イラスト付き
ウェルネスシリーズ久々の新カプは、虎に翼ならぬ虎×翼。
舞台はシンガポール&マレーシアで、虎の刺青を入れた年上外国人×下の名前が翼の日本人という組み合わせ。
獅子シリーズのレオンと梶谷も登場します。
中途採用でウェルネスに入社した元商社マン・浅海(受け)は、シンガポールで何者かに荷物をドラッグ入りのものにすり替えられ、裏組織のリーダー・ハリー(攻め)による尋問を受けることに。
ハリーに強姦された後日、彼が有名グループ企業の一族でもあることが判明し、一緒に仕事することに…という展開。
ウェルネスの海外事業の話と、ミニ観光話がメイン…と見せかけて、実は浅海が裏で色々画策していたと分かる後半の展開にはなかなか意外性あり。
幼い頃両親を組織に殺された浅海の復讐と、同じく幼い頃出会った初恋の人との再会が一応ストーリーの目玉となります。
傲慢なハリーに翻弄されるばかりに見えた浅海が、ハリーを誘惑し薬で眠らせ、独り組織に乗り込む展開にはワクワク……したものの、その後の顛末は、結局追いかけてきたハリーに助けられるというものでやや消化不良。
カメラアイ(瞬間記憶能力)という特殊能力以外にも、もう少し浅海が機転を利かせ自力で何とかする場面が欲しいところでした。
また気になったのは、浅海と結構な年の差があるはずのハリーの言動と外見描写。
言動は年下攻めでも違和感のないほど荒っぽく、外見については美しさを賞賛するばかりで、年齢を感じさせる記述はありません。
ミスリードを誘うためにあえてなのかもしれませんが、外見描写が詳細にある割に年齢に関する記述がないためかえって不自然に感じてしまいました。
しかし、心が通じ合った後の二人は大人カップルらしくてなかなか良い感じ。
ゲイで快楽に従順な浅海が色っぽく、意外と余裕のないハリーも可愛く(やはり年下攻めに見えてしまいますが)、素敵なベッドシーンでした。
展開や設定にはやや気になる点が多かったものの、キャラクターはいい感じで、今後の続編やSSには期待できそうな二人でした。
シリーズものですが、メインカップルは共に初登場。
予備知識のないキャラ同士のお話だったので、新鮮に楽しめましたヾ(*´∀`*)ノ
(脇でレオン×梶谷が登場し、ヨシュアの登場は名前のみ。レオン×梶谷を知るには「獅子」とついてる作品が該当しますが、メインカップル自体は今作が初登場なのでこの本だけでも楽しめるかと思います。ちなみに、「虎に翼」の後日談は「獅子と冷獣」になりますので、合わせてどうぞ)
このシリーズ全てを数えると16冊目。予定調和というか毎回のお決まりパターンが出来上がっているので、新カプもそれに当てはまるのかなぁ?と思ってたら様子が違ったのでワクワクしました。
受けの翼。
ウェルネスに入社予定であってまだ社員ではなく。
(今回はウェルネス社員が1人も登場しませんでした。
お仕事の話は顧問弁護士の梶谷が担当)
そんで性的嗜好が最初から男!
このシリーズの受けは揃いも揃って散々抱かれまくった後に「男の矜恃が…」「自ら受け入れるには…」と言い出し(またか…)となってたので、ソレを言わず積極的に受けてくれるのが嬉しい♪
自らの目的の為に体を使ってきたというには見た目との違和感あったかな。
スーツ着てるのに幼い感じが残念。
キャラデザが大学生ぐらいに見えるよ…。
でもどこから見ても普通の子が、人知れず腹の中に熱量を溜め込んで行動する強かさが良かったです。
攻めのハリー。
金髪碧眼きたよー+゚。*(*´∀`*)*。゚+
ハリーは全部カラーで見たい(爆)
この本では碧眼が見にくいけど、ラブコレ12thの表紙のハリーはめっちゃカッコイイ。
ハリーの言動には冒頭からちょい違和感。
仮にも拷問してでも吐かせようするのが目的のハズなのに、
セックスで拷問っていうのは無理がある甘さを含んでて(ФωФ)アレ?
表の顔で梶谷と繋がりがあり
裏の顔でレオンと繋がりがあり。
謎ばかりで何が何やら…と思ってた後の種明かし(?)にヤられた。
悲しい過去を背負って弱音を見せる姿にキュンキュンする。
攻めが弱るの見るのが好きなので、挿絵も含めて萌えた!
"抱きしめる腕が微かに震える"で萌え転がるわー。
そんな要素一切なかったから、急に甘くなってファァァ(∩´///`∩)ってなったw
とはいえ、ハリーが翼を好きになった過程が全く分からなかったのが残念です。急にガラリと変わるから着いていけず。この引っかかりさえなければ最後のラブシーンはもっと萌えられたのになぁ…( ˘・з・)
翼の方は記憶に残るほのかな初恋の相手がハリーで、偶然の巡り会いに運命を感じてハリーに落ちるーーーという描写が詳しくあっただけに、ハリーの方も何らかの伏線が欲しかった…。
ハリー×翼はまだ続編がくるようなので そのうち明らかになるのかな?楽しみに期待!
あと下世話なネタで、ハリーのネコ科トゲtnk疑惑と絶倫宣言があったので、ラヴァーズ文庫らしい濃厚さにも期待!(今回は他カプに比べてあっさりめだったので…)
大好きなシリーズに新カプ登場と言うことで期待していました。
タイトルの『虎に翼』って何だ?と思っていたら故事成語だったのですね。「もともと強い者や勢いのある者に更に威力が加わること」の譬えで、虎のような強い者に空を飛べる翼が加わるということから「多く、好ましくないものに使われる」そうですが、この作品、私的にはタイトル通りと思えない内容でした・・・。
攻めのハリーは、完璧に整った魅力的な容姿をもちながら、育った環境のせいなのか、その言動は粗野で野卑。ビジネスモードだとエグゼクティブっぽいのですが、素の彼は、見た目の美しさとはアンバランスな言動をとる。一方、受けの浅海翼は、梶谷の知人でウェルネス入社を請われている。けれど両親の敵をとることを目的に生きている。
そんな彼らのお話ですが、半年ぶりに思い出してみると・・・・エッチシーンしか印象に残っていないです。あと、消化不良だと思ったことは覚えています。
何が消化不良だったかと言えばですね、恋愛面での感情の描写です。お互いの感情の推移がイマイチ分からない、明確に記述されていなかったために、身体の相性の良さから始まった関係が、いつしか恋愛へと発展していたようにも思える展開になっていたのです。気づいたらハリーが浅海に惚れていて、浅海の方もハリーに惹かれていた。いつの間に?と思ってしまいました。
ハリーはレオンと知り合いという設定だから、美味しい位置づけにあるキャラだと思いますし、もちろん彼自身も、ミステリアスな雰囲気をもつ美形なので、今後の活躍が期待されます。浅海は・・・今作で今ひとつ魅力が感じられなかったので、今後はキャラが立ってくると良いなと思います。
ウェルネスシリーズ、新編のスタートです。
カップリングは、全く新しい登場人物、ハリー(黄顕揚・ホアンシェンヤン)x浅海翼。
ただ、獅子編のレオンと梶谷が絡んでいるので、この1作だけなら獅子編のスピンオフ的な要素もありますね。
舞台はシンガポール〜マレーシア。
浅海翼は、元ウェルネス社員で現在NYの弁護士・梶谷の従兄弟と中学時代の同級生という縁で、商社を退職してウェルネスに転職したばかり。
なのに、就業前の観光で訪れたシンガポールでスーツケースの取り違えが起き、麻薬密売の嫌疑がかけられる。何とか釈放されたが今度は何かの組織に拉致されて…
そこで出会ったのが腕に虎の刺青を入れた金髪碧眼の男、ハリー。彼に薬物を飲まされて性的拷問を受けるが…
という冒頭。
その金髪の男はロシア系でも北欧系でもなく、ウェルネスのシンガポールでのビジネスパートナー、漢民族客家系財閥の黄グループのプロジェクト責任者、黄顕揚だった!
一方、翼は高校生の頃両親が目の前で薬物乱用者の危険運転で事故死し、「天使の翼」と呼ばれるその薬物を流通させている組織への復讐を計っていて…。
実業家としての顕揚と、組織幹部のハリー。何が何だか分からないながらも初めのハリーとの行為が忘れられない翼です。
この辺でもう一冊のほぼ終盤。ハリーが何故裏の顔を持っているのかなども語られ、とりあえず本作は2人の出会い、それぞれのバックグラウンド紹介、2人が恋人となってウェルネスと黄グループの結びつきとも関わる事、ハリーとレオン、翼と梶谷がそれぞれ知り合いで獅子編ともリンクする事などの説明作品なのかな、という感じです。
翼は元々ゲイで、ハリーに恋をする事には抵抗ないみたい。ハリーはちょっとレオンにキャラがかぶってるかも…。