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とても素晴らしい作品でした。
何と言っても、テーマが一貫しているなと感じました。
自分を束縛してしまうことについて、丁寧に深く切り込んだ素晴らしい作品だと思います。
表題作と男女CP作品が一つ入っているので、地雷注意でした。
個人的には男女CPの方が特に好きで、思いがけず涙が止まらなくなる作品でした。
妊娠エンドは何だか謎でしたが...
そして、男女CP作品が入っているというのは大事な情報だと思うので、何かしらわかるようにした方がいいかなぁとは思います。
kindle unlimitedにて
エリート街道を進みながらも合わない営業職に痩せ細り人との接触に嫌悪する受けと、地元喫茶店勤めの攻めの話。
「きみはまだ恋を知らない」同様性嫌悪を持つ人が、どんな風に癒され、立ち直り生きるのかが知りたかったのですが、こちらも同様にそこが疎かにされがちで残念でした…
触れられるだけで反応してしまうのに告白してすぐグイッと腕をつかみ、衣服を脱いでetc即物的というか荒治療というか。トラウマ男とは違うと言い聞かせてもそう簡単には慣れないはず。もっともっと時間をかけて手を繋いだりキスするとこからじっくり、精神面も地に足つけた変化をしっかり描いてほしかったです。そこが一番重要で素敵な見どころだと思うのですが。
また地元仲間の女性の独白に対しての批判レビューがありますが、子供ができない男同士の話とクロスした割に最後安易に妊娠するのはやはり意味がわかりませんでした。
とは言え月村さんのトラウマに傷ついた受けの繊細さは好きで、読まなければ良かったとは全く思いません。
なんで、こんな裸の表紙にしたんでしょ?表紙のカッコ良さに惹かれて読んでみたら、まったくイメージしてたものと違いました。あらすじ読むまではダンスとかバレエものかと思った。それは私の勝手な思い込みなので、BLあるあるだな…なんですけど、エロシーンほぼなし、性的な触れ合いに嫌悪感丸出しな受けなのに裸?まるごと晒せだせってこと?あまりに内容と違うと信頼がなくなります。
BLが読みたいからBLレーベルの本を読んでるんで、女子目線のNLがまるっと1編入ってるのはげんなりしました。本編も出張ってSSまで!?好きな人に好きな気持ちを言えないのは切ないけど、理由が身勝手すぎて、悲劇ぶりたくないって言ってるわりに悲劇のヒロイン思考だし、読んでてきつい。さんざんグダグダした悩みも、最後の主役カプのSSで解決して、妊娠のこと軽く扱いすぎて嫌悪感。いったいなんだったんだろ。脳内でBLオメガバ変換してみてもキャラもテーマも苦手な部類。せっかくの主役いちゃいちゃも楽しめず…
新装版なら尚更別レーベルで出すとか、あらすじに載せるとかしてほしい。
1997年発刊の再発刊の、昔の作品。
タイトルの通り、トラウマから解放された二人の物語
release :
〔人・動物などを束縛・拘束・苦痛などから〕解放する、自由にする
主人公の安西は、美青年。ジャニ系の貌と細見のスタイル。
四大卒で新入社員の配属は、一番性格に合わない営業。
夜の接待で、美貌の安西はよく触られる。合わない部署のストレスに耐えられず、ついに安西は接待の場で粗相をしてしまう。
久しぶりに高校の同窓会に参加して、同級生と再会する安西。
そこから安西の運命が動きだす。
安西と同じ、高校生時代に性的なトラウマを持つ喜田村。
表紙は、安西をトラウマの籠から解放する奥村。
トラウマから解放された安西が、喜田村に「地球最後の日に誰と居たい?」と話しかける。その会話から、喜田村も、囚われていた籠の外へ踏み出す勇気を得た。
籠から飛び出た二人は、痛みも喜びも分かち合える伴侶を得て幸せになれそう。
良い出会いを無駄にすることが無くて、良い結末でした。
今回は、精神的に追い詰められる主人公が、神がかり的に素敵な攻めに、救われるお話です。
安西は、高校時代に学校の先生から性的悪戯をされ、なんとその場を、想いを寄せていた奥村に見られ助けられました。若かった2人は何も出来ず離れ離れに。
数年後、偶然再会した時の奥村は成長し、またしても会社でいじめられている安西を、さっさと辞めさせ、鮮やかな手際で救っていきます。
奥村は、どこまでも安西の気持ちを大切に、自然体で見守ります。
一方、若かりし頃の過ちで妊娠できなくなってしまった喜多村はるひ。ずっと好きだった幼馴染に告白されるも、受けられない。(涙)
どころか、気のないそぶりで断るはるひ。
だがその幼馴染の森は、はるひに恋人が出来るまで諦めず。
若い頃の過失に悩み続ける2人が、決してその不運を人の所為にせず、自分の罪とする自立心の高さに、尊敬の念を禁じ得ません。
また、だからこそ救われた時の幸福感が、尋常じゃない。
ちるちるさんでこの感想は無いかも。30年前の私なら喜多村はるひには、ムカついてました。仕事の先輩をだしに使うなんて最低だと。ババァになると、悩みもがき苦しんでいる様子が生きてるなぁと。こんな感想読ませてしまいスミマセン。m(__)m
松尾マアタ先生のイラストもマッチし、月村Worldにひたりました。月村先生、ありがとうございました。