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表題作テッペンカケタカ 甘い鞭

龍園寅次郎,同じ施設出身の幼なじみ
柚木さくら,高校生,17歳

同時収録作品テッペンカケタカ 甘い鞭

緋高,ヤクザ組長
八代,ホストクラブオーナー

同時収録作品悪徳専用

あらすじ

同じ病院の、同じベッドで生まれた、とらとさくら。
暴力と噓と欲望だらけの町で、ふたりはお互いの絶対的な信頼だけを支えに生きていた。
けれど、さくらが十五の夜、とらは突然姿を消した。
それから二年。
高校生になったさくらの前に、成長したとらが現れた。
あの頃のように暴力に傷つけられることもなければ、
噓にふりまわされることもない、さくらへの欲望を抱いた男になって──!
テッペンカケタカ待望の続刊登場!!

作品情報

作品名
テッペンカケタカ 甘い鞭
著者
石原理 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
テッペンカケタカ
発売日
ISBN
9784813030966
4.5

(20)

(13)

萌々

(5)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
89
評価数
20
平均
4.5 / 5
神率
65%

レビュー投稿数3

天辺に駆け上がっていく 男たち

引き込まれる男気に溢れた世界、やっと続編が出た!
前巻より8年、続きは読めないものと思っていた作品だったので
もうカッコイイ表紙を見ただけで、評価は「神」!


17歳になったさくらの前に、施設から逃亡し
行方の知れなかった寅次郎が姿を表すところから、この巻は始まる。
さくらよりずっと小さくまだ子供だった寅は、
2年の間に体も肝もすっかり漢に育っていた。

さくらをストレートに求める寅、
大人顔負けの度胸と行動力と少年の無邪気さが同居する魅力。
それを受け止めるクールに見えて寅に負けない程熱いさくら。
寅に天辺を獲らせてやりたいねん、と
静かに語る美貌のさくらのかっこよさときたら!


話は、1巻の最初で亡くなった座仏組長が四菱会の会長となり
緋高が総代貸となる襲名をめぐる血なまぐさい騒ぎを中心に進む。
この気になる緋高と八代の大人組の関係も、また唯一無二。


誰しもがギリギリで生きている、
そんな世界が骨太に爽快に描かれていく。

石原さんの絵は、雑に思えるところも多々あるのだが
ここぞっていうシーンの決め台詞と、それにあった絵がなんとも魅力的。

この巻の終わりで、二人は身も心もの契りを交わすのだが
具体的な描写は何もないのに、熱く胸がこみ上げる。
噛み付くような甘くないキスシーン、戦いのような抱擁、
男気溢れる男たちの恋なんて言葉じゃくくれない命がけの絆に痺れ、
私がトリコになったBLの魅力って、こういう感じだったよなーと
改めて胸躍らせながら実感する作品です。

ああ、来月この続きがまた読めるなんて、夢のような幸せ!
こういう世界がお好きな方でもしまだお読みじゃない方は
ぜひ、1巻からお読みください!

12

大人組の行く末が気になる

じつに8年ぶりの続編。
来月には次巻が発売されるとのことで、気長に待ってみるもんだなぁと嬉しさを噛みしめております。

シリーズ第2巻となる本書では、
17歳のさくら(受け)と2歳下の幼馴染・寅(攻め)が極道の世界で「天辺」を目指すようになる経緯が描かれます。

2年ぶりに会う寅は、暴力団の最年少構成員になっていて、弟でなく一人の男としてさくらを求めてくる。
でも昔のような無邪気さも健在で、さくらは年の功で寅をいなしつつも彼に惹かれています。

他校生との喧嘩、
交通事故で生き残った患者と死亡した同乗者の悲恋、
組長の緋高が何者かに刺される事件……
ときに切なく、ときにコミカルに描かれる様々なエピソードから二人の強い絆、侠気、極道としての才覚が窺われます。

持ち前の思いきりの良さで金儲けから殴り込みまでこなし、ときに敵対勢力幹部まで味方につける寅。
そんな寅にテッペンをとらせるため非合法の手術に関わり、寅と血の契りまで交わすさくら。
中高生が極道の世界でここまでやれるか?という疑問は湧くものの、大人顔負けに肝の座った二人の活躍は爽快で、少年漫画でも読んでいるかのような高揚感を覚えます。

絡みのシーンにも甘さやムードなんてものは皆無で、舌に噛みついたり頭をぶつけたりと、とにかくアグレッシブ。
微笑ましい半面、そこに男同士ならではの色気や野性味を感じ惚れ惚れします。

緋高と八代の大人組も相変わらず素敵。
緋高は和服でもスーツでも色男ぶりが半端ないし、八代も男前な美人さんです。
子供の頃から一緒にいる二人の絆、常に命の危険と隣り合わせな彼らの日常に胸が締めつけられます。
現在編でもこの二人に会えると良いのですが……

続編が出たという事実だけで神評価をつけたい気分ですが、過去編の本書はまだまだ序章かなという印象。
神評価は次巻以降の展開のために取っておきたいと思います。

6

シリーズ3冊の第2作

色々な準備が整った1巻から、物語が動いていく2巻です。

高校生時代、施設を抜け出した寅と、さくらは再会して、生きる方向性を定めていく2巻。寅は極道になり、さくらは気質ながらも医学の道へすすみ、寅を支えることを決める。

一方、緋高と八代の関係もしっかり描かれます。1巻では寅を気に入った緋高という脇の存在でしたが、2巻では緋高自身の恋にも焦点が当たります。八代を気に入った座仏組長から命がけで八代を遠ざけようとしますが、これで実際収まるものか。。。

緋高の出世に絡んで活躍し、一目置かれるようになる寅だが、この後どうなるのか。

BLというより、かっこいい少年漫画を読んでいるようです。台詞がまたクサいけど絵にあっていて独特ですね。

ボンハニが大好きなのですが、この「テッペン~」が、後にボンハニのような洗練された男の関係に発展するのかなあと思います。

0

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