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恋愛としてはかなり薄い内容です。
異能力で事件解決、みたいな内容が主です。
恋愛の話があんまりありません。
笠井あゆみさんが好きなので読みましたが、BL小説とはあまり言えません。
文章も癖が強いです。
この作家を好きな人だけが読めるものだと思います。
わー…久しぶりにこの手の作品を読んでしまいました。私が勝手に「意識高い系BL」とカテゴライズしているタイプの作品です。
七地寧さんの作品を読んだのは初めてで、皆さんのレビューを拝見するとこの筆致が個性のようなので単純に私に合わなかったというだけの話ですが、なんとなくこう…「意識高い」感じがするんですよね…。「BL」の「L」の部分が硬質すぎて、ストイックすぎて、この作品は読者が萌えを感じることをヨシとしないのでは…と思いました。萌えとかそんなものではなくもっと崇高な何かを感じ取りなさい!と言われているような気になったというか。全然うまいこと言えないですが。
筆致のことだけクドクド書きましたが、ストーリーとしても、二人の内面にフォーカスしすぎて退魔系・除霊系の物語としてのワクワク感が置いてけぼりになっていて、あまり印象に残りませんでした。
これは独特の文体だと思いました。全体的に素っ気ないくらいに短く、感覚的な印象の文体でして、先に皆様が書かれた好みが分かれるということに役ボ連打致したいほどに納得です。
文体が独特ならストーリー展開も独特な印象でした。主人公二人は高校生の身でありながら、「組織」の上位にあり、除霊のようなことを仕事として請け負っているのですが、どうもよく分かりませんでした。二人の立ち場とかシビアな状況が全編通して触れられてはいるのですが、プツプツと短い文体から読み取るのが困難な感じで。
感覚的な文体に合わせてサラッと感覚的に読んだ方がいいでしょうか。
率直にいうと、文庫一冊を薄い膜を通して読んだような印象で、主人公二人も「組織」も除霊も漠然としてしまい、何が何だか話があまり見えなかったのです。
タイトルの374.2度の遥か手前、水の沸点100度までいかずに終わってしまった感じがしたのが残念。
ここまで書いて自分でもどうして「萌」なのかとも思いましたが、受けの五夏の家族構成がいい感じなのです。何と七人兄弟!お母さんの作るお弁当が美味しそうで唐揚げが食べたくなりました。
それに、続きがあるなら読んでみたいですね。主人公二人、攻の槇人と受けの五夏をもっとよく知りたいです。この一冊で二人は運命的な繋がりがあるのだろうとは思うのですが、やっぱり何だかよく分からなかったのです。
エッチシーンもありましたが、唐突に始まりフッと終わっているみたいで。
面白かったかどうかといえば、面白くはなかったですが、独特な文体の味わいが癖になる作品でありました。
設定は好きなんですが、、、、
いかんせん、文章が、読みづらいです。
3人称なのか?とある程度俯瞰して、読み進めたものの、
視点がコロコロと変わりすぎます。
視点が変わりますよ―の提示がないので、変わったことに気づかず、
『~と○◯は思っている。』ん?あれ、そっち?と
それが、頻繁に起きるので、すごく混乱します。
結果、何回も読みなおしてしまいました。
タイトルにも書きましたが、
ある意味、映画のトレーラーと思って読むと良いかもしれません。
この作品は、ほんのさわりで、これから、本編やサイドストーリーが、それぞれのストーリーででてくる(べき作品。)んだろうなと。
設定が良いので、次に期待したいです。
かなり地味な、ラノベっぽい退魔ファンタジーBL風味?
個人的には、こんな感じの、坦々と非日常的な日常生活を述べていくお話は好き。
高校生・五夏と槙人の日常、それも子どもの頃から突出した力を持ってしまったが故の、成長していく際の悩みや想い、家族や組織との関係なんて言う描写が繰り広げられるのは、高校生が汚れを祓うお仕事物のラノベっぽいファンタジーとしては充分おもしろかったのだが、「BLの商業作品」として読むには、ちょっと物足りなかったかも。
もう、最初から、この二人の結びつき方は喰う喰われるで完結した完全なる番状態なので、ラブ的な意味での迷いは一切なし、あれやこれやですったもんだ的なものの入り込む余地がない。
さらに、この二人の結びつき方が、体を繋げることが全くの自然の流れすぎで、それならそれで、ぐっちょんぐっちょんでドロドロした性描写が大々的に展開されていたりするのかというと、これがそうでもないので、ますますBL感が薄まるというか、
この本はあくまでも導入編で、これから先シリーズ化されて、いろいろスピンオフがとかされるとしたら期待大!に私も1票。