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「何って…そんなん……あんたに会いに来てんじゃん」
日乃先生作品読むの5作目です。この後、もう1作読みます。
本作とても気になっていてやっと読めました。
期待通り…いや…期待以上によかったです。うれしい。
出会いのエピソード〜離れて〜再会後からラストまでずっといい。
構成やサブタイトル、みんなのレビューも全部いい。
出会った時、やさしくしてもらってから時尾は毎週メガネくんに会いに映画館に来ていて。
それを知ってメガネくんも時尾を意識するようになって。その前からメガネくんの中には時尾がいたんだけども。映画のことはわからないのにスクリーンに釘付けになる時尾、その時尾を見るメガネくんのシーンすごく好きです。恋が始まる瞬間を切り取ったかのよう。
メガネくんの映画好きのポイントがわかる〜となるのも楽しい。
「会いたい」「仲良くなりたい」って好きってことですもんね。
それが双方の視点で順を追って語られるのがいい。どちらかの視点だけじゃここまで萌えない。
対照的な2人だけどどちらの気持ちもわかるのがおもしろい。
時尾の天然がかわおもろくて憎めないし、それについ怒っちゃうメガネくんもわかる。
時尾が無自覚にメガネくんに会いたくて走る姿、時尾にイラッとしちゃうメガネくん、どちらもそのさまが恋ですよね。
本人たちだけがまだわかっていない。そこがいい。なのにめちゃくちゃ恋である。「好き」と言わせずこんなに恋愛を描くのがすばらしいです。
館長、時尾の友だち、映画館の女性客など周りから見た2人の描写でより浮き彫りになるところもめちゃくちゃよかったです。
タイトルがなるほど〜!ってなる、名前のつかない本人達だけが気づいていない関係にニヤニヤした。
人との繋がりなんて、案外「友達になりましょう」って口約束じゃなくて不思議と気づいたらできてるそんなものなのかもしれない。
人が何回も同じ場所、同じ時間に出会う。1回目は偶然、2回目はたまたま……それが毎週続いたら奇跡なんかじゃなくてそこには人の「会いたい」っていう意思があるから成り立つものなんだろうな、と思わずにはいられなくなるお話。
お互いを探しながら映画館に"わざわざ"通って一緒に観た同じ映画を思い出す所が素敵だった。改札口のすれ違いシーン大好き。やっと自分の気持ちに素直になって覚悟した時の表情いい。
そこからの、やっぱり名前を知らずに"アイツ"と"メガネ君"でやり取りし続けてるのも、段々それだけじゃ物足りないって思えるような相手にお互いが徐々に気づいてく所良かった。
館長とマキちゃん達のキャラいい。マキちゃんの友達絶対腐女子説ある笑笑
付き合うまでにあと映画何本分の時間が必要かな〜と思わせるラストで、満足度の高い1冊でした。
『お憑かれさまです』が面白くて、日乃先生の過去作品も気になり読みました。また本作も面白い。
マッチングアプリでは絶対に出会わない二人。
登場人物みんな魅力的。背景も細かくリアルで、もしかしたら自分の街にも今この瞬間こういつ出会いが起こってるかも!?って思わせてくれます。
※ラストのネタバレありです
メインの二人も友達も、本当にどこかにいそうなくらい人間味がリアルでした。
なぜ隣に座るのか、なぜ映画館に来るのか、なぜ電車に乗って…
お互いの行動の「なぜ」が作品の軸になっていると感じました。
外から見るともう答えが見えてきているんですが、本人たちはまだ知らず。
付き合うところまでいきません、Hもありません。
正直その後の二人は気になりますが、
独特の雰囲気の魅力はこの終わり方だからこそだと思います。
本当に秀逸でこれ以外はあり得ないと感じるタイトル。
物語の余白を楽しみたい方におすすめです。
関係性萌え!!!
タイプが真逆の二人が絶妙な距離感を作り上げています。
えー萌えるー!!!
見てるとこっちの方がソワソワしてしまうよw
その均衡が崩れたときがもう…素晴らしい!!
二人の今後を妄想すると止まらなくなります~
大好き♡