デンパ公安官僚×オトメ鑑識員のアダルトラブ!

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表題作溺愛オトコと純愛ヤロウ

西村和巳,警視庁公安部総務課の管理官,32歳
柏木聡,警視庁刑事部鑑識課の警部補,35歳

その他の収録作品

  • ウワサのカレシ
  • あとがき

あらすじ

警視庁鑑識課勤めの柏木と公安部官僚の西村は、運命の出会いから恋人に。しかし事件が二人を引き裂き!?

作品情報

作品名
溺愛オトコと純愛ヤロウ
著者
井上ハルヲ(オハル) 
イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
レーベル
B-PRINCE文庫
シリーズ
デンパ男とオトメ野郎
発売日
ISBN
9784048658409
4

(87)

(37)

萌々

(29)

(12)

中立

(5)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
9
得点
342
評価数
87
平均
4 / 5
神率
42.5%

レビュー投稿数9

乙女男子

『デンパ男とオトメ野郎』の続編です。
そして、スピンオフも発売しています。
今作はデンパ〜から半年後のお話で、二人がめでたくおつきあいし出してからのものとなります。

カップルは前作同様、受けが警視庁鑑識員の柏木、35歳。攻めの西村は、警察庁公安のキャリア官僚で33歳です。

『ウワサのカレシ』と表題作の二作品で構成されていて、ウワサ〜の方は長めのプロローグという感じですね。
表題作の方の。
エロはかなり濃いめで、わたしは井上さんがオハルさん名義で書かれていた頃からエロイメージがなかったので、びっくりでした(笑
先出が同人誌だからでしょうか。
本編の方は柏木が以前寝た川上と新興宗教関係の話で、わたしはこういうちょい硬めの話を主軸にした井上さんの作品の方が好きです。
ただ他作品と比べて暗くなりすぎないのは、柏木の性格のせいかな。
もちろん西村と揉めてウジウジしちゃう乙女な部分も多分にありますが、芯が強く社会人として大人の男として、自己責任ということを良く理解している。
今まで読んだ受けキャラの中で、トップクラスの男前受けでした。

残念なのはちょっとした校正ミスでしょうかね。
立ってたはずが座っててそしてまた立ってたという。
こういうところは編集部でチェックして頂けると良いですが、名前が間違っているような作品もあったりするのでそれよりは良かったです。
そして柏木の初めての相手として登場する大隈は、あれですね、電子で発売されている『乙女男子』の人ですね!
随分前ですが、先にそっちを読んでました。
気づいてなかったです(苦笑
そちらは柏木が上京後ハッテンサウナで助けられ大隈と寝ちゃう話ですが、また読み返したくなりました。

1

むかつくなぁ

私は続編の方から読んでしまった模様です。だけど切なく面白かった~っ。もらった腕時計の値段を知らずビックリする聡が可愛い。そんな時計をくれたのがどんな男かと思ったら公安の人間かぁ。その公安の別の人間に弱みを握られて好きでもない男に抱かれなくてはならない聡も、それを止めることもできなかった和巳も痛々しい。 それが仕事だと解ってはいるけど藤本には腹が立つ!特に西村に対して言った台詞にはムカついたわ。 一応協力者のリストから外されたけどまだ事件は解決してないみたいだし続きが気になる。 和巳が初めて抱いた男が登場みたいで、今度は仕事の為に和巳がその男を抱かなくちゃならなくなる展開は切ないから嫌だなぁ。

4

あ、あれ…?

前作「デンパ男とオトメ野郎」がかなり好きだったので迷いなく続編を手に取ったのですが…あ、あれ…?なんか雰囲気ちがくね??と戸惑ったまま読み終えてしまいました。

前作を読んだ時も (細かい伏線まで厳密に追えば違うのでしょうが) 作品として完結していたので、続編があると聞いてピンと来ませんでした。なんだか蛇足のような気がして。で、その続編を読んだ結果…やっぱり蛇足だったんじゃないかなと思います。いや、細かい伏線まで(以下略)

前作と比べると、柏木のお仕事の描写が減ったぶん西村が属する公安部の描写が増えた印象があります。…その割に西村が登場する場面が少なかったけど。ハードボイルド作品といえばそうなのでしょうが、前作の雰囲気を当たり前のように期待していたのでコレジャナイ感が拭えませんでした。

小山田あみさんの逞しくて艶っぽいイラストに★1つプラスです。

3

エロラブからハードへの神展開でした!

井上さんはペンネームを変えてからラブコメ路線に行くのかなとちょっと残念に思っていたんですが違いました。
「デンパ男とオトメ野郎」はラブコメ度が高かったけれどこれはいつもの井上さんでした。

「ウワサのカレシ」
聡の昔の男マダムタカコが絡んでくるお話でどちらかというとラブコメ。
前回和巳が渡した腕時計が300万円以上するものだと発覚して慌てる聡と、その時計は婚約指輪の代わりだと言う和巳。
相変わらずのかみ合わない会話にぷっとなっていたら、少しずつ不穏な雰囲気に・・・

「溺愛オトコと純愛ヤロウ」
井上ワールドが炸裂していました。
和巳と些細なことで言い争ってしまった聡に、公安の魔の手が忍び寄ります。
自業自得とはいえ公安の罠にはまり川上という男と無理やりセックスさせられてしまう聡。
寸前で攻めの助けが入るというBLのお約束は一切ありません。
ご都合主義は完全にすっ飛ばして聡がモブに凌辱されるという辛い展開に・・・
身も心もボロボロにされてマダムタカコのところにやってきた聡を待っていたのは、デンパです。和巳です。
やっと登場です。遅いよ和巳!
不本意だったとはいえ約束を守れなかったと別れを決意した聡をこれでもかと慰める和巳。やっぱりいい男です。
そしてお互いを許し合うような切なくも濃厚なエッチに突入。
小山田さんの官能的な口絵通りに聡は絶倫和巳にトロトロにされていきます。うっとり~。
そして記念の百回目も迎えます。何がって和巳が数えているあれです。

最後はいちゃラブでほっこり終わりますが、警察ものストーリーがバックボーンとしてありました。
仕事と恋人との狭間で葛藤する和巳の苦悩や、たとえ知ってしまっても何もできない今の自分の立場への怒りが伝わってくるし、恋人と家族を盾に取られて身動きが取れなくなってしまう聡の辛さも切なくて苦しい・・・
警察という組織の暗い部分やそこに属している人たちのがんじがらめな立場みたいなのも見えて、絶対にラブコメ路線だと諦めていたのにいい意味で裏切られました。

もし和巳が感情のままに職務をほっぽり出して聡を助けてしまったら私は萎えたかもしれません。
逆に何が何でも助けなかったから萎えたという人もいると思います。
モブに無理やりどうこうもダメな人は本当にダメだと思うので。
ここは賛否両論で好き嫌いが分かれるなと思いました。
受けが酷い目に遭いがちな井上さんの話が好きな人にはごちそうなんですが、そうじゃない人にはただの毒かもしれません。
「デンパ男とオトメ野郎」のような甘いエロラブだけではないので、同じものを期待するとがっかりするかも。
私には神展開なんですが。
続編が出たら迷わず買うし、ぜひ出してほしいとも思います。
もちろん小山田さんのイラストで!( *´艸`)

11

続き~♪ルンルン♪と読んだら、撃沈…

前作の『デンパ男とオトメ野郎 』が、
キャラが立ってて内容も面白くエロエロで、サクッと楽しく読めたので、
その続編なら同じような娯楽作品テイストだろう~~
そう思って読んでみると、考えが甘かったですね…
そりゃそうか、エロエロで面白いだけじゃ賞はもらえないか。

引き込む展開という点では、前作よりもコチラの方が断然よかったし、
前作ではちょっと気になった主語の多用も見られなくなっていて、
文章もスッキリで読みやすく、力強さやスピード感もありだったのですが、
とにかく内容が…わたしはものすごくダメでした……涙


好きという気持ちがちゃんと固まる前に、
他の人とエッチするのは全然気にならないのですが、
好きな人がいて、本当はしたくないのに他の人とヤる、ヤられる、
という展開がかなり苦手でして…、この本は正にそれ。

攻めはもう受けに婚約時計も渡して、
唯一無二の相手と思っているようなのに、その甘さを描いた直後に、
恋人であるはずの受けが他の男から強姦まがいのセックスをされるのを、
事前に分かっていながら何もしないでスルー。
攻めの言う愛って一体なんなの??と思ってしまいました…

他の男に中出しされた直後の恋人でも、
かまわずに抱きたい!!と思えれば、それが愛なの??


結局は助けられなかったとしても、
受けのためにできる限りのことをしたけどダメだった…なら、
現実的な展開としてこんなに嫌悪感を感じずに済んだと思うのだけど、
攻めは電話一本入れずに不安を感じてる受けを放置するし、
その時の心情も全然描かれずに話は進んで、
後で本当は辛かったみたいなことが、サラッと書いてあるだけ。

そもそも最初に、攻めが受けにバーに行くなと言った理由も、
秘密事項だから言えなかったっていうけど、はて??
受けも公安に自分が目を付けられているのは知っているんだし、
直接的に言わなくても、気づかせてバーに行かせない方法は、
いくらでもあったんじゃないのかな。
結局、
攻めは公安という立場として、
受けが他の男にひどく犯されて体も心も辛いめに遭うよりも、
情報を得ることの方がずっと大事だったようにしか見えなかったな。
そして、
他の男に受けがやられて~~というドラマチックさを、
作りたかったが故の話の展開にしか思えなくなってしまって、
わたしは撃沈でした…

公安の仕事の重要さが感じ取れればまた違ったのかなと思うのですが、
家族も使って脅し・ゆすりで、それこそが犯罪のようにしか見えなくて、
そんなことを繰り返して昇りつめていきたいと願う攻めにも、
どんどん魅力を感じなくなってしまいました…


今回は続編ということで、発売すぐに買ってすぐに読んでしまいましたが、
今度からはちゃんとレビューで確認してからにしよう…と反省です。

9

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