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ヤバイ…こいつといると性欲以外も満たされていく――
かもしれない、というタイトル通りの展開になっていきます。
1巻では状況設定というか、校正者の踊場さんと、彼にアプローチする大学生の弥生の紹介ぐらいでしたが、2巻からだんだんとタイトルの意味が分かってきます。
踊場さんは、冒頭恋に破れていた通り、現在は恋にとっても臆病。弥生にアプローチされて体は許していますが、決して恋人という名前がついた関係になろうとはしない。そんな二人の名前のない関係が続くので、恋物語としてはややもやもやします。
シリーズ2作目なのですが、相変わらず踊場君が弥生君にのめり込まないように距離を取ろうとして素直じゃありません(笑)。
踊場君、1巻ではもう恋はしないと言いながら心のブレーキはそれ程かかってないなという印象だったんですが、2巻の方が悪あがきしている感じを強く感じました。
1巻の時点でもう手遅れ感出てたと思うのですが、どこまで頑張るのかな?と読みながら感じました。
弥生君は相変わらず真っすぐぶつかってくるのが好印象です。
気持ちや関係性をはっきりさせないまま、毎週会って関係を続けているんですね。
でいて、弥生のことを彼氏気取り…と思っているなんて踊場、悪いずるいエロい大人だわ。
「先週は…いい感じにできた気がするけど…」とか弥生は健気に踊場を思っているというのに。
「お前の気持ちに興味はない」な踊場ひどい。
言い合いになっても2人とも「じゃー金曜日に‼︎」と会う気満々なのが笑えますけども。
踊場は失恋の痛手や、弥生が真っ白で自分からはいつか去っていくとかノンケだからとか、BLゲイあるあるなことを勝手に考えているんでしょうね。
弥生はそんな踊場にも誠意を尽くして関係を大事にしたい「セフレの1人じゃ満足できない」とちゃんも気持ちを伝えるのがいい。
踊場も「お前が望むなら他の男とセックスしないよ」と約束してあげてよかった。
踊場が弥生との付き合いを、めんどくさいと言いながら、この感じ「濃いかもしれない」は笑いましたw ああ、そうくるのね、と。
萌えツボ
・弥生が踊場にやさしくしたい「その前とか後とか やさしくするの許してほしい」と抱きつくのがかわいい
・木地先生か偏屈で口が悪くて、ザ・作家という感じでいい
気になったとこ
今まで先生の絵は、目が大きすぎに感じたことがあり、それがだんだんましに?思えていたのですが、今度は鼻の穴がきっちり描かれているのが目立つようになり、個人的にはそこまで描かれなくてもいいのでは(気になっちゃうのめ)と思ったりしました。
弥生が一生懸命なのに踊場が距離を取ってて弥生をセフレ扱いで最初は嫌だなあと思ってました。
でも一緒に過ごすうちに二人がどんどん意識しまくり会うのが待ち遠しくなり、恋人じゃないと言い訳して。
もう弥生は真っ直ぐに踊場に向かってるし、でも面倒だとは思われないように気を使ってて、弥生を応援したくなります。
踊場に素直に弥生とちゃんと向き合って!弥生に優しくして!と何度も思いました。
まあでも年も離れてるし若い子を相手にこんなことをしていいのか?と踊場は線引きしてるのかな。ズルいところもあるし。
恋かもしれないでいいじゃない!もう。
最後に出てきた作家さんに踊場がなびいてしまうんじゃないかと心配しましたが、逆に作家さんに会えて話せた高揚感を弥生と共有したいと思えて。
無垢な弥生をどんどん仕込んで行きますね。大人として真面目に恋人になってほしいです。
踊場が弥生からの好意をちゃんと認識していながら、結構振り回していましたね。それは別に安心して胡座をかいているわけではなくて、年齢差やノンケへの配慮だったり、自分が傷付かないようにするための予防線でもあったりするんでしょうけど。でも、弥生にとっては狡い大人のやり口には変わりなくて。踊場の態度のせいで喧嘩したりもするけれど、お互い週1の逢瀬を楽しみにしているのは同じで、顔を合わせれば自然と楽しそうな表情になる2人。今はまだこれで十分なんでしょう。ゆっくり距離を縮めていく2人を見守りたいと思います。