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レビューする前ちょっとだけ愚痴。(ここはスルーしていただけると幸いです!)
いつか名倉和希先生の作品をレビューするのならどんな作品を最初に選ぼうかな~ やはり先生のお名前と作風を確実に認識できた『神さま、お願い』じゃないのかな~
今はこんな思いあっさり消えちゃいました(笑)「名倉和希」という認知度高めな作家さんをちるちるという巨大サイトでサーチすると、一番上に(しかも二番目まで!)自社のレーベルと出版社名が出るのがどれだけ宣伝になるのかについて新書館はまったく興味がないみたいですね。
はい、小説Dear+ Vol.72のことです。あんまりにも無神経すぎて、残酷すぎて… 結構長い間根に持ってそう。貴社の作家さん扱いはよ~く分かりました。作品リスト+作家コメントという周年特集の鉄板ができない作家さんだけどお祝いしちゃうんだ!うわっなにその覇気!ホントスゴイデスネって感じ(笑) じゃあ私も残念ながら私にとって記念すべきな作品より先生の作品で一番超大好きな『アーサー・ラザフォード氏の遅すぎる初恋』をレビューすることにしました。
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このレビューには先生の作品『純情秘書の恋する気持ち』のネタがほんのちょっぴり出てるのでネタバレ嫌いな方々はご注意してください。
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この作品は導入部読んで少し焦りました。
なぜなら、今か今かと読み続けても攻めさん出て来ない!(笑)
どうしよう。早く攻めさんと一体化して読みたいのに。あっ、でも坪内さんいい感じ。会ったらすぐに運命の恋を感じちゃうのかな?一目惚れ的な?とか、遠くで見守る気分で読み進めるところ、攻めさんよりも先に柴田野郎が出てくるんですね。名前書いてるだけなのにムカついてきた(笑)
この作品そして『純情秘書の恋する気持ち』も相当嫌な、目障りとかそんな可愛い単語で表現できないほど、人間であることを辞めましたっという奴らが登場します。こいつらのせいで受けさんたちは仕事をやめる羽目になってるしストーキングまでされて。
まあ、『純情秘書の恋する気持ち』の先輩野郎はこの作品の柴田よりマシなほうなんですかね。人でなし先輩野郎も一応最後には人間のようには見えてきたんで。
時々「健気受け」タグがつく小説で受けさんが感情過剰と感じられる作品ありますよね。自分の哀れな過去とか語り続けるの読んでると「ハイハイワカリマシタもういい加減聞き飽きた」という気分になっちゃうみたいな。
名倉先生の作品の健気受けさんはなんというか、ちょうどいい程度といいますか、むしろ「もっと怒って!もっと泣いてもいいのに!」と慰めてあげたい気持ちになるんです。こんな受けさんだからこそ私は素早く熱い恋の熱病におかされる。いつの間にか攻めさんになりきってこの子を幸せにしてあげたい。生涯を捧げたいって(笑)
作品の冒頭から坪内さんは退職届を差し出して、 すでに行われてしまった柴田の悪行を坪内さんの回想を通じて読むことしか出来なくて、そして「(レイプが)未遂でよかったじゃないですか」ってほざいてる警察官まで。
ここまで読んで思ったのが、この柴田のヤツこれで終わりのはずがない。絶対また出てる。私のBL脳細胞がそう言ってる。その時アーサーさん、アメリカ人の専売特許な「訴える!弁護士雇って絶対に訴えてやる!」ほどで済ませるとマジがっかりだからね? そうすると私は、『アーサーシリーズ』読み続けること出来ないからね?一発だけでもいいから必ず殴って?
すみません。アーサーさんと出会いがまだだったので。ごめんなさい。アーサーさんは真に名倉先生のご立派な攻めさんでした。めちゃくちゃカッコイイ!よく出来ました!
アーサーさんが柴田の悪行を目の前にしたとき、素晴らしく文句無しの対応してくれて私は起立拍手の状態になったんです。角野さんが止めなかったら柴田はその場で確実に…(笑)
実のこというと、アーサーさんそんなに遅い登場ではなかったんですね。ただ、ストーキング描写、こいつマジで正気じゃないな、頭どうかしてんなって思えるほど、住居侵入した柴田の態度と言動があまりにもリアルすぎてぞくぞくして、この状況早く何とかしてほしい。だからアーサーさんの登場が遅いと感じたようです。(そして柴田の住居侵入は後半でもう一回出てますが、後半のほうがすごくキツい。心臓壊れると思った)
話の最初と最後は「柴田、絶賛悪行中!」みたいな感じですが柴田が出てこない、内容のほとんどはラブコメです。とくにアーサーさんの変化ときたらw 「全然好みじゃない → 好みじゃないはずだが → いやいやいや好みじゃない!断じて違う! → 可愛い…これだけは認めよう… → トキ、愛してる!愛してるんだ!私のものになってくれ!」みたいな。初対面の人がちょっと体調悪いって自分の部屋に姫抱っこして連れてく時点からもう一目惚れでしょうが。
名倉先生の攻めさんは基本、年齢関係なく一貫してます。情熱的で猪突的でありったけの熱い想いを注ぐ、恋を自覚するとさらに色々すごくなります。そして「受けさんのこと心から愛してる」っという感情がほかの感情より最も優位を占めている気がします。受けさんなしじゃ生きていけないっと全身で叫ぶような感じで。アーサーさんはもし坪内さんがいなくなったら「生きることに何の意味がある?」とか言っちゃいそうなお方なんです。遊び人の初恋ってすごい!
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名倉先生、20周年真におめでとうございます。
そして『アーサー・ラザフォード氏の甘やかな新婚生活』の増刷もすごく嬉しかったんです。増刷のお知らせを見たとき『ダリア文庫』というレーベルの好感度が一気に上がりました。
さらに!2019年5月13日に発売予定の待望の4作目まで!アーサーさん、記憶喪失ですって?(笑)大好物です!たまんないです!これからもずっとずっと『アーサーシリーズ』と連呼し続けたいです!
先日のちるちるさんで実施されていたの溺愛のアンケート。
私の中の溺愛といえば、これだなぁ、と真っ先に思い浮かんだシリーズです。
ただ今再読中です。
受け様は、ゲイであり英語教師をしていた時広。
同僚からストーカーされたあげく拉致監禁の被害を受け、その傷が癒えないまま、攻め様であるアーサーの日本語教師として出会う。
攻め様のアーサーもゲイであり、ティーンエイジャーの頃から夜の方は切らしたことがない百戦錬磨のプレーボーイ。
イケメンでお金も、能力もあり、モテモテだったよう。
ホテルのロビーで初めて会った時、アーサーってばトキのことをまるっきり論外だとガッカリ。
なのに、身なりをちょっと整えてみたら、案外キュート。
ものなれない初々しさは庇護欲をそそり、素直でかわいく、それでいて芯は強い。
一緒に過ごす内に、気付けばアーサーは、トキの事ばかり気にかけるようになる。
期間限定で日本に来ている自分は、いずれアメリカに帰らなければならないから、トキを泣かせたくはない、と手を出してくてもぐっと我慢のアーサー。
初めはその気じゃなかった攻め様が、受け様にメロメロになっていっちゃう姿、ソーキュート。
私が好きな展開が繰り広げられていて、とっても楽しくにやにやしっぱなしでした。
トキが、再びストーカーされていた元同僚に襲われた時、アーサーが激怒してストーカーを撃退。
助けられはしたけど、トキをこんな怖い目にあわせてしまった自分を許せないアーサーの意気消沈ぶりも、そんな攻め様の姿が大好物なので、萌えがあふれました(*´∇`*)
これから続くアーサーのトキへの耽溺ぶりが、何度読み返しても大好きです(≧▽≦)
プレイボーイが初恋でおかしくなっていく様を楽しむ本ですね。
好みじゃなくても落っこちた恋に我を忘れてしまったアーサーが可愛く思えてきます。
トキがストーカーにえらいこっちゃな目に合わせられながらも、前向きなところが魅力的です。
事件のあとすぐに教師を辞めずになんとか続けようとしていたのに辞めざるを得ない状況になった時は、悔しくなっちゃいました。
日本語教師を引き受ける勇気もえらいなぁ。と近所のおばちゃん目線か?って感じで読みました。
挿絵がイメージとマッチしてた!
今更ながらに読みました!評判がいいだけあってすごく面白くて満足です。
分厚いし読み応えも抜群。ただ最初と最後に主人公にストーカー監禁暴力したクソ野郎が出てきてしんどい描写があるのでそれだけ注意。無理な人はそこだけ数ページ飛ばして読んでも話はわかるし何も問題ないです。オール甘々だとおもってるとちょっとキツイかも。
中盤はずっとアーサーがかっこよくて大好き。真面目で紳士だししっかりしてるから印象も良き。たまに変態だけど外国人だから許せる。190のイケメン社長外国人なら大抵のことは許されるよね!笑
なんだこの子猫ちゃんは〜とか言うのもアーサーが言うなら許される。
ハッピーエンドで大満足でした!
いや〜〜〜、これを「溺愛」と言わずして、なんと言う!?
あらすじは他の方がたっぷり書いてくださっているので、感想のみを。
もうね、攻めのアーサーの「包容力」そして「溺愛っぷり」といったら!!
これが想像を上回っていて悶えました。
初対面では「なんだーがっかりー子供みたいな体型でタイプじゃないわー」とツーンとしていた攻め様が、受けの健気さにやられて落とされ…
というよりも勝手にどんどん落ちていく(笑)様子にニヤけました( ̄∀ ̄)
執着して受けを監禁したり、酷いことしちゃう攻めのお話も好きなんですが、このアーサー氏は真逆も真逆。
時弘のことを好きだと自覚してからは、徹底的に守って守って溺愛して…
読みながら足元から蕩けそうになりました。冬なのに真夏のアイスクリームみたいになりましたよ…笑
両手両足の全指を足した数より多くの相手と浮名を流してきた攻めが本物の恋に落ち、”初恋”に戸惑い胸かきむしる様子を堪能しました✨
ストーカーによる監禁・暴行により心に大きな傷を負ったトキ(=時弘)に寄り添い、懸命に心を解きほぐそうと努力するアーサーが素晴らしく格好よかった!!
受けのトキも一生懸命で健気で魅力たっぷりなんですが、それを凌駕するアーサー様のスパダリっぷりにどっぷり溺れた一作でした〜◎