イラストあり
いじめの辛さ、片思いの切なさが大半で
ハッピーエンドではあるんだけど、この先大丈夫かな!?となってしまった。
波乱万丈ですね…。
あとオネエキャラ期待して読んだのですがオネエキャラは自分を守るために演じてたものなのでほんの少ししか出てこないし
演じてたとき苦しかったのかなと思うと素直にそこに萌えることはできませんでした。
なんかニコよりエンドのほうが可哀想だと思ってしまった。
彼氏のこと好きな男が、告白もしないでチラチラ会って
会うのやめてって言っても彼氏は友達だから!と言い訳しながら会って、そんで気持ちがそっちに行ってるのを間近で見てりゃ嫌でしょ!そりゃ…
榮は普通にカスだと思います。(性格が悪いという意味ではなく、良い人なんだろうけど昭和の男って感じ。恋人の気持ちもっと考えてあげて!!)
エンドと破局したから即ニコへアタックする榮、こわいよ…!!
ニコはいじらしく、応援したくなるのですが、、、榮はちょっとなあ。
文章はさすが、読みやすい。
BL小説は物語の起伏が少ないものが多く退屈して幾度となく挫折してきましたが、すらすらっと読めました。
どうしても読みたくて取り寄せ、新品で購入しました。
さすが凪良ゆう先生……おもしろすぎてページをめくる手が止まらず、さらっと読了。
胸がとても苦しくなった……でも、最後にニコが幸せになったのでそれでよし、です。
学生時代のエピソードはとにかく胸が痛くて、ニコの健気さとかわいさに泣かされました。
昔恋した榮と再会しても、榮には別の想い人がいて(しかも相手は男)。
ゲイの先輩として惚気を聞かされ、自分の好きは本気にされず、すべてのタイミングが噛み合わないまま大人になっていくニコの姿に涙が止まりませんでした。
それでも大人になってからの再会で、今度は榮が追いかける側になる展開にはぐっときました。
正直、攻めの榮のことはあまり好きになれなかったけれど、学生時代のことを思うと余計に切なくて……。
でも、ニコが今幸せならそれでいいな、と思えるラストでした。
ニコ視点で描かれている前半部分は榮を想うキラキラな気持ちごと切なさに包まれている感じで、
『ニコール』として振る舞う姿や閉鎖的な世界で肩身狭く暮らしている様子にも苦しさが募ります。
榮に対する想いだけがニコを動かす原動力なのに
それが彼に伝わらないだけではなく、
ほかの誰かを想っている感情をそばで浴び続けるだなんて、なんて悲しい片想いなんだろうか…。
ニコにとって何もプラスにならない恋に見えて
応援したい気持ちにはなれないな、と思ったほどでした。
でも榮視点になった後半部分、ニコの気持ちが離れそうになったときに客観的に彼の本心を知ることができて
長い時間好きでいたから諦められないわけではなかったとわかるとまた見方もかわったな、と。
恋に正しいも間違いもなくて、これまで過ごした友達としてのふたりの時間もかけがえの無いもので。
変化していくもの、何も変わらないものの中で
自分自身で世界を選択していくふたりの日々を見守れたのが嬉しかったです。
とても素敵なお話でした。読み終わって優しくてあったかい気持ちに。それでも前半の「泣かないでニコール」は本当に切なかったです。受けのニコが健気で一途で、苦しいくらいでした。
ニコには本当に共感できるし、応援したいし、ニコ視点のお話は盛り上がって心が動くんですけど、途中、攻めの榮視点のお話に変わります。そこで少しだけ現実に戻されるというか、トーンダウンしてしまったような印象がありました。それでも後半はとても良かったです。
凪良ゆう先生のお話を読むのは2冊目ですが、本当に読みやすいので数時間で一気に読んでしまいました。他の本も読んでみたいですね。
自身のセクシャリティに悩んでオネエキャラを演じて自衛していた学生時代。
そして卒業後、上京して就職し、夢にまで見た二丁目デビューも果たした二コール。
仕事は忙しくて、ミスもするし怒られるし不満だらけだけど、投げ出さずに続けている。
初恋の彼とは思いを伝えられないまま親友を続けていて、彼には一緒に住んでいる恋人がいる。
学生時代が「泣かないで二コール」、上京後が「人生は薔薇色、ではない」、その続編、視点変えの「愛しの二コール」という3本の連作短編集です。
二コールは素直で真面目で、はっきり言いたいことを言えない性格なので「がんばれ」と思うし、どちらかというと目線は彼を応援する二丁目のマスターとか常連客と同じで、若い一生懸命な子をぬるく見守る感じで読みました。
だから二コールの恋も、当初は応援していたのですが、どうも上手く寄り添えなかったのは、初恋王子である榮の心変わりのせいかもしれないです。
このお話、なんとなくファンタジーだけど、心理描写はリアルなんです。凪良先生ですから、とても描写が丁寧です。
だから、榮が別の子を好きになって、その子と両思いになって一緒に暮らしていることも、まあそうだよな、と思えるのですが、その後、その恋が冷めて別れて二コールに猛アタックしても、どうもぴんと来ない。良かったね、と思えない。
最終話の「愛しの二コール」が榮視点なのに、榮の気持ちに寄り添えず、むしろ素直に榮の気持ちを受け入れられない二コールに共感したりして、どうも釈然としないまま本が終わった感じでした。
榮は悪い子じゃないんですけど、なんだろうな。
二丁目のバーに二コールが榮を連れて行った時に、マスターや常連客が榮を取り囲んだシーンがとても楽しかったです。やはり私は彼らと同じ気持ちなんだな、と改めて思った次第です。
