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隣りにいてくれるのが当たり前ではない、ということを意識しすぎて
逆にあっきのことが見えていないケンジ。
大事にしすぎて、自分の立場を弁えすぎて…
肝心な部分を見失うというか、はじめから両想いの可能性を消しているというか。
それがずっと続くのですごく焦れったくて、後ろ向きすぎるケンジを見ているのが苦しかったです。
でも答えがシンプルなものほど逆に手を伸ばすのが怖くなったりするのかもな、とも思えました。
最後には色んなモヤモヤを取っ払って正面からぶつかり合うことができて良かったです。
清十郎たちはその後どうなったのかも気になりました。
ヘタレワンコ×男前の男子高校生同士。
僕は君の中の特別な席が…椅子がほしい―――。
という、独独の世界観と感性を持っていて面白いなと思いました。
男子高校生ゆえの悩みだったり、思いが詰まっていて良かったです。
可愛らしい顔だった攻めが成長して立場逆転したり、自殺をしようとして受けが救ってくれたりといった設定も最高でした。
それから二人は犬とご主人様のような関係に…。
お互いが嫌われたくないばかりに一歩進めずにいた時に、受けを好きだという第三者が入ったことによって、進展してきます。
このキャラも、また良かったです。
攻めばかりが苦悩しているようで、実は受けも悩み…。
互いが唯一と独占欲丸出しだったり攻めが暴走したり、執着が垣間見えたのもいい!
ただただ「好きー!」と言っているワンコも好きですが、今回のビクビクしながら手綱を絶対に離さないワンコもまた違っていいなぁと再確認。
攻めがナヨナヨしている分、男らしい受けが良かったです。
丸々一冊分で読みごたえもバッチリです!
実は、お互い独り占めしたいと思っていた2人が、もだりながらくっつくとこに萌えた〜。
あっきがぶっきらぼうながら、ケンジへの声かけがやさしい。
そら、ケンジはあっきに惚れますわな。
ケンジ目線で始まり、途中、あっき目線になった所もよかった。
やはり、両方の心の声、目線を知りたくなるので。
最初、あっきが攻めかと思ったら、ケンジがぐんぐん身長伸びて、なんだか立場も逆転して?攻めになったのが意外だった。
受け入れるあっきが、懐深いなと。
で、やっとできた時のあっきの
「長かったぁ」
が実感こもっていて、それだけケンジが好きだし、ほんとに長かっただろうな、がんばって耐えてきたんだなと思った、
ケンジがあっきの犬のようについて回り〜時々出てくる「猛犬注意」の看板〜ケンジが猛犬化〜実はあっきがケンジの犬みたいだと思っていた〜散歩とか他、犬の使い方がおもしろい。主導権争いとかw
良く練られた構成で、キャラもストーリーも良かったです。
何より受けのアッキが理想の攻めすぎて受けにしとくの勿体ない!と何度思ったか…(笑)
男前でカッコ良くて、惚れる。
ワンと言って後ろからついていきたくなるケンジの気持ちが痛いほど分かります。
対して攻めのケンジは、泣き虫でちょっと女々しくて優しいけど独占欲が強い。
気が弱く見えて我が強いちょっと厄介なタイプ。
何でも言いなりになってるようで実は何でも決めてたのはケンジで、言いなりになってたのはアッキの方…というお互いがお互いの犬という関係が面白かったです。
ケンジに負けないくらいアッキもケンジに惚れてたんですね。
それぞれの視点で物語が進むのでお互いどう思ってるかが分かりやすくて良かったです。
普段気弱そうな分、タガがはずれた時の雄モード全開のケンジのギャップが半端なくてアッキと一緒にドキドキしちゃいました。
決めるとこは決めるとかズルイですよねー。
絡みはあっさり目ですがそこまでの経緯で萌えられたので満足です。
そこまで目新しい導入ではなかったのに、物語が進むにつれてどんどん引き込まれていくような作品でした。描き方や台詞が絶妙にツボを突いてくるというか。あっきと同じく私も途中までケンジが受けなんだろうなと思っていたのですが、どうも逆らしいと気付いた時は残念というよりも、むしろ萌えましたね。この弱々しかったワンコが、自分のご主人様をついに捕食するのかぁと。お互い相手の好意を心のどこかで感じながらも、なかなか思うように距離が縮まらず焦れったい展開が続きましたが、待った甲斐がありました。
自分の想いだけ伝えて、相手からの見返りは何も求めてないからとシャットダウンするケンジ。一見相手を思いやっているようにも思えますが、それって実はとても一方的で相手のことを考えてない行動ですよね。相手にだって伝えたいことはある。結局は自分が怖いだけなのです。そんな彼に根気よく付き合って、自分の方がお前の言いなりなんだぞ、と告げるあっきの一連の台詞がとても印象的でした。前後で並んで歩いている内は、対等には理解しえないですよね。隣に並んで初めて分かる。どっしり構えて受け止めてくれるあっきに対してケンジは臆病だけど、あっきと一緒にいるために節目節目できちんとあっきの手を引いてくれて。お互いを補い合えるバランスのとれた関係性も素晴らしかったです。