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レビューを読んでこれはおもしろそうだ!と。
沙野先生は初読みでしたがとてもよかった。
真ん中あたりでガイウスとシキは両想いになり、
うれしいけど、え!?早くない!?と思いつつ。
その後まぁ色々事件が起こります。
呪いの正体がまさか…!!でびっくり。
どの項目ももっと拡げられそうなネタですが、割とあっさりテンポ良く進んでいき一気に読めてしまいます。
シキの帝言葉がしっとりといやらしく、奈良千春先生の美麗なイラストと相まって、ふたりの睦むシーンがなんとも良い!!
海幸山幸の神話が下敷きなのか、違和感なく入り込めるファンタジー。面白かった。
海に長く潜る事が出来る海中神事を行う一族って・・・タブーにされている一族をモデルにしているのかな?。
海中神事など、興味津々なテーマが入ってます。
時々登場する攪乱役の歪んだ曲者は、羽を持つ人。
ワダツミ国の王子は3人。
兄弟順だと、1巻→3巻→2巻の順になる。何故か3男が先に2巻で扱ってますが、読み順は、そのまま123で良いみたい。
何故なら、3巻のキリイは、他の兄弟に対して汚れ役。帝に早く就きたくて、兄と弟を消す活動を起こして、その報いを3巻で受ける。
この物語は、海に意思があるように反応するのが面白い。
ワダツミ国の3皇子は、敗戦後は国を失い、夫々が苦労して流転する運命の中で幸せを掴むというお話。
1:長子:シキ :敵国の「呪われた王の王妃」になる 腰に痣
帝は獣王に降嫁する(ワダツミ三部作1
2:3男:ナギ :神子。記憶を失い、海賊船に拾われる 胸の痣
神子は奴隷王に繋がれる(ワダツミ三部作2)
3:次男:キリイ:ワダツミ国をまとる。秘所に印 偽りが多い性格
黒帝は穢れた魔物に愛される(ワダツミ三部作3)
読み終わって、はぁ〜と一息ついて、よかったなぁ〜としみじみ感じました。
ガイウス(攻)とシキ(受)は異なる国の王と王、戦場で戦い、シキが負ける。
戦場にいる自国の戦士を救うために、シキはガイウスに交渉を持ちかけ、捕虜となる。
ガイウスの国に行った後は、その妃にされてしまい、獣のようにむりやり体も繋げられてしまう。
ガイウスは呪われていると言われ、実際に身辺の人は次から次へと亡くなっている。
シキは、最初の頃はガイウスに良い印象はなかったが、徐々に距離が近づき、呪いに苦しむ彼の優しい一面にも触れる。
愛と呪いと国と王のお話です。
まず、とにかく描写が分かりやすくて美しいです。流れるように場面場面が頭に入ってきます。踊りのシーンも4Kテレビで見ているかのように目に浮かびました...!
ガイウス(攻)とシキ(受)の関係については、最初はシキが捕虜となる形で始まったので、しかもかなりの恨みもあるし、
こっからどうやってくっつくんだ?と思ってたら、何故かお互いが好きになってた。
え?なんで?いつ?そんな要素あった?と戸惑いつつ読み進めていくと、後でちゃんと納得させてくれました!
本人たちも、相手を好きにはなったけど理由はよく分からなかったのかな、後になって惹かれたきっかけが分かったのかな、と思いました。
読者と登場人物の時系が同じに感じて、よりこの本を好きになりました。
二人の情事シーンは、それはもう濃厚です。ガイウスが獣と言われているだけあって激しい。そして、シキが思ったよりもエロいです。
さまざまな場所で、さまざまな体位で、本人たちも読者も大変満足でしょう。
物語展開は、かなり想像しなかった方向にいったので(笑)、同シリーズの他の話もめちゃくちゃ気になります!
これはこれで完結しているので、この本だけでも十分楽しめます。
帝になるべく育ってきた矜持の高い受けが、敵国との停戦と同盟締結のために身体を差し出すことになり、祖国のために耐え忍ぶ……。
萌えます。
敵であり嫌悪すべき相手なのに、いつしか……
萌えます。
公人として国のために…それとも一個人として……と揺れ動く。
萌えます。
そういうお約束萌えの他に、攻めにかかっている「呪い」の謎や、受けが祖国では裏切り者扱いになっており追い詰められていく様子、信じていたものの裏切りなど、息つく暇もなく難題が持ち上がるので、読む手がとまらず一気に読んでしまいました。
そして最初から最後までどんな姿になろうが高貴さを失わない受けが良かったです。
ユアハも喪ったもの、奪われたものを考えると単なる悪としては捉えられないし、色々想像の余地があるという点で面白いキャラでした。
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覚え書き
「神子は奴隷王に繋がれる」第三子 ナギ編
「黒帝は穢れた魔物に愛される」第二子 キリィ編