SS付き電子限定版
前半後半で2作収録されています。
表題作の「今夜も泊めてよ!」は、友人やオジサンのおうちを転々とする家出少年を、結婚直前に浮気されて別れた青年が寂しさも相まって泊めてあげるお話です。
周りに叱ってくれる大人も頼れる大人もない少だが、不思議と根は曲がっておらず真っ直ぐで素直で輝いていて魅力的でした。(貞操観念はあれだけど...)
後半は同時収録の2作目、「××恐怖症のカレ」。
幼少期に母親が不倫相手にレイプされているのを見せられたために、セックスに対して嫌悪感・恐怖感を覚えている青年のお話です。
こちらの方が表題作よりお気に入りです。
トラウマもちで苦しむ受に引き込まれる作品でした...!
ただ、テンポが早すぎる気もするので、こちらだけで1冊でも良かったのではないかと...本当にもったいない気分です........!
ラストが、流石にだいぶトラウマ上塗りだっただろうに....その後の展開が早すぎたかと....簡単に克服しちゃった......!
でもどちらの作品も愛を感じる暖かい作品で満足感もあり、お気に入りの作品です。
宿代にパンツだけで済むかーっ!とまずツッコんでしまった…
ゆるふわ(頭が)DKだけど、憎めない感じの受け君ですね。
攻めがガテン系と言う事で手に取ってみたけれど、ガテン成分は皆無と言ってよい感じでした…残念。
工事現場ぽい所でつなぎの服装で働いてる描写がほんのちょっと。
ガテンスキーには足りない…タリナイ…たーりーなーいー。
もう1つの収録作品の『×××恐怖症の彼』は、受けの子は毎回同じ事になるんだったら、さっさと好意を抱いた時点で言っちゃえばいいのにー、学習能力ないのねー…ほらっ!今言っちゃいなさいよ!あー!って感じでモゴモゴしながら読みました。
どちらも可愛らしくイヤミの無い作品だと思います。
朝起きて枕元にDKの脱ぎたてパンツ…おいしいと思います!
初めて読んだ作家さんですが表題作のちっちゃい男子高校生の感じとか元気で可愛い男の子がいいですね。頭の方がちょっと残念なんですが、家に帰っても誰もいないし、と言う設定から勝手に金持ちの仕事人間的な親を想像していたら、そう言うわけでもなく、暗さは無かったです。単なる寂しがり屋の危機感のない男の子でしたね。
攻めの社会人は、ノンケなのに案外ころっと好きになっちゃいましたね。短編だし、その辺のつっこみは無しにして、世話焼きタイプの攻めは好きなのでこのカップルになって安心です。
表題作よりも、実は長いのが同時収録の作品。性嫌悪症の男の子のお話でした。トラウマが結構エグくて、引いてしまいましたが、それ以外のストーリー展開は好きでした。トラウマの犯人と再会して、それを今カレが退治してくれるベタな展開はやっぱりスカッとします。
男子高校生のピン留めだけは勘弁してほしいです。
ガテン系の30歳攻めと高校生受けの、年の差体格差カプです。
行き場がないという受けを一晩泊めてやったところ懐かれて…という、まあありがちな展開。
受けは、両親を事故で亡くし、叔母さんに引き取られています。とは言え、別に冷たく当たられるわけでも金銭的に困窮しているわけでもなく、仕事人間で金持ちの叔母さんちで普通に養育されています。
その広いおうちに1人でいるのが嫌だからと、友人や、行きずりのおじさんたくさんに転がり込んでいる…という設定ですが、これがやや納得いかなくもありました。友達多いんだから泊まりに来てもらえよ、とか、世話になってる叔母さんが仕事で不在がちなのを不服に思うのは甘えてるだろうとか。
可愛くはあるのですが、いろいろ考えの足りない受けだなぁ、という印象でした。
しかも、攻め宅で一晩世話になったあと、パンツを残していく受け。何でも、今まで泊めてくれたおじさんやらは、受けの脱ぎたてパンツを宿代として泊めてくれていたそうです。
鶴の恩返し的にパンツを残していく図はシュールで面白かったけど、DKのパンツをありがたがるゲイorショタ好きのおっさんに泊めてもらって、バカかと思いました。一度だけ痛い目に遭ったことがあるそうですが、むしろ一度だけってことにビックリです。
まあ絵柄もキャラクターも可愛いし、細かいことは気にせず、ガテンとDKのラブコメを楽しめる方にはいいのではないかと思います。
同時収録が一点。こちらは性嫌悪症の受けとチャラ系イケおじ攻めのお話でした。
ちょっと受けの性嫌悪症が都合よく治りすぎって気はしました。あと、攻めが受けのどこをどう好きになったのかがイマイチ不明でした。
二次でもよくお世話になっている松吉先生のオリジナル本を読むのは3冊目です。
相変わらず絵が綺麗で可愛く、エロシーンも素敵です。
表題作は複雑な環境の中で育ったのにとても素直で真っ直ぐな受けとお母さんみたいだけど男前な攻めのお話。
寂しいもの同士の奇妙な同居生活が始まるのですが、もう二人の関係が可愛くて終始ニヤニヤしてました。ちょっと危なかっしい受けをこれからは攻めが見守ってくれるんだなと思うと微笑ましいです。
同時収録作は性嫌悪症という珍しいテーマを扱った作品でしたが攻めが気の良い感じで何処までも優しく男前で受けを包み込んでくれていて、本当に良い関係だな、と思いました。