信しつつも一時的に若葉の面倒を見ることをあっさり決めてしまいます。彼には彼なりの考えがあるのですが、この決意に慌てたのは犬猿の仲のはずの上司・国見。あれやこれやと理由を付けて蒼衣の子育てを手伝う国見と、彼の秋波にまったく気づかないサバサバした蒼衣のお話です。
蒼衣以外にはバレバレな片想いをしている国見がなんとも健気で面白かったです。また、デザイナーとパタンナーというお仕事は華やかで、おおやかずみさんのイラストの雰囲気もあってオシャレな作品になっていると思います。
最後の最後、思いが通じ合ってからのエッチがとても甘々で(特に蒼衣が人が変わったようにメロメロで)ちょっと意外でした。
主人公二人はともかく、若葉の母親の行動がどうも好きになれないので評価に迷いましたが…可愛い若葉と蘇芳に免じて「萌x2」とします。
ツンで童貞受けと、ヤリチン(女子限定?)ながら本命には童貞さながらの攻め。色々リアルでは考えられない設定がありますが、そこはBLファンタジーとして割り切って読めば(たぶん)大丈夫。
ただ、全体にはドタバタコメディなんですが、キャラがのみこみにくくて今ひとつのれなかった。
受けはキャラ設定そのままでわかりやすい。しかし、いきなり転がり込んできた親戚の子供(5歳)について、いくら誤解させる設定が必要だからとはいえ、周囲に説明しないというのはちょっと苦しい。
一方、攻めのキャラが定まらなくてつかみにくかった。作家さんと編集さんの書きたい攻めが違って迷ったのか?という感じ。それが読んでて感じられるようだとちょっとしんどい。
攻めはハンサムお金持ちの上に才能あふれる、完全なる王子様設定。女性関係も奔放。しかし、本命の受けには余裕ゼロで常にテンパっている、それはそれで可愛くはあります。また、ケンカっぷるのやりとりはコミカルで、決して嫌いじゃないです。ただ、ケンカしている最中もなんか乙女思考になったかと思うと、Hになるとどう猛な雄の表情になるとか、受けを落とそうとテンパっているようにみせて実は色々心配りをしていたとか、なんだかちぐはぐなのです。
王子様でとことん受けを包む、ときに色気したたるいい男、として書くのか、お茶目なわんことして書くのか、最後までちぐはぐな印象がぬぐえませんでした。
全体にはコミカルで楽しく、ストーリーもよかったと思うのでちょっと残念です。