駆け落ちした妹を追いかけて、エリート御曹司と無人島生活をすることに!?

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作傲慢紳士と蜜愛バカンス

プレストン・ヴァンダーウォール,アメリカの富豪一族
星野凜,23歳,大学の研究員

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

星野凜の研究づけの毎日は、妹の駆け落ちで滅茶苦茶に。妹達を連れ戻すべく、まずは妹の恋人の兄・プレストンの元へ乗り込む。アメリカの経済界で有名な一族の御曹司であり、完璧なセレブリティの彼は取り付く島もなかったが、どんな気紛れか同行を申し出る。旅の途中、欲望を揺さぶる出来事が…! 青灰色の瞳は冷たくて。でも猛々しい熱も孕んでいて。二人はあの夜を忘れバハマに向かうが、嵐で遭難してしまう。無人島でプレストンの切ない過去と心に触れた凜だが、実は!?

作品情報

作品名
傲慢紳士と蜜愛バカンス
著者
神香うらら 
イラスト
こうじま奈月 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
いじめっこの恋愛戦略
発売日
ISBN
9784041049969
3.6

(29)

(3)

萌々

(16)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
102
評価数
29
平均
3.6 / 5
神率
10.3%

レビュー投稿数5

ラブラブ濃度高めです(//∇//)

アメリカ人セレブ×日系人美青年の駆け落ちした弟妹カップルを追いかける珍道中+無人島サバイバルモノ。サバイバルといえど、シリアス展開は全然なし!! 無人島でひたすらいちゃついてるという、甘々&ほのぼの展開です。タイトル通り、まさに蜜愛バカンスなんですね(*´ω`*) 胸焼けしそうな甘さを楽しませてもらいました!!

ストーリーとしては、主役二人の弟と妹が駆け落ちしてしまった為、その二人を追いかけ、ニューヨーク→カナダ→バハマと追いかけていくというもの。プラス、バハマで嵐に遭い、クルーザーが流されて無人島漂着からのサバイバル生活です。

攻めはアメリカの大富豪一族のセレブで、最初は傲慢なイメージです。そして受けはニューヨークで生まれ育った日系人。真面目な乙女です。二人の家の格の違いから、結婚を反対された弟カップルが駆け落ちしてしまい、それを二人で追いかけるという。その追いかけ方が、攻めがセレブの為、ヘリだったり自家用ジェットだったりクルーザーだったりと豪華絢爛。そして、一緒に行動するうちにお互い惹かれ合い…といった所。

この追跡道中、一応追いかけるという体ではありますが、なんかもうハネムーンにしか思えない!! 両片思いの二人が、お互いドキドキしたりときめいたりしているのをニマニマと楽しめるんですね。お互いを想って、それぞれの部屋で自慰だったり、酔った受けに攻めが煽られる等、萌え所が満載。更に、最初は傲慢で自信満々といった感じの攻めが徐々に心を許し、自分の過去を語る場面なんかにはしんみりします。

無人島でのサバイバル生活ですが、こちらはひたすらイチャイチャ。星空の下での海水浴だったり、スコール後の虹を二人で眺めるといったロマンチックエピソードが素敵です。そして、受けのバスローブ姿や下着姿に攻めが煽られまくるというのも見所。鼻息も荒く受けの素足に興奮して「バスローブが長い!!」と心の中で叫んでいるのには、かなり笑えました。遭難中という悲壮感が全然ない…。
そんな訳で、こいつらこんな事やってて大丈夫かな…と不安になって来る頃にネタバレです。こう来たか!!と私は驚きましたが、勘のいい方はあっさり見破りそうな感じでもあります…。

絡みがですね、無人島の星空の下で…とかロマンチックなのですが、最後の1回以外はさわりっこ止まりなんですね。そして期待していた初エッチは、ページの都合か割とアッサリ。初エッチより、さわりっこの方が濃厚なのです。受けの乳首に攻めがやたら興奮してたりして。この初エッチがちょっと残念…。

最後は皆から祝福されてという感じで、ちょっと都合が良すぎという印象もありますが、大団円です。お騒がせ弟カップルは、最後までお騒がせといった感じで(笑)
ひたすら甘さを楽しみたいという方におすすめです。


8

実は‥なサバイバル生活



傲慢紳士と熱愛バカンス

駆け落ちカップルを追いかけるそれぞれの兄

植物の研究をしている星野凛(受け)は、ある日妹の蘭からかねてより交際中の大富豪の息子ウェズリーと駆け落ちするという電話をうけとります。驚いた凛は説得すべくウェズリーの兄であるプレストンのところへ行きます。プレストンは放っておけばいいと言いますが、一人でも追いかけるという凛に面白半分でついてきてくれることになります。

この駆け落ちカップルが上手い具合に先手を打って逃げていくので、なかなか追いつきません。最終的にはバハマの孤島のリゾートホテルにいることを突き止めますが、島に渡るためにリースしたクルーザーが嵐に巻き込まれて遭難し孤島に流れ着きます。電話も通じないのでレスキューが来るまで二人でサバイバル生活をすることになるのです。

凛はおっとりしていて、厳格な祖母に育てられたこともあって、礼儀正しく貞節でまさに大和撫子です。ゲイであるということを自覚していますが、祖母の教育のこともあって理解してもらえないだろうとひた隠しにしています。プレストンと初対面での印象は最悪でしたが、一緒に行動するうちにどんどん惹かれていきます。
凛の驚いたことがあったときにでる「サプラーイズ」が私にはツボでした。

プレストンは大富豪の息子で、容姿も良く有能でモテまくりなため、本当の恋を知りません。凛のことは初めは面白そうだという理由でついてきますが、一緒にいるうちに惹かれているのに気付いて、それがなんなのか知るために駆け落ちカップルを追いかけるのに時間がかかるのを歓迎します。
ただ、プレストンが凛が異性愛者じゃないかと疑問に思うところが一切なかったのはちょっと??でした。ふつう一番最初に気にしないかな。

両方の視点で話が進むので両方の心理がよくわかって読みやすかったです。

ただ、そもそも弟妹カップルは本当に駆け落ちする気があったんだろうか疑問でした。いくらウェズリーが根っからのお坊ちゃんタイプだとしても、親名義のカードで買い物をしまくったらどこにいるか速攻でばれるに決まってるのに、そんなこともわからないバカだったのか、それとも駆け落ちごっこを楽しんでいただけなのか。自分の車にGPSがついていることも気付いていないみたいだったし。
主人公カップルが追いかける口実としてちょっと無理して使われた感じもしました。

でも、凛がプレストンのことをこれ以上好きにならないように思うのは切ないし、恋をしたことがなくて勝手がわからず困っているプレストンにはにまにまします。

ちゃんと恋愛してこなかったプレストンは間違った言葉選びをしてしまい、凛を頑なな態度にしてしまいますが、その割にはけっこうあっさりと受け入れられたので、この行き違いをどう解決するか楽しみだったのでちょっとがっかりしました。それに遭難生活をすることになったことに対しては凛はもうちょっと怒っていいと思います。とはいえ、出会いのところは除いて終始プレストンは凛に甘々で楽しむことができました。
アメリカということやウェズリーという跡継ぎがいることであっさり両親にも認められ幸せそうなラストで、終始嫌な気分になることもなく幸せな気分で読了できました。

5

攻めは傲慢ではないと思う

駆け落ちした攻め弟&受け妹を探して、カリブ海へ。
そこでまさかの遭難をしてしまい、辿り着いたのは無人島。
お互い惹かれ合う気持ちを隠しながら、無人島でのサバイバル生活が……

ってな感じでしょうか。

お馴染みのアメリカ人セレブ×日本人美青年もので、両視点を交互に読んで、お互いの心が急接近していく様子をニヤニヤしながら楽しむというお馴染みのやつ。
そこに駆け落ちカプの行く末・そしてまさかの遭難&サバイバルというスパイスが加えられているって感じでしょうか。

カリブ海の孤島(?)でサバイバル生活を過ごす二人の様子は、まさに恋のバカンスってやつで、甘い。

タイトルに「傲慢」とついてるけど、全然傲慢男に感じなかったです。
アメリカの経済界で頭角を示すほど有能なビジネスマンならあんなもんじゃないかしらって感じ。
そして予想外のサバイバル能力の高さを見せる攻めは、まさに頼れる男!って感じ。

神香さん作品では外せない受けが着衣したまま発射とか、白いビキニから透けるアレとかは別に好みではないので、そこらへんの描写が始まると流し読みしちゃうんですね。
だけど、両片思いによる二人の両視点進行というのが好きなので、なんだかんだ言って楽しく読めます。


1

短期決戦?

プレストンと凜の珍道中?

ある日妹蘭から電話で恋人と駆け落ちすると言われ…。
慌てて凜はその日のうちに彼氏の兄、プレストンに会いに行きますが…。

なかなか傲慢なビジネスマンなプレストン。
凜の話に取り合ってくれませんでしたが、二人の後を追いかけるという凜にバカンスがてら同行すると言い出し…。

ニューヨークからケベックからカリブ!
なまじ妹彼氏がボンボンだけに行動力ありすぎ!

ケベックの別荘で妹の汚した洗面所やゴミをせっせと掃除する凜がまた良いですね。

凜も祖母の強い教えというか呪縛?で礼儀正しく節度を守り品行方正な真面目くんで。
でも清楚で華奢で品があり、とても色っぽくて。

お互いに惹かれ合い、プレストンは凜を手に入れる!とアプローチするも、凜には通じず。
凜は凜でドキドキしたり妄想したり、プレストンを意識しまくりで。だけどバレたら絶対ダメと思ってて。

カリブでなんと無人島に漂着してしまい、サバイバル生活に。しかし実は…で。

生き生きして明るくて頼もしいプレストン。なぜか体を求められつい応じてしまう凜でしたが、理由がわからず性欲処理?などと考えちゃう。
プレストンも初めての恋で始め方がわからず言葉足らずなんですよね。

なんだかんだで無事にホテルに着いて、プレストンからもプロポーズされて晴れて正式にお付き合い。
蘭はダメだったのに礼儀正しい凜はプレストンの両親に認めてもらえて。

こういう兄妹や姉妹もので、例えて言うと、なんというかアナと雪の女王の妹が苦手で。私結婚するの〜って浮かれて突っ走って。
苦悩する姉エルサにとっても共感してしまう私にとっては、凜が幸せになれてとっても良かったです。

プレストンの意外な過去にもびっくり。
早くにゃんこを二人で飼えるといいですね。

0

駆け落ちカップルを説得するはずだったのに…

婚約したはいいが彼氏の親に反対されて駆け落ちした攻めの弟と受けの妹。
話は攻め視点と受け視点がところどころ切り替わって、妹を説得したい凜(受け)と、説得にはあまり乗り気ではないプレストン(攻め)がNYからカナダ・ケベック、バハマ諸島を巡っているうちにお互いが好意を抱いていくといった内容になっている。

更には無人島にまで行き着くのだが、途中でトラブルに遭遇した為に、弟×妹カップルを気にかけている余裕がなくなった代わりに二人の距離が縮まっていくのだった。
まぁ説得する側の兄同士がいい感じになってきて、あちこちのリゾート地を回っている様子が”くっつく前からハネムーン”みたいになっている訳だが。

元々高スペックなアメリカ人実業家×純情な日系人は好みの設定だが、凜にはちょっと…って部分があった。
いくら四角四面で堅苦しくて融通が利かない性格といっても、弟×妹カップルが使用した後のベッドやバスルームを掃除するくだりにはドン引きしてしまった。
彼のそんな性格は、相手をカバーしているつもりが逆に恥ずかしい思いをさせるものだと感じるのだが、何かとプレストンの寛容さに助けられていると思う。

今回は攻めキャラ・プレストンのほうに惹かれた。
幼い頃からかなり苦労した生い立ちだった思い出話にはホロリときたし、セレブらしいスマートさがあるのかと思いきや、凜に感じる欲望にはちょっぴり下世話なのも親近感があった。

ちなみに、凜の妹はわずかな登場ながらも勝ち気な性格ってのがはっきり出ていて、これじゃあ息子の性格を知る彼氏の両親が難色を示すのも無理はないだろうなぁ。
実は結婚を反対されたというよりも、ちょっと待った、まだ時期が早いって位のものだったんじゃあないかと思うのだが…
でも、弟×妹カップルも駆け落ち騒動で騒いだ割りには結構あっけらかんとしているのは若い勢いで済むし、憎らしさってのは感じないな。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP