赫蜥蜴の閨

akatokage no neya

赫蜥蜴の閨
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
11
評価数
3
平均
4 / 5
神率
66.7%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
幻冬舎ルチル文庫L(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784344839717

あらすじ

人に羨まれる人生ながら利己的な身内に囲まれ鬱屈した日々を送る光己は、とある事情で熾津組の若頭・熾津臣に強情られ、陵辱され…。

表題作赫蜥蜴の閨

熾津臣,熾津組の若頭,36歳
高柳光己,高柳商事大阪支社長・既婚者,31歳

その他の収録作品

  • 葉月朔日
  • あとがき

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レビュー投稿数1

ガチ極道BLの傑作!

シリーズ最終巻。
前作『蛇淫の禊』にヒールとして登場した熾津組若頭・臣の話です。

あらすじ:
高柳商事の大阪支社長・光己(受け・31歳)は、妻の不倫をネタに熾津組若頭の臣(攻め・36歳)に脅され、彼と関係を持つようになり…

光己はイギリス人の血を引くクオーターで、身長180センチ強のガタイの持ち主。
高柳商事の後継者で、妻は官僚の娘で…と一見完璧なエリートですが、実はなかなかの苦労人。

水商売をやっていた母は痴情のもつれで見知らぬ女に刺され死亡。
その母に道連れに殺されかけたトラウマがある他、その後引き取られた高柳家では養母から耐えず言葉による虐待を受け、結婚後は妻やその父に何かとプレッシャーをかけられ…と、幼少期から何かとストレスの多い人生を送っています。

そのせいか自己抑制に長け、ヤクザに粘着されてもどこか飄々として逞しい印象。
犯されて苦しんだり、臣に惹かれたり…と感情の揺れはあるのですが、臣を潰すため凪斗に協力する強かな一面もあり、ヤクザに翻弄される一般人に収まっていないところが魅力的なキャラクターです。

そんな光己に執着する臣は、背中に赫蜥蜴の入墨を背負うド迫力の関西弁ヤクザ。
光己に亡き異母兄の面影を見ており、兄への憎しみを臣にぶつけるかのように光臣を抱くシーンの数々は迫力満点。
やってることは鬼畜以外の何者でもなく、何だったらラスボス的な立ち位置でもあるのですが、光己への呼称が「コウちゃん」だったり、光己のタフさにいつの間にか惹かれていたり、破滅願望があったり…と絶妙に憎めない要素があり、こちらもかなり個性的で魅力的なキャラクターです。

こんな二人なので甘い雰囲気は殆どないのですが、情事後やドンパチ後(!)の何気ないやり取りに可愛さや温かみがあり、何故か萌えてしまう不思議。
それぞれに親絡みのトラウマを抱える二人が徐々に心を通じ合わせていく流れに説得力がありました。

クライマックスの岐柳組vs熾津組のシーンは決着というより第二ラウンドといった感じの内容で、今回は凪斗のターン。
覚醒した凪斗の冷徹さが際立っており、臣だけでなく光己にも容赦ない様がストーリーにヤクザものとしてのガチ感、緊迫感を与えていました。

決して勧善懲悪とは言えない(むしろ光己は社会的には負け犬?)苦い結末ですが、そこにもリアルさがあり、個人的には好みの展開。
肩書や世間体から解放された光己の姿に清々しさがあり、これも一つのハッピーエンドかと思えました。

新装版の書き下ろし番外編は、5年後の臣と光己の話。
41歳の臣が光己に甘える姿に可愛さがあり、慣れた様子で乳を吸わせてやってる(!)光己の年下の包容力も相変わらず素敵でした。

あとがきに書かれているように相当濃い内容ですが、まさに沙野さんにしか書けない骨太のヤクザもの。
数ある沙野さんの傑作の中でも特に好きな一冊です。

4

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