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S社長と愛されすぎな花彼氏

sshacho to aisaresugi na hanakareshi

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作S社長と愛されすぎな花彼氏

花澤秀31歳,,コンサルティング会社社長
藤村勇児,24歳,フラワーショップのフローリスト

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

都内のフラワーショップで働く勇児は一人暮らしのマンションと職場を往復するだけの淋しい毎日。
唯一の楽しみは子供の頃から憧れの人・花澤秀とご飯を食べるひと時だけ。
若くして社長になった秀は王子様みたいなイケメンで優しくて、でも「好きな子ほど泣かせたくなる」人らしい。
……え、もしかしてこんなに甘やかされてる俺は恋愛対象外ってコト!?

作品情報

作品名
S社長と愛されすぎな花彼氏
著者
小中大豆 
イラスト
のあ子 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344839052
4.1

(133)

(47)

萌々

(62)

(18)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
18
得点
540
評価数
133
平均
4.1 / 5
神率
35.3%

レビュー投稿数18

好きな子に意地悪したくなる

 秀(攻め)は、好きな子にはいじわるしちゃう癖があると聞いた勇児(受け)だが、自分には優しい。
 一緒に出かけてる時に偶然会った、部下(中性的で綺麗な外見)に対してからかったり構い倒してるのを見て、この人のことが好きなんだ……と誤解をする勇児。
 秀の、好きな子(勇児)にする意地悪は遠回しというか、鈍感には気づけない感じの意地悪。秀のこの発言も全部、勇児が落ち込んだり、ヤキモチ妬いてる姿が見たい故の発言だから、振り回されてる勇児が可愛い。
 経験積んでない処女は面倒だから俺が慣らしてあげる、とあの手この手でえろい事をする。吹っ切れた勇児が、「好きな人に告白できるように、他の人と付き合って経験を積む! これからは秀とエッチなこともしないし家で二人きりにもならない!」と告げると秀が「お前が好きなのは俺だろう!」と勇児かるの好意を知ってることをバラしちゃう。
 読んでて何度も呼吸が止まりそうになるくらい、やり取りが尊かった。可愛い。

 ただ、ただ! 攻めフェラはするくせに受けがフェラしようとしたら「駄目」って拒否するのなんで??? 受けにさせてこそ輝くのに。

 同棲してから攻めが尻に敷かれてるのが最高です。両片想い時期とは逆の立場!

 タグに攻めザマァがありますが、全然ザマァじゃないです。そんな醜いものじゃありません。

1

あーなるほどー!

フラワーショップで働く勇児とコンサルティング会社の社長をしている秀のお話。

秀と勇児は年の差はあるものの幼馴染みです。
勇児は昔から秀のことが好きなのですが
自分は秀の恋愛対象外だということを知ります。
これ…ほんとにひどかった。
はぁ!?って思いながら読みました。
秀は好きな子ほど泣かせたくなる人で、勇児は自分にはこんなにも優しい人だから
やっぱり自分じゃだめなんだなぁと思い知ります。
この部分がすごく切なくて…。
他にも秀が発する言葉に胸を痛めている勇児を見るのが辛かったです。


ですが、他の方も書いている通りこの作品は攻めザマァです。
今までスパダリだなぁと思っていた秀が勇児に振り回されて
挙げ句ボロボロになっていくさまを見ることが出来ます。
といっても勇児はわざと振り回しているわけではないし、
ボロボロになっていくのだった秀が今まで行った行動や言動のせいです。
見事にブーメランして突き刺さるところにはスカッとしましたね。
それぐらい秀は勇児に対してひどかったと思います。


最後はちゃんとまるっとおさまるのですが
秀…あなた…変態だったんだね…と最初のスパダリ感からは
想像出来ない事が起こり笑ってしまいました。
それ以外にも勇児の尻に敷かれている感じがあって
なんていうか微笑ましかったです(*´ω`*)

0

意地悪変態愛が暴走

Amazon unlimited。
電子版だから、表紙しかイラストが無い。・・この本は、紙版購読をお薦め。

文面から情景を想像するしかなかったけど、面白かった
あとがきにあるように、変態愛がどんどん暴走してやっと相愛に落着。

好きな子にいじわるをしたくなる秀。
読みながら、年上の癖に勇児にナニヤッテンダと呆れちゃう。
幼馴染の勇児が大好き。勇児の気持ちを知らないふりをして、焦らして虐めて喜んでいる。
自分の容姿に自信が無い勇児は、秀のドSな仕打ちに振り回される。

美男子の秀の笑顔には毒がある。
勇児は、性格美人。

思いやり深くて、で可愛げがある勇児は、誰にでも愛されるタイプ。
秀は、虐めて喜ぶ隠れ変態。
・・でも気が付くと、勇児に振り回されていた。


0

これは、いい意味で裏切られた!!


まずはこの本、ネタバレなしで読んで本当に良かった~!!と思った本です。
多少あらすじは読みましたが、少し記憶が薄れた頃に読みました。
結果、これが自分を褒めたいくらいに大正解!!

なので多少、内容を伏せつつご紹介させてください。
ネタバレを見たくない方はここでUターンして即購入してください(笑)

---------------

読み始めは、受け視点で片思いが続きます。
ザ・美形×平凡受けという感じで受けが一途で健気~!

攻めも若手社長で何でもこなすスパダリ。
受けの心理描写が幼少時から丁寧に描かれてあったので、片想いの切なさを味わえました。

そして後半あたりから、まさかの展開…!!

ああ、色々書きたい…!
アレコレ感想として書こうかすごく迷ったのですが、冒頭でも記載した通り私はネタバレなしで読んで本当に良かったなぁと思ったので、悔し涙を流しながらこれ以上は伏せさせていただきます…っ。

ただ言えることは、受け視点の良さが最大限に生かされていたこと、攻めの○○姿などが見たい方はオススメということ。
それはもう、今までの出来事が伏線のように…!

そしてこの本、とにかく受けが純粋で素直過ぎる…。
読み始めとのギャップも驚き、久しぶりにいい本に出会えたなぁ~と思えるハピエンの甘々本でした。

2

変態拗らせ社長と健気花彼氏

攻めザマァ作品が好きで、見つけた本作。
作者が小中大豆先生なので安定して読めました!
最初は電子で読もうかと思いましたが、電子は挿絵が入っていないとのことで紙で購入。水彩画のような素敵な挿絵に、紙で買ってよかったと思いました!

本作は受けの勇児視点で物語が進みます。勇児と攻めの秀は歳の離れた幼なじみ。秀の実家は名の知れた会社を経営しているお金持ち。勇児の父親が秀の家の庭師をしていたことがきっかけで幼い頃から秀に面倒を見てもらっていました。
いつも優しい秀に想いを寄せるようになった勇児ですが、秀が大学生の時に実家を継がずに会社を自分で作ることを父親に反対され、家を追い出される形で引っ越してしまい、疎遠になります。秀は引っ越す際に「いつでも遊びにおいで。」と勇児に告げますが、社交辞令だと思った勇児は連絡を断ち、月日が流れます。
勇児は高校卒業後にフローリストになるべく花屋に就職し、そのことを知った秀から連絡が入り再び会うようになります。
秀は勇児にとても優しく接してくれますが、「好きな子には意地悪しちゃう」と秀が言っていたことを思い出し、落胆します。
この後も、秀は事あるごとに勇児が傷つくような発言や行動を繰り返します。
秀は好きな子をいじめちゃうタイプみたいで、精神的に勇児を追い詰めます。後々この行動は勇児の自分への気持ちに気づき、告白させるための手段だったと分かりますが、健気で純粋な勇児を思うと胸が痛みます。そんな自分の行動が裏目に出て皆さんお待ちかねの攻めザマァ展開へ!!!!

秀はザマァでしたが、その行動は勇児を愛するが故で、もう一度読み返すとなんだか可愛く感じます。
勇児は本当に健気で、秀のために自分を変えようと努力したり、素敵なキャラクターでした。

二人の不器用な恋を応援したくなる、素敵な作品でした。

2

空回る愛

これは、攻めザマァなんですよね。きっと。
個人的に大好きなんですよ、ザマァ展開。
でも、そこまでスカッとしなかったんですよね……
それは、攻めが浮気をしたわけでも受けを蔑んだわけでもないから。
攻めが受けをすっごく好きなんですよ。好きすぎるの。
で、拗らせてるから(ドSなんだよね)、意地悪しちゃうの。
だから、なんだか可哀想になっちゃった^^;


勇児はずっと秀が好きだったけど、秀も勇児の事が大好き。
両片想いだし、秀は勇児の気持ちに気付いているのに、
からかったり弄んだりする言動をとってしまいます。

勇児を悲しませたり嫉妬させたりして喜んじゃう秀は、
かなりなSだし、かわいくない^^;
勇児に嫉妬されて大満足で家に帰ると、何故か別離を告げられてしまうーーというザマァ展開。

勇児の秀に対する気持ちを知っていることがバレ、勇児の気持ちを弄んでいたと思われてしまうんですよね。
もう、何を言っても信じてもらえない。
自分のやってきたことが全部自分に返ってきちゃって、
それに大ダメージ受けちゃうというね。

また、勇児が真面目だから取りつく島もない……
執拗なメールと電話にストーカー扱いされ、ボロボロの格好で会いに来ちゃう秀が、ちょっと切なかったかな。
もっと初めからなり振り構わずアタックしたら良かったのに、
多分プライドが邪魔しちゃったんだろうな……

それでも絶対に諦めなかった秀はちょっと怖いけど、
おバカで愚かで愛しいと思ってしまった。
勇児一筋でとても一途だったよね。
勇児の作った花束でのプロポーズも必死で良かったよ。

元々両想いだもんね。
最後は文句なしのハッピーエンドでしょ!
そして、秀は勇児の尻に敷かれるといいと思う(笑)

1

「S社長」の「S」は


ネタバレ混ぜた感想だけ。

*

攻めザマァ小説、そしてタイトルの「S社長」ということで私は最初「レイプは当然出てくるだろうな」って思いながら読み始めました。で、中半まで読んだとき「S社長」の「S」は「Super darling」の「S」だったのか?って(笑)私にとっては花澤さんは結構スパダリに近い方だったので、どうやって攻めザマァになるのかなってドキドキしながら読み進めました。

*

えっとですね。

私、この小説と皆様のレビューのおかげで自分がどれだけ攻めさん贔屓してるのか再確認できました。私は花澤さんのこと世の中、攻めさんたちのキャッチフレーズみたいな「可愛い子ほどイジメたくなる」を自ら実践してるんだなって思っただけですね。

後で藤村さんの反応を読んで「そうだよな。当事者にとっては大問題だろうな」と思いながらも「でもそんなに好きだったのに言い訳とか解明の機会も与えずにあっさりサヨナラって、すごいな」とも思いました。まあ、あの時点で「サヨナラ」が出てからこそ「ここから攻めザマァを皆様にお届けします」が出来るのでしょうがないなって感じ。

*

最終的には攻めザマァ小説じゃなく、ラブコメとして楽しめました。花澤さんは私から見れば可愛い程度の意地悪い人だったし、むしろ最初はウブでいちいち可愛らしい反応してた藤村さんが主導権を握った途端クールで大人しい雰囲気になったので淋しい気持ちになりました。

1

ブーメランのような強烈なしっぺ返しにスカッ!

シーモアのあらすじで
「攻めは好きな子ほど泣かせたくなる人らしいのに、こんなに甘やかされてる俺は恋愛対象外ってコト!?」
とあるけど、「んなわけない!」ってやつでしょー、どうせ愛されまくちゃってて受けが鈍感なだけでしょーと思いながら手に取りました。
実際、冒頭から15%くらいまではスパダリだったし。

15%過ぎたあたりから、優しくしつつもチラチラ嫌な感じになってきて、例えば「ゲイだけど君の事はタイプじゃない」と牽制してみたり、「処女は面倒」だの言ってのけたりする姿に、コイツ……絶対に受けの気持ちがわかってて、あえて意地悪な事言ってやがるな……とムカムカ。
そして途中で、あれ?これ確か<攻めざまぁ>作品としてどこかでオススメされていた気が?と、思い出した頃にきましたよ!
強烈なしっぺ返しを食らう攻めざまぁが。

過去の言動がブーメランのように突き刺さって、何一つ信じてもらえない姿に、ぷぷっ!!と笑みが思わずこぼれました。
まさに、ざまぁ!
攻めが呆然としてる姿が美味しくて、その箇所を3回繰り返して読んでしまいました。

だけど思ったよりも呆気なく許しちゃうんです……受けが。
同じく小中先生のラプンツェルを読んでしまった後では、少し物足りなく感じてしまいました。

でも、ラストでは攻めの変態コレクションが受けにバレてしまい「頼むから怒らないでくれ!!」とガバッと抱きついてくる姿がなんか可愛かったし、受けが攻めを尻に敷いてる様子が見られて良かったです。

5

Sではないかも?

攻めと受けは7歳差の幼馴染で、面倒見の良い兄と弟のような関係でした。
攻めの起業云々で離れていた時期もあったけど再開し、攻めが食事を奢る代わりに花屋に勤める受けは毎回花束をプレゼントしています。
スキンシップの多い攻めが始終受けの腰に手をやったり頬を撫でたりしてるのが良かったですね。
攻めの変態さとナルシストさも良かったです。変態なところは隠して受けにかっこつけてますが最後にはバレます。
Sというより気を引きたくて意地の悪いことを言ってるって感じでしょうか。受けに嫌われるかもしれないとは考えてなさそうな自信の強さだったので少しハラハラしましたね。後半は自業自得な展開になりました。やったー
攻めの言動に受けは傷ついたりもしますが、幼馴染という付き合いの長さと片想いしてきた時期の長さがあるので、許せてしまうのも分かります(変態な部分も含め)。幼馴染は強いですね。

2

すっごいナルシストだなぁ……(笑)

電子書籍で読了。挿絵なし。

「恋の相手が好きすぎて暴走し変態じみた行動をする攻め」は大好きなのですが、どうもこの社長さんは、あまりにも変化球すぎて、好きというより「?」となってしまいました。
何と言っても勇司くんが中学3年生の時から22(23かも)歳の時まで離れていたのにも関わらず、ずっと自分を好きなままでいると思い込めるその根拠はなんなのよ、と。
ドSぶりよりも、そのとんでもないナルシストぶりが空回りして、素直で常識人である勇司くんさえ「?」となってしまう後半の展開はかなり可笑しかったです。

恋は2人でするものだと先に気づいた勇司くんは偉い。
勝手に「愛されすぎ」にさせることが、勇司くんに対する大いなる侮辱であったことを気づかせたのも偉い。ほんわかとした雰囲気に包まれたお話ではあるのですが「愛される側ってこういう風にされるのが好きなんでしょう?」と決めつける、一部の男性(現実にもいるじゃん、大なり小なりこういう奴って。こんなスパダリではないけどさぁ)を痛烈に皮肉っているお話の様にも思えました。

1

攻のドSぶりの方向が面白かった。

腹黒社長攻め×一途な花屋受けの幼馴染もの。受の家が代々攻の家の庭師をしており、家が隣同士。攻に弟のように可愛がって貰ってた受。懐いてた気持ちが段々と恋愛感情に変わっていた。再会してから何度も食事に誘われている受けが攻めへの恋と憧れの気持ちが良く伝わった。お互いゲイだと告白してからの攻めの言動に振り回される受けが不憫に思ってしまった。自分が好かれていることを確信し、好意の上に胡坐をかいて受けを操ろうとする攻めがなかなか許されなかった。だから距離を置かれてショックを受ける攻めはざまみろでした。誤解も解けてやっと両想いになったけど思いがけない攻めの変態ぶり楽しかったです。

7

互いに好きすぎる二人のおかしな経緯

お隣のお屋敷に住む、幼馴染のお兄さん・秀が大好きだった勇児。
中学生の時、その大好きがもしや恋だと自覚したが、
秀は家を出て疎遠になって月日が過ぎ……
大人になって花屋に勤め始め再会、月に何度か一緒に食事に行くようになる。
実は秀も勇児が大好きなのだが、溺愛がひねくれた意地悪を仕掛けるのだが……

これはタイトルに偽りありですねー。
Sじゃあないでしょ、Sじゃ。
変態の秀が、子どもみたいな意地悪を(それなりに有能なんで質悪し)しかけ
まっすぐでピュアな勇児が振り回されてグルグルしている話。


読者には最初っからお互いどっちも大好きなのは見え見え、
少々アホくさい気分で読んでいたところ、そんなバカな意地悪するから
見事に跳ね返ってきてアタフタさせられている秀は、なかなか楽しくクスッと笑う。
それでも、お互いもう好きすぎてたまらないので、最後はハッピーエンド。

両思いになってからの秀が、変態全開で笑えます。
花束に花言葉を送るような乙女な勇児なんですが、
実は肝が据わっているというかなかなか男前なので、
この変態社長は花彼氏に尻に敷かれて過ごすのだろうと思われます。

好きな話やキャラか?と言われたら微妙だけれど、なかなか面白く一気に読みました。

3

2人とも相手の事が大好きなのね

 みなさまのレビューを拝見して、攻めザマァ、というか攻め様が受け様の為に焦燥する姿が好きなのでそれを楽しみに読み進めました。

攻め様である秀さんを完璧なイケメン社長の幼馴染だと信じきっている受け様の勇児。
秀さんが初恋の人であり、再会してからやっぱり好きだと再確認して、秀さんの言葉一つに一喜一憂してる勇児は、「好きな子はいじめてしまう」という秀さんのセリフに自分は優しくしてもらつてるばっかりだから好かれてないんだ、と落ち込むわけですが。
 いや、いじめられてるよ?めっちゃ反応見られていじめられてますよ?と一読者である私は即ツッコミたくなりました。
後半のザマァな秀さんの言い訳を借りるなら、勇児から好きだと言って貰いたかったって事ですが、それでも好きにはなれない秀さんのいじわるっぷり。
こんなヤツやめて、本当に優しい恋人見つけて見せつけてやればいいんだ、と何度思った事か。

 そして、後半のザマァな展開。
自分の言ってきた事を素直に信じちゃってる勇児に、告白どころかさよならしようとされて、ガックリ脱力する秀さんの姿は、本当に気持ちよくザマァでした。
それでも、勇児を恋人にする為いかに勇児が好きか自分のダメなところを告白して必死に愛を乞う姿に、
勇児の説明する花言葉に一喜一憂する姿に萌えました。

 それにしても、あんだけ意地悪なことされてたのに、全部自分が欲しかったから、と言うことで納得して受け入れる勇児。
まぁすべてのベクトルが自分だけに向けられてる、と思えば幸せっちゃー幸せなんだろうな、うん。
外面はスパダリなのに、こと勇児の事に関しては、小学生か!!!と言いたくなるような残念な攻め様になってしまう変態入ってる秀さん。
クローゼットの中身がバレても、あきれながらも笑って受け入れてくれる懐が深くて秀さんの事が大好きな勇児でよかったね。

11

特殊な性癖+長年片思い=(行き過ぎた)変態

これはあれですね。
気持ち悪すぎる攻めに読者がどれだけ着いていけるか試された本ですよね笑。
攻めの気持ち悪さが表立ちすぎて、受けさんの健気なところや長い長い片思いに悩んでる姿が霞んでしまうほど印象深い内容でした(´ー`)

受けさんの勇児は本当に健気に思い続けて、いっそ憐れな程振り回されてる感じが不憫で、でもなぜかそこに萌えというものを何度も感じてしまったので申し訳ないくらいです笑。
攻めさんの秀さんは、非の打ち所のない完璧お坊ちゃまで起業家さん。
あらすじもレビューも見ずに読んでいたので、「この人、何考えてるんだろう?」と思わされる、イライラさせられるシーンも多々あり…。
物語終盤で発覚した気持ち悪いくらいの執着具合にそれまでの疑問が吹っ飛んでしまうほど、本当に振り切った気持ち悪さで第三者の立場としては嫌いではないです笑。
この2人は、秀さんはなんだかんだ言って勇児の尻に敷かれる関係が上手く長く続くんだろうなあ…と、結果オーライな感じが気持ちよくて読後感も半端なくスッキリです。

受け視点にもかかわらず攻めさんの印象ばかり残ってしまう不思議なお話でしたが、ストレス発散などにオススメしたい1冊です( *´︶`*)

13

イケメン変態

お姉さま方のレビューみて、「攻めザマア」読みたい・・・
とすごく思っていた当本。
本屋にうっかり立ち寄って、発見したもんだから、とうとうレジへ。。。
先生の本は2作目で、あれはどうなった とか なんでそうなるの とかの
フラストレーションがないので前作も当作も読みやすかったです。
意趣返しにもうひと押し欲しかったので萌2にさせていただきました。

エッチシーンはありますがどろどろしくないし、
悪党出てこないし、受けさんはフローリストのお仕事一応頑張ってますし
誠実な子が一生懸命頑張って変態(笑)とハッピーになる話 で
読後感よい、いいお話だと思いましたー!

絵師様は初めまして な先生でした。
カラー口絵は二人の絡みシーンですが、セーフです(笑)
(攻めさん上半身肌色で受けさんを脱がしにかかってる)
攻めさんは表紙通り、イケメン。
受けさんは表紙は2割増しぐらいな美しさ。
中は真面目な地味な青年って感じでした。
私は描くもの詳しくないのですが、水彩画?のようなタッチの絵です。
全部の絵、カラーで描いたのをモノクロにしている????
今までにあまり見たことがない柔らかなタッチでした。
うーん、うまく説明できずすいません。
どなたか詳しい方いらっしゃったら教えてー

***************以下はよりネタバレかな

私がもうひと押し欲しいなあと思ったのは、
受けさんが失恋したと思って、攻めさんを遮断していた時の事。
いっそのこと留学ぐらい行って、新進気鋭のフローリストで
メディアに顔出しするぐらいになってから、
よれよれになった攻めさんが縋りにくる ぐらいでもいいんじゃね?
1か月ごときじゃ、ちょっと物足りないーと思った次第です(笑)

ちなみに攻めさんは、某先生の犬よりちょっとlightな変態でした。
最後は大笑い。受けさんは優しく「特殊な嗜好」と言ってますが、
私はタンスの奥から○○を発見したら、速攻 縁を切ります。

4

あーちゃん2016

はるぽん様
こんばんは。
そうなんです、あ、わたしって割とひどい方なんだと
今回初めて気が付きました。
もともといじめっこ気質なんですが(笑)
今回の攻めはもうちょっといじめたかったかな。
よれよれになるのが目に見えていたので(爆)
楽しい本の紹介、ありがとうございました!

はるぽん

あーちゃんさま。
私はかなりな攻めザマァだと思ったのですが、あーちゃんさま的にはもっとザマァでも良かったのですね。(笑)

のあ子さんの絵って独特ですよね、薄墨で筆で描いてるようなタッチで…。
どういう手法で描かれているのか謎です。

地獄のハナザワ

攻めUZEEEE!!
他の方のレビューを読んでたので、ある程度どんな攻めかは想像ついていましたが、まぁ酷いですね…。
Sであるとか、意地が悪いとかいう以前に、ひたすらウザかったです。発言はほぼ地獄のミ◯ワだと思う。
序盤はイライラしながら読んでましたが、途中から寧ろ花澤の発言が面白くなってきました。
勇児から「大きい」と言われて、花澤が平然と「ん?そうかもね」って答えてるところで思わず吹き出しましたよw

勇児は健気ですねー。ずっと憧れていた人のカッコ悪いところを、これでもかというくらい見せられても愛が冷めなかったんだから。よっぽど心が広いんだなぁ。
今まで泣かされた分、これからは旦那を上手くコントロールしていくといいよ。

男前な攻めがお好きな方にはちょっとガッカリかもしれませんが、たまには残念な攻めもいいですね。

8

これは良い攻めザマァ小説

家が隣同士で、小さい頃から兄弟のように育った攻めと受け。
受けは長年、優しくて何でもできる攻めに片想いしています。でも攻めが「好きな子には意地悪してしまう」と言うのを聞き、優しくしてもらっている自分は恋愛対象じゃないのだと思って悲しんでいる、という関係性。

受けの視点のお話なので、受けの好意は分かりやすいのですが、それに比べると攻めの好意はちょっぴり分かりにくいです。でもよくよく読み込んでいくと、読者には「なるほどこれが好きな子に対する意地悪…!」とだんだん分かってきます。でも受けはニブニブだし、昔っから攻めのことを優等生で優しいスーパーマンだと思っているので、イケズをされていることにすら気づいていません。まあそんな、ちょっと鈍い受けと、ムカつく攻めです。

攻めが受けに告白をしたら秒殺でくっつく2人だと思うのですが、攻めの「好きな子に意地悪したい性癖」に加え、受けに愛されている絶対的な自信まではないため、7歳離れた幼なじみとして可愛がっている状態が長く続きます。
そこからとある事件が起こり、性的なことをする間柄になります。セフレというよりは、幼なじみなので信頼できる性欲解消係のような関係。経験なしだといつか付き合う相手も面倒くさがるかも、とか都合のいいこと言って好き勝手する攻め。そんな言動の数々を意地悪だと思わず、振り回されては舞い上がったり傷ついたりの受け。

超ムカつくほどではないのですが、延々ちょっとした意地悪や、受けを試したり、他に想い人がいるようなことをほのめかして楽しんでいる攻めに、読者の苛立ちが少しずつ積もっていったところに、ドカンと攻めザマァ展開が訪れます。
もう、気持ちいいというかカタルシスというか、今まで受けにしていた言動のすべてが的確に攻めにブーメランとなって返ってくるのが本当にスッキリします。

もともと攻めザマァ展開が大好きなこともあり、すごく楽しめた作品でした。お見事です。
萌えというよりはスカッと感を味わう作品かと思いますが、まだくっついていない状態で、攻めが顔ではにこやかなのにtnkはギンギンでダラダラ先走りを垂らしている描写には激萌えしました。(笑)

35

はるぽん

あーちゃんさま。
いつもレビュー読んでいただいてありがとうございます〜。
攻めザマァ展開がお好きなら楽しんでいただけるかと思います!

あーちゃん2016

はるぽん様
こんばんは!
読む!読みます!絶対よむーーーーーーーー
超楽しみな本になりました、レビュー有難うございます!
攻めザマア万歳っす!

後半からがスカッと!!

タイトルや表紙から、ちょいSなハイスペック攻めに受けが溺愛されるほのぼの系を想像される方が多いと思いますが、実際には受けが好きすぎて変態の入っている攻めに、一途な受けが振り回されている話とでもいいましょうか…。
あとがきで、甘くて可愛い話になる予定が、攻めが暴走してこうなったと書かれてます。
受けに感情移入をしながら読むと、攻めにイラつくと思いますが、終盤まで読み進めるとスカッとすると思います! 私はかなりスカッとしました(*´ω`*)

内容としては、幼馴染みで恋心を抱いていた攻めと大人になってから再会した受けが、豪華な食事を奢られたりとひたすら甘やかされてというもの。更に何だかんだと言いくるめられ、経験の無い受けはエッチの手ほどきまで受ける事になり…。受け視点です。

攻めがですね、かなりイラつくというか腹が立つのです。自身で会社の経営をして見た目も完璧とハイスペックですが、タイトル通りSなんですね。しかも、精神的にいたぶる系。受け視点で進むので、こう、何気なさや悪気の無さを装って繰り出される攻めの意地悪攻撃に、受けが傷付くのを見てはムキーッp(`Д´)qとなるのです。

受けは健気で一途。攻めの事を信じ切っていて、攻めの言葉にいちいち傷付いているのが切ないのです。しかし、芯は強いタイプ。

基本的には攻めが受けを甘やかし、時々こう意地悪をして…といった感じで進みます。受け視点ですが、攻めが悪意の無さを装いながら、意図的に受けを傷付けているのが分かるので、なんとも攻めにイライラします。

しかし、後半になり受けが攻めとの決別を決意すると事態は一変。余裕綽々だった攻めがかなり情けない事になります。受けにかなり感情移入をして読んでいたので、このあたりは本当にスカッと!! 攻めザマァって感じで。策士策に溺れるとでもいいましょうか…。受けを手に入れる為にやってきた事が、全部自分に返ってきちゃうのですね。ここで攻めがあまりにガタガタになっちゃうので、あれ程ムカついていたのに同情心が湧いてきちゃうのです。
受けへの意地悪も、小学生男子が好きな子を苛めちゃうというアレなんだろうな~と。更に受けが好きすぎるあまりの変態ぶりも分かってくるので、何だか可愛く思えてきます。

こんな欠陥だらけの攻めを受け入れてあげた受けは、かなり器が大きいと思う…。最終的には、受けの方が精神的に強いんだろうなぁと。

絡みは最後に1回と、手解きという体の触りっこ、更に寝ている受けに攻めが手を出して…というものです。このエッチの時の攻めが、受けがどれだけ好きなんだ!!といった感じで、好感度がアップなんですね。受けが可愛すぎる…!とハァハァして、「変態」と言われて興奮しているという…。あれ? 実は可愛い男だった…。

受けに反撃されてこの世の終わりみたいなショックを受けていたし、受けの事が大好きなので、これからは受けを悲しませる事は無さそうです。ラストでは、受けがガッチリ手綱を握っていました!


20

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