MUNDANE HURT

mundane hurt

MUNDANE HURT
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神51
  • 萌×217
  • 萌8
  • 中立11
  • しゅみじゃない10

--

レビュー数
25
得点
358
評価数
97
平均
3.9 / 5
神率
52.6%
著者
木原音瀬 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
井戸ぎほう 
媒体
BL小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
価格
¥1,020(税抜)  ¥1,120(税込)
ISBN
9784799725283

あらすじ

高二の体育祭、長野の意外な格好良さを見た西崎は彼に興味を抱く。西崎は長野の気をひこうとするが、落とせない彼に苛立つうち…。

表題作MUNDANE HURT

長野雅之・弁護士・30歳
西崎達也・無職・30歳

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数25

後に残るが納得はできる。

とてもリアルに感じました。人の本質とはそのようなものだろうと思うんです。

確かに読後感はあまりよくはないです。
受けが攻めを傷つけ続けてきたことを考えれば当然といえるラストです。

人生でどんなに悲惨な事があろうと、自分が辛い事があったなら決して自分の周りの人にまで同じ思いをさせまいとするのが普通の人です。
自己中心な人間が周りの人を傷つけてきたならなんの代償も払わずに救われる必要はないと思います。
自分への好意に甘えるだけの人間に幸せなんてこなければいい。です。

クズに振り回されても許してすんなりハッピーエンド。
これが愛みたいな話はたくさんあると思います。
ですけど、ここまでされて最後にまだやすやすと西崎に手を差し伸べるようなら長野も頭がおかしな人です。
それは実は西崎は真実の愛とはいえないものを手にした事にしかならないともいえると思います。
なので、最後の拒絶は当然といえるし、それがリアルだと思います。
とは思っても最後のページで茫然としましたけどね。

あとがきを読んで、そして続きがあることも知ってはいます。
そう思えば二人のストーリーはつづく・・・です。
ですけど、この本の終わりはこれで納得でした。

おそるべし木原先生です。

0

一番つらい痛みは

病院経営者の叔父を持ち裕福で自堕落な生活を送っていた高校生・西崎は、体育祭で誰より速く駆け抜ける秀才・長野に目を奪われ、退屈しのぎに長野を落とそうとします。堅物で純情な秀才を落とすまでは楽しかったのに、付き合ってみれば退屈で、西崎が長野の父親の前科を仲間に暴露したことから、二人の関係は終わります。
大学に入ると、西崎の叔父は事故死し、母は暴行され、兄は犯人を殺し、生活は暗転します。孤独の中、女にたかり、薬に手を出す転落人生。ヤクザにつかまり、ある弁護士が持つデータを手に入れてくるよう命じられます。その弁護士こそが、西崎がかつて振った長野でした。偶然を装い接近し、長野の家に転がり込んだ西崎は、長野がまだ自分に想いを残していることを知り、ハニートラップを仕掛けます。期限が迫る中、長野のPCから手に入れたデータをヤクザに渡しますが、それは偽物と発覚。西崎は車で運ばれ始末されそうになりますが、交通事故のおかげで間一髪、助かります。交番に駆け込み、長野に連絡を取りますが、迎えには来てもらえず…。

長野と西崎の対照的な生き方が、とても印象的でした。
父親が罪を犯し、両親が離婚、苦学を強いられながらも、ひたむきに勉学に励み、長野は弁護士になる夢をかなえます。しかし、長野を上から見下ろしていた西崎は、社会の底辺に堕ち、卑屈に生きることしかできませんでした。昔「親が金を持っているのも才能」とうそぶいていた愚かな目でしか、自分を見ることができなかったのでしょうね。

そんな二人が再会後、なぜ体を重ねたのか。西崎には魂胆がありましたが、それでもやはり二人は惹かれ合っていたのだろうと思います。堅物で気が利かない長野にとって、自分を遠慮なくからかって笑う西崎と過ごす時間は、今も昔も変わらず楽しかったのでしょうし、西崎にとっても、長野の真面目さや不器用な優しさ、走るときの美しいフォームが、とても眩しかったのでしょう。

物語の最後、長野に去られ、やっと自分の本当の気持ちに気付く西崎が、痛々しくてたまりませんでした。
作中、蔑みや暴力など、この世の痛み(=Mundane Hurt)がこれでもかと描かれてきましたが、もしかしたら一番つらいのは、愛を失う痛みなのかもしれないと思いました。
長野の愛を取り戻すために、西崎は誰のせいにもしないで頑張る強さを身につけなければ。自分がクズで、つまらないプライドが邪魔して「好きだ」と言えなかったと、やっと気づけたのですから、そこから始めればいいと思います。長野はきっと西崎を見捨てないのでしょう。美しい表紙イラストの二人のしぐさが、行く末を暗示しているように思えました。

長野がなぜ西崎に「困っていることがあるなら、話してくれ」としか言えず、踏み込んで聞けなかったのか。気になって、「弁護士職務基本規程」を読んでみました。依頼者の意志の尊重、依頼者の利益と他の依頼者の利益が相反する事件に関する規程あたりが、関わっているような気がしました。素人考えなのですが。

あとがきによると、二人には救いがあるようですね。作品中、何度か描かれていたコーヒーが重要な役割を果たすようで、コーヒー好きな私としてはとても楽しみです。

3

グズなんだけど憎み切れない

人の弱さとか、愚かさとか、そういうのをシリアスに一気に読ませます。
暴力シーンが沢山あるので夜に読むもんじゃないです…。ドキドキして眠れません。

実は「吸血鬼と愉快な仲間たち」目当てで購入した同人誌に、この作品のその後がちょっとだけ載っていたので続きを知っていますけれど、それなしだとこのラストで読み終わっている状態はかなりキツいって思いました。あとがきの救済まで読んで!としか言いようがありません。

西崎は自業自得なんですけれど、確かにクズなんですけど、私にはどうにも憎めなかったです。運が悪い部分もありますよね。それって本当に西崎が悪かったの?と思えてしまって。

逆に、長野の方がいまひとつ納得できないというか…。「喋って楽になるなら」と言われても殺されそうな身には戯言にしか思えずないですよね同級生だったからこそ猶更そんなに頼りがいがあると感じなかったでしょうし。長野があれこれ手を尽くしたという風に読めなくて、西崎から「相談してくれたらヤクザから助けることができたんだ」という信頼をされなかったのは仕方ないんじゃないかなと思いました。
あとヤクザのことを知っているんなら偽データ渡したら西崎がどうなるか予想がつかなかったわけじゃないだろうに…と思うと怖いですよね。

どこぞのスパダリなら、受けが悩んでいる間に、さらっと背後関係を洗って手を打っていて、受けに危機が迫っても「大丈夫だよ」と颯爽とした登場となるんでしょうが、さすが木原先生。そういう救いは一切ありません。でもそこが好きなんですよね。

3

ゲームオーバー

レビューを見ずに読み始め、あ、これはやばいやつか、と思った時にはすでに遅し。。。悪い意味で胸が締め付けられたまま、一気読みをし、これはやっぱり嫌だけど神評価か。。。と思っていましたが、西崎の何でも人のせいな思考に読んだ後頭痛を覚えたので中立にしました。西崎の命を消さずに話が終わったのは作者の優しさでしょうか。

高校時代の、好きな人に自分を知ってもらいたいという長野の純粋さにこちらは良い意味で胸が締め付けられました。それなのにあのゲス野郎。

私的には、西崎には一生一人で反省してもらい、長野には新しく良い伴侶を見つけて幸せになってほしいです。

3

どこまでいっても

買ってから一年越しに読みました。腐女子歴10年の若輩ではありますが、沢山のBL作品にお世話になる中で沢山のクズキャラに出会いましたが、この作品の受け西崎は、その中でも頭一つ抜きん出る超ド級のクズでした。
物語は、前半が高校時代、後半がその10年後とふたつに分かれて描かれています。そして最初から最後までまぁああ一貫して西崎がクズ!自分の中ではこんな可愛くねぇ受けいる!?ってなりました笑
木原先生自身もあとがきで愛されないクズって書いてましたが、ほんとその通りです。人をからかって大事な部分を踏みにじるわヤク中になるわ自分で堕落した癖に人のせいにするわ、おまけに陳腐なプライドのせいで長野にも見捨てられてしまいます。
確かに西崎は家族が理不尽な目にあって辛い思いもしているし、巻き込まれて暴力を振るわれたりしています。でもそれでも同情の余地なしにクズ。因果応報感がハンパない。

話は変わって個人的にはラストシーンが一番印象に残りました。
長野がなぜ自分に話してくれなかったのか、また自分を騙すのか、と西崎に話すシーンです。多分西崎みたいなタイプは長野みたいに尽くして愛してくれて大切にしてくれる人が必要なんだと思うんですよね。でもそういう相手にも心を開けない、プライドが邪魔をして助けての一言も言えない。長野は最後の最後まで西崎が心を開いて全部長野自身に身を任せてくれるのを待ってたんでしょうね。せっかく差し伸べられた手を自分で振り払っておいて、西崎が待ってくれと長野に縋り付く最後のシーンは思わずため息をもらしてしまいました。
あの後西崎はどうなるんでしょうか。個人的には、最後は結ばれてハッピーエンド!っていう終わり方より想像の余地があって面白かったです。
願わくば西崎が改心してますように…。
西崎の話がながくなりましたが、それはおいといて攻めの長野を語ります。一言で言うとめちゃくちゃ可愛かった!!!もうね、すごい純情で尚且つエロエロっていう、まさに私の考えた最強の攻めって感じで長野が西崎に触れるシーンが入るとにやにやしてしまいました。ダサい純情が一番キュンキュンくるんですよ!個人的にはたまりませんでした笑

あと長野の友人の北尾くんですが、殴られたにも関わらず友人として長野を支えていて地味に感動しました。それと西崎以外で腹たったのは柚月です。あいつは何で順風満帆風やねん!ってそこは若干西崎に同情しなくもなくないかもしれない…しませんが。
今回も木原音瀬の作品は面白かったです。次回作が出るまで全裸待機します笑

4

木原小説上級者向け

こんだけクズで憐れな受でありながら、ちゃんと読ませる展開に持ってこれる木原先生はやっぱり神です。でもラストは受け入れられない人も多いと思うので、安易にオススメはできません・・・。

木原慣れしてる人には「いつも通り嫌な奴が出てくる痛い木原小説だよ」って伝えます。

木原小説読んだことのない人には、「木原先生なら、他の読んでからこれ読んでみよっか?まずは『美しいこと』とかどお?」ってさりげなく話題逸らしたくなる、そんな作品です。

8

レビューは全く読まずに本作を読みました!

西崎のクズさがすごい!!ここまで徹底的にクズをクズとして書けるのがすごい!!
そんな救いようがないクズの西崎でしたが、まさか本当に救われないクズのまま終わるとは…。

レビューは全く読まずに本作を読んだのでかなり衝撃的なラストでした。いや、最後の方ページが少なくなるにつれ「もしや…」という気はしていましたが……。

この何とも言えない消化不良な気持ちをどうしたらいいのか(^^;)

救いようがないクズの西崎を救うのはやっぱり長野であってほしい!続きが読みたいです。

3

く、クズい…!

ゲスでクズな受け:西崎(ただし美人)と硬派で実直な攻め:長野(ただしそれなりにエロい)の二人がどう足掻いても交われないお話、つまりはバッドエンドです。
西崎を愛する事はできても決して人道に反する事のない長野に対して、西崎は外れた道を突き進みながらも誰かの愛情を傲慢に受け取ろうとする。
今回、バッドエンドとは知らずに読み進めていたので、終わり方には衝撃を受けました。
そしてその衝撃を代弁するかの様なラストの描写。さすが木原先生。
確かに人生は甘くないけれど、気持ちの持ちよう一つでどうにでもなったんだぜ西崎よ。
バッドエンドは嫌いだけど木原先生の小説は読みたい、という方には、あとがきにほんの少し救いがあるので最後まで読み進められる事をおすすめします。

5

天才こわい

木原さんは天才すぎて、あとがきに突っ込みが止まらなかった。
とりあえず続きがないとどうしたらいいか分からなくなるから、早く続きが読みたい。

7

最後に求めたものは手に入ったのか。

皆様のレビューを先に見てしまい発売日に購入したにも関わらず尻込みしてしまい1ヶ月後の本日読み終えました。


さすが、と思うのは作品の吸引力!止めることが出来ず1日で読み終えてしまいました。途中で止める所がありませんでした……



クズだクズだとの噂通り、受けはクズでした。ただ、前半のクズは高校生独特のものかな、と思いますがそこが後半のクズ具合より遥かに私は嫌悪してしまいました。


高校という箱の中の限られた物しかない空間で勉強、友達、恋愛は三種の神器みたいなものだと思うのにそれをどれもグシャグシャにされてしまった攻めが酷く切なくて。まぁ、友達に関してはやや自分の早とちり等のせいでもあるんですが。頑張ってた勉強も手に着かなくなる程の恋愛に振り回されてしまった彼は学生にありがちですが、彼のバックボーンも相まってとても辛くなってしまいました。


そんな彼が努力して夢を叶え色々な武器を手にし趣味?なのか海外のサイトを見たり砕けた話し方が出来るようになっていたのに感動してしまいました。君の努力の賜物だよ、と。


努力をしなかった受けとのコントラストが読んでいて面白かったです。


人は努力なしでは変われない。それをまざまざと見せていただけました。


私は基本、攻めに酷いことをされなければ他者からどんな責め苦をされても大丈夫なので、後半のクズへの暴力レイプシーンは受け流せました。攻めがとても優しく愛してくれたからなおのことです。


酷いことしかなかった時に優しくされそれが嬉しかった、そんなの当たり前のことです。こいつしかいないと思うのも当然です。ただ、優しいのもあいしてくれたのも嬉しかった、すがりたい、で終わるのではなくそこから昇華させていってね、と受けの最後の言葉を読み、ささやかながら応援したくなりました。



あとがきに二人が暮らすとありましたが、それを物語で読んでいないので想像に終わりますので、やはり最終的にどうなったか気になります。対クズ受けになると、どうしても強く踏み込めない攻めはきっとなし崩しに面倒を見てしまう気もします。懐疑心を抱きながら。それをどのようにして受けは返しいくのか気になります。


このような終わり方に文句も何もありませんし、素晴らしいと思いますが……やはり続き……下さい!!

8

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