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表題作龍の覇道 下

ウエルネスマートアジア事業部 ティエン・ライ
ウエルネス香港総責任者 高柳智明 

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ウェルネスマートが、香港にオープンして一カ月。大盛況をみせ、順調に進んでいるプロジェクトの水面下では、香港マフィアによる、妖しく危険な罠が張り巡らされ、闇社会のトップである「龍」こと、ティエン・ライが撃ち落とされようとしていた。
その「餌」に使われたのは、ウェルネス香港支社の総責任者であり、ティエンの恋人でもある高柳智明。
「今度は僕が君を、必ず守るよ」
罠と知りながら、ティエンとの永遠の幸せを手に入れるため、高柳は暗く凶暴な闇に、ひとりでたち向かおうとしていた・・・。

作品情報

作品名
龍の覇道 下
著者
ふゆの仁子 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
シリーズ
駆け引きはベッドの上で
発売日
ISBN
9784812443149
4.1

(14)

(5)

萌々

(6)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
58
評価数
14
平均
4.1 / 5
神率
35.7%

レビュー投稿数4

舞台はあくまでウェルネスマート!

下巻、想像してたより面白かった\(^o^)/

上巻ではノホホンまったりとティエン×高柳のイチャイチャを堪能してたのですが、下巻ではドキドキしたり笑ったりと楽しめました♪
拍子抜けしたのは、このシリーズを読んでて始めて「あれ?エロこれだけ?」ってなった…w いつもはイチャつきが始まると何ページにも渡ってネットリ熱ーいエッチが続くのですが、下巻は1〜2Pで終わってて。んでも毎回毎回エッチが始まると長かったので、たまにはこれくらいが丁度良かったです。

ウェルネスマートというスーパーの経営陣が舞台であるものの、基本ストーリーはマフィアのお話で進むシリーズなのですが、下巻ではウェルネスマートの歴史・「フレッド」という謎の人物制度が明らかに…。常々感じるヨシュアの曲者っぷりといい、絶対ウェルネスマートってタダのスーパーじゃないでしょ⁉︎∑(゚Д゚)とツッコまずにはいられない…。
ヨシュアは登場するたびに神経を逆撫でするセリフをワザワザ吐いてくのでイライラするのですが、今回は高柳が気持ちを代弁してくれたかのようにハッキリ言ってくれたのはスッキリしたーヾ(*´∀`*)ノありがとう、高柳!

さて。本筋の先生ですが…不器用すぎるよ…(´;ω;)
そんな忠実で一途な不器用さを知った上で、先生の未来と幸せのために、荒技ではあるものの突き放したティエンもツラかっただろうな…。
恋愛感情とはまた違う、ティエンと先生の絆に萌えつつも、一旦は袂を分かつ結果にやり切れない気持ちにもなる…。下巻を読んでから「鳳凰の天翔」を読むと、最初に読んだ時と印象が変わりそうなので、うーーーーん、やっぱり「龍の覇道→鳳凰の天翔」の順で読みたかったな。残念。

笑ったのは何と言っても高柳のフカヒレ愛w何回フカヒレ言うのってぐらいフカヒレフカヒレフカヒレ。ヨダレ出ちゃうよ。。。
あと忘れちゃならないゲイリー!高柳と口喧嘩して「ブラコン!」って言われてるのにはめっちゃ笑ったw香港マフィアのトップが一般サラリーマンにブラコンって言われちゃってるよwんでもティエンと仲良くやってるようで安心しました(﹡´◡`﹡ )

3

ティエンと劉先生の主従関係を理解するのが鍵です

う~ん…

ティエンと劉先生の間柄を掴もうと自分なりに考えてみた事だから、てんで見当違いかも知れないけれど。
今まで強固な主従関係で問題なかったのが、予期せぬ高柳の出現でティエンとの恋愛に発展した為に、主を取られたという思いが度を越して暴走したのかなぁと…

しかし、「ティエンの傍に居られれば良かった」って気持ちを高柳にはっきりと告げているとはいえ、ここまで読んでおきながら、先生がティエンに恋愛感情を持っていた?っていうのがどうもピンとこなくて…。
(もしかしたら、龍先生メインの『鳳凰』が未読ってのもあるのだけど。)

上下巻を経て、派手なドンパチを繰り広げてようやくティエンが香港の裏舞台から身を引くことが出来て決着がついた…と。

私の場合、『龍』の四冊は読んだままをすんなりと受け止められずに話を消化するのに時間が掛かったが、自分で考えてみて納得できる方向へ話は進んだなと感じた。
元々、設定がしっかりしているので読み応えはあったってのも大きい。

ところで、ウエルネス・裏バージョンを理解するのに、ヨシュアも何か鍵になっているのかなと思ったのだが、彼はそういった部分をなかなか見せる事がないのでかなり手強い。
その辺がすっきりしたらこのシリーズを更に楽しめる気がするのだが…。

てな訳でヨシュアさん、高柳に嫌いと言われてダメージを受けている場合じゃないっすよ!!
もうちょっと解りやすく暗躍してくれませんかね…。

2

ツンデレとブリっ子

上巻に続いての完結巻です。

高柳は一心に香港裏社会の龍、ティエンを愛している。自分には何もないけれどティエンを愛する心だけは誰にも負けない、自分もティエンを護るんだ、と1人で敵の懐に飛び込んでしまう…
敵は、ティエンの祖父青龍から孫として生まれたばかりのティエンに「龍」の力が移ることに納得できなかった黎一族の古くからの幹部、周。今ティエンからゲイリーの息子に移ろうとしている「龍」の力を奪おうとしている。
「龍」に仕える、という自らの役割を突き詰めるあまりに、「龍」から降りたティエンから離れなければならない、でも離れたくないともがく先生を取り込んで、ティエンの弱点高柳にぶつけてくる。
先生が高柳に施すエロティックな攻撃?は、しかし『ティエンが僕を抱くから、あなたも僕を抱きたいんですか』とその執着心は見破られていて…
高柳の「愛されている」という揺るぎない自信、そしてそれを裏打ちするティエンの情熱が、全編に描かれています。
今回は敵に回ってしまった先生を、それでも自分の存在から救いたい、自由になってほしい、と願うティエンの彼なりの愛情。ティエンはただの俺様ではなく、大きな愛を一族、ゲイリーや赤ちゃん、そして先生にも注ぎ、最も尊い愛を高柳に捧げている愛情深い男だったのですね…

レビュータイトルの「ツンデレ」はティエンのこと。攻めだけどツンデレ。高柳が「ブリっ子」。
高柳って「女から嫌われる女」みたいだよなぁ。フカヒレに感動するシーンとか。一口ごとに美味しい、幸せ、と繰り返すって…。いや、素晴らしいですよ。(でもウザいな。)

4

高柳は龍たらしw

上巻のラストで高柳に憎しみをこめた恨みと共に「手遅れになる前に私を殺してください」と吐いた先生は、果たして味方なのか敵なのか?
ティエンの「龍」の気は、新しい後継者が生まれたと共に消えたはずなのに、高柳を守ろうとする為にその気は再び再燃し始めてきたという。
意外にもティエンを狙っている男というのが、実にちゃっちくてチンケでがっかりしてしまったのは否めない。
大体に、龍の気を持つ者が後継者のはずなのに、全然そうでないものが先生をつけたからといってくつがえせるはずもなく、ライ家の力を持ってすれば簡単にひねりつぶせるはずなのに、どうして早く対処しなかったんでしょうね~
おかげで高柳が捨て身の大活躍してしまいましたww(話的には、その方が面白いんだけど、、)
そして、先生においてもティエンに対する思いに悩んでいたのはわかりますが、ティエンと離れるためにわざとそうしていたような気配も。

先生は、高柳が来なければティエンは変わらなかったし、自分はずっと側にいられたと高柳を犯そうとするのです。
本当はティエンに抱かれたい(でいいですよね?)のに、叶わないからティエンに抱かれている高柳を抱くことで代償にしようとするかのように・・・
どうやっても先生の心はティエンから離れる、諦めることができない、執着が悲しいですね。
先生の出自を明かしてあげれば済むことなのに、ティエンもゲイリーも黙っていて(何でかな~?)
それで『鳳凰の天翔』において知ることになるんでしたよね?
高柳の人柄から客分と言われる華僑のグループを味方につけたことで、高柳は助かるのですが、
本当、高柳って一見天然でボケてて弱そうなのに、タフで頭いいんですよね。
そのギャップが結構好き☆
2人の愛はゆるぎないものなんで、何の心配もなく安心できます。
ティエン、最後にヒーローのように活躍はしますが、何となくやはり今一つエロ以外に本領発揮している部分がなかったような~それがちょっと物足りないかな?

下巻の高柳食いしん坊万歳は、初心に帰ってフカヒレでした♪
針でさしたらはじけそう、とか、妊娠してるのか?とかティエンにからかわれてましたww
そして、ゲイリーの息子の赤ちゃんに高柳は上巻から会いたがっていたんですが、ゲイリーは会わせたくないと。
その理由は・・・高柳は「龍たらし」だからです♪♪

何だか、1、2作目とさほど変わらない展開だったかな?という感想です。
先生の決着の付け方が、先生ではなく一人の人間として新しい人生をやり直させるという道に無理矢理押し出した、って感じだったのが、どうも~
せっかく先生編で追われているという設定、前々から龍と先生の対決、などとうたっていたので、もっとドロドロした命かけた争いと策略が見られたらよかったんですよね、、それがチンケな男を反逆者として出しちゃったから。
そこがちょっと不満でしたかね。
無事、完結したということでオマケ萌えです。
でもやっぱりティエンは好きだー!


3

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